168 / 334
番外編 騒ぐ下界
毘沙門天もイベントに
しおりを挟む
向井達がブースに行くと、
「あっ、風船作ってきたんだ。
黒谷君と弥生ちゃんがいたでしょう」
シェデムがやってくると言った。
「はい。もう少ししたら戻ってくるそうです」
向井が話をしてると、
「お前ら何食べてんの? ポップコーン? 」
牧野がチビが食べてるのを見て、
「俺達のは? 」
と向井を振り返った。
「ほら、キャラメル買ってきたから、
皆で食べたら? 」
トリアがカップを渡すと、
安達と坂下、ディッセも椅子から立ち上がった。
「全く、子供じゃあるまいし」
シェデムが苦笑いしながら、
ポップコーンを食べる牧野達を見た。
「売れ行きはどう? 」
トリアが聞いていると、
お客たちが入り口の方をちらちらと見始めた。
何だろうと向井達もその方向を見ると、
「じいじ~」
「ばぁば~」
チビ達が嬉しそうに声をあげた。
毘沙門天と赤姫が揃って歩いてくる姿があった。
人々が道を開けるように遠巻きで見る様子に、
「やっぱり神様は普通じゃないから、
注目を集めちゃうわね」
トリアが笑った。
「さっき冥界に行ったら、
皆はイベントに出掛けてるって聞いたので、
遊びに来ましたよ」
「今、翔太にも声をかけてきた。
あやつは弥生と一緒だと嬉しそうじゃな」
毘沙門天と赤姫が笑った。
「いつもながら目立ってますね」
向井が笑いながら話すと、
「こればかりは、
うちから醸し出されるものだからね~」
「後光ばかりは隠せんからの~ほっほっほ」
二人が声をあげて笑うのを、
向井達は苦笑いしながら見ていた。
「たべる? 」
チビ達が自分達が食べてるポップコーンを見せた。
「ほぉ~これはお菓子かの? 」
「おいしいの」
三鬼が二人にカップを見せた。
「ポップコーンです。
甘いフレーバーで美味しいですよ」
「では頂こう」
向井の説明に二人はお菓子をつまんだ。
「この食感は癖になるの~」
「美味しいですね~」
赤姫と毘沙門天の顔が笑顔になる。
「せっかくだから、一緒に見てきたら?
これからチビ達はお目当てのショップに行くんだよ。
今回はいつもよりお店が多いから、
楽しいと思うよ」
ディッセが二人に勧めた。
「ボクね~おっきなぶたいをかってもらうの」
「舞台? 」
毘沙門天が不思議そうな顔で三鬼を見ると、
「そう。いっしょにあそぶの」
「な~」
こんと呉葉も嬉しそうに笑った。
「それはいいの~」
赤姫が微笑む横で毘沙門天がハクとクロウを見た。
「君達は何を買ってもらうの? 」
「あのね~つみき~」
「パズルなの」
二人が笑顔で言った。
そんな話をしていると、
「俺達も行くよ」
牧野が言い安達と新田も手をあげた。
「俺、オヤジから聞いたぞ。
向井にお金渡したって。
だから買ってもらう」
牧野が偉そうに向井を見た。
「冥王は口が軽いな~」
シェデムは苦笑すると、
「ここは私達が見てるから行ってきていいわよ。
どうせ、またあとからエハ達も来るんでしょう? 」
と言った。
「では、チビと大きなチビがうるさいので、
先に見てきちゃいますね」
向井は笑うと、
ブース番号を確認しながら歩く牧野達のあとを追った。
「あっ、風船作ってきたんだ。
黒谷君と弥生ちゃんがいたでしょう」
シェデムがやってくると言った。
「はい。もう少ししたら戻ってくるそうです」
向井が話をしてると、
「お前ら何食べてんの? ポップコーン? 」
牧野がチビが食べてるのを見て、
「俺達のは? 」
と向井を振り返った。
「ほら、キャラメル買ってきたから、
皆で食べたら? 」
トリアがカップを渡すと、
安達と坂下、ディッセも椅子から立ち上がった。
「全く、子供じゃあるまいし」
シェデムが苦笑いしながら、
ポップコーンを食べる牧野達を見た。
「売れ行きはどう? 」
トリアが聞いていると、
お客たちが入り口の方をちらちらと見始めた。
何だろうと向井達もその方向を見ると、
「じいじ~」
「ばぁば~」
チビ達が嬉しそうに声をあげた。
毘沙門天と赤姫が揃って歩いてくる姿があった。
人々が道を開けるように遠巻きで見る様子に、
「やっぱり神様は普通じゃないから、
注目を集めちゃうわね」
トリアが笑った。
「さっき冥界に行ったら、
皆はイベントに出掛けてるって聞いたので、
遊びに来ましたよ」
「今、翔太にも声をかけてきた。
あやつは弥生と一緒だと嬉しそうじゃな」
毘沙門天と赤姫が笑った。
「いつもながら目立ってますね」
向井が笑いながら話すと、
「こればかりは、
うちから醸し出されるものだからね~」
「後光ばかりは隠せんからの~ほっほっほ」
二人が声をあげて笑うのを、
向井達は苦笑いしながら見ていた。
「たべる? 」
チビ達が自分達が食べてるポップコーンを見せた。
「ほぉ~これはお菓子かの? 」
「おいしいの」
三鬼が二人にカップを見せた。
「ポップコーンです。
甘いフレーバーで美味しいですよ」
「では頂こう」
向井の説明に二人はお菓子をつまんだ。
「この食感は癖になるの~」
「美味しいですね~」
赤姫と毘沙門天の顔が笑顔になる。
「せっかくだから、一緒に見てきたら?
これからチビ達はお目当てのショップに行くんだよ。
今回はいつもよりお店が多いから、
楽しいと思うよ」
ディッセが二人に勧めた。
「ボクね~おっきなぶたいをかってもらうの」
「舞台? 」
毘沙門天が不思議そうな顔で三鬼を見ると、
「そう。いっしょにあそぶの」
「な~」
こんと呉葉も嬉しそうに笑った。
「それはいいの~」
赤姫が微笑む横で毘沙門天がハクとクロウを見た。
「君達は何を買ってもらうの? 」
「あのね~つみき~」
「パズルなの」
二人が笑顔で言った。
そんな話をしていると、
「俺達も行くよ」
牧野が言い安達と新田も手をあげた。
「俺、オヤジから聞いたぞ。
向井にお金渡したって。
だから買ってもらう」
牧野が偉そうに向井を見た。
「冥王は口が軽いな~」
シェデムは苦笑すると、
「ここは私達が見てるから行ってきていいわよ。
どうせ、またあとからエハ達も来るんでしょう? 」
と言った。
「では、チビと大きなチビがうるさいので、
先に見てきちゃいますね」
向井は笑うと、
ブース番号を確認しながら歩く牧野達のあとを追った。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
古屋さんバイト辞めるって
四宮 あか
ライト文芸
ライト文芸大賞で奨励賞いただきました~。
読んでくださりありがとうございました。
「古屋さんバイト辞めるって」
おしゃれで、明るくて、話しも面白くて、仕事もすぐに覚えた。これからバイトの中心人物にだんだんなっていくのかな? と思った古屋さんはバイトをやめるらしい。
学部は違うけれど同じ大学に通っているからって理由で、石井ミクは古屋さんにバイトを辞めないように説得してと店長に頼まれてしまった。
バイト先でちょろっとしか話したことがないのに、辞めないように説得を頼まれたことで困ってしまった私は……
こういう嫌なタイプが貴方の職場にもいることがあるのではないでしょうか?
表紙の画像はフリー素材サイトの
https://activephotostyle.biz/さまからお借りしました。

私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか
あーもんど
恋愛
聖女のオリアナが神に祈りを捧げている最中、ある女性が現れ、こう言う。
「貴方には、これから裁きを受けてもらうわ!」
突然の宣言に驚きつつも、オリアナはワケを聞く。
すると、出てくるのはただの言い掛かりに過ぎない言い分ばかり。
オリアナは何とか理解してもらおうとするものの、相手は聞く耳持たずで……?
最終的には「神のお告げよ!」とまで言われ、さすがのオリアナも反抗を決意!
「私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか」
さて、聖女オリアナを怒らせた彼らの末路は?
◆小説家になろう様でも掲載中◆
→短編形式で投稿したため、こちらなら一気に最後まで読めます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる