50 / 71
最終章 真実をその手に掴み悪を討て
元に戻り再会を喜ぶ母
しおりを挟む
イーリスがカイルのモノを受け入れ、しばらく時間が経った。カイルはダメだと我慢していたが容赦なく締め付けてきて限界を迎えていた。
「母さん、僕たちは母子なんだ。ダメだって」
「ブヒッブヒブヒ」
「カイル、もう諦めるんじゃ。ほら、イーリスも欲しておるぞ。ライト、黒衣の鎧の中にこんなモノを隠し持っているとはな」
「満足してくれたようで良かったよ。マリアナ」
「やはり生身のお前ともう一度したいと募るだけであった」
「それは叶わない夢だよ。僕は死んでるんだから。ピースのことを頼んだよ」
黒衣の鎧が消え、天に昇っていくように見えた。
「あぁ、息子の不始末は母である妾がつけねばならん。ライトよ。永遠に眠れ」
「もうダメだ。離れて、離れて母さん」
「ブヒッブヒブヒ。ブヒーーーーーー(この固さ、大きさはこっちの方が大きいけど、この暖かいものを私は知っている。あの人が私に教えてくれた愛)」
気を失うイーリス。息が絶え絶えで、茫然自失のカイル。
「ようやった。これでイーリスも元に戻るじゃろ。愛は救うんじゃ」
「俺、なんてことを。母さんの中に出すなんて、子供が」
「安心せい。馬鹿者、魔族の子を産ませようと思ったらお互いに情欲の愛がなければならん。お前にないなら大丈夫じゃ」
「いや、俺、そんなのリリスの時もミューラの時もマモーネの時も無かったよ。というか魔王はさ。僕とやった時に愛紋章ができたって嘘ついたよね」
「どうじゃ。興奮したじゃろ。魔王と子が作れると」
「無いよ。あんな冷たい中、ライトはよく耐えられたよね」
「彼奴は、妾の心すら溶かしてくれたがな。それもトロトロに」
「はいはい惚気話、ご馳走様。さっき、天に昇っていくのが見えたけど魔を宿した者は天に帰れないって言ってなかったっけ?」
「そうじゃ。だから父がかけた呪いを50年もかけてようやく解いてやった。彼奴は、息子の側を離れられんかったからな。こっちから会いにいくこともできんかったしの」
「へぇ」
「なんじゃ、その気のない返事は」
「興味ないからね」
「そうか。それよりも相変わらずお前のは凶悪じゃな。あのイーリスを気絶させるとは」
「母さんとやってしまったっていう罪悪感しか残らないけど」
「いちいち、細かいことを気にする男じゃな。お前は人間か」
「人間だ」
「ハハハ。そうであったな。イーリスが目を覚ますまで時間がかかろう。お前も休めておくのじゃ」
「魔王様、こちらにいらっしゃいましたか。これは?イーリス様?どうしてここに?」
「なんだネイル。珍しいのぅ。お前が城を出るなんて」
「魔王様!引き篭もり引き篭もりと虐めないでください。それより報告が間も無く魔物壁が完成するとの御報告がそれに伴いゴブリン・オーク・コボルトなど多数の魔物が魔王国内で反乱を。左将軍のマリィと右将軍のミリィが出陣して、敵を押し留めてくれています」
「息子め。仕掛けてきおったか。魔物で魔物を滅ぼそうとするなど。流石、父の残忍さを引き継いでいる。いや、父そのものか。用意周到よな。妾もライトも自分の子だと喜んだのに、それが父の転生体なんだからなんとも皮肉なもんじゃ」
「いま、さらっととんでもないことを聞いた気がするんだけど。結局、息子息子って呼んでるけど息子じゃないの?」
「いや、産んだのは妾じゃ。そういう面では息子と言える。だが、ライトの中に魔を宿した父の名残が妾がライトと交わったことを良いことに息子に流れ込んだ。そして、やがて死んだ父をその名残が呼び込み転生したってところじゃ」
「それって結局、魔王の父親ってことじゃん!」
「そうなるな。やれやれ、お前はここでイーリスを見ておけ、魔物の反逆者どもの駆逐は妾がしてやるとしよう。リリス・ミューラ・マモーネ、ここはヴェルンに任せ妾を手伝うのじゃ」
「わかりました。アンタに任せるのは癪だけど。ダーリンのこと頼むわよ」
「坊や。私が帰るまで、別の女に手を出したらどうなるかわかってるよね」
「カイル様、お側を少し離れることをお許しくださいませ」
「あぁ(魔王が家族一緒の時を過ごせと気を利かせてくれたみたいだな)」
「では、私はこれにて魔王城にて全体の作戦指揮を取ります」
「うむ。頼んだぞネイル」
「はっ」
魔王たちが魔物の反乱を鎮めるため此処を出て数日。
「ここは、何処?」
「イーリス、良かった。元に戻ったようですね」
「まさか貴方はフレーズヴェルグの赤ちゃん?私は確か。うっ。ファインが死んで、そうよ。オズモンドに国民たちと息子を守るため媚び諂って、身体を許し、兵士たちが国民達を殺して、自死を。あぁカイルもあの中に。うっうっ」
「安心してください。心を壊した貴方を救った人が来てくれています」
「母さん。ごめん。俺も母さんが倒産の亡骸の側でオズモンドに忠誠を誓う映像を見せられて、ついこの間まで記憶を無くしていたんだ」
「そんな。カイルなの?こんなに大きくなって、貴方と離れ離れとなって20年。私のせいで辛い思いをさせてごめんなさいね」
「良いんだよ。こうしてまた会えたんだ。母さん」
「こんな私のことをまだ母さんと呼んでくれるのね。ありがとうカイル。あの映像には、貴方のことを託したランダスが映っていなかった。ランダスは?」
「奴隷生活の中で俺のことを守るため心労が祟って、じいちゃんは、うっうっ」
「そんな。ランダスまで。うっ。それよりも貴方がいるってことは、ここは鳥賊の峡谷?」
「はい」
「私はどうしてここに?」
「オズモンドが運んできたんだ」
「何故、オズモンドが?」
「いや、ライトさんの方」
「ライトが!生きてたの?マリアナが喜ぶわ」
「ううん。オズモンドに殺されてた」
「なんか混乱してきたわ。さっきからカイルはライトのことを別のオズモンドって、どういうこと?」
僕は魔王から聞いたことを母さんに告げるのだった。
「そう。そんなことが。じゃあ、あのオズモンドはマリアナの子なのね。マリアナが1番辛いわね。親子で殺し合いなんて。カイル、オズモンドは恐らく幻覚を使っているわ。徐々に徐々にだけど他の国の王妃達の頭の中を弄っているように見えた。この魔王国を守って、第二の故郷が滅んだ私にはもうここしかないから」
「勿論、そのつもりだよ。ここに来るまで、魔物は全て滅するものだって思ってたけど。良い魔物がいることがわかったからね」
「ありがとう」
母さんが元に戻ったので、俺も前線で戦うリリス達に合流するため行動するのだった。
「母さん、僕たちは母子なんだ。ダメだって」
「ブヒッブヒブヒ」
「カイル、もう諦めるんじゃ。ほら、イーリスも欲しておるぞ。ライト、黒衣の鎧の中にこんなモノを隠し持っているとはな」
「満足してくれたようで良かったよ。マリアナ」
「やはり生身のお前ともう一度したいと募るだけであった」
「それは叶わない夢だよ。僕は死んでるんだから。ピースのことを頼んだよ」
黒衣の鎧が消え、天に昇っていくように見えた。
「あぁ、息子の不始末は母である妾がつけねばならん。ライトよ。永遠に眠れ」
「もうダメだ。離れて、離れて母さん」
「ブヒッブヒブヒ。ブヒーーーーーー(この固さ、大きさはこっちの方が大きいけど、この暖かいものを私は知っている。あの人が私に教えてくれた愛)」
気を失うイーリス。息が絶え絶えで、茫然自失のカイル。
「ようやった。これでイーリスも元に戻るじゃろ。愛は救うんじゃ」
「俺、なんてことを。母さんの中に出すなんて、子供が」
「安心せい。馬鹿者、魔族の子を産ませようと思ったらお互いに情欲の愛がなければならん。お前にないなら大丈夫じゃ」
「いや、俺、そんなのリリスの時もミューラの時もマモーネの時も無かったよ。というか魔王はさ。僕とやった時に愛紋章ができたって嘘ついたよね」
「どうじゃ。興奮したじゃろ。魔王と子が作れると」
「無いよ。あんな冷たい中、ライトはよく耐えられたよね」
「彼奴は、妾の心すら溶かしてくれたがな。それもトロトロに」
「はいはい惚気話、ご馳走様。さっき、天に昇っていくのが見えたけど魔を宿した者は天に帰れないって言ってなかったっけ?」
「そうじゃ。だから父がかけた呪いを50年もかけてようやく解いてやった。彼奴は、息子の側を離れられんかったからな。こっちから会いにいくこともできんかったしの」
「へぇ」
「なんじゃ、その気のない返事は」
「興味ないからね」
「そうか。それよりも相変わらずお前のは凶悪じゃな。あのイーリスを気絶させるとは」
「母さんとやってしまったっていう罪悪感しか残らないけど」
「いちいち、細かいことを気にする男じゃな。お前は人間か」
「人間だ」
「ハハハ。そうであったな。イーリスが目を覚ますまで時間がかかろう。お前も休めておくのじゃ」
「魔王様、こちらにいらっしゃいましたか。これは?イーリス様?どうしてここに?」
「なんだネイル。珍しいのぅ。お前が城を出るなんて」
「魔王様!引き篭もり引き篭もりと虐めないでください。それより報告が間も無く魔物壁が完成するとの御報告がそれに伴いゴブリン・オーク・コボルトなど多数の魔物が魔王国内で反乱を。左将軍のマリィと右将軍のミリィが出陣して、敵を押し留めてくれています」
「息子め。仕掛けてきおったか。魔物で魔物を滅ぼそうとするなど。流石、父の残忍さを引き継いでいる。いや、父そのものか。用意周到よな。妾もライトも自分の子だと喜んだのに、それが父の転生体なんだからなんとも皮肉なもんじゃ」
「いま、さらっととんでもないことを聞いた気がするんだけど。結局、息子息子って呼んでるけど息子じゃないの?」
「いや、産んだのは妾じゃ。そういう面では息子と言える。だが、ライトの中に魔を宿した父の名残が妾がライトと交わったことを良いことに息子に流れ込んだ。そして、やがて死んだ父をその名残が呼び込み転生したってところじゃ」
「それって結局、魔王の父親ってことじゃん!」
「そうなるな。やれやれ、お前はここでイーリスを見ておけ、魔物の反逆者どもの駆逐は妾がしてやるとしよう。リリス・ミューラ・マモーネ、ここはヴェルンに任せ妾を手伝うのじゃ」
「わかりました。アンタに任せるのは癪だけど。ダーリンのこと頼むわよ」
「坊や。私が帰るまで、別の女に手を出したらどうなるかわかってるよね」
「カイル様、お側を少し離れることをお許しくださいませ」
「あぁ(魔王が家族一緒の時を過ごせと気を利かせてくれたみたいだな)」
「では、私はこれにて魔王城にて全体の作戦指揮を取ります」
「うむ。頼んだぞネイル」
「はっ」
魔王たちが魔物の反乱を鎮めるため此処を出て数日。
「ここは、何処?」
「イーリス、良かった。元に戻ったようですね」
「まさか貴方はフレーズヴェルグの赤ちゃん?私は確か。うっ。ファインが死んで、そうよ。オズモンドに国民たちと息子を守るため媚び諂って、身体を許し、兵士たちが国民達を殺して、自死を。あぁカイルもあの中に。うっうっ」
「安心してください。心を壊した貴方を救った人が来てくれています」
「母さん。ごめん。俺も母さんが倒産の亡骸の側でオズモンドに忠誠を誓う映像を見せられて、ついこの間まで記憶を無くしていたんだ」
「そんな。カイルなの?こんなに大きくなって、貴方と離れ離れとなって20年。私のせいで辛い思いをさせてごめんなさいね」
「良いんだよ。こうしてまた会えたんだ。母さん」
「こんな私のことをまだ母さんと呼んでくれるのね。ありがとうカイル。あの映像には、貴方のことを託したランダスが映っていなかった。ランダスは?」
「奴隷生活の中で俺のことを守るため心労が祟って、じいちゃんは、うっうっ」
「そんな。ランダスまで。うっ。それよりも貴方がいるってことは、ここは鳥賊の峡谷?」
「はい」
「私はどうしてここに?」
「オズモンドが運んできたんだ」
「何故、オズモンドが?」
「いや、ライトさんの方」
「ライトが!生きてたの?マリアナが喜ぶわ」
「ううん。オズモンドに殺されてた」
「なんか混乱してきたわ。さっきからカイルはライトのことを別のオズモンドって、どういうこと?」
僕は魔王から聞いたことを母さんに告げるのだった。
「そう。そんなことが。じゃあ、あのオズモンドはマリアナの子なのね。マリアナが1番辛いわね。親子で殺し合いなんて。カイル、オズモンドは恐らく幻覚を使っているわ。徐々に徐々にだけど他の国の王妃達の頭の中を弄っているように見えた。この魔王国を守って、第二の故郷が滅んだ私にはもうここしかないから」
「勿論、そのつもりだよ。ここに来るまで、魔物は全て滅するものだって思ってたけど。良い魔物がいることがわかったからね」
「ありがとう」
母さんが元に戻ったので、俺も前線で戦うリリス達に合流するため行動するのだった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる