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3章 ヒートマウンテンを攻略せよ!
再びの女神
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突然目の前に現れて話し始める女神。
「もしもーし?あれっおかしいですねぇ。間違って、全部の時を止めちゃいましたか。念の為、もう一度呼びかけてみましょうか。もしもーし?転生者の方~聞こえてますかぁ?お待たせしました女神ちゃんですよ~」
いや、別に待ってないが。
というか、魔王の影響力が強くなって存在自体が危ういとかいう設定じゃなかったっけ?
いきなり目の前に現れて、全ての時、止められるとか言い出したら、充分力取り戻してるんじゃ無いだろうか?
「あれれ。おかしいですねぇ。聞こえてるはずなのですが。もしかして恥ずかしがり屋さんでしたか?」
話さないからと言って、みんながみんな恥ずかしがり屋さんってことはないと思う。
「もしもーし?黙秘ですか~?お待たせしました女神ちゃんですよ~」
もう一度言うが、別に待ってない。
「良いもん。良いもん。無視するならずっとこのまま時を止めてるもん」
駄々っ子かな?
そろそろ相手をしてあげるか。
「女神とやら聞こえてはいるがお主、魔王とやらのせいで、力が弱まっていたのではなかったのか?」
親父、ナイスツッコミだぜ!
「聞こえてるなら無視しないでくださいよ~。そうですね~。勇者トモが暴れてくれたお陰で魔王の監視も緩やかになりました~。今なら、少しだけ力を行使できますよ~。御礼に何でも一つお願い事を聞いてあげましょうか?」
俺、いつから正式な勇者に?
何でも一つだけ願いを叶える?
別に7つ集めてないけど良いの?
いや、それは確かキャラクターデザインを担当していた先生の別作品だった。
願い事とか言われても特に何も無いんだけどなぁ。
あっ、あの作品だと死んだ人間を生き返らせてくれたっけ?
そういうことって可能なのかな?
聞いてみようか。
「願い事で死んだ人間を生き返らせることってできるのか?」
「トモカズ、お前何を言って!?」
「この世界で死んだ人間は、無理ですけど現実世界で亡くなった人間の魂をこちらに呼ぶことなら可能ですよ~」
いけるのか!?
親父も俺が何を言いたいのか何となく想像したみたいだ。
「トモカズ、ワシのことを思ってのことじゃろう。有難いが、アイツにはこの世界は辛かろうて」
「いや、俺も母さんに会いたかったんだよ。俺を産んですぐ亡くなっちゃったじゃん。写真でしか会ったことなかったから」
「そうか。トモカズ、お前。母の愛とやらに飢えておるのか?」
「う、うるせぇな。せっかくだから母さんに会いたいと思っただけだっての」
「成程。成程。女神ちゃんにお任せですよ~。この世界で生きる上で、超健康体にするですよ~」
「だってさ親父」
「転生者特有のスキルとやらも付与されるのか?」
「最初とは見違えるようにこの世界に順応してますね~モノノブさん」
「まぁ、住めば都と言うからのぉ」
「スキルの付与は、家事になりますかね」
「アイツにピッタリのスキルじゃ。で女神よ。ヒートマウンテンについて聞きたいことがあったのじゃが良いか?」
「ギクッ。何でしょうか?」
ギクッって言った?
女神の中で何かやましいことでもあるのか?
それにしても親父も何でヒートマウンテンのことなんて、聞いたんだ?
「ヒートマウンテンとやらは聞けば魔王の拠点の一つだそうじゃな?どうして、トモカズが攻略すると予めわかっていたのじゃ?そうでなければ、あのようなデカい転移門とやらを準備できるはずなかろう?」
「ぎぎぎぎ、ギクッ!?そそそそ、それはですね~。何と言いますか。アハハ~」
「誤魔化しても無駄じゃ。ワシの目は誤魔化せんぞ」
「わかりました。わかりましたから凄まないでくださいよ~。話します。話しますから~」
親父に睨まれたら頬に傷のある人たちも一瞬蛙のように怯むぐらいの怖さがあるからな~女神よ御愁傷様です。
「ハァ。勇者トモに聞きます。あのラミアの中に2つの魂がある事はご存知ですね?」
「あ、あぁ。確かビビアンとマチルダだっけ?」
「マチルダじゃと!?アペリオの奴から聞いた名じゃ。かつて、村の防衛をしてくれていた女兵士じゃと」
アペリオって誰だっけ?
あ、あぁ。
えーっと、親父のパーティメンバーの1人だっけ?
確か名前を聞いた気もするけど。
狩人の人ってことしか覚えてないや。
相手が可愛い女の子じゃなかったから名前を覚えてないとかじゃ無い。
断じてそれは無い。
「全くトモカズ。お前は、相変わらずじゃな。女の名前はすぐに覚えるのに男の名前ときたら全く覚える気がない」
「アハハ~。そんなことないよ~。インパクトに欠ける挨拶だったからじゃないかな~」
「実は、2人には悲しい物語がありまして、その2人と勇者トモ。いえ、正確には前世のトモと言えば良いでしょうか。そこに繋がりがありまして」
俺と繋がりがある?
いや、この身体の本来の持ち主か。
そういや、意識したことなかったけど、この身体の持ち主の魂ってどこにあるんだろう?
「安心してください2人の元の持ち主の魂は既に存在していません。両方とも死ぬ定めでしたから」
疑問に答えてくれちゃったよ。
「語るも涙、聞くも涙の悲しい物語がありまして」
女神は、話し続けるのね。
まぁ、そんなに話したいなら聞いてあげましょうか。
聞くも涙、語るも涙の物語。
でも、大概こういう言い方の時って、全然な時多いよな。
「もしもーし?あれっおかしいですねぇ。間違って、全部の時を止めちゃいましたか。念の為、もう一度呼びかけてみましょうか。もしもーし?転生者の方~聞こえてますかぁ?お待たせしました女神ちゃんですよ~」
いや、別に待ってないが。
というか、魔王の影響力が強くなって存在自体が危ういとかいう設定じゃなかったっけ?
いきなり目の前に現れて、全ての時、止められるとか言い出したら、充分力取り戻してるんじゃ無いだろうか?
「あれれ。おかしいですねぇ。聞こえてるはずなのですが。もしかして恥ずかしがり屋さんでしたか?」
話さないからと言って、みんながみんな恥ずかしがり屋さんってことはないと思う。
「もしもーし?黙秘ですか~?お待たせしました女神ちゃんですよ~」
もう一度言うが、別に待ってない。
「良いもん。良いもん。無視するならずっとこのまま時を止めてるもん」
駄々っ子かな?
そろそろ相手をしてあげるか。
「女神とやら聞こえてはいるがお主、魔王とやらのせいで、力が弱まっていたのではなかったのか?」
親父、ナイスツッコミだぜ!
「聞こえてるなら無視しないでくださいよ~。そうですね~。勇者トモが暴れてくれたお陰で魔王の監視も緩やかになりました~。今なら、少しだけ力を行使できますよ~。御礼に何でも一つお願い事を聞いてあげましょうか?」
俺、いつから正式な勇者に?
何でも一つだけ願いを叶える?
別に7つ集めてないけど良いの?
いや、それは確かキャラクターデザインを担当していた先生の別作品だった。
願い事とか言われても特に何も無いんだけどなぁ。
あっ、あの作品だと死んだ人間を生き返らせてくれたっけ?
そういうことって可能なのかな?
聞いてみようか。
「願い事で死んだ人間を生き返らせることってできるのか?」
「トモカズ、お前何を言って!?」
「この世界で死んだ人間は、無理ですけど現実世界で亡くなった人間の魂をこちらに呼ぶことなら可能ですよ~」
いけるのか!?
親父も俺が何を言いたいのか何となく想像したみたいだ。
「トモカズ、ワシのことを思ってのことじゃろう。有難いが、アイツにはこの世界は辛かろうて」
「いや、俺も母さんに会いたかったんだよ。俺を産んですぐ亡くなっちゃったじゃん。写真でしか会ったことなかったから」
「そうか。トモカズ、お前。母の愛とやらに飢えておるのか?」
「う、うるせぇな。せっかくだから母さんに会いたいと思っただけだっての」
「成程。成程。女神ちゃんにお任せですよ~。この世界で生きる上で、超健康体にするですよ~」
「だってさ親父」
「転生者特有のスキルとやらも付与されるのか?」
「最初とは見違えるようにこの世界に順応してますね~モノノブさん」
「まぁ、住めば都と言うからのぉ」
「スキルの付与は、家事になりますかね」
「アイツにピッタリのスキルじゃ。で女神よ。ヒートマウンテンについて聞きたいことがあったのじゃが良いか?」
「ギクッ。何でしょうか?」
ギクッって言った?
女神の中で何かやましいことでもあるのか?
それにしても親父も何でヒートマウンテンのことなんて、聞いたんだ?
「ヒートマウンテンとやらは聞けば魔王の拠点の一つだそうじゃな?どうして、トモカズが攻略すると予めわかっていたのじゃ?そうでなければ、あのようなデカい転移門とやらを準備できるはずなかろう?」
「ぎぎぎぎ、ギクッ!?そそそそ、それはですね~。何と言いますか。アハハ~」
「誤魔化しても無駄じゃ。ワシの目は誤魔化せんぞ」
「わかりました。わかりましたから凄まないでくださいよ~。話します。話しますから~」
親父に睨まれたら頬に傷のある人たちも一瞬蛙のように怯むぐらいの怖さがあるからな~女神よ御愁傷様です。
「ハァ。勇者トモに聞きます。あのラミアの中に2つの魂がある事はご存知ですね?」
「あ、あぁ。確かビビアンとマチルダだっけ?」
「マチルダじゃと!?アペリオの奴から聞いた名じゃ。かつて、村の防衛をしてくれていた女兵士じゃと」
アペリオって誰だっけ?
あ、あぁ。
えーっと、親父のパーティメンバーの1人だっけ?
確か名前を聞いた気もするけど。
狩人の人ってことしか覚えてないや。
相手が可愛い女の子じゃなかったから名前を覚えてないとかじゃ無い。
断じてそれは無い。
「全くトモカズ。お前は、相変わらずじゃな。女の名前はすぐに覚えるのに男の名前ときたら全く覚える気がない」
「アハハ~。そんなことないよ~。インパクトに欠ける挨拶だったからじゃないかな~」
「実は、2人には悲しい物語がありまして、その2人と勇者トモ。いえ、正確には前世のトモと言えば良いでしょうか。そこに繋がりがありまして」
俺と繋がりがある?
いや、この身体の本来の持ち主か。
そういや、意識したことなかったけど、この身体の持ち主の魂ってどこにあるんだろう?
「安心してください2人の元の持ち主の魂は既に存在していません。両方とも死ぬ定めでしたから」
疑問に答えてくれちゃったよ。
「語るも涙、聞くも涙の悲しい物語がありまして」
女神は、話し続けるのね。
まぁ、そんなに話したいなら聞いてあげましょうか。
聞くも涙、語るも涙の物語。
でも、大概こういう言い方の時って、全然な時多いよな。
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