転生したらオープニングで滅ぼされる村の子供?でした➖現代知識とゲーム知識とエッチな知識を駆使して生き残りたいと思います➖

揚惇命

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1章 死亡フラグを回避せよ

最強騎士団ではなくお飾り騎士団

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 王様の許可を貰い、外に出たところでリーシアが青ざめた顔をしながら胸に抱きついてきた。

「流石、御主人様ですね。王都最強騎士団を束ねるリーシアさんをここまで籠絡しちゃうなんて」

「でも、ほらまだ人の目があるから。リーシアちゃん、抱きつくのは」

 ナイアは囃し立てて、ペコラは自制を促すがリーシアが続けた。

「違いますの。先程、淫紋を通じて聞こえてきたことが信じられないのですわ。トモカズ様、嘘ですわよねこれで死亡するだなんて」

 リーシアの言葉を聞いて俺は、デリカシーのないことをしてしまったと後悔していた。

「あっ、その。あの。なんと言いますか」

「僕ちゃんの語彙力が無くなってしまったね。その話もするために一旦、ここを離れよう。僕ちゃん、森の野営地で良いよね?」

「あっあぁ、そうしよう」

 俺たちは、王都の近くにある森の野営地に来るとすぐにリーシアが心配そうな顔で、俺の話を待っていた。

「俺が死亡するのは、本当だ」

「そんな。何故ですの?」

 俺は今までのことをできるだけ詳しくリーシアに話したのだが。

「この蜥蜴女を今すぐつまみ出すべきですわ!そもそも、トモカズ様は、どうして御自身を殺す相手を御自身の女になされているんですの?」

「成り行きで」

「リーシアの言うことは最もですが、私はもう御主人様を殺したりしません。今は、御主人様を何としても助けたいと思っています」

「ふざけないでくださいまし!そもそも貴方の同族にトモカズ様は殺されるのですわよね?それなら貴方が殺してるのと変わりありませんことよ!」

「それは違うよリーシアちゃん。それにナイアちゃんだって、僕ちゃんからその話を聞いて、心を痛めていたんだよ。だから、許してあげて」

 俺はナイアとリーシアの間に立つ。

「そこまでにしてくれないか?出会いはどうであれ、俺はナイアのこともペコラのこともリーシアのことも等しく愛してる。3人がただ淫紋に縛られているだけだとしても」

「そんなことありません!御主人様の男根様を舐めたり、それに私の大事なところを貫かれる度にどうしようもなく愛おしいくなるんです」

「私もね。初めて感じたのがお尻で、アブノーマルだったんだって思ったけど、僕ちゃんに教えてもらえて良かったって思ってる。それに僕ちゃんのは、子宮に届いて気持ちいいから」

「ワタクシも王城に忍び込んできて驚きましたわ。でもあのクソメガネから寝取って貰って、トモカズ様の女にされて、すごく幸せなんですの。それは、淫紋のせいじゃありませんことよ」

 淫紋のせいじゃないという言葉にナイアもペコラも頷く。

「ありがとう。まさか、異世界に来て、自分がハーレムを築くなんて思わなかったよ。従順なナイアに小悪魔系お姉さんのペコラ、激しく何度もされるのが好きなリーシア。3人とも大事な人、いや妻だよ。だから俺に協力してくれるかな?」

「勿論です」
「勿論よ」
「勿論ですわ」

 上から順にナイア・ペコラ・リーシアが返事をして頷くのを見て、自然と感謝の言葉が出てきた。

「ありがとう」

「でも困りましたわね。王都最強の天馬騎士団なんて言葉が流れているなんて知りませんでしたわ。ワタクシたちは、ペガサスに乗っているだけの貴族の子女たちの集まりで、戦闘経験なんて皆無ですのに」

「へっ?」

 リーシアの言葉に俺はそう呟くことしかできなかった。

「御主人様、今回も無理でしょうか?」

「僕ちゃん、仕方ない。次に」

「クゥーン」

 メイメイが俺を慰めるために近付いてきてくれた。

 大丈夫だよ。

 まだ負けたわけじゃないもん。

 負けたわけじゃないんだからね。

 動揺して、女口調になってしまった。

「ちなみにリーシアちゃん、天馬騎士団って、何をしてて、何人居るの?」

「そうですわね。主な任務は偵察ですわね。人数は私を含めて50人程ですわね」

「ふんふん。リーシアちゃん、勿論全員が空を食べるんだよね?」

「えぇ、それはペガサスですから飛べますわよ」

 空が飛べても戦闘経験皆無の人たちにどうやってリザードマンを。

 そう考えて、続きをやめる。

 だが、遅かった。

「そうですわよね。空が飛べても戦闘経験皆無ですもの。トモカズ様のお役に立たなくて申し訳無いのですわ」

「ごめん。そんなつもりじゃ」

「良いんですの。事実ですもの」

「せめて、魔法が使えればな」

「あら、魔法なら使えますことよ」

「使える魔法は!?」

「風魔法ですの。何故だかペガサスに乗れる人には風魔法を使えることが前提なんですのよ」

「ナイア・ペコラ、勝てる。勝てるかもしれない!すぐに帰って親父に相談だ。リーシアは、その全員を連れて来れる?」

「勿論ですわ。皆、ワタクシの大切なお仲間ですもの。全員を連れて行きますわ」

「ありがとう。リーシアは準備が出来次第、村に来て。ナイア・ペコラ、俺たちに残された時間は?」

「ここから村に帰って、半日残るかどうかかと」

「クソッそれだと厳しいか。せめて、準備に1日は欲しかった」

「それなら皆様もここでお待ちなさい。ペガサスなら一瞬ですのよ。丸1日は確保できますわ」

「でも、それだとメイメイが」

「そうですわね。流石にメイメイ様を乗せるとペガサスが潰れちゃいますわね」

「バフッ」

 これは、乗れの合図だ。

「メイメイ、行けるんだな?」

「キャン」

「わかった。お前を信じる」

「ちょっとちょっと、流石にメイメイちゃんでも無理だよ」

「いえ、ペコラ。ここはメイメイを信じましょう」

「でも、ナイアちゃん」

「あの。申し上げにくいのですがペガサスの飛行には敵わないと思いますわ」

「メイメイは覚悟を持った戦士の顔をしています。御主人様をきっと私たちよりも早く届けてくれるでしょう。ペコラ、それにリーシアさんも良いですね?」

「ナイアちゃんがそこまで言うなら」

「まぁ、そこまでおっしゃるのでしたら何も言いませんわ」

 俺はメイメイに乗る前にナイアとペコラの首輪を外す。

「本当に、お二人ともトモカズ様のオンナでしたのね」

「えぇ、信じて頂けましたか?リーシアさん」

「お互い、竿姉妹なのですからリーシアで良いですわよ。ナッナッナイア」

「2人が仲直りできて、お姉さんも嬉しいよ~」

 ナイアとリーシアの頭を撫でるペコラ。

「やめて、子供じゃないんだから」

「そうですわよペコラ」

 俺はその様子を見ながら3人に短く別れの挨拶をする。

「じゃあ。村で会おう」

「はい」

「えぇ」

「先にお待ちしていますわ」

 3人が頷いてすぐメイメイが今までと桁違いの速さで、森を突っ切っていくのだった。
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