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番外編 ハイパー弥生

新しい仲間

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クロウが来ることで休憩室の仕事が遅れ、

もう少しかかると言われ、

皆して多目的ホールで遊んでいた。

チビ達もお昼寝から目が覚め、

ボール遊びをしていた。

向井達が死神課に着くと、

「お帰り~」

セイとフェムトンが出てきた。

「あら~本当。ハクにそっくり。

可愛いお顔ね」

フェムトンが笑顔になった。

「その笑顔のままでいて欲しいな。

これ、クロウのお洋服の請求書です」

向井がフェムトンに明細を見せた。

「………」

「この顔に免じて許してください」

向井は抱っこしているクロウを、

フェムトンの方に向けた。

ニコニコ笑う姿に、

「仕方ないな~可愛いから許しちゃう」

そういってみんなで笑った。

そこへニットンがやってきた。

「おっ、これは珍しい。本当に天狗の子だね」

「ハクにそっくりでしょう。

二人並んでたら双子ちゃんだよ」

ティンが言った。

「一応トットさんには診察してもらいました。

ただ、詳しいことはニットンさんにと言われたので」

「そうだね。中央にしか機械がないからね」

向井の話に頷くと、ニットンがゴーグルをはめた。

「ちょっと見せてね」

ニットンが触りながら診察するのにも、

暴れることなくじっとしていた。

「うん。健康体です。何ともないね」

そういってゴーグルを外し、クロウの頭を撫でた。

「うちのちびちゃん達は、

ハク以外はみんな嫌がるんだけどね。

いい子ですね」

ニットンが笑った。

「この子がクロウ? 」

千鬼がやってきた。

「ホントだ。ハクと似てるね。

今ね。三鬼とハクの部屋を大きな部屋に移動させて、

リフォーム中なんだ。

クロウが入って男の子が三人でしょう。

これからベッドを作ると、

今の部屋じゃ無理だからね」

「そうですよね」

「この子は好きなものとか分かるかな? 」

千鬼が向井を見た。

「ん~まだ、上手く表現は出来ないんですよ。

なんせ本日生まれたばかりなんで」

「えっ? 」

千鬼達が驚いた。

「診察したんだけど、魂も動き出したばかり。

まだ免疫もできてないから、

暫くは冥界から出さない方がいいかな。

とりあえず免疫のお薬飲んでもらうけど」

ニットンもクロウの頬を触りながら話した。

「そうか~」

「あっ、でも、今日お洋服を買ったんですけど、

宇宙飛行士が好きで、

動物に興味があると思いますよ」

向井はそういうと、カウンターに袋を置き、

中身を出した。

「可愛い~ライオン~」

「そう。ライオンだね」

向井も言いながら、

「靴もゾウとキリンを選んで、

このお洋服は、

クマの宇宙飛行士が可愛いそうです」

「本当ね。あら、これはお揃い? 

あのショップさんのウェアね。

どれもよく出来てる」

フェムトンも布を触りながら言った。

「青のクマさん~」

クロウが宇宙飛行士を指さした。

「そうね。可愛いね」

フェムトンが笑顔でクロウを見た。

「言葉は覚えるのが早いので、

それほど生活に苦労はなく過ごせると思います。

ちびちゃん達とも仲良くできれば、

問題はないですね」

「見た所、性格もハクに似てるので、

大丈夫に見えるけどね」

千鬼が言ったところで妖鬼が近づいてきた。
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