80 / 142
3章 ヒートマウンテンを攻略せよ!
魔物と遭遇しないことに違和感を覚える
しおりを挟む
暑さ対策のための方法として、キラリに水を吐かせてみるとこれが思った以上に気持ちよく、メイメイも少し元気を取り戻していた。
「キラリ、常に魔力を使わせてごめんな」
「コ~ン」
「えっ。こんな解決策を思い付くなんて御主人様、凄いって。エヘヘ。そんなことないぞ。わしゃわしゃしてやる~」
「コンコ~ン」
「クゥ~ン」
「僕も僕もって擦り寄って来るメイメイも可愛いなぁ。わしゃわしゃ」
「クゥ~ン」
そんなやりとりを見ながら魔物の到来がないことに不思議に思うナイアとペコラである。
「ナイアちゃん、気付いた?」
「その言い方だとペコラも気付いたのね?」
「うん。魔物の反応が全く感じられない」
「えぇ。ここは魔軍四天王が1人ビビアン様の治めるヒートマウンテンよ。侵入者が来ていて、迎撃もないなんて、明らかにおかしい」
2人のやりとりに割って入るルナ。
「一つ聞きたいんだけど。王都で宰相やってた頃は、魔物は見境なく襲うものだと思ってたんだけど。統率されてるってこと?」
「人間と同じように我々も話をして、上司の指示には従う。その上で、ここは怪しいと判断した」
「ねぇ。ナイアさんって、どうして、僕にだけ男口調なの?」
「メイメイにあのようなことをした人間に敬意を払えと言うのなら無理な相談だな。俺は心を許した相手と話す時以外は、このように気を張っている。お前が御主人様に仇為した時は遠慮なくその首、掻っ切らせてもらうぞ」
「そんなことしないってば!もう身も心もトモ君の虜なんだから。そこは安心して」
「その言葉に嘘がないことを願おう」
「さっきの話に戻るけど怪しいって、言ってたけど。魔物が統率された人間の兵隊と同じだと考えたら、ここのボスであるその魔軍四天王の1人が人払いなる魔物払いをしてるってことは考えられないかな?」
「可能性としては、ないとは言えん。だが、そうなるとますます怪しさが増す。どうして、そのようなことをする必要がある?まるで、我々を奥深くへと誘導しているかのようではないか」
「ナイアちゃん、一概にそうとも言えないんだよね。私の鼻によるとね。魔物の反応は遠ざかってる。ルナちゃんの言う通り、魔物払いをしてるんだよね」
「ペコラが言うのなら間違いなさそうね。魔物払いをする意図がわからない以上、警戒は解けないけど」
「あの?」
「何だ?まだ用があるのか?ルナとやら」
「うん。えっとね。その、あの大きいの何かな?」
トモカズたちを見下ろすように下半身はとぐろを巻いていて、上半身は人間の女性で、長い赤髪で胸を覆っているだけの裸体が顕となった。
「なっ!?あれは、ビビアン様!」
「ふーん。トモちゃんに股を開いたリザードマンってナイアのことだったのね。それに、ライオウに処女を散らされて、店を守るためにお客に裏で性接待してたペコラ。クスクス。揃いも揃って、人間如きに寝取られるなんて無様なものね」
「!?」
昔のことを思い出したのかガタガタと震えているペコラと警戒を強めるナイア。
「ビビアン様といえどペコラの過去にズケズケと踏み込むなど許されることではないぞ!」
「へぇ。てっきりすっかり身も心も女かと思ったら良い啖呵切るじゃないナイア。それに引き換えて、ペコラは未だに過去に囚われたままのようね。仕方ないでしょ。ビーストタウンに産まれた獣人は、全てライオウの手足として働く駒なのだから。貴方の両親が悪いのよ。逆らったりなんてするから。クスクス」
「それのどこが悪いのかな?僕は、ペコラさんの両親は立派だと思うよ。逆らえない相手に抗おうとしたんだから。それにペコラさんも。両親の残した店を守るためにそれしか手が無かっただけの話でしょ。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃと心の傷をいじることしかできないオバサン」
「ルナちゃん?」
「流石、トモちゃんのパーティのメンバーね。それぐらい言ってくれないと張り合いが無いわ。オバサン、ゾクゾクしたわ」
