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番外編 冥界の逆襲
牧野の必殺技?
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「最近、俺は勇者だ。ヒーローだって言ってるでしょう。
それで三鬼から必殺技は何かって言われて、
それを考えながら悪霊退治してるんです」
「はぁ? 」
皆の顔があきれ果てたようになった。
「ブラックプリンスには、
ビームガンというのがあって………」
「あぁ………あの三鬼がいつも腰に下げてる、
音の出る剣だ」
アートンが思い出しながら話す。
「そうそれです。
で、マキちゃんは何? って言われたもんだから、
必殺技を訓練中? という訳です」
「そんなこと考えてるから、悪霊の毒をもらうんでしょうに」
トリアが顔を顰めて口をすぼませる。
「まぁ今は、弥生ちゃんとコンビで除去に行って、
やられる心配がないぶん、
毒を受けてものびのびと除去が出来てるんです」
向井が苦笑いで話した。
「確かにあの手のひらから出る稲妻?
あれがいつでも発動できれば、
中央の大きくなる悪霊も一度で除去できるんだけどね」
ディッセがため息まじりに笑う。
「暫くは映像コンテストもあるし、
必殺技に邁進中なので大人しいと思いますよ」
「それは助かる」
ニットンの言葉に皆も呆れながら笑った。
「お弁当食べないの? 選べなくなっちゃうよ」
入り口で立ち話する向井達に、
早紀が声をかけた。
見ると牧野はすでに二個目のお弁当を食べ始めている。
「これは大変です」
冥王が牧野の食べる姿に慌てて部屋に入った。
「俺達もあの餓鬼にやられる前に、
食べないと」
ディッセもいい皆で笑いながらテーブルに向かった。
牧野が三個目を食べているのを、
食卓を囲む者達が驚きの顔で見ていると、
「なんだよ。別に数があるんだからいいだろ? 」
牧野が口を尖らし言った。
「別にいいですけどね。
まぁ、よく腹に入るものだと思ってね」
冥王も笑うと、
すき焼き御膳を食べながら顔を見た。
「オヤジと違って、こっちは若いまんまなの。
腹減るんだよ」
「ハラへる~」
ハクとクロウが楽しそうに言うと、
ハンバーグを口に入れた。
「牧野君。お口」
弥生に言われて、ヤバッという表情をする。
呉葉達が汚い言葉に反応しなくなったら、
今度は下のチビが楽しそうに使うようになった。
「子供は汚い言葉が好きだよね」
カトルセが笑うとビールを飲んだ。
チビ達はキッズトレーにお弁当を分けてもらい、
美味しそうに口に運ぶ。
「ハンバーグにチキン、いいね~
人参とブロッコリーも残さず食べなきゃな」
新田がハクとクロウがパクパク野菜を食べてる姿を見て、
呉葉達に言った。
少しずつ克服はしているものの、
やはり野菜よりは肉。
大人もそうなので仕方がないが、
妖怪の子供を元気に育てるためには、
人間以上に栄養素が必要なこともあり、
ジュースにしたりおやつにしたりしながら食べさせていた。
「ちゃんとたべるもん」
こんがハクとクロウを見ながら、
ブロッコリーを嫌々ながら口に入れる。
そんな姿に大人達は笑いながら見ていた。
それで三鬼から必殺技は何かって言われて、
それを考えながら悪霊退治してるんです」
「はぁ? 」
皆の顔があきれ果てたようになった。
「ブラックプリンスには、
ビームガンというのがあって………」
「あぁ………あの三鬼がいつも腰に下げてる、
音の出る剣だ」
アートンが思い出しながら話す。
「そうそれです。
で、マキちゃんは何? って言われたもんだから、
必殺技を訓練中? という訳です」
「そんなこと考えてるから、悪霊の毒をもらうんでしょうに」
トリアが顔を顰めて口をすぼませる。
「まぁ今は、弥生ちゃんとコンビで除去に行って、
やられる心配がないぶん、
毒を受けてものびのびと除去が出来てるんです」
向井が苦笑いで話した。
「確かにあの手のひらから出る稲妻?
あれがいつでも発動できれば、
中央の大きくなる悪霊も一度で除去できるんだけどね」
ディッセがため息まじりに笑う。
「暫くは映像コンテストもあるし、
必殺技に邁進中なので大人しいと思いますよ」
「それは助かる」
ニットンの言葉に皆も呆れながら笑った。
「お弁当食べないの? 選べなくなっちゃうよ」
入り口で立ち話する向井達に、
早紀が声をかけた。
見ると牧野はすでに二個目のお弁当を食べ始めている。
「これは大変です」
冥王が牧野の食べる姿に慌てて部屋に入った。
「俺達もあの餓鬼にやられる前に、
食べないと」
ディッセもいい皆で笑いながらテーブルに向かった。
牧野が三個目を食べているのを、
食卓を囲む者達が驚きの顔で見ていると、
「なんだよ。別に数があるんだからいいだろ? 」
牧野が口を尖らし言った。
「別にいいですけどね。
まぁ、よく腹に入るものだと思ってね」
冥王も笑うと、
すき焼き御膳を食べながら顔を見た。
「オヤジと違って、こっちは若いまんまなの。
腹減るんだよ」
「ハラへる~」
ハクとクロウが楽しそうに言うと、
ハンバーグを口に入れた。
「牧野君。お口」
弥生に言われて、ヤバッという表情をする。
呉葉達が汚い言葉に反応しなくなったら、
今度は下のチビが楽しそうに使うようになった。
「子供は汚い言葉が好きだよね」
カトルセが笑うとビールを飲んだ。
チビ達はキッズトレーにお弁当を分けてもらい、
美味しそうに口に運ぶ。
「ハンバーグにチキン、いいね~
人参とブロッコリーも残さず食べなきゃな」
新田がハクとクロウがパクパク野菜を食べてる姿を見て、
呉葉達に言った。
少しずつ克服はしているものの、
やはり野菜よりは肉。
大人もそうなので仕方がないが、
妖怪の子供を元気に育てるためには、
人間以上に栄養素が必要なこともあり、
ジュースにしたりおやつにしたりしながら食べさせていた。
「ちゃんとたべるもん」
こんがハクとクロウを見ながら、
ブロッコリーを嫌々ながら口に入れる。
そんな姿に大人達は笑いながら見ていた。
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