200 / 330
番外編 新たな動き
牧野も楽しいコミックフェス
しおりを挟む
「そうだ。俺さ~この恐竜が目当てで来たんだよね~」
牧野はそういうとタブレットを動かした。
「どれどれ~」
岸本が言い、皆で画像を見る。
「へえ~作りが綺麗ね」
「これ、ネクタイピン? カッコイイね」
サランダが驚き、新田も興味を持ったようだ。
「でも、ネクタイしないのに、
ネクタイピンなんてどうするの? 」
トリアが牧野を見た。
「別にネクタイじゃなくても、
襟でもポケットでもいいんだよ。
お洒落じゃん。
で、オヤジはこれのティラノが欲しいんだって」
牧野が二個目のホットドッグを銜えると、
向井を見た。
「まるでたかり屋ね」
トリアの言葉に皆が笑う。
向井も苦笑すると、
「では、食べ終わったらみんなで見てみますか」
と言った。
ゆっくりブースを見て回り、
イベントが終わると向井達だけ地下駐車場へ移動した。
黒谷の車で帰るのは、
向井、新田、牧野、安達となり、
「途中で休憩するでしょ。その時俺が運転変わってもいいよ」
と新田が言った。
車に乗り込むと牧野と安達がはしゃいでいた。
「凄ぇ~ベッドにキッチン………簡易トイレもあるじゃん」
牧野はベッドに寝転がると、
「お菓子食べるんじゃないの? 」
新田がソファーに座り、安達とテーブルに並べた。
「食べる食べる~」
嬉しそうな声を聞きながら、
向井は運転席に乗り込んだ。
黒谷も助手席に座ると後ろを振り返り笑顔になった。
「牧野君にはちょっとした遠足だね」
「本当ですね」
向井も笑うと車を発車させた。
途中の休憩所で牧野はラーメンを食べ、
安達もフロートを買って、
ご機嫌で車に揺られ喫茶店に着く頃には、
明け方になっていた。
「着いたよ~」
新田がエンジン止めて後ろを見ると、
「おっ、着いた? 」
黒谷がソファーから起き上がり、
伸びをした。
ベッドを見ると牧野と安達は、
毛布にくるまってぐっすり寝ている。
「少しこのままにしておくか」
黒谷はそういうと、
「向井さんと新田君は、
部屋で少し休みなよ」
「そうする~」
新田は笑うと車を降りた。
向井は一度二人の様子を見てから、
部屋に入った。
「向井さん珈琲飲む? 」
黒谷がキッチンでドリップを用意していった。
「新田君はもう寝ちゃったよ」
サンルームのカウチベッドに横になる姿に、
向井も笑うとカウンターにやってきた。
「仮眠は取ったけど、
仕事明けですからね。
俺達は死人なので運転も寝ながら移動も、
いざとなれば消えちゃえばいいので、
問題もないですけど、
黒谷君の方が疲れたんじゃないですか? 」
向井は珈琲の香りに微笑みながら話した。
「それは大丈夫。俺も車移動慣れてるから。
そういえば安達君はいきなり寝落ちするよね。
ベッドに座って本見てたと思ったら、
コテッて。はい、珈琲」
黒谷がカップを向井に手渡して話した。
「薬が効いているので、
気にしなくても大丈夫です」
「そっか。それでかな。最近の安達君のオーラが、
安定した色なんだよね」
黒谷が珈琲を飲みながら話すのを見て、
「オーラの色は綺麗になってます? 」
と聞いた。
「うん………前はいろんな色が出たり入ったりして、
危ういなぁ~って感じだったんだけど、
今は白が多くなって綺麗だよ」
やはり薬の効果はあるんだ。
向井は驚くと笑顔になった。
「黒谷君に言われて安心しました」
「えっ? 俺なんかただの人間だよ」
笑いながらカップに口を付ける。
「そんなことないですよ。
黒谷君のお陰でみんな元気でいられます」
「そ、そぉ? 役に立ってるならいいや」
照れたように笑うと珈琲を飲んだ。
牧野はそういうとタブレットを動かした。
「どれどれ~」
岸本が言い、皆で画像を見る。
「へえ~作りが綺麗ね」
「これ、ネクタイピン? カッコイイね」
サランダが驚き、新田も興味を持ったようだ。
「でも、ネクタイしないのに、
ネクタイピンなんてどうするの? 」
トリアが牧野を見た。
「別にネクタイじゃなくても、
襟でもポケットでもいいんだよ。
お洒落じゃん。
で、オヤジはこれのティラノが欲しいんだって」
牧野が二個目のホットドッグを銜えると、
向井を見た。
「まるでたかり屋ね」
トリアの言葉に皆が笑う。
向井も苦笑すると、
「では、食べ終わったらみんなで見てみますか」
と言った。
ゆっくりブースを見て回り、
イベントが終わると向井達だけ地下駐車場へ移動した。
黒谷の車で帰るのは、
向井、新田、牧野、安達となり、
「途中で休憩するでしょ。その時俺が運転変わってもいいよ」
と新田が言った。
車に乗り込むと牧野と安達がはしゃいでいた。
「凄ぇ~ベッドにキッチン………簡易トイレもあるじゃん」
牧野はベッドに寝転がると、
「お菓子食べるんじゃないの? 」
新田がソファーに座り、安達とテーブルに並べた。
「食べる食べる~」
嬉しそうな声を聞きながら、
向井は運転席に乗り込んだ。
黒谷も助手席に座ると後ろを振り返り笑顔になった。
「牧野君にはちょっとした遠足だね」
「本当ですね」
向井も笑うと車を発車させた。
途中の休憩所で牧野はラーメンを食べ、
安達もフロートを買って、
ご機嫌で車に揺られ喫茶店に着く頃には、
明け方になっていた。
「着いたよ~」
新田がエンジン止めて後ろを見ると、
「おっ、着いた? 」
黒谷がソファーから起き上がり、
伸びをした。
ベッドを見ると牧野と安達は、
毛布にくるまってぐっすり寝ている。
「少しこのままにしておくか」
黒谷はそういうと、
「向井さんと新田君は、
部屋で少し休みなよ」
「そうする~」
新田は笑うと車を降りた。
向井は一度二人の様子を見てから、
部屋に入った。
「向井さん珈琲飲む? 」
黒谷がキッチンでドリップを用意していった。
「新田君はもう寝ちゃったよ」
サンルームのカウチベッドに横になる姿に、
向井も笑うとカウンターにやってきた。
「仮眠は取ったけど、
仕事明けですからね。
俺達は死人なので運転も寝ながら移動も、
いざとなれば消えちゃえばいいので、
問題もないですけど、
黒谷君の方が疲れたんじゃないですか? 」
向井は珈琲の香りに微笑みながら話した。
「それは大丈夫。俺も車移動慣れてるから。
そういえば安達君はいきなり寝落ちするよね。
ベッドに座って本見てたと思ったら、
コテッて。はい、珈琲」
黒谷がカップを向井に手渡して話した。
「薬が効いているので、
気にしなくても大丈夫です」
「そっか。それでかな。最近の安達君のオーラが、
安定した色なんだよね」
黒谷が珈琲を飲みながら話すのを見て、
「オーラの色は綺麗になってます? 」
と聞いた。
「うん………前はいろんな色が出たり入ったりして、
危ういなぁ~って感じだったんだけど、
今は白が多くなって綺麗だよ」
やはり薬の効果はあるんだ。
向井は驚くと笑顔になった。
「黒谷君に言われて安心しました」
「えっ? 俺なんかただの人間だよ」
笑いながらカップに口を付ける。
「そんなことないですよ。
黒谷君のお陰でみんな元気でいられます」
「そ、そぉ? 役に立ってるならいいや」
照れたように笑うと珈琲を飲んだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる