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第十四部

皆でお散歩

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そんな話をしていると、

「う~ん………」

チビ達の動く気配を感じ、

彼らは立ち上がった。

「目、覚めたか? 」

ヴァンが言うと、

「オシッコ…」

三鬼が目をこすりながら起き上がった。

「はいはい、お漏らししてないね。

じゃあ、おトイレ行こう」

「呉葉とこんもお目々覚めましたか? 」

新田が笑うと、

「お腹空いた………」

こんがボ~ッとしながら言う姿に、

大人達は笑うと、

「おトイレ行ってからご飯にしよう。

今、三鬼が入ってるから、ちょっと待ってね」

エハが言うと三鬼が戻ってきた。

「まずはこんが行ってくるから、

そのあと呉葉ね」

こんを連れてエハがトイレに行った。


――――――――


チビ達がトイレを終えて、

焼うどんを食べていると、

「もう、朝? 」

牧野と安達が目を覚ました。

「何言ってるんですか? もう十時になりますよ」

佐久間が店舗からやってくると、

「私とオクトさんは黒谷君と、

ちょっとお店に必要なものを見に行ってきますね」

と早紀達に声をかけると、

出掛けて行った。

「あれ? みんなは? 」

安達が起き上がってやってくると、

室内を見回した。

「向井さんと坂下さんとアートンは、

お仕事で出かけて行ったわよ」

シェデムとディッセも店舗から戻ると、

ソファーに腰を下ろした。

「安達君と牧野君も顔洗って、

着替えておいで。

朝食用意しておくから」

ティンがいい、

「はぁ~い」

と二人は洗面所に向かった。

「シェデムたちも珈琲飲む? 

スティックだけど」

エハがキッチンでカップを用意した。

「ありがとう。飲む~」

シェデムがいい、

「新田君が出てるじゃないか。

ドラマ見てたんだ」

ディッセも大画面を見ながら話した。

「この女優可愛いよなぁ~

清楚で可憐でさ」

「彼女、彼氏いるよ。

まあ、俺が生きてる時だから、

今は知らないけど」

ショックを受けるディッセの顔を見て、

新田が笑った。

「当たり前でしょ。

女優なんて手の届かない人に恋して、

どうするの。不毛ね」

シェデムがあきれるように笑った。

「好きになるのは自由だろ。なあ? 」

ディッセはそういうとみんなを見た。

「はい珈琲」

エハがカップを二人に渡すと、

チビ達を見た。

「あら、残さず食べて偉いわね」

「美味しかった~」

こんが笑い、

「これでもう少し綺麗に食べられるようになると、

助かるんだけどね~」

と早紀がナプキンで顔を綺麗に拭いた。

「腹………お腹が空きました~」

牧野が部屋に入ってきた。

「牧野君も学んでいるわけだ」

ティンは笑うと、

新田と一緒に焼うどんを持ってきた。

「安達君は調子どう? 」

「大丈夫。気持ちよく寝られた」

笑顔で席に着くと新田を見た。

「ここは空気も綺麗だし、

ご飯食べたらお散歩に行こうか」

ティンの提案に、

「行く行く~」

牧野とチビがきゃっきゃ言いながら、

騒ぎ出した。

「牧野君達が食べてる間に、

チビ達はお着替えしないとね」

エハがいい、早紀と一緒にサンルームにいった。

「俺は疲れたから寝てる~」

ディッセは珈琲を飲むと、ソファーに横になった。

「じゃあ、このおじちゃんはお留守番で、

皆で行こう~」

シェデムは笑うと珈琲を飲んだ。
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