転生したらオープニングで滅ぼされる村の子供?でした➖現代知識とゲーム知識とエッチな知識を駆使して生き残りたいと思います➖

揚惇命

文字の大きさ
上 下
92 / 142
3章 ヒートマウンテンを攻略せよ!

先ずは戦力の確認

しおりを挟む
 頭の中でさらに声が聞こえてきた。

『これより、こことデストラク村を繋ぐ転移門を開きます。有効活用して、魔王軍の侵攻からヒートマウンテンをお守りください』

 目の前に巨大な門ができた。

「へぇ。これは凄い。トモちゃんって、先代魔王と同じように転移門を開ける魔力があるなんてね」

「これが転移門?」

「ありゃりゃ、知らずに使ったのならとんでもない才能だよ。で、これは何処と?うわぁぁぁぁ、何よオッサン」

「それはこっちのセリフじゃ。目の前に怪しい門が現れたから確認してみたら、蛇と人間の女性が合体したような未知の生物と出くわしたのだからな」

「親父!」

「おぅトモカズ。しかし、ここは暑すぎるな。ちょいと脱ぐか」

「オッサンの裸なんて見たく無いってのよ!」

「誰が裸になるんじゃ。このたわけ!なんじゃ、お前はトモカズの新しいペットか何かか?」

「ほんと失礼なオッサンね。私はトモちゃんのハーレムパーティの一員です~」

「おーい。トモカズ、女は選んだ方がええぞ。人とちがうのは認めんと言ったじゃろうが」

「ハハハ。なり行きで。それにしても親父が来てくれて助かった。早速本題だけど。ここに1週間後に魔王軍が攻めてくるらしくて、防衛の準備が必要なんだ。何かここに合う建築物とか作れないか?」

「ふむぅ。そういうことか。見たところ、村の方で設置できなかった建築物がいくつか設置できるみたいじゃな」

「例えば?」

「投石機に連弩じゃな。後は、罠で言うと落石と火罠じゃ」

「すぐに設置を頼めるか?」

「ふむぅ。この火山地帯には投石機も連弩も置けん。どうやら燃えるようだ。こりゃあ結構難儀じゃな。建築士の腕がなるわい。先ずは、ここに至る洞窟の入り口の岩場に落石の罠を置いてじゃな。上の方の崖に投石機と連弩を置いて、ある程度入ってくる前に凌ぐのが良いじゃろうな」

「へぇ。オッサン、建築士なんだ。凄いね」

「オッサンは余計じゃ。しかし、見れば見るほど面妖な生き物がいたもんじゃ。どうなってるんじゃ蛇と人間の混合なんぞ」

「そうね。人間で言うところの下半身が蛇なだけといえば伝わるかしら」

「それは、見ればわかるわい!ワシは、まだ耄碌しとらんわい」

「じゃあ、何が聞きたいのよオッサンは!」

「そうじゃな。トモカズとしたんか?」

「ちょっ。ちょっ。いきなり直球すぎんのよ!まぁ、したわよ。当然でしょ。トモちゃんのハーレムパーティに加わったって言ってるよね」

「ふむぅ。その何じゃ。下半身は人間ではなかろう?どうするんじゃ?まさか蛇のように丸呑みするわけでもあるまい?」

「えっ、オッサンのいう通り、そうなんだけど」

「何じゃと!?蛇の部分だけで40センチはあろう?トモカズ、お前。何ちゅうデカチンなんじゃ。世界記録に迫るんでねぇか?」

「一瞬だけ抜いた気がする」

「ガハハ。さすがワシの息子じゃ。ワシも若い頃はお前の母さんを自慢のイチモツで喜ばせたもんじゃ」

「母さんは、俺を産んですぐに亡くなったんだよな?」

「うむ。病弱でな。妊娠もほとんど可能性は低い。ましてや出産などできんと言われていたが、授かってな。大層お前の誕生を喜んでおったのじゃが、お前を出産してすぐ眠るように息を引き取った。ワシは、お前とアイツを天秤にかけてアイツを選んだ。哀れな父じゃ。お前を恨んだこともあった。じゃがそれと同時に愛おしいアイツの忘れ形見じゃ。ワシが守らねばとな」

「親父も辛かったんだな。話してくれてありがとう」

「聞いたのは、トモカズじゃろうて。それに、お前の成長を見守るのは、いつしかワシの生き甲斐になっておったしの」

「期待に添える息子なら良かったよ」

「ガハハ。期待以上じゃろうて。よもや異世界とやらに転生して、魔族もお構いなしにハーレムを作ること以外はのぉ」

「ぐっ。好きでこうなったんじゃ無いんだけどな。不可抗力ってやつで」

「まぁ、そういうことにしておいてやろう。建築の方はワシに任せて、お前は戦力の確認をしてくると良い。どうやら、ここは暑すぎて、村の者は配置できんじゃろうからな」

「わかった」

 建築物は親父に任せて、俺はヒートマウンテンの防衛戦力を確認しないとな。

「ビビアン、少し良いか?」

「あら~トモちゃんったら。あんなにしておいて、まだ足りないの?ほんと絶倫ちゃんだこと」

「いや、違うが。至って、真面目な話なんだが」

「あら。そうなの。残念。で、何かしら?」

「このヒートマウンテンの防衛戦力って、どれぐらいだ?」

「何で、そんなこと聞くのかしら?」

「さっき、来た男がいただろう?」

「えぇ。若様を骨抜きにしたアリシアちゃんのお仲間のサイクロプスね。確か名前は、ウォリアーちゃんだったかしら?」

「あぁ。あいつが魔王軍を率いて攻めてくるらしいんだ」

「へぇ。それは、随分と舐められたものね。引き篭もりのオバさんなら楽勝とでも思ったのかしら。良いわ。撃退してあげましょ。といっても、そんなに多く無いわよ。私たちに危害を加えようとした冒険者か。迷い込んで、死ぬよりも私に使役させることを選んだ村人ぐらいしか居ないから。でも、全員スケルトンだからそれなりに戦えるわよ。スケルトンファーマーが20人、スケルトンソルジャーが100人。スケルトンナイトが100人、スケルトンガードナーが100人、スケルトンアーチャーが100人、スケルトンメイジが50人、スケルトンプリーストが50人ってところかしら」

「教えてくれて、ありがとな」

 これだけいれば、何とか追い返すぐらいはできるだろう。
 さて、目にもの見せてやるぜ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢はバッドエンド回避で自由になり平穏に生きるはずだったのに、なぜこんなに求婚が!?

花草青依
恋愛
タイトル通りのギャグ短編小説/画像はChatGPT

【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。

riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。 召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。 しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。 別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。 そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ? 最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる) ※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界へ五人の落ち人~聖女候補とされてしまいます~

かずきりり
ファンタジー
望んで異世界へと来たわけではない。 望んで召喚などしたわけでもない。 ただ、落ちただけ。 異世界から落ちて来た落ち人。 それは人知を超えた神力を体内に宿し、神からの「贈り人」とされる。 望まれていないけれど、偶々手に入る力を国は欲する。 だからこそ、より強い力を持つ者に聖女という称号を渡すわけだけれど…… 中に男が混じっている!? 帰りたいと、それだけを望む者も居る。 護衛騎士という名の監視もつけられて……  でも、私はもう大切な人は作らない。  どうせ、無くしてしまうのだから。 異世界に落ちた五人。 五人が五人共、色々な思わくもあり…… だけれど、私はただ流れに流され……

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...