6 / 100
番外編
気づいたら外泊?
しおりを挟む
黒谷は目を覚ますと、
あぁそうか。昨日あのまま寝ちゃったんだっけ………
見ると向井達も気持ちよさそうに寝ている。
考えたら二十年近く追われるように生きてきたから、
こうやってのんびりできるのっていいな。
黒谷は笑顔で伸びをすると起き上がった。
「ん? 」
向井も目を覚ますと、
「そっか。酔って寝ちゃったんだ」
と笑いながら起き上がった。
「向井さんも珈琲飲む? 」
黒谷はキッチンに行くと声をかけた。
「いただきます」
向井もテーブルの上を片付けると、
空き缶を分別ごみに捨てた。
「あれだけあったのに、綺麗に食べちゃいましたね」
向井もキッチンに来ると、マグカップを受け取った。
「カツとブタの串が少し残ったから、
それで煮込み丼にしようか」
「そうですね」
二人はキッチンカウンターに寄りかかって、
珈琲を飲みながら言った。
「あの三人は起きないね~」
「運動会のあとですからね。
疲れてるんだと思いますよ。
床も暖かくて気持ちいいんでしょう」
小さなブランケットにくるまって、
ぐっすり寝ている。
「向井さんは疲れてないの? 」
「俺は元々眠りが浅いんですよ。
死んでからはよく寝てる方かな? 」
ハハハと向井が笑った。
「死んでる方が健康的なんだ」
黒谷もふき出すと、食事の用意を始めた。
「なんか手伝いましょうか」
向井が言うと、
「じゃあ、お店の冷凍庫から、
保存してあるご飯持ってきてもらえる?
五人分だから………袋三個とあと卵五個」
「はい」
朝食の香りが充満してくると、
「いい匂い………」
とディッセが起きだし、
「腹減った~」
と牧野と安達も目を覚ました。
「今何時? 」
ディッセが聞く。
「八時」
黒谷が丼を作ると、向井と運んできた。
「あれ? 今日土曜日だよね。
キッチンカーはないの? 」
安達が丼を受け取り言った。
「明日は出店するけど、
今日はお休み。
休息しないと俺も疲れるからね」
黒谷が笑いながらソファーに座った。
向井がお茶を運んでくると、テーブルに並べた。
「床が暖かいのって気持ちいいな」
牧野は丼を食べながら床を触った。
「でも気を付けないと風邪ひきますよ。
牧野君は掘りごたつで寝て、体調崩したでしょ」
向井が苦笑する。
「分かってるんだけどさ~気持ちいいんだよね~」
牧野はそこまで言って何かを思い出したのか、
「そうだ。黒谷がお休みなら、
俺達と出かけない? 」
と言った。
「いいけど、どこ行くの? 」
黒谷がご飯を食べながら牧野を見た。
「えっとね~」
安達はそういうとディッセのタブレットを開き、
テーブルの中央に置いて見せた。
皆でのぞくと、
『ゾンビ少年とねこねこコラボ』
の文字と映像があった。
「青と赤の捨て地の真ん中に、
使われてなかったスポーツジムがあったでしょ」
安達が説明を始めた。
「あ~俺が住む団地と青の商店街の間のね」
黒谷も思い出すように頷いた。
あぁそうか。昨日あのまま寝ちゃったんだっけ………
見ると向井達も気持ちよさそうに寝ている。
考えたら二十年近く追われるように生きてきたから、
こうやってのんびりできるのっていいな。
黒谷は笑顔で伸びをすると起き上がった。
「ん? 」
向井も目を覚ますと、
「そっか。酔って寝ちゃったんだ」
と笑いながら起き上がった。
「向井さんも珈琲飲む? 」
黒谷はキッチンに行くと声をかけた。
「いただきます」
向井もテーブルの上を片付けると、
空き缶を分別ごみに捨てた。
「あれだけあったのに、綺麗に食べちゃいましたね」
向井もキッチンに来ると、マグカップを受け取った。
「カツとブタの串が少し残ったから、
それで煮込み丼にしようか」
「そうですね」
二人はキッチンカウンターに寄りかかって、
珈琲を飲みながら言った。
「あの三人は起きないね~」
「運動会のあとですからね。
疲れてるんだと思いますよ。
床も暖かくて気持ちいいんでしょう」
小さなブランケットにくるまって、
ぐっすり寝ている。
「向井さんは疲れてないの? 」
「俺は元々眠りが浅いんですよ。
死んでからはよく寝てる方かな? 」
ハハハと向井が笑った。
「死んでる方が健康的なんだ」
黒谷もふき出すと、食事の用意を始めた。
「なんか手伝いましょうか」
向井が言うと、
「じゃあ、お店の冷凍庫から、
保存してあるご飯持ってきてもらえる?
五人分だから………袋三個とあと卵五個」
「はい」
朝食の香りが充満してくると、
「いい匂い………」
とディッセが起きだし、
「腹減った~」
と牧野と安達も目を覚ました。
「今何時? 」
ディッセが聞く。
「八時」
黒谷が丼を作ると、向井と運んできた。
「あれ? 今日土曜日だよね。
キッチンカーはないの? 」
安達が丼を受け取り言った。
「明日は出店するけど、
今日はお休み。
休息しないと俺も疲れるからね」
黒谷が笑いながらソファーに座った。
向井がお茶を運んでくると、テーブルに並べた。
「床が暖かいのって気持ちいいな」
牧野は丼を食べながら床を触った。
「でも気を付けないと風邪ひきますよ。
牧野君は掘りごたつで寝て、体調崩したでしょ」
向井が苦笑する。
「分かってるんだけどさ~気持ちいいんだよね~」
牧野はそこまで言って何かを思い出したのか、
「そうだ。黒谷がお休みなら、
俺達と出かけない? 」
と言った。
「いいけど、どこ行くの? 」
黒谷がご飯を食べながら牧野を見た。
「えっとね~」
安達はそういうとディッセのタブレットを開き、
テーブルの中央に置いて見せた。
皆でのぞくと、
『ゾンビ少年とねこねこコラボ』
の文字と映像があった。
「青と赤の捨て地の真ん中に、
使われてなかったスポーツジムがあったでしょ」
安達が説明を始めた。
「あ~俺が住む団地と青の商店街の間のね」
黒谷も思い出すように頷いた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる