1 / 8
file1 「満点」
しおりを挟む
20XX年1月31日
「はぁ~暇だなぁ…」
ついつい、口に出てしまった。
??「なんだ、いいことじゃないか。平和が一番さ」
やはり、聞こえていたようだ。この人は私の上司の郡道さん。
まあ、、、一言で言えば、苦手。なんか、圧を感じる…みたいな?
あ、私の名前は佐伯承夏(さいきじょうか)。学生時代はよくJOKERって言われたなぁ。
なんかかっこよくない?そんな私は水森警察署捜査一課に務める若手。でも、水森町って平和すぎてつまんない。銃ぶちかますために警察なったのにさー。訓練ばっかで面白くない。
郡道「仕事減っていいじゃねぇか。何もしなくても公務員ってのは金入ってくんだわ。」
佐伯「あ、もうすぐ交代の時間だ。お疲れ様でしたー」
郡道「なんだよ釣れねぇなあ」
佐伯「えーと、次の人は…莉々ちゃんだ。話してこようっと」
…移動中…
原田「あ、こんにちは」
佐伯「やっほー莉々ちゃん。がんばってね」
原田莉々。私のただひとりの後輩。めっちゃ優秀で頭いいんだよねー。羨ましい
試験もフルスコアだったとか。噂だけど
原田「はい、何も無いといいのですが…」
佐伯「どうせなんも無いよ。飲み物いる?奢ってあげるよ」
原田「え、いいんですか。なら、ミルクティーでお願いします。」
佐伯「はいはーい。…はい、どうぞ」
原田「ありがとうございます!」
佐伯「郡道に気をつけてね、あいつ口うるさいから。」
原田「そうですか?お気遣いありがとうございます。」
はぁ、いつ見ても後輩っていうのは可愛いなぁ。なんか守りたくなっちゃう。
佐伯「今日の仕事も終わったし、sk屋で牛丼食べて帰って寝ようっと!」
次の日
原田「おはようございます。佐伯先輩。今日は一緒にパトロールですね」
佐伯「今日は莉々ちゃんとか!やった!」
郡道「ちゃんとやれよ?佐伯。先輩として変な姿は見せんなよ」
佐伯「分かってますよ」
うざすぎる。言われなくてもわかっとるわ
郡道「原田はパトロール初めてだからな。よろしく頼むぞ」
佐伯「え」
原田「よろしくお願いします」
…移動中…
佐伯「運転は私でいいよね?」
原田「免許持ってないので、お願いします」
佐伯「はいはーい」
私は車を発信させた。
佐伯「このあと、パトロール終わったらお昼食べに行かない?」
原田「いいですね!私行きたいところがあるんですよ!」
佐伯「へぇ。どこ行きたいの?」
原田「拉麺日生ってところなんです」
佐伯「あ、知ってる。最近話題だよね」
原田「行ったことありますか?」
佐伯「いや、ないんだよね。行きたいと思っていたとこ」
原田「じゃあ、そこで決まりですね」
私と莉々ちゃんは昼食の拉麺を楽しみにしながらパトロールをしていた。が、
……
無線「水森警察署からM16」
佐伯「M16ですどうぞ」
無線「水森町3条のショッピングモールで立てこもり発生。至急、応援頼みますどうぞ」
佐伯「了解。現急します。」
原田「事件ですか?」
佐伯「…久しぶりだ」
原田「緊張します」
佐伯「いけるよ」
久々の事件に少し興奮を覚えながらも現場に急いだ
…現場到着…
郡道「犯人は30~40くらいの男。マル害は現状3人。一人は重傷だ」
佐伯「分かりました、作戦は?」
郡道「とりあえず、接触して和解を試みる。ダメそうなら突入して取り押さえるしかないな。」
佐伯「救急車呼びましたか?」
郡道「もちろん。当たり前だ。一応救急車着いてから接触する。」
佐伯「了解」
郡道「イヤホン付けとくから、無線で指示を頼む。」
少し待つと、救急車が到着し、郡道は犯人のいるショッピングモールの中へ向かった。
郡道「あのーこんにちはー」
里崎「なんだ?サツか?」
郡道「1回武器を下ろしていただけませんか」
里崎「あ?うっせーなそれ以上近づくとこいつ殺すぞ」
子ども「うわーん!!パパーママーーーー」
郡道(クッソ、人質は子供か、ゲスいことしやがる)
郡道「落ち着きましょうよ。わたしは危害を与えるつもりは無いですから」
里崎「丸腰か?んなわけないだろ?内ポケとかに拳銃持ってんだろ?」
郡道「持ってたとしても撃つ気は無いですよ」
『佐伯「何こいついつものキャラじゃないよ…」
原田「警察ってこんなちびちびやるんですか?」
佐伯「いやまあ、強引に行ったら世間からバッシングを喰らいかねないのよ…」
原田「早くしないと、重症の人死にますよ?」
佐伯「それも、そうなんだけども、、、」
原田「あーもう我慢の限界」
佐伯「ちょ、莉々ちゃんどこいくの?」』
莉々ちゃんは郡道のいるショッピングモール内へ向かい、私もそれを追いかけた
郡道「目的は?金か?」
里崎「ちげーよ。」
郡道「なんだよ」
里崎「うるせーな」
郡道「聞かせてくれよ」
里崎「いうわけないだろうが!」パァン
郡道「うっ…」
佐伯(えっうそ、撃たれた??)
