121 / 223
番外編 ハイパー弥生
新しい仲間
しおりを挟む
クロウが来ることで休憩室の仕事が遅れ、
もう少しかかると言われ、
皆して多目的ホールで遊んでいた。
チビ達もお昼寝から目が覚め、
ボール遊びをしていた。
向井達が死神課に着くと、
「お帰り~」
セイとフェムトンが出てきた。
「あら~本当。ハクにそっくり。
可愛いお顔ね」
フェムトンが笑顔になった。
「その笑顔のままでいて欲しいな。
これ、クロウのお洋服の請求書です」
向井がフェムトンに明細を見せた。
「………」
「この顔に免じて許してください」
向井は抱っこしているクロウを、
フェムトンの方に向けた。
ニコニコ笑う姿に、
「仕方ないな~可愛いから許しちゃう」
そういってみんなで笑った。
そこへニットンがやってきた。
「おっ、これは珍しい。本当に天狗の子だね」
「ハクにそっくりでしょう。
二人並んでたら双子ちゃんだよ」
ティンが言った。
「一応トットさんには診察してもらいました。
ただ、詳しいことはニットンさんにと言われたので」
「そうだね。中央にしか機械がないからね」
向井の話に頷くと、ニットンがゴーグルをはめた。
「ちょっと見せてね」
ニットンが触りながら診察するのにも、
暴れることなくじっとしていた。
「うん。健康体です。何ともないね」
そういってゴーグルを外し、クロウの頭を撫でた。
「うちのちびちゃん達は、
ハク以外はみんな嫌がるんだけどね。
いい子ですね」
ニットンが笑った。
「この子がクロウ? 」
千鬼がやってきた。
「ホントだ。ハクと似てるね。
今ね。三鬼とハクの部屋を大きな部屋に移動させて、
リフォーム中なんだ。
クロウが入って男の子が三人でしょう。
これからベッドを作ると、
今の部屋じゃ無理だからね」
「そうですよね」
「この子は好きなものとか分かるかな? 」
千鬼が向井を見た。
「ん~まだ、上手く表現は出来ないんですよ。
なんせ本日生まれたばかりなんで」
「えっ? 」
千鬼達が驚いた。
「診察したんだけど、魂も動き出したばかり。
まだ免疫もできてないから、
暫くは冥界から出さない方がいいかな。
とりあえず免疫のお薬飲んでもらうけど」
ニットンもクロウの頬を触りながら話した。
「そうか~」
「あっ、でも、今日お洋服を買ったんですけど、
宇宙飛行士が好きで、
動物に興味があると思いますよ」
向井はそういうと、カウンターに袋を置き、
中身を出した。
「可愛い~ライオン~」
「そう。ライオンだね」
向井も言いながら、
「靴もゾウとキリンを選んで、
このお洋服は、
クマの宇宙飛行士が可愛いそうです」
「本当ね。あら、これはお揃い?
あのショップさんのウェアね。
どれもよく出来てる」
フェムトンも布を触りながら言った。
「青のクマさん~」
クロウが宇宙飛行士を指さした。
「そうね。可愛いね」
フェムトンが笑顔でクロウを見た。
「言葉は覚えるのが早いので、
それほど生活に苦労はなく過ごせると思います。
ちびちゃん達とも仲良くできれば、
問題はないですね」
「見た所、性格もハクに似てるので、
大丈夫に見えるけどね」
千鬼が言ったところで妖鬼が近づいてきた。
もう少しかかると言われ、
皆して多目的ホールで遊んでいた。
チビ達もお昼寝から目が覚め、
ボール遊びをしていた。
向井達が死神課に着くと、
「お帰り~」
セイとフェムトンが出てきた。
「あら~本当。ハクにそっくり。
可愛いお顔ね」
フェムトンが笑顔になった。
「その笑顔のままでいて欲しいな。
これ、クロウのお洋服の請求書です」
向井がフェムトンに明細を見せた。
「………」
「この顔に免じて許してください」
向井は抱っこしているクロウを、
フェムトンの方に向けた。
ニコニコ笑う姿に、
「仕方ないな~可愛いから許しちゃう」
そういってみんなで笑った。
そこへニットンがやってきた。
「おっ、これは珍しい。本当に天狗の子だね」
「ハクにそっくりでしょう。
二人並んでたら双子ちゃんだよ」
ティンが言った。
「一応トットさんには診察してもらいました。
ただ、詳しいことはニットンさんにと言われたので」
「そうだね。中央にしか機械がないからね」
向井の話に頷くと、ニットンがゴーグルをはめた。
「ちょっと見せてね」
ニットンが触りながら診察するのにも、
暴れることなくじっとしていた。
「うん。健康体です。何ともないね」
そういってゴーグルを外し、クロウの頭を撫でた。
「うちのちびちゃん達は、
ハク以外はみんな嫌がるんだけどね。
いい子ですね」
ニットンが笑った。
「この子がクロウ? 」
千鬼がやってきた。
「ホントだ。ハクと似てるね。
今ね。三鬼とハクの部屋を大きな部屋に移動させて、
リフォーム中なんだ。
クロウが入って男の子が三人でしょう。
これからベッドを作ると、
今の部屋じゃ無理だからね」
「そうですよね」
「この子は好きなものとか分かるかな? 」
千鬼が向井を見た。
「ん~まだ、上手く表現は出来ないんですよ。
なんせ本日生まれたばかりなんで」
「えっ? 」
千鬼達が驚いた。
「診察したんだけど、魂も動き出したばかり。
まだ免疫もできてないから、
暫くは冥界から出さない方がいいかな。
とりあえず免疫のお薬飲んでもらうけど」
ニットンもクロウの頬を触りながら話した。
「そうか~」
「あっ、でも、今日お洋服を買ったんですけど、
宇宙飛行士が好きで、
動物に興味があると思いますよ」
向井はそういうと、カウンターに袋を置き、
中身を出した。
「可愛い~ライオン~」
「そう。ライオンだね」
向井も言いながら、
「靴もゾウとキリンを選んで、
このお洋服は、
クマの宇宙飛行士が可愛いそうです」
「本当ね。あら、これはお揃い?
あのショップさんのウェアね。
どれもよく出来てる」
フェムトンも布を触りながら言った。
「青のクマさん~」
クロウが宇宙飛行士を指さした。
「そうね。可愛いね」
フェムトンが笑顔でクロウを見た。
「言葉は覚えるのが早いので、
それほど生活に苦労はなく過ごせると思います。
ちびちゃん達とも仲良くできれば、
問題はないですね」
「見た所、性格もハクに似てるので、
大丈夫に見えるけどね」
千鬼が言ったところで妖鬼が近づいてきた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
独り日和 ―春夏秋冬―
八雲翔
ライト文芸
主人公は櫻野冬という老女。
彼を取り巻く人と犬と猫の日常を書いたストーリーです。
仕事を探す四十代女性。
子供を一人で育てている未亡人。
元ヤクザ。
冬とひょんなことでの出会いから、
繋がる物語です。
春夏秋冬。
数ヶ月の出会いが一生の家族になる。
そんな冬と彼女を取り巻く人たちを見守ってください。
*この物語はフィクションです。
実在の人物や団体、地名などとは一切関係ありません。
八雲翔
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる