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番外編

商店街のお買い物

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ショップで手作りのおリボンやキーホルダー、

新田とティン、早紀はトップスを買い店を後にした。

そのまま進むとザンギの専門店があり、

チキンが好きなチビ達が瞳を輝かせて見ていた。

「牧野君がいたらまたチキン? って言いそうね」

アンが笑った。

「じゃあ、お昼はこれかな? 」

ティンも言うと、

「先にテイクアウト頼んでおこうか」

とメニューの看板を見た。

「子供用には甘辛があるんだ。

チキンだけじゃなくてミックスだと、

チキンにタコ、イカなんだね」

「だったら私達はミックスがいいよね」

トリアもメニューをのぞいた。

そんな姿に店主が、

「ミックスは人気ですよ。

少し濃いめの甘辛生姜醤油です」

と説明してくれた。

「ちょっと数があるんですけどお願いできますか? 」

向井が聞くと、

「大丈夫ですよ」

と個数をメモした。

「この先の手芸屋さんに行きたいので、

後で取りに来ます」

「はい、分かりました」

向井は料金を払うと引き換えの紙をもらって、

皆で手芸店へ向かった。


「ほんとだ。結構大きいね」

早紀が手芸店を見て驚いた。

「でしょう。安達君が欲しい画材は三階かな。

手芸は地下で、天然石なんかのビーズは一階にある。

ハクのクリアファイルは二階の文具だから、

下から見てエスカレーターで上がっていく? 」

トリアが皆の顔を見た。

「そうしよう」

ティンと安達、新田は天然石とパールで、

弥生にネックレスを作ってもらうと選んでいた。

その他にもミニチュアを作るのに使う樹脂粘土、

チビやトリア、早紀もマステやシール、

アンと弥生もレースを見ながら、

それぞれ欲しいものが手に入ったようだった。

楽しい時間を過ごして喫茶店に戻ると、

「どこ行ってたんだよ」

牧野がむくれて待っていた。

「ほら、お弁当買ってきたわよ」

トリアは言うと、

手分けして持ってきたビニールをテーブルに置いた。

「いい匂い~」

黒谷達も店から入ってくると、

「お茶淹れましょうか」

と佐久間と坂下が立ち上がった。

「十二時までに戻れたってことは、

悪霊は酷くなかったの? 」

ゼスもテーブルに来るとザンギを並べた。

「大きく膨れてたけど、

牧野君は早く帰りたくていつも以上に頑張ってたよね」

ヴァンも笑いながら説明した。

「どうしようもない子ね」

トリアがポンと牧野の頭をはたいた。

「でも、それだけ頑張れるなら、

いつもは手を抜いているってことですね」

「ふん」

牧野が面白くなさそうに鼻を鳴らす姿に、

皆が笑った。

向井がキッチンに行くと、

お茶を淹れながら坂下が口を開いた。

「牧野君のジャンプ力が上がったのに驚きました。

動きが早くなったので、

空中での動きもスムーズになって、

体力もそれほど消耗せずに除去出来てると思いますよ」

「坂下君がアタッカーだったって知って、

図書室で国体の映像を真剣に見てましたからね」

「えっ? 僕の? 」

向井の言葉に驚いた様子で笑った。

「そういえば私にも、滞空時間を長くしたいって、

しきりに言ってましたから」

佐久間も苦笑いしながら話した。

「まぁ、俺達は半死人なんで、

空中に長くとどまる力が出せればいいんですけど、

牧野君にはそれが上手く扱えないので、

自分なりに考えて答えを出したんでしょう」

三人はそんな話をしながら、

お昼を頬張る姿を笑いながら見た。
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