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番外編 西支部
どうする弁明
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「さすがにAIとフェイクでは誤魔化せないと思うけど。
それともこれすら危険と感じないほどに、
この国は想像力が欠如してるのか、
洗脳されているのかしら。ねぇ? 」
トリアが言いながら向井とサンクを見た。
「俺はこの国の人間ですが、
冥界に来て二年が過ぎて、
この仕事をしていなかったら、
きっと生まれ変わったあとも、
多少の疑問と不満はあれど、
この魔境で普通に生活していると思いますよ」
「えっ? 」
トリアとサンクがビックリした顔で向井を見た。
「ははは。そんなに驚かなくても。
まぁ、俺はそんな人間です。
今頃山口大臣は、
政治生命を死守するのに必死でしょうね」
向井は楽しそうに笑った。
「向井君の方が鬼ね」
トリアが言いサンクもプッとふき出した。
黒地では怪我人も運ばれ、
警察と防衛隊とで何やら揉めていた。
「私達には関係ないからね」
トリアが言ったところで、
牧野達が戻ってきた。
「今ので捨て地にも小さな負が悪霊になりかけてたから、
まとめて除去してきた」
岸本が言うと、
牧野が疲れた様子で肩で息をしていた。
「どうしたの? 」
サンクが牧野を見た。
「黒地の方を私とヴァンと一緒に除去しに行って、
あの状況だったからまともに毒を受けちゃったのよね」
「それは………ガードはどうしたんですか? 」
向井が気の毒そうな顔をした。
「ガードする間もなく襲われた。
ポプリが身代わりになって壊れた~
ヴァンがいなきゃ死んでるのに死んでたよ」
牧野が破けた巾着を見せて、
息を整えながら話した。
「こっから見てても、
黒地は空一面に悪霊の繭ができてたからね。
あれじゃ心が弱ってる人間は死ぬね」
サンクも黒地を振り返って話した。
「神の森にも入れず、黒地で発砲騒ぎ。
しかも子供を殺したって大騒ぎだからね。
ニュースで取り上げるとも思えないけど、
AIが画像を拡散させてるから、
無視もできないだろうし、
山口はさて、どうするかな」
ティンもそういうと時計を見てから、
「そろそろ正午だし、お昼でも買って帰ろうか。
ハクは大丈夫? 」
向井の腕の中で寝ている様子をのぞいた。
「龍神に体を利用されたので、
軽く暗示をかけて寝かせました。
支部に戻ったら一応、
トラントさんに見てもらいます」
「そうだね」
岸本も頷くと、
「ここ橙の捨て地には、
有名なハマチバーガーの専門店があるんだよ。
牧野の好きなタルタルがたっぷりで、
美味しいよ」
と説明した。
「タルタル~食べたい~」
「毒受けて死にそうなんじゃないの? 」
「それとこれは別。
食べたらアニメショップ行くんだろ? 」
とご機嫌になった。
「アニメって、牧野は見ないでしょ」
トリアが言うと、
「ゾンビ少年のホログラムカードが出たんだよ」
と笑顔で振り返った。
「牧野君はカード集めてるの? 」
サンクが聞く。
それともこれすら危険と感じないほどに、
この国は想像力が欠如してるのか、
洗脳されているのかしら。ねぇ? 」
トリアが言いながら向井とサンクを見た。
「俺はこの国の人間ですが、
冥界に来て二年が過ぎて、
この仕事をしていなかったら、
きっと生まれ変わったあとも、
多少の疑問と不満はあれど、
この魔境で普通に生活していると思いますよ」
「えっ? 」
トリアとサンクがビックリした顔で向井を見た。
「ははは。そんなに驚かなくても。
まぁ、俺はそんな人間です。
今頃山口大臣は、
政治生命を死守するのに必死でしょうね」
向井は楽しそうに笑った。
「向井君の方が鬼ね」
トリアが言いサンクもプッとふき出した。
黒地では怪我人も運ばれ、
警察と防衛隊とで何やら揉めていた。
「私達には関係ないからね」
トリアが言ったところで、
牧野達が戻ってきた。
「今ので捨て地にも小さな負が悪霊になりかけてたから、
まとめて除去してきた」
岸本が言うと、
牧野が疲れた様子で肩で息をしていた。
「どうしたの? 」
サンクが牧野を見た。
「黒地の方を私とヴァンと一緒に除去しに行って、
あの状況だったからまともに毒を受けちゃったのよね」
「それは………ガードはどうしたんですか? 」
向井が気の毒そうな顔をした。
「ガードする間もなく襲われた。
ポプリが身代わりになって壊れた~
ヴァンがいなきゃ死んでるのに死んでたよ」
牧野が破けた巾着を見せて、
息を整えながら話した。
「こっから見てても、
黒地は空一面に悪霊の繭ができてたからね。
あれじゃ心が弱ってる人間は死ぬね」
サンクも黒地を振り返って話した。
「神の森にも入れず、黒地で発砲騒ぎ。
しかも子供を殺したって大騒ぎだからね。
ニュースで取り上げるとも思えないけど、
AIが画像を拡散させてるから、
無視もできないだろうし、
山口はさて、どうするかな」
ティンもそういうと時計を見てから、
「そろそろ正午だし、お昼でも買って帰ろうか。
ハクは大丈夫? 」
向井の腕の中で寝ている様子をのぞいた。
「龍神に体を利用されたので、
軽く暗示をかけて寝かせました。
支部に戻ったら一応、
トラントさんに見てもらいます」
「そうだね」
岸本も頷くと、
「ここ橙の捨て地には、
有名なハマチバーガーの専門店があるんだよ。
牧野の好きなタルタルがたっぷりで、
美味しいよ」
と説明した。
「タルタル~食べたい~」
「毒受けて死にそうなんじゃないの? 」
「それとこれは別。
食べたらアニメショップ行くんだろ? 」
とご機嫌になった。
「アニメって、牧野は見ないでしょ」
トリアが言うと、
「ゾンビ少年のホログラムカードが出たんだよ」
と笑顔で振り返った。
「牧野君はカード集めてるの? 」
サンクが聞く。
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