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3章 ヒートマウンテンを攻略せよ!
ビビアンの過去
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妾の名前はビビアンじゃ。
ゴホン、私の名前はビビアンよ~ん。
まぁ、このように年増のフリもできれば、若いフリもできるのよね~。
そんな私の目の前で、あんあん女の子のように喘いでるのがトモちゃん、すっごく可愛いの♡
元々、ヒートマウンテンに住むヘビの魔物ラーパスネークだった私がラミアになるきっかけになった恩人なのよね~。
えっ?
ヘビがラミアになれるわけないって?
クスクス。
普通はそう思うわよね。
でもね。
ラミアってヘビと人間の女の子が合わさった姿なのよ。
あっ、でも強引に人間の女の子を攫ってきて、喰らって、ラミアになったとかじゃないからね。
そこは、勘違いしないでよね。
ってことで、その時の話をしようかなぁ。
もうね。
最初に言っておくけど涙なしには見られないんだからね。
あれは、そう私が独り立ちのために両親に草原に置き去りにされた日のことって、産まれて1週間よ。
普通、可愛い盛りの娘を捨てる親とかいる。
いないよね。
地獄の殺し屋とか言われるキングベアーだって、ベイビーベアーを離さないのよ。
あれっ?
でも、トモちゃんが連れてるのってベイビーベアーだよね?
親、どうしたんだろう?
子供の側を離れない子煩悩な熊の魔物なんだけどなぁ。
あっ、私魔物だったから魔物語話せるし、今度聞いてみよっと。
ってそんな話じゃなくてと。
まぁ、草原にもヤバい魔物が、、、いるわけなくて。
楽勝だったのよね。
危ない奴らが出てくるまで。
こういう街に近い草原で、1番怖いのって、皮を剥いで剥製にして、肉は売る冒険者なのよね。
それもさ。
アイツらとにかくセコいわけよ。
集団で追い回してくるんだから。
私もさ。
流石に囲まれて、死を悟ったね。
あっ、私の命、ここで尽きちゃうんだ。
1週間の短い命だったな。
両親のこと、一生恨んでやるって。
それはもう。
走馬灯のようにって1週間しか生きてないんだけどね~。
まぁ、当時はさ。
人間の言葉なんて、わからなかったし。
何言ってんのか。
全くわからなかったんだけど。
きっと。
『おい、こんなところにヒートマウンテンにだけ生息してる珍しいヘビがいるぜ』
『皮を剥いで、剥製にして貴族に高値で売り捌いて、肉は商人にでも売れば身銭稼ぎにはなるだろ』
なんてことを言ってたと思うのよね。
もうね殺気がダダ漏れだったからきっとそう。
そんなところに。
『ねぇおじちゃんたち。僕のペットに何しようとしてるの?』
なんて。
可愛い声で、私のことをペット呼ばわりしてきたわけよトモちゃんったら。
クスクス。
王子様みたいで、可愛かったなぁ♡
まだ5歳ぐらいだったと思うのよね~。
今よりだいぶ若いっていうか。
身長が2回りぐらい小さかったから。
きっとそう。
まぁ、私は当時から2メートルあったんですけどね~。
今は、縮んでヘビの部分は、40センチぐらいなんだけどね~。
人間の女の子の部分が1メートル60センチだから足して、2メートルなんだけどね。
豆知識、ヘビの魔物、人間の女の子食べても身長変わらない。
クスクス。
『あっガキのペットなわけねぇだろ。コイツは、ヒートマウンテンに生息してるラーバスネークっていう魔物』
『わかったらガキは去れ』
『おじちゃんたち知ってるよ。魔物を殺す冒険者でしょ?でも冒険者なら聞いたことあるよね?魔物を仲間にするタイマーの話』
『タイマー?これだからガキは、タイマーじゃなくてテイマーな。お前がそうだって?こりゃ傑作だ。なっ』
『あぁ、笑えるぜ。テイマーはな。ずっと前からスライム以上はテイムできないって有名なんだよ』
『じゃあ、僕がこのビ、ビ、ビビアンとお友達だって、見せたら殺さないでいてくれる?』
『おぅ』
『やれるもんならやってみな。お前が喰われた後に、剥製にして、売り捌いてやるよ』
まぁ、こんな感じの会話をしてたと思うのよね~。
まぁ、喧嘩してるな~ぐらいで全くわからなかったんだけど。
トモちゃんが助けてくれてるのは、何となく理解できたのよね~。
というか、私も殺されたくないし必死だったからその手を掴んだのよね~。
『なっ!?嘘だろ?こんなことありえねぇ。金づるを逃すわけには』
『やめておけ、ガキを殺せば咎められるのは俺たちの方だ。この場は、勇敢さを示したガキに譲ってやろう。ラーバスネークなんて、ヒートマウンテンで狩れるからな』
『チッ。わかったよ。ガキ、そのヘビはお前にくれてやるよ』
まぁ、こうして助かった私をトモちゃんが案内してくれたところには、綺麗な女の子が横たわってたのよね。
『ビビアン、どうして魔物と人は殺しあうんだろうね。僕とビビアンは、こんなに仲良しなのに。この人はね、この村を守ってくれていた女騎士のマチルダさん。オークの群れをさ。打ち倒した後、力尽きちゃった。うっ。うぅ。僕はね。魔物と人が殺し合わなくて済む世界を作りたいんだ。だって、ビビアンみたいに優しい魔物もいるでしょ。あーあ。僕が本当にタイマー?だったらビビアンとお話しできるのかな』
タイマーじゃなくてテイマーよ。
なんかそこだけは聞き取れた気がしたのよね。
ううん。
この言葉は全て聞こえてた。
今思えば、この女騎士さんが力を貸してくれたのかな。
葬式が終わって、土葬された後、私はこの女騎士さんの亡骸を飲み込んだ。
そうして欲しいって言われてる気がして。
で、今の私が誕生したんだよね~。
ちなみにここまで言ったらわかったと思うけど私が瞬時に切り替えできるのは、マチルダが私の中で生きてるからなのよね~。
あの歳で妾だの童だの。
使ってるのは笑ったけど。
噂をすれば、愛しのトモちゃんに期待して、出てくるんだから。
クスクス。
ゴホン、私の名前はビビアンよ~ん。
まぁ、このように年増のフリもできれば、若いフリもできるのよね~。
そんな私の目の前で、あんあん女の子のように喘いでるのがトモちゃん、すっごく可愛いの♡
元々、ヒートマウンテンに住むヘビの魔物ラーパスネークだった私がラミアになるきっかけになった恩人なのよね~。
えっ?
ヘビがラミアになれるわけないって?
クスクス。
普通はそう思うわよね。
でもね。
ラミアってヘビと人間の女の子が合わさった姿なのよ。
あっ、でも強引に人間の女の子を攫ってきて、喰らって、ラミアになったとかじゃないからね。
そこは、勘違いしないでよね。
ってことで、その時の話をしようかなぁ。
もうね。
最初に言っておくけど涙なしには見られないんだからね。
あれは、そう私が独り立ちのために両親に草原に置き去りにされた日のことって、産まれて1週間よ。
普通、可愛い盛りの娘を捨てる親とかいる。
いないよね。
地獄の殺し屋とか言われるキングベアーだって、ベイビーベアーを離さないのよ。
あれっ?
でも、トモちゃんが連れてるのってベイビーベアーだよね?
親、どうしたんだろう?
子供の側を離れない子煩悩な熊の魔物なんだけどなぁ。
あっ、私魔物だったから魔物語話せるし、今度聞いてみよっと。
ってそんな話じゃなくてと。
まぁ、草原にもヤバい魔物が、、、いるわけなくて。
楽勝だったのよね。
危ない奴らが出てくるまで。
こういう街に近い草原で、1番怖いのって、皮を剥いで剥製にして、肉は売る冒険者なのよね。
それもさ。
アイツらとにかくセコいわけよ。
集団で追い回してくるんだから。
私もさ。
流石に囲まれて、死を悟ったね。
あっ、私の命、ここで尽きちゃうんだ。
1週間の短い命だったな。
両親のこと、一生恨んでやるって。
それはもう。
走馬灯のようにって1週間しか生きてないんだけどね~。
まぁ、当時はさ。
人間の言葉なんて、わからなかったし。
何言ってんのか。
全くわからなかったんだけど。
きっと。
『おい、こんなところにヒートマウンテンにだけ生息してる珍しいヘビがいるぜ』
『皮を剥いで、剥製にして貴族に高値で売り捌いて、肉は商人にでも売れば身銭稼ぎにはなるだろ』
なんてことを言ってたと思うのよね。
もうね殺気がダダ漏れだったからきっとそう。
そんなところに。
『ねぇおじちゃんたち。僕のペットに何しようとしてるの?』
なんて。
可愛い声で、私のことをペット呼ばわりしてきたわけよトモちゃんったら。
クスクス。
王子様みたいで、可愛かったなぁ♡
まだ5歳ぐらいだったと思うのよね~。
今よりだいぶ若いっていうか。
身長が2回りぐらい小さかったから。
きっとそう。
まぁ、私は当時から2メートルあったんですけどね~。
今は、縮んでヘビの部分は、40センチぐらいなんだけどね~。
人間の女の子の部分が1メートル60センチだから足して、2メートルなんだけどね。
豆知識、ヘビの魔物、人間の女の子食べても身長変わらない。
クスクス。
『あっガキのペットなわけねぇだろ。コイツは、ヒートマウンテンに生息してるラーバスネークっていう魔物』
『わかったらガキは去れ』
『おじちゃんたち知ってるよ。魔物を殺す冒険者でしょ?でも冒険者なら聞いたことあるよね?魔物を仲間にするタイマーの話』
『タイマー?これだからガキは、タイマーじゃなくてテイマーな。お前がそうだって?こりゃ傑作だ。なっ』
『あぁ、笑えるぜ。テイマーはな。ずっと前からスライム以上はテイムできないって有名なんだよ』
『じゃあ、僕がこのビ、ビ、ビビアンとお友達だって、見せたら殺さないでいてくれる?』
『おぅ』
『やれるもんならやってみな。お前が喰われた後に、剥製にして、売り捌いてやるよ』
まぁ、こんな感じの会話をしてたと思うのよね~。
まぁ、喧嘩してるな~ぐらいで全くわからなかったんだけど。
トモちゃんが助けてくれてるのは、何となく理解できたのよね~。
というか、私も殺されたくないし必死だったからその手を掴んだのよね~。
『なっ!?嘘だろ?こんなことありえねぇ。金づるを逃すわけには』
『やめておけ、ガキを殺せば咎められるのは俺たちの方だ。この場は、勇敢さを示したガキに譲ってやろう。ラーバスネークなんて、ヒートマウンテンで狩れるからな』
『チッ。わかったよ。ガキ、そのヘビはお前にくれてやるよ』
まぁ、こうして助かった私をトモちゃんが案内してくれたところには、綺麗な女の子が横たわってたのよね。
『ビビアン、どうして魔物と人は殺しあうんだろうね。僕とビビアンは、こんなに仲良しなのに。この人はね、この村を守ってくれていた女騎士のマチルダさん。オークの群れをさ。打ち倒した後、力尽きちゃった。うっ。うぅ。僕はね。魔物と人が殺し合わなくて済む世界を作りたいんだ。だって、ビビアンみたいに優しい魔物もいるでしょ。あーあ。僕が本当にタイマー?だったらビビアンとお話しできるのかな』
タイマーじゃなくてテイマーよ。
なんかそこだけは聞き取れた気がしたのよね。
ううん。
この言葉は全て聞こえてた。
今思えば、この女騎士さんが力を貸してくれたのかな。
葬式が終わって、土葬された後、私はこの女騎士さんの亡骸を飲み込んだ。
そうして欲しいって言われてる気がして。
で、今の私が誕生したんだよね~。
ちなみにここまで言ったらわかったと思うけど私が瞬時に切り替えできるのは、マチルダが私の中で生きてるからなのよね~。
あの歳で妾だの童だの。
使ってるのは笑ったけど。
噂をすれば、愛しのトモちゃんに期待して、出てくるんだから。
クスクス。
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