48 / 164
番外編 西支部
西支部へ到着
しおりを挟む
西支部に着くと岸本とサランダが入り口で待っていた。
「泊りに来たぞ~」
呉葉が言い、チビ達が嬉しそうに走って抱きついた。
「よく来たね」
「いらっしゃい」
岸本とサランダが笑顔で出迎えた。
「とりあえず中に入って」
向井達が休憩室に向かうと、
奥の部屋に大きなソファーベッドが置かれていた。
「おっ、すげぇ~」
牧野が走って行くと寝転がった。
その姿にチビ達も真似をするように飛び乗ると、
ゴロゴロと転がった。
「大人はごろ寝でもいいけど、
チビちゃんたちはそうもいかないものね」
トレーナーのヴェンティが入ってくると言った。
「わざわざすいません」
向井が申し訳なさそうな顔をすると、
「いいのよ。
元々トレーニングルームに置いてあったんだけど、
使ってないからここに移動させたの」
チビ達が気持ちよさそうに寝る様子に、
「ちょうどよかったな」
岸本も笑った。
「一応おねしょシートも用意してあるから」
チェントも笑うとホットチョコを、
配膳ロボと運んできた。
「夕食はもつ鍋ね。
牧野から言われて用意した」
「えっ? そんな事言ったの?
どうしようもないわね」
ベッドの上でチビとはしゃぐ姿に、
シェデムは微苦笑した。
「ほら、ホットチョコ入れたから、
こっちいらっしゃい」
チェントが呼ぶと牧野とチビが走ってきた。
向井達は困った顔で笑うと、
ソファーに座らせた。
「そうだ。向井さんにはちょっと、
現状だけ確認してもらいたいからいいかな」
サンクが休憩室に入ってくると声をかけた。
「いいですよ」
向井とトリアとシェデムの三人は、
岸本達と別室に向かった。
西支部も北支部と同じく、
中央より少し狭いくらいで基本変わらない作りになっている。
スタッフ数が少ないので、
食堂や工房などがないが、
その他の施設は揃っていた。
「中央から来ると静かでしょう」
サンクが笑いながら向井に話す。
「そうですね。中央は霊の数もあるので、
静かな時がないかもしれませんね」
「それなのに冥王はお泊りって言うと、
淋しいって騒いでるのよ」
トリアが言った。
「牧野君とチビちゃんがいないのは、
やっぱり静かなんじゃないの」
サランダも笑うと通信ルームに入った。
通信ルームはどこも変わらない作りで、
何もないシンプルな部屋だ。
空間にディスプレイが浮かぶので、
その操作で下界の状況を確認できる。
岸本が中央に手を伸ばすと、
ディスプレイが現れた。
上から見た映像と多方面から映し出された映像とが、
同時に浮かび上がった。
「はぁ~これは………酷いね」
トリアが眉間にシワを寄せ、
腕組をした。
防衛隊に取り囲まれているので、
捨て地は威圧感で息苦しいだろう。
「泊りに来たぞ~」
呉葉が言い、チビ達が嬉しそうに走って抱きついた。
「よく来たね」
「いらっしゃい」
岸本とサランダが笑顔で出迎えた。
「とりあえず中に入って」
向井達が休憩室に向かうと、
奥の部屋に大きなソファーベッドが置かれていた。
「おっ、すげぇ~」
牧野が走って行くと寝転がった。
その姿にチビ達も真似をするように飛び乗ると、
ゴロゴロと転がった。
「大人はごろ寝でもいいけど、
チビちゃんたちはそうもいかないものね」
トレーナーのヴェンティが入ってくると言った。
「わざわざすいません」
向井が申し訳なさそうな顔をすると、
「いいのよ。
元々トレーニングルームに置いてあったんだけど、
使ってないからここに移動させたの」
チビ達が気持ちよさそうに寝る様子に、
「ちょうどよかったな」
岸本も笑った。
「一応おねしょシートも用意してあるから」
チェントも笑うとホットチョコを、
配膳ロボと運んできた。
「夕食はもつ鍋ね。
牧野から言われて用意した」
「えっ? そんな事言ったの?
どうしようもないわね」
ベッドの上でチビとはしゃぐ姿に、
シェデムは微苦笑した。
「ほら、ホットチョコ入れたから、
こっちいらっしゃい」
チェントが呼ぶと牧野とチビが走ってきた。
向井達は困った顔で笑うと、
ソファーに座らせた。
「そうだ。向井さんにはちょっと、
現状だけ確認してもらいたいからいいかな」
サンクが休憩室に入ってくると声をかけた。
「いいですよ」
向井とトリアとシェデムの三人は、
岸本達と別室に向かった。
西支部も北支部と同じく、
中央より少し狭いくらいで基本変わらない作りになっている。
スタッフ数が少ないので、
食堂や工房などがないが、
その他の施設は揃っていた。
「中央から来ると静かでしょう」
サンクが笑いながら向井に話す。
「そうですね。中央は霊の数もあるので、
静かな時がないかもしれませんね」
「それなのに冥王はお泊りって言うと、
淋しいって騒いでるのよ」
トリアが言った。
「牧野君とチビちゃんがいないのは、
やっぱり静かなんじゃないの」
サランダも笑うと通信ルームに入った。
通信ルームはどこも変わらない作りで、
何もないシンプルな部屋だ。
空間にディスプレイが浮かぶので、
その操作で下界の状況を確認できる。
岸本が中央に手を伸ばすと、
ディスプレイが現れた。
上から見た映像と多方面から映し出された映像とが、
同時に浮かび上がった。
「はぁ~これは………酷いね」
トリアが眉間にシワを寄せ、
腕組をした。
防衛隊に取り囲まれているので、
捨て地は威圧感で息苦しいだろう。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる