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第十六部
三鬼のトラウマ
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三鬼がビクッと驚き、
ハクは楽しそうに手を振っていた。
「三鬼はトラウマかもね」
トリアが苦笑いした。
「トラウマ? 」
毘沙門天が三鬼の様子を見た。
「この子は悪霊に食べられそうになったところを、
早紀ちゃんに助けられてるから、
どうしても音に敏感になっちゃうのね」
「恐怖心は心に残りますからね。
冥界に来てよくなってたんですけど、
この所悪霊が騒ぎ出してて、
こんも少し様子がおかしかった時があったので、
下界が落ち着くまでは無理でしょうね」
向井も抱きついている三鬼の顔を見た。
「ふむ………こっちは売られた喧嘩を買っただけですけどね」
「ついでに大沢の銅像も消してくれればよかったのに。
あれだけあちこちに残って、
捨て地では邪魔だから、
冥王が中央の駅前に捨ててこいって言うんで、
私らが移動させたのよ」
「ハハハハハ」
毘沙門天が愉快そうに笑った。
「中央では神への冒涜だって、
犯人探しに躍起になってますよ」
「なぬ? 盗人猛々しいとはまさにこのことだな。
いつその………大沢何某は神になったのだ? 」
向井の話に眉間にシワを寄せ、
毘沙門天が怒りに満ちた声を出した。
「じいじ………こわい………」
ハクの声に、
「おお、そうだな」
そういうと笑顔になった。
「地震も増えてるし、
悪霊のせいで中央と西、北は真っ暗でしょう。
それでも普通に暮らしてるんだから、
私達もこれ以上は何もできない。
相手は反省すらしないで、
攻撃してくるんだもん。
悪霊を退治してやってるだけでも、
有難く思ってもらわないとね」
トリアも肩をすくめると言った。
そんな話をしていると3Dコンサートが始まった。
昔のアイドルの姿に、
初めて見る観客も多く、
夢中になっていた。
「ああ~懐かしい。これよこれ」
トリアが鼻歌まじりに歌っていると、
「かわいい~」
三鬼とハクがフリル姿のアイドルに顔を輝かせた。
まるでそこにいるかのような映像に、
みんな楽しそうだ。
「男の子ですね~」
向井と毘沙門天も驚くと笑顔になった。
「昔のアイドルってお姫様みたいだもんね。
向こうで呉葉とこんがきらきらした目で見てるよ」
新田とティンとサンクが笑いながらやってきた。
すると…
ぐぅ~~~~~~
とハクのお腹が鳴った。
ハクがビックリして自分のお腹を見る。
その表情に皆が笑うと、
「お昼だもんね。私もお腹が空いたし、
なんか食べようか」
とトリアが言った。
「ステージの斜め前に、
パンケーキとサンドイッチのお店が出てるから、
そっちのテーブルに行こう」
新田が言い、
「チビ達呼んでくる」
とティンがステージの方に歩いて行った。
「三鬼は何が食べたいですか? 」
ステージを見ている三鬼に話しかけながら、
向井達もお店に向かった。
ハクは楽しそうに手を振っていた。
「三鬼はトラウマかもね」
トリアが苦笑いした。
「トラウマ? 」
毘沙門天が三鬼の様子を見た。
「この子は悪霊に食べられそうになったところを、
早紀ちゃんに助けられてるから、
どうしても音に敏感になっちゃうのね」
「恐怖心は心に残りますからね。
冥界に来てよくなってたんですけど、
この所悪霊が騒ぎ出してて、
こんも少し様子がおかしかった時があったので、
下界が落ち着くまでは無理でしょうね」
向井も抱きついている三鬼の顔を見た。
「ふむ………こっちは売られた喧嘩を買っただけですけどね」
「ついでに大沢の銅像も消してくれればよかったのに。
あれだけあちこちに残って、
捨て地では邪魔だから、
冥王が中央の駅前に捨ててこいって言うんで、
私らが移動させたのよ」
「ハハハハハ」
毘沙門天が愉快そうに笑った。
「中央では神への冒涜だって、
犯人探しに躍起になってますよ」
「なぬ? 盗人猛々しいとはまさにこのことだな。
いつその………大沢何某は神になったのだ? 」
向井の話に眉間にシワを寄せ、
毘沙門天が怒りに満ちた声を出した。
「じいじ………こわい………」
ハクの声に、
「おお、そうだな」
そういうと笑顔になった。
「地震も増えてるし、
悪霊のせいで中央と西、北は真っ暗でしょう。
それでも普通に暮らしてるんだから、
私達もこれ以上は何もできない。
相手は反省すらしないで、
攻撃してくるんだもん。
悪霊を退治してやってるだけでも、
有難く思ってもらわないとね」
トリアも肩をすくめると言った。
そんな話をしていると3Dコンサートが始まった。
昔のアイドルの姿に、
初めて見る観客も多く、
夢中になっていた。
「ああ~懐かしい。これよこれ」
トリアが鼻歌まじりに歌っていると、
「かわいい~」
三鬼とハクがフリル姿のアイドルに顔を輝かせた。
まるでそこにいるかのような映像に、
みんな楽しそうだ。
「男の子ですね~」
向井と毘沙門天も驚くと笑顔になった。
「昔のアイドルってお姫様みたいだもんね。
向こうで呉葉とこんがきらきらした目で見てるよ」
新田とティンとサンクが笑いながらやってきた。
すると…
ぐぅ~~~~~~
とハクのお腹が鳴った。
ハクがビックリして自分のお腹を見る。
その表情に皆が笑うと、
「お昼だもんね。私もお腹が空いたし、
なんか食べようか」
とトリアが言った。
「ステージの斜め前に、
パンケーキとサンドイッチのお店が出てるから、
そっちのテーブルに行こう」
新田が言い、
「チビ達呼んでくる」
とティンがステージの方に歩いて行った。
「三鬼は何が食べたいですか? 」
ステージを見ている三鬼に話しかけながら、
向井達もお店に向かった。
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