「ビビアン様、ルナ殿の言った通りだ。ペコラの何処に落ち度がある。悪いのは全てライオウではないか!」
「そうね。それは正しいと思うわよ。でもね。ペコラの両親に全く罪が無いわけじゃないわ。勝ち目のない戦をして子供を1人残して死ぬなんて選択を取ったことにね。ペコラ、貴方今幸せかしら?」
「それは胸を張って言えるよ。幸せだよ」
「そう。良かった」
「あのビビアンお姉ちゃん、私のこと煽ったり、慰めたり、何がしたいの?」
「久々に再会した妹分が幸せか気にすることはいけないことかしら?それはそうと。トモちゃんが鼻血出して気絶してるんだけど良いのかしら?」
「はっ!御主人様に何が?まさかビビアン様が呪いを?」
「しないわよ!そもそも、戦う気なら魔物払いなんてしないわよ。もう。ナイア、1つ聞きたいんだけど良いかしら?」
「答えられる範囲でよければ」
「トモちゃんのセックスは凄いの?」
意表を突かれて、顔を真っ赤にするナイアは、女口調になっていた。
「その。あの。そんな。何と言ったら良いの。あぁん。御主人様のは、私の奥の奥を貫いてくれる程立派で、男として生きたかった私に女として生きる喜びを教えてくださったんですぅ。思い出しただけで」
「もう十分よ。トモちゃんへの愛が溢れて、洪水だもの」
「はっ!これは、ビビアン様の前で失礼を」
「やっぱり、トモちゃんは変わらないわね。蛇だった私に優しかった時のまま」
「何かおっしゃいましたか?」
「いえ、目が覚めたらトモちゃんに伝えなさい。話があるなら最深部まで来なさいとね」
「ナイア様、トモカズ様なら無事ですわ。どうやらもふもふしすぎて、のぼせたのではないかと思いますの。キラリ様が水と氷で、冷やしてくれてますわ」
「良かった。リーシアは、そのままご主人様の看病をお願いね」
「あの。いえ、かしこまりましたの」
「ビビアン様、言伝は必ず伝えます。もう暫くお待ちください」
「フフッ。楽しみに待ってるわね。トモちゃんがどうやって私を調略してくれるのか。クスクス」
ビビアンは、それだけ言うと顔見せは済ませたと言わんばかりに奥へと消えていった。
「やっぱりビビアンお姉ちゃんは、侮れないね」
「えぇ。四天王随一の穏健派で人間好きという変わり者。この場所を選んだのも非戦闘員の人と極力関わらなくて済むからだったかな」
「うん。まぁ、その代わり敵対する人間には容赦ない恐ろしさも併せ持つけどね」
「兎にも角にも交渉の場には付いてくれるみたいね。御主人様が目覚めたらその辺りのことを話すとしましょう。気を張りすぎて疲れました。ルナ、さっきはペコラを庇ってくれてありがとう」
「そんな。当然だよ」
「その気持ちをもっと早くに持っていれば良かったのだけど」
「うっ」
「いちいち気にしないの。少し、意地悪しただけよ。ルナ」
「ナイアさん、メイメイのことみんなへの仕打ち、本当にごめんなさい」
「どれだけ謝っても過去は変わらないのよ。でもね。私が御主人様を誅するのをチョメチョメで止められたようにルナがそれ以上、権力に取り憑かれる前にチョメチョメで救われたと考えれば良いのよね」
「ナイアさんがトモ君を殺そうとした?その話、詳しく聞きたいです!チョメチョメな部分も」
「えぇ。御主人様が目覚めるまでで良ければ」
この日、ナイアはルナに心を許した。
親友のペコラを庇ってくれたからではない。
かつて、トモカズから聞いたことを思い出したからだ。
そうナイアとて、初めはトモカズを殺そうとしていた。
ここにいる者は、リーシアを除いて全員、トモカズを殺す側だった世界線があるのだ。
自分のことを棚に上げて、ルナのことを嫌悪していたことに気付いたナイアは、心を改めることにしたのだ。
「キラリ、常に魔力を使わせてごめんな」
「コ~ン」
「えっ。こんな解決策を思い付くなんて御主人様、凄いって。エヘヘ。そんなことないぞ。わしゃわしゃしてやる~」
「コンコ~ン」
「クゥ~ン」
「僕も僕もって擦り寄って来るメイメイも可愛いなぁ。わしゃわしゃ」
「クゥ~ン」
そんなやりとりを見ながら魔物の到来がないことに不思議に思うナイアとペコラである。
「ナイアちゃん、気付いた?」
「その言い方だとペコラも気付いたのね?」
「うん。魔物の反応が全く感じられない」
「えぇ。ここは魔軍四天王が1人ビビアン様の治めるヒートマウンテンよ。侵入者が来ていて、迎撃もないなんて、明らかにおかしい」
2人のやりとりに割って入るルナ。
「一つ聞きたいんだけど。王都で宰相やってた頃は、魔物は見境なく襲うものだと思ってたんだけど。統率されてるってこと?」
「人間と同じように我々も話をして、上司の指示には従う。その上で、ここは怪しいと判断した」
「ねぇ。ナイアさんって、どうして、僕にだけ男口調なの?」
「メイメイにあのようなことをした人間に敬意を払えと言うのなら無理な相談だな。俺は心を許した相手と話す時以外は、このように気を張っている。お前が御主人様に仇為した時は遠慮なくその首、掻っ切らせてもらうぞ」
「そんなことしないってば!もう身も心もトモ君の虜なんだから。そこは安心して」
「その言葉に嘘がないことを願おう」
「さっきの話に戻るけど怪しいって、言ってたけど。魔物が統率された人間の兵隊と同じだと考えたら、ここのボスであるその魔軍四天王の1人が人払いなる魔物払いをしてるってことは考えられないかな?」
「可能性としては、ないとは言えん。だが、そうなるとますます怪しさが増す。どうして、そのようなことをする必要がある?まるで、我々を奥深くへと誘導しているかのようではないか」
「ナイアちゃん、一概にそうとも言えないんだよね。私の鼻によるとね。魔物の反応は遠ざかってる。ルナちゃんの言う通り、魔物払いをしてるんだよね」
「ペコラが言うのなら間違いなさそうね。魔物払いをする意図がわからない以上、警戒は解けないけど」
「あの?」
「何だ?まだ用があるのか?ルナとやら」
「うん。えっとね。その、あの大きいの何かな?」
トモカズたちを見下ろすように下半身はとぐろを巻いていて、上半身は人間の女性で、長い赤髪で胸を覆っているだけの裸体が顕となった。
「なっ!?あれは、ビビアン様!」
「ふーん。トモちゃんに股を開いたリザードマンってナイアのことだったのね。それに、ライオウに処女を散らされて、店を守るためにお客に裏で性接待してたペコラ。クスクス。揃いも揃って、人間如きに寝取られるなんて無様なものね」
「!?」
昔のことを思い出したのかガタガタと震えているペコラと警戒を強めるナイア。
「ビビアン様といえどペコラの過去にズケズケと踏み込むなど許されることではないぞ!」
「へぇ。てっきりすっかり身も心も女かと思ったら良い啖呵切るじゃないナイア。それに引き換えて、ペコラは未だに過去に囚われたままのようね。仕方ないでしょ。ビーストタウンに産まれた獣人は、全てライオウの手足として働く駒なのだから。貴方の両親が悪いのよ。逆らったりなんてするから。クスクス」
「それのどこが悪いのかな?僕は、ペコラさんの両親は立派だと思うよ。逆らえない相手に抗おうとしたんだから。それにペコラさんも。両親の残した店を守るためにそれしか手が無かっただけの話でしょ。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃと心の傷をいじることしかできないオバサン」
「ルナちゃん?」
「流石、トモちゃんのパーティのメンバーね。それぐらい言ってくれないと張り合いが無いわ。オバサン、ゾクゾクしたわ」
「ビビアン様、ルナ殿の言った通りだ。ペコラの何処に落ち度がある。悪いのは全てライオウではないか!」
「そうね。それは正しいと思うわよ。でもね。ペコラの両親に全く罪が無いわけじゃないわ。勝ち目のない戦をして子供を1人残して死ぬなんて選択を取ったことにね。ペコラ、貴方今幸せかしら?」
「それは胸を張って言えるよ。幸せだよ」
「そう。良かった」
「あのビビアンお姉ちゃん、私のこと煽ったり、慰めたり、何がしたいの?」
「久々に再会した妹分が幸せか気にすることはいけないことかしら?それはそうと。トモちゃんが鼻血出して気絶してるんだけど良いのかしら?」
「はっ!御主人様に何が?まさかビビアン様が呪いを?」
「しないわよ!そもそも、戦う気なら魔物払いなんてしないわよ。もう。ナイア、1つ聞きたいんだけど良いかしら?」
「答えられる範囲でよければ」
「トモちゃんのセックスは凄いの?」
意表を突かれて、顔を真っ赤にするナイアは、女口調になっていた。
「その。あの。そんな。何と言ったら良いの。あぁん。御主人様のは、私の奥の奥を貫いてくれる程立派で、男として生きたかった私に女として生きる喜びを教えてくださったんですぅ。思い出しただけで」
「もう十分よ。トモちゃんへの愛が溢れて、洪水だもの」
「はっ!これは、ビビアン様の前で失礼を」
「やっぱり、トモちゃんは変わらないわね。蛇だった私に優しかった時のまま」
「何かおっしゃいましたか?」
「いえ、目が覚めたらトモちゃんに伝えなさい。話があるなら最深部まで来なさいとね」
「ナイア様、トモカズ様なら無事ですわ。どうやらもふもふしすぎて、のぼせたのではないかと思いますの。キラリ様が水と氷で、冷やしてくれてますわ」
「良かった。リーシアは、そのままご主人様の看病をお願いね」
「あの。いえ、かしこまりましたの」
「ビビアン様、言伝は必ず伝えます。もう暫くお待ちください」
「フフッ。楽しみに待ってるわね。トモちゃんがどうやって私を調略してくれるのか。クスクス」
ビビアンは、それだけ言うと顔見せは済ませたと言わんばかりに奥へと消えていった。
「やっぱりビビアンお姉ちゃんは、侮れないね」
「えぇ。四天王随一の穏健派で人間好きという変わり者。この場所を選んだのも非戦闘員の人と極力関わらなくて済むからだったかな」
「うん。まぁ、その代わり敵対する人間には容赦ない恐ろしさも併せ持つけどね」
「兎にも角にも交渉の場には付いてくれるみたいね。御主人様が目覚めたらその辺りのことを話すとしましょう。気を張りすぎて疲れました。ルナ、さっきはペコラを庇ってくれてありがとう」
「そんな。当然だよ」
「その気持ちをもっと早くに持っていれば良かったのだけど」
「うっ」
「いちいち気にしないの。少し、意地悪しただけよ。ルナ」
「ナイアさん、メイメイのことみんなへの仕打ち、本当にごめんなさい」
「どれだけ謝っても過去は変わらないのよ。でもね。私が御主人様を誅するのをチョメチョメで止められたようにルナがそれ以上、権力に取り憑かれる前にチョメチョメで救われたと考えれば良いのよね」
「ナイアさんがトモ君を殺そうとした?その話、詳しく聞きたいです!チョメチョメな部分も」
「えぇ。御主人様が目覚めるまでで良ければ」
この日、ナイアはルナに心を許した。
親友のペコラを庇ってくれたからではない。
かつて、トモカズから聞いたことを思い出したからだ。
そうナイアとて、初めはトモカズを殺そうとしていた。
ここにいる者は、リーシアを除いて全員、トモカズを殺す側だった世界線があるのだ。
自分のことを棚に上げて、ルナのことを嫌悪していたことに気付いたナイアは、心を改めることにしたのだ。
1
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界へ五人の落ち人~聖女候補とされてしまいます~
かずきりり
ファンタジー
望んで異世界へと来たわけではない。
望んで召喚などしたわけでもない。
ただ、落ちただけ。
異世界から落ちて来た落ち人。
それは人知を超えた神力を体内に宿し、神からの「贈り人」とされる。
望まれていないけれど、偶々手に入る力を国は欲する。
だからこそ、より強い力を持つ者に聖女という称号を渡すわけだけれど……
中に男が混じっている!?
帰りたいと、それだけを望む者も居る。
護衛騎士という名の監視もつけられて……
でも、私はもう大切な人は作らない。
どうせ、無くしてしまうのだから。
異世界に落ちた五人。
五人が五人共、色々な思わくもあり……
だけれど、私はただ流れに流され……

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる