89 / 142
3章 ヒートマウンテンを攻略せよ!
懐いたフレイムラクーンの名前をどうするか
しおりを挟む
これは罠かと思いながらフレイムラクーンの幼児個体の頭を撫でてみる。
「ウユ~~ン」
あっ。
これは気持ちいい手触りだ。
メイメイやキラリとまた違う。
綺麗に洗ってあげたらモフモフ感がアップするぞ。
「よもや。妾が寝てる間にヒートラクーンが人間に懐くとは」
「ビビアン様って、口調がコロコロと変わるのですね」
「妾はビビアンでは無い。マチルダじゃ」
「もう、肝心な時に寝てたくせにマチルダったら。私は戦闘型じゃ無いんだからぁ」
「ビビアン、すまなかったな。それで、何があった?ヒートラクーンが懐くなど」
「いや、ビビアンの二重人格にも驚いたんだが、やっぱりこれって懐いてるのか?」
「誰がどう見てもそうだと思うが?なぁ、ビビアン?」
「いや、わからないわよ。こんなこと、見たことないんだから。でも、敵対するそぶりは、無いから懐いてるんでしょうねぇ」
「ねぇ、トモ君、触っても良い?」
ビビアンが二重人格ということにも驚いたが、それよりもこのルナの食い付きようである。
「ど、どうぞ」
「わーい。触るね狸さん」
ルナに撫でられたヒートラクーンは、気持ちよさそうに頬をスリスリしていた。
「かっ可愛い♡♡♡トモ君、この子も飼うよね。飼ってくれるよね。ねっ。ねっ」
ルナの圧が強すぎる。
「わ、わかったからそんな詰め寄らないでくれ」
「わーい。新しい仲間だぁ」
「ルナばっかりずるい。私も触らせて」
ナイアが控えめにヒートラクーンを触らせて欲しいと言う。
「どうぞ、ナイアさん」
すっかり打ち解けてよかった。
ナイアもペコラも思うところはあるだろうが、今はルナも大事な仲間だ。
険悪なのは見たく無い。
十分反省もしてるみたいだからな。
それにしてもナイアも顔が綻びてる。
「これは、また。メイメイのような。肉厚なフサフサでもなく。キラリのようなヒンヤリとしたフサフサでもなく。手に吸い付くような暖かさが心地良いですね」
「でしょ。でしょ。狸さん、可愛すぎでしょ」
この盛り上がりにメイメイとキラリがしょんぼりとしていたので、俺が2匹を堪能していた。
「メイメイもキラリも拗ねることないぞ。俺は、メイメイの重厚なフサフサもキラリの冷たいフサフサも大好きだからな」
「クゥ~ン」
「コ~ン」
「ヤキモチ焼くなんて、メイメイちゃんもキラリちゃんも可愛い。大丈夫だよ僕ちゃんだけでなく私も大好きだよ」
「ワタクシもですわよ」
ペコラとリーシアにも抱きしめられて、メイメイとキラリも上機嫌になった。
「何とも言えない光景だよね~。ベイビーベアにスノーフォックスにヒートラクーン、そのどれもがトモちゃんに懐いてるんだから。いや、私やナイアやペコラもか」
「ビビアン様!?私は、懐いてるのではなくて御主人様の女ですので」
「わ、私もだよビビアン様」
「いや、それは懐いてるのと同義なんじゃ無いかな?」
「ふーん。ビビアンも俺に惚れちゃったわけだ。お前ら、今日の夜は寝かさないからな。覚悟しろよ」
トモカズの言葉に全員が期待に胸をトキめかせてうっとりとしていた。
「いや、そこはそんなことないんだからねとか遠慮しますとか。じゃないんかーい」
「御主人様が抱いてくださるのを断ることなど」
「まぁ、ぶっちゃけ僕ちゃんの気持ちいいし、絶倫だから全員まとめての方が体力の消耗も抑えられるし」
「トモカズ様がしてくださるのでしたら、断るなんてこと致しませんわ」
「トモ様、本日も虐めてくださいませ」
「トモ君、優しくしてね」
「妾とて、トモと交わるのは、不本意では無い。今宵こそ、勝利して見せよう」
「マチルダったら、それ敗北フラグよ。クスクス」
上からナイア、ペコラ、リーシア、ステラ、ルナ、マチルダ、ビビアンの順にそんなことを言う。
「へぇ。それは楽しみだ。7人がかりでも勝てないってことを見せつけてやるよ。とその前にヒートラクーンの名前だよなぁ。何か良いの無いか?」
「はいはーい。トモ君、タヌキチってのはどうかな?」
はい。
それダメー。
それ、某ゲームの登場キャラクターの名前だから!
いや、その名前が悪いってわけじゃ無いよ。
名前自体は。
でも、却下だ。
「えー、そんなぁ」
「ならば、ラクーン=ヒート=マグナというのは、どうじゃ?」
何、その貴族みたいな仰々しい名前。
言いにくいわ!
もっと愛される名前にしたいんだよ!
「えっダメなの?マチルダ、ここは私に任せなさい。トントロは、如何かしら?」
どっから豚が出てきてんだよ!
ンを取ったら、俺が大好きな某アニメ映画の狸のようなミミズクのような愛されキャラを連想するだろうが!
却下だ却下!
「聞いといて、あれもダメ。これもダメだなんて。なら、良いのあるのかしら?」
そう言われてもな。
思い浮かばないから何か無いか聞いたわけだしな。
聞いて、碌なのなくて、空今更ってネーミングセンス無しかよって!
いや、まぁ俺もある方じゃねぇんだが。
キラリもリをラにすると俺が好きな人と犬が合体したような主人公の某アニメに出てくる化け狐の名前になるしな。
狸で火山に住んでるから。
ヒト、ラ。
おっと、独裁者の名前になるところだ。
そもそも、このヒートラクーンは牡なのか雌なのか?
チンチンみたいなのは無いな。
女の子か。
良し、決めた。
「このヒートラクーンの名前は、ポンポンにする」
「何、それ?私たちのこと散々、ダメとか言っといて、トモちゃんもよっぽどよ」
「うっ。何も言い返せない。だが、決めた!もう覆させないぞ」
「どうでも良いけど。ポンちゃん、宜しくね」
「ウユーーン」
「ポンじゃなくてポンポンだから!そこ間違えたらダメだから!」
「どっちでも良いじゃ無い。呼びやすければ」
そういうことじゃ無いんだよなぁ。
まぁ、こうして新たなモフモフが仲間に加わったわけだ。
どうやら、話を聞いてみると。
ポンポンの親がボスの群れだったらしいが、両親が冒険者に殺されたらしくその冒険者を骨に変えて使役してるビビアンに殺意を抱いて、襲撃したは良いが仲間たちがやられてるのを見て、必死に説得したらしい。
その過程で、頭を撫でられて気持ちよさそうなキラリを見て、自分も撫でられたくなったみたい。
まさか、その気持ちよさの虜になるとは思わなかったみたいだ。
まぁ、何はともあれ危機を脱せて良かったよ。
「ウユ~~ン」
あっ。
これは気持ちいい手触りだ。
メイメイやキラリとまた違う。
綺麗に洗ってあげたらモフモフ感がアップするぞ。
「よもや。妾が寝てる間にヒートラクーンが人間に懐くとは」
「ビビアン様って、口調がコロコロと変わるのですね」
「妾はビビアンでは無い。マチルダじゃ」
「もう、肝心な時に寝てたくせにマチルダったら。私は戦闘型じゃ無いんだからぁ」
「ビビアン、すまなかったな。それで、何があった?ヒートラクーンが懐くなど」
「いや、ビビアンの二重人格にも驚いたんだが、やっぱりこれって懐いてるのか?」
「誰がどう見てもそうだと思うが?なぁ、ビビアン?」
「いや、わからないわよ。こんなこと、見たことないんだから。でも、敵対するそぶりは、無いから懐いてるんでしょうねぇ」
「ねぇ、トモ君、触っても良い?」
ビビアンが二重人格ということにも驚いたが、それよりもこのルナの食い付きようである。
「ど、どうぞ」
「わーい。触るね狸さん」
ルナに撫でられたヒートラクーンは、気持ちよさそうに頬をスリスリしていた。
「かっ可愛い♡♡♡トモ君、この子も飼うよね。飼ってくれるよね。ねっ。ねっ」
ルナの圧が強すぎる。
「わ、わかったからそんな詰め寄らないでくれ」
「わーい。新しい仲間だぁ」
「ルナばっかりずるい。私も触らせて」
ナイアが控えめにヒートラクーンを触らせて欲しいと言う。
「どうぞ、ナイアさん」
すっかり打ち解けてよかった。
ナイアもペコラも思うところはあるだろうが、今はルナも大事な仲間だ。
険悪なのは見たく無い。
十分反省もしてるみたいだからな。
それにしてもナイアも顔が綻びてる。
「これは、また。メイメイのような。肉厚なフサフサでもなく。キラリのようなヒンヤリとしたフサフサでもなく。手に吸い付くような暖かさが心地良いですね」
「でしょ。でしょ。狸さん、可愛すぎでしょ」
この盛り上がりにメイメイとキラリがしょんぼりとしていたので、俺が2匹を堪能していた。
「メイメイもキラリも拗ねることないぞ。俺は、メイメイの重厚なフサフサもキラリの冷たいフサフサも大好きだからな」
「クゥ~ン」
「コ~ン」
「ヤキモチ焼くなんて、メイメイちゃんもキラリちゃんも可愛い。大丈夫だよ僕ちゃんだけでなく私も大好きだよ」
「ワタクシもですわよ」
ペコラとリーシアにも抱きしめられて、メイメイとキラリも上機嫌になった。
「何とも言えない光景だよね~。ベイビーベアにスノーフォックスにヒートラクーン、そのどれもがトモちゃんに懐いてるんだから。いや、私やナイアやペコラもか」
「ビビアン様!?私は、懐いてるのではなくて御主人様の女ですので」
「わ、私もだよビビアン様」
「いや、それは懐いてるのと同義なんじゃ無いかな?」
「ふーん。ビビアンも俺に惚れちゃったわけだ。お前ら、今日の夜は寝かさないからな。覚悟しろよ」
トモカズの言葉に全員が期待に胸をトキめかせてうっとりとしていた。
「いや、そこはそんなことないんだからねとか遠慮しますとか。じゃないんかーい」
「御主人様が抱いてくださるのを断ることなど」
「まぁ、ぶっちゃけ僕ちゃんの気持ちいいし、絶倫だから全員まとめての方が体力の消耗も抑えられるし」
「トモカズ様がしてくださるのでしたら、断るなんてこと致しませんわ」
「トモ様、本日も虐めてくださいませ」
「トモ君、優しくしてね」
「妾とて、トモと交わるのは、不本意では無い。今宵こそ、勝利して見せよう」
「マチルダったら、それ敗北フラグよ。クスクス」
上からナイア、ペコラ、リーシア、ステラ、ルナ、マチルダ、ビビアンの順にそんなことを言う。
「へぇ。それは楽しみだ。7人がかりでも勝てないってことを見せつけてやるよ。とその前にヒートラクーンの名前だよなぁ。何か良いの無いか?」
「はいはーい。トモ君、タヌキチってのはどうかな?」
はい。
それダメー。
それ、某ゲームの登場キャラクターの名前だから!
いや、その名前が悪いってわけじゃ無いよ。
名前自体は。
でも、却下だ。
「えー、そんなぁ」
「ならば、ラクーン=ヒート=マグナというのは、どうじゃ?」
何、その貴族みたいな仰々しい名前。
言いにくいわ!
もっと愛される名前にしたいんだよ!
「えっダメなの?マチルダ、ここは私に任せなさい。トントロは、如何かしら?」
どっから豚が出てきてんだよ!
ンを取ったら、俺が大好きな某アニメ映画の狸のようなミミズクのような愛されキャラを連想するだろうが!
却下だ却下!
「聞いといて、あれもダメ。これもダメだなんて。なら、良いのあるのかしら?」
そう言われてもな。
思い浮かばないから何か無いか聞いたわけだしな。
聞いて、碌なのなくて、空今更ってネーミングセンス無しかよって!
いや、まぁ俺もある方じゃねぇんだが。
キラリもリをラにすると俺が好きな人と犬が合体したような主人公の某アニメに出てくる化け狐の名前になるしな。
狸で火山に住んでるから。
ヒト、ラ。
おっと、独裁者の名前になるところだ。
そもそも、このヒートラクーンは牡なのか雌なのか?
チンチンみたいなのは無いな。
女の子か。
良し、決めた。
「このヒートラクーンの名前は、ポンポンにする」
「何、それ?私たちのこと散々、ダメとか言っといて、トモちゃんもよっぽどよ」
「うっ。何も言い返せない。だが、決めた!もう覆させないぞ」
「どうでも良いけど。ポンちゃん、宜しくね」
「ウユーーン」
「ポンじゃなくてポンポンだから!そこ間違えたらダメだから!」
「どっちでも良いじゃ無い。呼びやすければ」
そういうことじゃ無いんだよなぁ。
まぁ、こうして新たなモフモフが仲間に加わったわけだ。
どうやら、話を聞いてみると。
ポンポンの親がボスの群れだったらしいが、両親が冒険者に殺されたらしくその冒険者を骨に変えて使役してるビビアンに殺意を抱いて、襲撃したは良いが仲間たちがやられてるのを見て、必死に説得したらしい。
その過程で、頭を撫でられて気持ちよさそうなキラリを見て、自分も撫でられたくなったみたい。
まさか、その気持ちよさの虜になるとは思わなかったみたいだ。
まぁ、何はともあれ危機を脱せて良かったよ。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる