7 / 9
第2話!
六魔将会議及び顔合わせ(後編)
しおりを挟む
六魔将………魔王軍それぞれの部隊の大将を務めることを任された者達の事を言う。それぞれ個性があり、癖が強い者達ばかりであるが、それに比例して強さも併せ持っている。六魔将はそれぞれの力に合わせた称号を持っている。
【魔炎ロゼアル(女)】
【魔風グレスタ(男)】
【魔龍アレトス(男)】
【魔儡メルン(女)】
【魔闇バルモワ(男)】
六魔将は称号こそあれど階級は持たず、強さによって順位をつけることはしない。それぞに個性があり、それぞれが国を仕切れるほどの実力を持っているからだ。ただ、六魔将でも別格と呼ばれる者はいる。
「皆さん、そう固くならないようにしましょうよぉ~。魔王様もここに来て1週間経ってないらしいですからねぇ~。お固い顔してたら悪い印象ついちゃいますよ~」
「確かに、メルン殿の言う通りだな。そう固くなることはあるまい。ところで、魍魎殿は今日も欠席かな?」
一番歳をとっているバルモワが言う。
「その様ですね。魍魎様は仕方ないでしょう。あの方は気まぐれですから……」
と【魍魎】の側近らしい男が返事をした。いつも居ない【魍魎】の代わりにこの会議に出ているらしい。
会話についていけていないので質問をなげかけてみる。
「あの、魍魎って誰のこと?いや、六魔将の1人であることは分かるんだけど……」
会場から笑いが巻き起こる。何がそんなに面白いんだろうか?3分くらいずっとみんな笑っていた。
「こんなに笑わせてもらったんは久しぶりじゃww腹が痛くて痛くて敵わんわいww」
「魔王様はボケるのも上手いですのねww」
「魍魎と言うのは、魔王様がこちらに来た1ヶ月ほど前に突然現れた猛者です。強さ、頭脳共に素晴らしい男でして、一目置かれる存在になっていますよ」
「ファンも多いらしいですわね、少し妬ましいですわ」
「六魔将での別格は新星の<魍魎>殿と2番目に古株なグレスタ殿ですからな!」
名前をなかなか言ってくれないので、これまた聞いてみる。
「その魍魎と言う者の名前は何という名前なのかな?」
「ああ、ご存知ないんですのね。その者の名前は【ヨシアキ】と言うのですわ、貴方が来る一年ほど前にこの魔界にいらしてましたの」
僕はその名前を聞いて愕然とした。【ヨシアキ】という名前は、あの日の僕と共に悪魔の大群に襲われた親友だったからである………
「どうされました?魔王様………お身体でも悪くなさいましたかな?」
「【ヨシアキ】を今すぐ呼んでもらえないかな?少し話があるんだ」
「それは少し厳しいです。【ヨシアキ】様は何処にいるのか全くわからないので……」
その時であった。いきなりネグリジュデームの扉が開いたのである。一同の視線が扉の方に集まった。
「申し訳ねぇ!遅くなっちまった!あれ?なんでここに居るんだ?【アキト】?」
噂をすればと言うやつで、【ヨシアキ】本人の登場である。自分以外の皆が『やれやれまたか……』と言った表情をしていた。
「なんでここに居るんだ?はこっちのセリフだ!お前こそ何やってんだよ……」
「俺か?あの後さ、なんか知らんけど悪魔に喰われて死んだかなと思ったら、魔界にいた訳だ。何がなんだかよくわからなくてさ、ウロウロしてたら、そこのメルンていう人に拾ってもらってここにいる。んで、良くわかんねぇけど、魔界の住魔助けやら何やらしてたら六魔将に抜擢されてしまったって訳」
「ついでになったみたいに言うなよ………すごい役職なんだからさ……」
「あら魔王様、それは違いますわよ。この役職よりも上はありますわ」
「えぇ!?まだ上があるの!?」
「その名も【王下直属特別任務執行魔】略して【王下特務】ですわ」
「あ、そうそう。それにもなってるらしいな」
「【王下特務】なんて職になれた悪魔なんて歴代の影の英雄と呼ばれる人達くらいですわね、私達なんかよりも全然実力が違いますわ。おまけに【王下特務】は頼まれれば暗殺すら行いますわ、ですからそのもの個人の能力が万能で無ければ成れない職業なのですわ」
「会社よりも出世してるんだな……ヨシアキ」
「たまたまだよ、たまたま」
そんなこんなで六魔将全員が揃い、顔合わせも終わったところで六魔将会議は終了となった。今回は顔合わせが目的なので天使対策の会議等などは執り行わなかった。
【魔炎ロゼアル(女)】
【魔風グレスタ(男)】
【魔龍アレトス(男)】
【魔儡メルン(女)】
【魔闇バルモワ(男)】
六魔将は称号こそあれど階級は持たず、強さによって順位をつけることはしない。それぞに個性があり、それぞれが国を仕切れるほどの実力を持っているからだ。ただ、六魔将でも別格と呼ばれる者はいる。
「皆さん、そう固くならないようにしましょうよぉ~。魔王様もここに来て1週間経ってないらしいですからねぇ~。お固い顔してたら悪い印象ついちゃいますよ~」
「確かに、メルン殿の言う通りだな。そう固くなることはあるまい。ところで、魍魎殿は今日も欠席かな?」
一番歳をとっているバルモワが言う。
「その様ですね。魍魎様は仕方ないでしょう。あの方は気まぐれですから……」
と【魍魎】の側近らしい男が返事をした。いつも居ない【魍魎】の代わりにこの会議に出ているらしい。
会話についていけていないので質問をなげかけてみる。
「あの、魍魎って誰のこと?いや、六魔将の1人であることは分かるんだけど……」
会場から笑いが巻き起こる。何がそんなに面白いんだろうか?3分くらいずっとみんな笑っていた。
「こんなに笑わせてもらったんは久しぶりじゃww腹が痛くて痛くて敵わんわいww」
「魔王様はボケるのも上手いですのねww」
「魍魎と言うのは、魔王様がこちらに来た1ヶ月ほど前に突然現れた猛者です。強さ、頭脳共に素晴らしい男でして、一目置かれる存在になっていますよ」
「ファンも多いらしいですわね、少し妬ましいですわ」
「六魔将での別格は新星の<魍魎>殿と2番目に古株なグレスタ殿ですからな!」
名前をなかなか言ってくれないので、これまた聞いてみる。
「その魍魎と言う者の名前は何という名前なのかな?」
「ああ、ご存知ないんですのね。その者の名前は【ヨシアキ】と言うのですわ、貴方が来る一年ほど前にこの魔界にいらしてましたの」
僕はその名前を聞いて愕然とした。【ヨシアキ】という名前は、あの日の僕と共に悪魔の大群に襲われた親友だったからである………
「どうされました?魔王様………お身体でも悪くなさいましたかな?」
「【ヨシアキ】を今すぐ呼んでもらえないかな?少し話があるんだ」
「それは少し厳しいです。【ヨシアキ】様は何処にいるのか全くわからないので……」
その時であった。いきなりネグリジュデームの扉が開いたのである。一同の視線が扉の方に集まった。
「申し訳ねぇ!遅くなっちまった!あれ?なんでここに居るんだ?【アキト】?」
噂をすればと言うやつで、【ヨシアキ】本人の登場である。自分以外の皆が『やれやれまたか……』と言った表情をしていた。
「なんでここに居るんだ?はこっちのセリフだ!お前こそ何やってんだよ……」
「俺か?あの後さ、なんか知らんけど悪魔に喰われて死んだかなと思ったら、魔界にいた訳だ。何がなんだかよくわからなくてさ、ウロウロしてたら、そこのメルンていう人に拾ってもらってここにいる。んで、良くわかんねぇけど、魔界の住魔助けやら何やらしてたら六魔将に抜擢されてしまったって訳」
「ついでになったみたいに言うなよ………すごい役職なんだからさ……」
「あら魔王様、それは違いますわよ。この役職よりも上はありますわ」
「えぇ!?まだ上があるの!?」
「その名も【王下直属特別任務執行魔】略して【王下特務】ですわ」
「あ、そうそう。それにもなってるらしいな」
「【王下特務】なんて職になれた悪魔なんて歴代の影の英雄と呼ばれる人達くらいですわね、私達なんかよりも全然実力が違いますわ。おまけに【王下特務】は頼まれれば暗殺すら行いますわ、ですからそのもの個人の能力が万能で無ければ成れない職業なのですわ」
「会社よりも出世してるんだな……ヨシアキ」
「たまたまだよ、たまたま」
そんなこんなで六魔将全員が揃い、顔合わせも終わったところで六魔将会議は終了となった。今回は顔合わせが目的なので天使対策の会議等などは執り行わなかった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界で買った奴隷がやっぱ強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
「異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!」の続編です!
前編を引き継ぐストーリーとなっておりますので、初めての方は、前編から読む事を推奨します。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる