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番外編 北支部

数のお勉強?

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「おっ、ハクのシールは種類が豊富だね」

カランがやってくると、

手にするシールに驚いていた。

「ノートに貼る~」

選んだシールを眺めてうっとりした表情のハクに、

大人達も笑顔になった。

「僕も選んだ~」

三鬼が一番に走ってきて、

シールを見せた。

「とりあえず一人十枚で抑えたから」

トリアが苦笑いしながらこんと呉葉と、

手を繋ぎながらやってきた。

「それでいいですよ」

「この子たちの八個って幾つなの? 」

向井の返事にトリアが聞いていると、

「八個は沢山なのよ。

十枚で止められたなら上出来。

この前なんか弥生ちゃんと文具屋行って、

大騒ぎよ」

アンが近づいてくると苦笑した。

「あれ? 三鬼はお空のシールもあるんだね」

キャトルが不思議そうに見た。

「このアロサウルスを雲に乗せるの。

お空から下が見れるんだよ」

「はぁ~なるほどね」

三鬼の説明にキャトルが頷いた。

「ハクの影響か、他のチビ三人も、

貼り方が変化してきてるんですよ」

向井が言うと、

「あ~そうかも。こんと呉葉も扉とか窓とか、

シールノートが部屋になってるのよ」

アンが笑顔で話した。

「安達君のコラージュもハクの影響だもんね」

そんな話をしてると安達と牧野も、

幾つかシールを抱えて戻ってきた。

「安達君はビーズシールもあるんだ」

「うん。あのね………」

安達の手にはその他にもスパンコールなどもあり、

どんなデザインを考えているのか、

楽しそうにカランに話をしていた。

「じゃあ、みんなカゴに入れてください」

向井がそういって会計を済ませている間、

「帰りにおやつ買って帰ろうか。

夜はお鍋だよ」

倉田が話していると、

「ラーメンは? 」

牧野が言った。

「入れるよ。味噌味だから味噌ラーメンね」

「おぉ~それは楽しみ~」

牧野の喜ぶ顔にあきれたようにトリアが笑った。

店を出た後は、

人気のお店でケーキを買って支部に帰った。


チビ達がおやつを食べている間、

向井達は通信ルームで黒地の悪霊の様子を確かめ、

問題ないのを確認すると休憩室に戻った。

見るとチビ+大チビは畳で気持ちよさそうに寝ている。

「なに? 寝ちゃったんだ」

キャトルが部屋に入るなり、

大の字で重なって寝ている姿に笑った。

「静かでいいけどね」

トリアも入ってくると、

「私もケーキ食~べよ」

とソファーに座って箱から取り出した。

「このケーキ、お薦めだけあって美味しいわね」

アンも珈琲を飲みながら言った。

「ここ話題のお店で、中心地の人気店だったのよ。

銀の捨て地に越してきてくれて

あの辺りの住民は喜んでるんじゃないかな」

フェムティも笑顔で珈琲を飲んだ。

「牧野君はもう少し毒を避けられるようになると、

疲れなくなるんだろうけど、

よく寝てるから問題ないかな」

アートンも笑うと座った。

「何が残ってる? 」

カランもケーキの箱をのぞいた。

「チーズケーキとモンブラン、

ティラミス、抹茶は残ってるわよ」

フェムティの言葉に、

「なら俺はチーズにしよう」

倉田はそういうとケーキ皿に乗せた。
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