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第六部
着流しに負けて
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「結局、着流し姿がカッコイイって、
向井とティンが優勝なんておかしい」
牧野が不平たらたらでパスタを頬張った。
「昔の映画って言ったら私とエナトだってね~
カトルセのアイデアで学生刑事に扮して、
悪霊ハンターしたんだよ。
結局五位だったけど」
早紀がエナトと顔を見合わせて言った。
「私たちは弥生監督のお陰で二位でよかったね~」
トリアが言い、エハと弥生も笑顔になった。
「トリアとエハの魔法少女は、
チビ達に一番人気だったからの~」
虎獅狼もナポリタンを食べながら笑う。
「でもね。
三位の真紀子さんとヴァンの、
陰陽師ハンターは二位と僅差だったのよ」
千乃も楽しそうに話すと、
取り皿におかずを乗せた。
「倉田とカランの武将姿のハンターも、
カッコよかったのに四位だったもんな」
牧野が言い、その横で新田が、
「俺達はちょっと設定を失敗しちゃったよね」
と安達とエルフを見た。
「どうしてシャーロックにしたんだよ」
牧野が聞く。
「探偵ものにしようかなぁ~と思ってさ。
切り裂きジャックと悪霊をかけてみたんだけどね~」
エルフが笑った。
「でも安達君の格子柄のコートと帽子は、
似合ってて可愛かったよ」
弥生が安達を見た。
「あの衣装ね~
新田と古着屋さんまわって買ってきたの。
で、三倉さんに直してもらった」
安達も嬉しそうに笑うと説明した。
「うちもニットンが参加するって言うから、
せっかくイケメンのセーズもいるし、
ドクターハンターで、
ゲームの世界をイメージしたんだけど、
尺の問題ね。五分じゃ無理だったわ」
シェデムも唐揚げをつまみに、
チューハイを飲んだ。
「俺達なんて、
監督の妖鬼が面白いからって岡っ引だよ。
これって組んだ監督によって、
演者が損するってことだよね」
ドセが文句を言った。
「ははは。せめて侍にするべきだったか?
でも大うけだったからいいだろ」
妖鬼はビールを飲みながら笑うと、
ポテトを口に放り込んだ。
「岸本君とサランダの忍者も、
カッコよかったんですけど、
今回は和物が多すぎて、
審査で悩んじゃいましたよ。
結局、ティンと向井君の、
着流しにやられたってことですかね」
冥王はそういうと笑った。
「みんなが楽しく悪霊退治出来るなら、
また第二回もやりましょうか」
「だったら私達もまた参加します」
「リベンジする」
サランダとカランがいい、
岸本と倉田も笑いながら頷いた。
そんな休憩室が盛り上がっている中、
特別室の呼び出しから戻った向井が、
部屋に入ってきた。
「皆さん、楽しそうですね」
「おっ、今回の主役が戻ってきたぞ」
田所が言うのを聞いて、
「何の話ですか? 」
と、向井はキッチンに歩いていった。
向井とティンが優勝なんておかしい」
牧野が不平たらたらでパスタを頬張った。
「昔の映画って言ったら私とエナトだってね~
カトルセのアイデアで学生刑事に扮して、
悪霊ハンターしたんだよ。
結局五位だったけど」
早紀がエナトと顔を見合わせて言った。
「私たちは弥生監督のお陰で二位でよかったね~」
トリアが言い、エハと弥生も笑顔になった。
「トリアとエハの魔法少女は、
チビ達に一番人気だったからの~」
虎獅狼もナポリタンを食べながら笑う。
「でもね。
三位の真紀子さんとヴァンの、
陰陽師ハンターは二位と僅差だったのよ」
千乃も楽しそうに話すと、
取り皿におかずを乗せた。
「倉田とカランの武将姿のハンターも、
カッコよかったのに四位だったもんな」
牧野が言い、その横で新田が、
「俺達はちょっと設定を失敗しちゃったよね」
と安達とエルフを見た。
「どうしてシャーロックにしたんだよ」
牧野が聞く。
「探偵ものにしようかなぁ~と思ってさ。
切り裂きジャックと悪霊をかけてみたんだけどね~」
エルフが笑った。
「でも安達君の格子柄のコートと帽子は、
似合ってて可愛かったよ」
弥生が安達を見た。
「あの衣装ね~
新田と古着屋さんまわって買ってきたの。
で、三倉さんに直してもらった」
安達も嬉しそうに笑うと説明した。
「うちもニットンが参加するって言うから、
せっかくイケメンのセーズもいるし、
ドクターハンターで、
ゲームの世界をイメージしたんだけど、
尺の問題ね。五分じゃ無理だったわ」
シェデムも唐揚げをつまみに、
チューハイを飲んだ。
「俺達なんて、
監督の妖鬼が面白いからって岡っ引だよ。
これって組んだ監督によって、
演者が損するってことだよね」
ドセが文句を言った。
「ははは。せめて侍にするべきだったか?
でも大うけだったからいいだろ」
妖鬼はビールを飲みながら笑うと、
ポテトを口に放り込んだ。
「岸本君とサランダの忍者も、
カッコよかったんですけど、
今回は和物が多すぎて、
審査で悩んじゃいましたよ。
結局、ティンと向井君の、
着流しにやられたってことですかね」
冥王はそういうと笑った。
「みんなが楽しく悪霊退治出来るなら、
また第二回もやりましょうか」
「だったら私達もまた参加します」
「リベンジする」
サランダとカランがいい、
岸本と倉田も笑いながら頷いた。
そんな休憩室が盛り上がっている中、
特別室の呼び出しから戻った向井が、
部屋に入ってきた。
「皆さん、楽しそうですね」
「おっ、今回の主役が戻ってきたぞ」
田所が言うのを聞いて、
「何の話ですか? 」
と、向井はキッチンに歩いていった。
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