無線『郡道さん、大丈夫ですか!?』
『くっそ、返事がない。突撃だ!』
郡道「くるな…」
無線『は?』
郡道「人質は子供だ…下手に突入すれば命はあぶな…」パァン
乾いた音が現場に鳴り響く。
郡道「!?」
里崎「!?うっ…」
原田「動くと次頭いきますよ」
里崎(なんだコイツ…正確に手足に撃ち込んできた…)
里崎「痛い…」
原田「武器を下ろしなさい」
里崎「ここまでか…」
原田「よくできました」
里崎「なんてな!はは!雑魚が!…ってあれ?」
里崎の手の中にある拳銃から銃弾は出ない。
原田「弾切れですね」
里崎「クソ!クソ!クソ!」
佐伯「ちょっと!莉々ちゃん!?何ひとりで突っ込んでんの!?」
原田「あぁ、すいません、うずうずしたので」
佐伯「これ始末書書くはめになるよ…」
原田「あれ、すいません」
佐伯「トホホ」
佐伯「午前11時54分被疑者を現行犯逮捕」
原田「救急車呼んできますね。」
郡道(まじかこいつ、人質いるのに容赦なかったぞ。怖ぇ…)
原田「結局、ラーメンはお預けでしたね…」
佐伯「まあ仕方ないよ。それにしても凄かったね」
原田「そんな事ないですよ。始末書は申し訳ないですけど。」
佐伯「だるー。あ、そうだ。家送ってく?」
原田「大丈夫です。車あるので」
佐伯「あれ、さっき免許ないって」
原田「ああ、あれは嘘ですよ笑笑」
佐伯「ええ?」
原田「運転したくなかったので」
佐伯「ウッソだろお前…」
原田「ははは!じゃあまた明日!」
佐伯「あ、ああバイバイ…」
あの子は優秀なんだけど、何を考えてるか全く見当がつかない。少し扱いに困るけど全然可愛い部類だ
『鷹山唯斗の今日のニュース!』
『いやー今日はね、立てこもり事件が…』
?「はぁ、ちょっと出しゃばっちゃったかな笑笑」
「でも、仕留められたし、結果オーライっ」
「水森町に悪役はいらないよ。」
File1終
「はぁ~暇だなぁ…」
ついつい、口に出てしまった。
??「なんだ、いいことじゃないか。平和が一番さ」
やはり、聞こえていたようだ。この人は私の上司の郡道さん。
まあ、、、一言で言えば、苦手。なんか、圧を感じる…みたいな?
あ、私の名前は佐伯承夏(さいきじょうか)。学生時代はよくJOKERって言われたなぁ。
なんかかっこよくない?そんな私は水森警察署捜査一課に務める若手。でも、水森町って平和すぎてつまんない。銃ぶちかますために警察なったのにさー。訓練ばっかで面白くない。
郡道「仕事減っていいじゃねぇか。何もしなくても公務員ってのは金入ってくんだわ。」
佐伯「あ、もうすぐ交代の時間だ。お疲れ様でしたー」
郡道「なんだよ釣れねぇなあ」
佐伯「えーと、次の人は…莉々ちゃんだ。話してこようっと」
…移動中…
原田「あ、こんにちは」
佐伯「やっほー莉々ちゃん。がんばってね」
原田莉々。私のただひとりの後輩。めっちゃ優秀で頭いいんだよねー。羨ましい
試験もフルスコアだったとか。噂だけど
原田「はい、何も無いといいのですが…」
佐伯「どうせなんも無いよ。飲み物いる?奢ってあげるよ」
原田「え、いいんですか。なら、ミルクティーでお願いします。」
佐伯「はいはーい。…はい、どうぞ」
原田「ありがとうございます!」
佐伯「郡道に気をつけてね、あいつ口うるさいから。」
原田「そうですか?お気遣いありがとうございます。」
はぁ、いつ見ても後輩っていうのは可愛いなぁ。なんか守りたくなっちゃう。
佐伯「今日の仕事も終わったし、sk屋で牛丼食べて帰って寝ようっと!」
次の日
原田「おはようございます。佐伯先輩。今日は一緒にパトロールですね」
佐伯「今日は莉々ちゃんとか!やった!」
郡道「ちゃんとやれよ?佐伯。先輩として変な姿は見せんなよ」
佐伯「分かってますよ」
うざすぎる。言われなくてもわかっとるわ
郡道「原田はパトロール初めてだからな。よろしく頼むぞ」
佐伯「え」
原田「よろしくお願いします」
…移動中…
佐伯「運転は私でいいよね?」
原田「免許持ってないので、お願いします」
佐伯「はいはーい」
私は車を発信させた。
佐伯「このあと、パトロール終わったらお昼食べに行かない?」
原田「いいですね!私行きたいところがあるんですよ!」
佐伯「へぇ。どこ行きたいの?」
原田「拉麺日生ってところなんです」
佐伯「あ、知ってる。最近話題だよね」
原田「行ったことありますか?」
佐伯「いや、ないんだよね。行きたいと思っていたとこ」
原田「じゃあ、そこで決まりですね」
私と莉々ちゃんは昼食の拉麺を楽しみにしながらパトロールをしていた。が、
……
無線「水森警察署からM16」
佐伯「M16ですどうぞ」
無線「水森町3条のショッピングモールで立てこもり発生。至急、応援頼みますどうぞ」
佐伯「了解。現急します。」
原田「事件ですか?」
佐伯「…久しぶりだ」
原田「緊張します」
佐伯「いけるよ」
久々の事件に少し興奮を覚えながらも現場に急いだ
…現場到着…
郡道「犯人は30~40くらいの男。マル害は現状3人。一人は重傷だ」
佐伯「分かりました、作戦は?」
郡道「とりあえず、接触して和解を試みる。ダメそうなら突入して取り押さえるしかないな。」
佐伯「救急車呼びましたか?」
郡道「もちろん。当たり前だ。一応救急車着いてから接触する。」
佐伯「了解」
郡道「イヤホン付けとくから、無線で指示を頼む。」
少し待つと、救急車が到着し、郡道は犯人のいるショッピングモールの中へ向かった。
郡道「あのーこんにちはー」
里崎「なんだ?サツか?」
郡道「1回武器を下ろしていただけませんか」
里崎「あ?うっせーなそれ以上近づくとこいつ殺すぞ」
子ども「うわーん!!パパーママーーーー」
郡道(クッソ、人質は子供か、ゲスいことしやがる)
郡道「落ち着きましょうよ。わたしは危害を与えるつもりは無いですから」
里崎「丸腰か?んなわけないだろ?内ポケとかに拳銃持ってんだろ?」
郡道「持ってたとしても撃つ気は無いですよ」
『佐伯「何こいついつものキャラじゃないよ…」
原田「警察ってこんなちびちびやるんですか?」
佐伯「いやまあ、強引に行ったら世間からバッシングを喰らいかねないのよ…」
原田「早くしないと、重症の人死にますよ?」
佐伯「それも、そうなんだけども、、、」
原田「あーもう我慢の限界」
佐伯「ちょ、莉々ちゃんどこいくの?」』
莉々ちゃんは郡道のいるショッピングモール内へ向かい、私もそれを追いかけた
郡道「目的は?金か?」
里崎「ちげーよ。」
郡道「なんだよ」
里崎「うるせーな」
郡道「聞かせてくれよ」
里崎「いうわけないだろうが!」パァン
郡道「うっ…」
佐伯(えっうそ、撃たれた??)
無線『郡道さん、大丈夫ですか!?』
『くっそ、返事がない。突撃だ!』
郡道「くるな…」
無線『は?』
郡道「人質は子供だ…下手に突入すれば命はあぶな…」パァン
乾いた音が現場に鳴り響く。
郡道「!?」
里崎「!?うっ…」
原田「動くと次頭いきますよ」
里崎(なんだコイツ…正確に手足に撃ち込んできた…)
里崎「痛い…」
原田「武器を下ろしなさい」
里崎「ここまでか…」
原田「よくできました」
里崎「なんてな!はは!雑魚が!…ってあれ?」
里崎の手の中にある拳銃から銃弾は出ない。
原田「弾切れですね」
里崎「クソ!クソ!クソ!」
佐伯「ちょっと!莉々ちゃん!?何ひとりで突っ込んでんの!?」
原田「あぁ、すいません、うずうずしたので」
佐伯「これ始末書書くはめになるよ…」
原田「あれ、すいません」
佐伯「トホホ」
佐伯「午前11時54分被疑者を現行犯逮捕」
原田「救急車呼んできますね。」
郡道(まじかこいつ、人質いるのに容赦なかったぞ。怖ぇ…)
原田「結局、ラーメンはお預けでしたね…」
佐伯「まあ仕方ないよ。それにしても凄かったね」
原田「そんな事ないですよ。始末書は申し訳ないですけど。」
佐伯「だるー。あ、そうだ。家送ってく?」
原田「大丈夫です。車あるので」
佐伯「あれ、さっき免許ないって」
原田「ああ、あれは嘘ですよ笑笑」
佐伯「ええ?」
原田「運転したくなかったので」
佐伯「ウッソだろお前…」
原田「ははは!じゃあまた明日!」
佐伯「あ、ああバイバイ…」
あの子は優秀なんだけど、何を考えてるか全く見当がつかない。少し扱いに困るけど全然可愛い部類だ
『鷹山唯斗の今日のニュース!』
『いやー今日はね、立てこもり事件が…』
?「はぁ、ちょっと出しゃばっちゃったかな笑笑」
「でも、仕留められたし、結果オーライっ」
「水森町に悪役はいらないよ。」
File1終
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる