23 / 330
番外編
商店街のお買い物
しおりを挟む
ショップで手作りのおリボンやキーホルダー、
新田とティン、早紀はトップスを買い店を後にした。
そのまま進むとザンギの専門店があり、
チキンが好きなチビ達が瞳を輝かせて見ていた。
「牧野君がいたらまたチキン? って言いそうね」
アンが笑った。
「じゃあ、お昼はこれかな? 」
ティンも言うと、
「先にテイクアウト頼んでおこうか」
とメニューの看板を見た。
「子供用には甘辛があるんだ。
チキンだけじゃなくてミックスだと、
チキンにタコ、イカなんだね」
「だったら私達はミックスがいいよね」
トリアもメニューをのぞいた。
そんな姿に店主が、
「ミックスは人気ですよ。
少し濃いめの甘辛生姜醤油です」
と説明してくれた。
「ちょっと数があるんですけどお願いできますか? 」
向井が聞くと、
「大丈夫ですよ」
と個数をメモした。
「この先の手芸屋さんに行きたいので、
後で取りに来ます」
「はい、分かりました」
向井は料金を払うと引き換えの紙をもらって、
皆で手芸店へ向かった。
「ほんとだ。結構大きいね」
早紀が手芸店を見て驚いた。
「でしょう。安達君が欲しい画材は三階かな。
手芸は地下で、天然石なんかのビーズは一階にある。
ハクのクリアファイルは二階の文具だから、
下から見てエスカレーターで上がっていく? 」
トリアが皆の顔を見た。
「そうしよう」
ティンと安達、新田は天然石とパールで、
弥生にネックレスを作ってもらうと選んでいた。
その他にもミニチュアを作るのに使う樹脂粘土、
チビやトリア、早紀もマステやシール、
アンと弥生もレースを見ながら、
それぞれ欲しいものが手に入ったようだった。
楽しい時間を過ごして喫茶店に戻ると、
「どこ行ってたんだよ」
牧野がむくれて待っていた。
「ほら、お弁当買ってきたわよ」
トリアは言うと、
手分けして持ってきたビニールをテーブルに置いた。
「いい匂い~」
黒谷達も店から入ってくると、
「お茶淹れましょうか」
と佐久間と坂下が立ち上がった。
「十二時までに戻れたってことは、
悪霊は酷くなかったの? 」
ゼスもテーブルに来るとザンギを並べた。
「大きく膨れてたけど、
牧野君は早く帰りたくていつも以上に頑張ってたよね」
ヴァンも笑いながら説明した。
「どうしようもない子ね」
トリアがポンと牧野の頭をはたいた。
「でも、それだけ頑張れるなら、
いつもは手を抜いているってことですね」
「ふん」
牧野が面白くなさそうに鼻を鳴らす姿に、
皆が笑った。
向井がキッチンに行くと、
お茶を淹れながら坂下が口を開いた。
「牧野君のジャンプ力が上がったのに驚きました。
動きが早くなったので、
空中での動きもスムーズになって、
体力もそれほど消耗せずに除去出来てると思いますよ」
「坂下君がアタッカーだったって知って、
図書室で国体の映像を真剣に見てましたからね」
「えっ? 僕の? 」
向井の言葉に驚いた様子で笑った。
「そういえば私にも、滞空時間を長くしたいって、
しきりに言ってましたから」
佐久間も苦笑いしながら話した。
「まぁ、俺達は半死人なんで、
空中に長くとどまる力が出せればいいんですけど、
牧野君にはそれが上手く扱えないので、
自分なりに考えて答えを出したんでしょう」
三人はそんな話をしながら、
お昼を頬張る姿を笑いながら見た。
新田とティン、早紀はトップスを買い店を後にした。
そのまま進むとザンギの専門店があり、
チキンが好きなチビ達が瞳を輝かせて見ていた。
「牧野君がいたらまたチキン? って言いそうね」
アンが笑った。
「じゃあ、お昼はこれかな? 」
ティンも言うと、
「先にテイクアウト頼んでおこうか」
とメニューの看板を見た。
「子供用には甘辛があるんだ。
チキンだけじゃなくてミックスだと、
チキンにタコ、イカなんだね」
「だったら私達はミックスがいいよね」
トリアもメニューをのぞいた。
そんな姿に店主が、
「ミックスは人気ですよ。
少し濃いめの甘辛生姜醤油です」
と説明してくれた。
「ちょっと数があるんですけどお願いできますか? 」
向井が聞くと、
「大丈夫ですよ」
と個数をメモした。
「この先の手芸屋さんに行きたいので、
後で取りに来ます」
「はい、分かりました」
向井は料金を払うと引き換えの紙をもらって、
皆で手芸店へ向かった。
「ほんとだ。結構大きいね」
早紀が手芸店を見て驚いた。
「でしょう。安達君が欲しい画材は三階かな。
手芸は地下で、天然石なんかのビーズは一階にある。
ハクのクリアファイルは二階の文具だから、
下から見てエスカレーターで上がっていく? 」
トリアが皆の顔を見た。
「そうしよう」
ティンと安達、新田は天然石とパールで、
弥生にネックレスを作ってもらうと選んでいた。
その他にもミニチュアを作るのに使う樹脂粘土、
チビやトリア、早紀もマステやシール、
アンと弥生もレースを見ながら、
それぞれ欲しいものが手に入ったようだった。
楽しい時間を過ごして喫茶店に戻ると、
「どこ行ってたんだよ」
牧野がむくれて待っていた。
「ほら、お弁当買ってきたわよ」
トリアは言うと、
手分けして持ってきたビニールをテーブルに置いた。
「いい匂い~」
黒谷達も店から入ってくると、
「お茶淹れましょうか」
と佐久間と坂下が立ち上がった。
「十二時までに戻れたってことは、
悪霊は酷くなかったの? 」
ゼスもテーブルに来るとザンギを並べた。
「大きく膨れてたけど、
牧野君は早く帰りたくていつも以上に頑張ってたよね」
ヴァンも笑いながら説明した。
「どうしようもない子ね」
トリアがポンと牧野の頭をはたいた。
「でも、それだけ頑張れるなら、
いつもは手を抜いているってことですね」
「ふん」
牧野が面白くなさそうに鼻を鳴らす姿に、
皆が笑った。
向井がキッチンに行くと、
お茶を淹れながら坂下が口を開いた。
「牧野君のジャンプ力が上がったのに驚きました。
動きが早くなったので、
空中での動きもスムーズになって、
体力もそれほど消耗せずに除去出来てると思いますよ」
「坂下君がアタッカーだったって知って、
図書室で国体の映像を真剣に見てましたからね」
「えっ? 僕の? 」
向井の言葉に驚いた様子で笑った。
「そういえば私にも、滞空時間を長くしたいって、
しきりに言ってましたから」
佐久間も苦笑いしながら話した。
「まぁ、俺達は半死人なんで、
空中に長くとどまる力が出せればいいんですけど、
牧野君にはそれが上手く扱えないので、
自分なりに考えて答えを出したんでしょう」
三人はそんな話をしながら、
お昼を頬張る姿を笑いながら見た。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる