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3章 ヒートマウンテンを攻略せよ!
女神様からのお願い事
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と、まぁすっかり周りの時も動き始めた頃、俺は先程言われた女神様からのお願い事について、考えていた。
ビビアンの中でマチルダが生き続けていること。
まぁ、現代医療の最先端で卵子を冷凍凍結して保存したりできるらしいし。
人間が蛇に丸呑みされて仮死状態のまま、知らず知らずのうちに身体が回復してたって認識で良いのか?
いや、無理があるよな。
蛇が獲物を丸呑みしたら胃液で跡形もなく消え去るよなぁ。
だとしたら何でビビアンの身体の中でマチルダは今も生きてるのかって事だ。
まさか胃液とは別に何か貯蔵しておく空間があって、そこにマチルダの遺体、じゃないんだよな。
えーっと、仮死状態の身体があるって考えるしかないよな。
そんな事可能なのか?
うーん、どう考えたって理解できないよな。
まぁ、これが現実世界の話でならだけどな。
ここは、ファンタジーの世界。
まぁ、現実世界の人間の俺には理解に苦しむ事だけど、生きてるっていうんだからそうなんだろうと納得するしかないんだよなぁ。
で、肝心のビビアンにマチルダが生きていることをどう認識させるかだよな。
後、マチルダを吐き出しても別にビビアンの姿が元に戻る訳ではないと。
いや、顔は変わるとか言ってたっけ?
というか今の顔って、マチルダの顔だったんだな。
ピンク色の整えられた綺麗な髪に、むしゃぶりつきたくなるようなぽってりとした唇。
クリッとした目に、ノの字のように僅かに窪んだ鼻筋と。
まぁ、すごく綺麗なんだけど。
女性兵士のマチルダだったと言われて、納得する部分があるんだよな。
それは、戦傷が多いってことなんだけどな。
顔の至る所に目に見える傷が多い。
きっとマチルダ本人の身体も傷が多いんだろう。
でも、それはマチルダ本人が命をかけて村を守り抜いてきた勲章であり誇りだ。
そうか、俺自身はマチルダとの記憶があるわけでもないし、ダクドラのプレイ開始のオープニングムービーで、死ぬ定めのキャラに転生して、そのキャラの深掘りなんてゲーム内でされたこともないから女神から聞いた話は、俺にとっても初見だった。
まぁ、そうだよな。
ゲーム内の登場人物たちにも俺たちがプレイする物語よりも前の人生があるのは当然だよな。
ゲームとはいえその世界で生きてるんだから。
まぁ、こんな考えも実際にゲーム世界に転生したから受け入れられるわけで、現実世界でゲーム内の登場人物にも過去や未来があるんだぜ。
なんて言っても、だから何?
で済まされるだけだろう。
ただ、そうなるとあの2人には俺が2人の知ってる俺じゃないってこともきちんと伝えるのが筋だよな。
あの2人がこのキャラの昔の行いに感謝していて恩返しのつもりだとしても今の俺とは全く関係ない話だ。
俺はそれであの2人を縛りたく無い。
あの2人には、真実を話した上で、選んでもらいたい。
例え2人を傷付けることになったとしてもそれが礼儀ってもんだ。
「親父、俺行ってくるわ」
「トモカズ。わかった。他のもんには、ワシから話があるってことにしておくとしよう。しっかり話してからが良い」
親父は本当に勘が鋭い。
俺が何をしようとしてるか俺の顔を見て理解したんだろう。
その上で、他の仲間には今打ち明ける必要がないことがわかっている。
これで、俺がこの世界の人間じゃないことを知るのは、ナイアとペコラに続いて、3人目、いや4人目になるのか。
よし、行くか。
「ビビアン、少しヒートマウンテンの防衛のことで話があるんだけど良いか?」
「トモちゃんったら、どうしたの?テンペストに任せていれば安心。いえ、私もちょうど話したいことがあったのよ。良いわ」
ビビアンが答えるとナイアが代表して、話をする。
「そういうことなら私たちも御主人様に付いて」
そこまで話すと遠くから俺の親父であるモノノブ、この世界ではモノノフがやってきた。
「おーい、トモカズ。ちょいと人手が欲しいんじゃが構わんか?」
「親父が人手が欲しいなんて珍しいな。何かあったのか?」
「ちょいとな。リザードマンの嬢ちゃんには、若者たちに武術指南をしてやって欲しいんじゃ。村が襲われて以来、守る気持ちに目覚めた若者が後を立たなくてな。それと女たちも食で支えたいと。兎の嬢ちゃんには、料理指南を。後、女神様とやらについて聞きたいという若者も現れてな。ステラ嬢には、女神様について、教えを説いてもらいたい。リーシア嬢とルナ嬢には、王都の暮らしについて聞きたいと殺到していてな。ワシには面倒見きれん。てんてこ舞いじゃ。サイクロプスの嬢ちゃんとトロールの嬢ちゃんとオークの嬢ちゃんには、受け入れたものたちが危険のないことを村人たちに示してもらう必要がある。そういうことじゃ」
「わかりました。そういうことでしたら。私たちは、御主人様の御父様のお手伝いをしましょう。皆も良いですね?」
ナイアの言葉に全員がコクコクと頷く。
「そういうことですので、御主人様のことはビビアン様にお任せします」
「えぇ、任せてちょうだい。本来は関係ないはずの私の拠点のことまで気にしてくれるんだもの。しっかりと話を詰めるわ」
「よろしくお願い致しますビビアン様」
ナイアはそう言うと親父の待つ方へとビビアン以外の皆を連れて、向かう。
俺とビビアンは、誰にも話が聞かれないように転移門を通り、ヒートマウンテンへと移動。
この間にテンペストに脳内通信で会話して、誰も来ないように取り計らってもらい今に至るのだった。
ビビアンの中でマチルダが生き続けていること。
まぁ、現代医療の最先端で卵子を冷凍凍結して保存したりできるらしいし。
人間が蛇に丸呑みされて仮死状態のまま、知らず知らずのうちに身体が回復してたって認識で良いのか?
いや、無理があるよな。
蛇が獲物を丸呑みしたら胃液で跡形もなく消え去るよなぁ。
だとしたら何でビビアンの身体の中でマチルダは今も生きてるのかって事だ。
まさか胃液とは別に何か貯蔵しておく空間があって、そこにマチルダの遺体、じゃないんだよな。
えーっと、仮死状態の身体があるって考えるしかないよな。
そんな事可能なのか?
うーん、どう考えたって理解できないよな。
まぁ、これが現実世界の話でならだけどな。
ここは、ファンタジーの世界。
まぁ、現実世界の人間の俺には理解に苦しむ事だけど、生きてるっていうんだからそうなんだろうと納得するしかないんだよなぁ。
で、肝心のビビアンにマチルダが生きていることをどう認識させるかだよな。
後、マチルダを吐き出しても別にビビアンの姿が元に戻る訳ではないと。
いや、顔は変わるとか言ってたっけ?
というか今の顔って、マチルダの顔だったんだな。
ピンク色の整えられた綺麗な髪に、むしゃぶりつきたくなるようなぽってりとした唇。
クリッとした目に、ノの字のように僅かに窪んだ鼻筋と。
まぁ、すごく綺麗なんだけど。
女性兵士のマチルダだったと言われて、納得する部分があるんだよな。
それは、戦傷が多いってことなんだけどな。
顔の至る所に目に見える傷が多い。
きっとマチルダ本人の身体も傷が多いんだろう。
でも、それはマチルダ本人が命をかけて村を守り抜いてきた勲章であり誇りだ。
そうか、俺自身はマチルダとの記憶があるわけでもないし、ダクドラのプレイ開始のオープニングムービーで、死ぬ定めのキャラに転生して、そのキャラの深掘りなんてゲーム内でされたこともないから女神から聞いた話は、俺にとっても初見だった。
まぁ、そうだよな。
ゲーム内の登場人物たちにも俺たちがプレイする物語よりも前の人生があるのは当然だよな。
ゲームとはいえその世界で生きてるんだから。
まぁ、こんな考えも実際にゲーム世界に転生したから受け入れられるわけで、現実世界でゲーム内の登場人物にも過去や未来があるんだぜ。
なんて言っても、だから何?
で済まされるだけだろう。
ただ、そうなるとあの2人には俺が2人の知ってる俺じゃないってこともきちんと伝えるのが筋だよな。
あの2人がこのキャラの昔の行いに感謝していて恩返しのつもりだとしても今の俺とは全く関係ない話だ。
俺はそれであの2人を縛りたく無い。
あの2人には、真実を話した上で、選んでもらいたい。
例え2人を傷付けることになったとしてもそれが礼儀ってもんだ。
「親父、俺行ってくるわ」
「トモカズ。わかった。他のもんには、ワシから話があるってことにしておくとしよう。しっかり話してからが良い」
親父は本当に勘が鋭い。
俺が何をしようとしてるか俺の顔を見て理解したんだろう。
その上で、他の仲間には今打ち明ける必要がないことがわかっている。
これで、俺がこの世界の人間じゃないことを知るのは、ナイアとペコラに続いて、3人目、いや4人目になるのか。
よし、行くか。
「ビビアン、少しヒートマウンテンの防衛のことで話があるんだけど良いか?」
「トモちゃんったら、どうしたの?テンペストに任せていれば安心。いえ、私もちょうど話したいことがあったのよ。良いわ」
ビビアンが答えるとナイアが代表して、話をする。
「そういうことなら私たちも御主人様に付いて」
そこまで話すと遠くから俺の親父であるモノノブ、この世界ではモノノフがやってきた。
「おーい、トモカズ。ちょいと人手が欲しいんじゃが構わんか?」
「親父が人手が欲しいなんて珍しいな。何かあったのか?」
「ちょいとな。リザードマンの嬢ちゃんには、若者たちに武術指南をしてやって欲しいんじゃ。村が襲われて以来、守る気持ちに目覚めた若者が後を立たなくてな。それと女たちも食で支えたいと。兎の嬢ちゃんには、料理指南を。後、女神様とやらについて聞きたいという若者も現れてな。ステラ嬢には、女神様について、教えを説いてもらいたい。リーシア嬢とルナ嬢には、王都の暮らしについて聞きたいと殺到していてな。ワシには面倒見きれん。てんてこ舞いじゃ。サイクロプスの嬢ちゃんとトロールの嬢ちゃんとオークの嬢ちゃんには、受け入れたものたちが危険のないことを村人たちに示してもらう必要がある。そういうことじゃ」
「わかりました。そういうことでしたら。私たちは、御主人様の御父様のお手伝いをしましょう。皆も良いですね?」
ナイアの言葉に全員がコクコクと頷く。
「そういうことですので、御主人様のことはビビアン様にお任せします」
「えぇ、任せてちょうだい。本来は関係ないはずの私の拠点のことまで気にしてくれるんだもの。しっかりと話を詰めるわ」
「よろしくお願い致しますビビアン様」
ナイアはそう言うと親父の待つ方へとビビアン以外の皆を連れて、向かう。
俺とビビアンは、誰にも話が聞かれないように転移門を通り、ヒートマウンテンへと移動。
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