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番外編 北支部
北の異変
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大沢帝国崩壊後、
神の結界と向井の水の結界から、
この国の土地はある意味分断され始めていた。
それでも金が手元に入れば問題はないのか、
政府は捨て地を盾に中央人を煽り、
国民を扇動していた。
そんな事態が続いていたこともあり、
向井達は急ぎ北支部に出向くと、
危険箇所の黒地だけ除去をすることにした。
「ねえ~シール屋さんは? 」
こんが話をする向井とキャトル、倉田を見上げた。
「お仕事終わったらね」
「いつ終わる? 」
向井の顔を見て三鬼が聞いた。
「牧野君の頑張り次第かな? 」
「マキちゃんが頑張ればいいの? 」
キャトルの顔をこんが見上げた。
「勝手なこと言うなよ。頑張れは終わるお仕事じゃないの」
「マキちゃんは怖いのか?
じいじが言ってたぞ」
呉葉が牧野の方を見た。
「怖くねぇよ」
「じゃあ、頑張れよ」
倉田も笑うと不貞腐れる牧野の肩を叩いた。
この日は、
向井、牧野、安達、トリア、アン、アートンがやってきた。
中央も式神課の仕事、
キャラクターグッズ販売で忙しく、
「みんなお泊りしたいって言ってたんだけどね」
とアートンが説明した。
「ハクも楽しそうでよかった」
カランが言うと、
「他の三人より少し小さいでしょう。
だからチビ達もハクの面倒は見てるんですよ」
と向井が微笑んだ。
チビ達はフェムティとキャトルに、
一生懸命話をしている。
「みんな、大きくなってるんだ」
倉田はそういって牧野を見て笑った。
「なんだよ」
「ん? そうやって並んでると、
安達君も大きくなったなと思って」
嬉しそうな顔の安達に、
「俺だってこの前測ったら、
1cm伸びてたんだよ」
牧野が声をあげるのを大人達は笑った。
「まぁ、牧野君も若いから大丈夫だよ」
アートンが牧野を見た。
「ちびちゃん達が、
シール屋に行きたいって言ってたけど」
倉田が聞く。
「この前、
キャトルさんが中央に来た時、
フレークシールを持ってきてくれたんです。
そのキャラクターやお花に夢中で、
聞いたらここに専門店があるそうなので、
お泊りしてお店に行きたいそうです」
「だったらとっとと片付けますか」
向井の話にカランが言い、
チビ達はフェムティとアン、安達に任せて、
下界に下りて行った。
北の中心部は悪霊の質が違う事もあるのか、
中央より毒で膨れ上がっていた。
「よくこんな状態で暮らせてるよね。
犯罪はどうなの? 」
アートンが眉間にシワを寄せた。
「北は百年前から土地だけじゃなくて、
水源地の買収でも問題視されてきたのに、
放置されてたでしょう。
先生達は金のニオイでしか動かないから、
国民が自分で考えて変えていかないと、
国が潰れるのも時間の問題かな………」
カランもため息をついた。
「国が変わっても基本、
俺達の仕事は変わらないから、
それはいいんだけど。
今までのような自由は減るかもね」
キャトルの言葉に牧野の頬が膨れた。
「そんな顔すんなよ」
倉田が笑った。
神の結界と向井の水の結界から、
この国の土地はある意味分断され始めていた。
それでも金が手元に入れば問題はないのか、
政府は捨て地を盾に中央人を煽り、
国民を扇動していた。
そんな事態が続いていたこともあり、
向井達は急ぎ北支部に出向くと、
危険箇所の黒地だけ除去をすることにした。
「ねえ~シール屋さんは? 」
こんが話をする向井とキャトル、倉田を見上げた。
「お仕事終わったらね」
「いつ終わる? 」
向井の顔を見て三鬼が聞いた。
「牧野君の頑張り次第かな? 」
「マキちゃんが頑張ればいいの? 」
キャトルの顔をこんが見上げた。
「勝手なこと言うなよ。頑張れは終わるお仕事じゃないの」
「マキちゃんは怖いのか?
じいじが言ってたぞ」
呉葉が牧野の方を見た。
「怖くねぇよ」
「じゃあ、頑張れよ」
倉田も笑うと不貞腐れる牧野の肩を叩いた。
この日は、
向井、牧野、安達、トリア、アン、アートンがやってきた。
中央も式神課の仕事、
キャラクターグッズ販売で忙しく、
「みんなお泊りしたいって言ってたんだけどね」
とアートンが説明した。
「ハクも楽しそうでよかった」
カランが言うと、
「他の三人より少し小さいでしょう。
だからチビ達もハクの面倒は見てるんですよ」
と向井が微笑んだ。
チビ達はフェムティとキャトルに、
一生懸命話をしている。
「みんな、大きくなってるんだ」
倉田はそういって牧野を見て笑った。
「なんだよ」
「ん? そうやって並んでると、
安達君も大きくなったなと思って」
嬉しそうな顔の安達に、
「俺だってこの前測ったら、
1cm伸びてたんだよ」
牧野が声をあげるのを大人達は笑った。
「まぁ、牧野君も若いから大丈夫だよ」
アートンが牧野を見た。
「ちびちゃん達が、
シール屋に行きたいって言ってたけど」
倉田が聞く。
「この前、
キャトルさんが中央に来た時、
フレークシールを持ってきてくれたんです。
そのキャラクターやお花に夢中で、
聞いたらここに専門店があるそうなので、
お泊りしてお店に行きたいそうです」
「だったらとっとと片付けますか」
向井の話にカランが言い、
チビ達はフェムティとアン、安達に任せて、
下界に下りて行った。
北の中心部は悪霊の質が違う事もあるのか、
中央より毒で膨れ上がっていた。
「よくこんな状態で暮らせてるよね。
犯罪はどうなの? 」
アートンが眉間にシワを寄せた。
「北は百年前から土地だけじゃなくて、
水源地の買収でも問題視されてきたのに、
放置されてたでしょう。
先生達は金のニオイでしか動かないから、
国民が自分で考えて変えていかないと、
国が潰れるのも時間の問題かな………」
カランもため息をついた。
「国が変わっても基本、
俺達の仕事は変わらないから、
それはいいんだけど。
今までのような自由は減るかもね」
キャトルの言葉に牧野の頬が膨れた。
「そんな顔すんなよ」
倉田が笑った。
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