転生したらオープニングで滅ぼされる村の子供？でした➖現代知識とゲーム知識とエッチな知識を駆使して生き残りたいと思います➖

揚惇命

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1章　死亡フラグを回避せよ

前回と大きく変わって

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　俺を呼び戻す声が聞こえる。

　俺は一際大きなリザードマンに背中から胸までを槍で貫かれて絶命したはず。

「トモカズ、起きるんじゃ。トモカズ」

　あぁ、この声は知っている。

　懐かしい父さんの声だ。

　ようやく天国に。

　んん？

　親父はまだ死んでないはず。

　まさか、俺が死んで親父が後追い自殺を？

　そんな、俺はとんだ親不孝者だ。

　両親とも俺のせいで亡くなるなんて、でも天国で一緒に暮らせるならそれもいっか。

　目を開けると目に映ったのは師匠だった。

「えっ！？師匠、どうして？ここは？デストラク村なのか？」

「何じゃトモカズ。そのデストラクなんとかってのは？」

「へっ？モノノフさん、何言って、それに俺の名前はトモだけのはず。なんでトモカズ？」

「ワシが息子の顔を見間違えるわけ無かろう。何を言っとるんじゃ」

「ええええええ！？父さんなの！？本当に？」

「なんじゃ、疑うのか？正真正銘、お前の父の柳平物信ヤナギダイラモノノブじゃ」

「そんな、父さんがモノノフさんに転生するなんて、僕と同じで名前が似てたからなのか？」

「何をブツブツ言うとるんじゃ？それんしても、またトモカズと暮らせっとは、お天道さんに感謝さんとな」

「父さん、落ち着いて聞いてくれ」

　俺は父さんにこの世界のこととこれから起こることをかいつまんで説明した。

「なんじゃと！？この村が滅ぼされるっと？何ば言うね。こんな平和な村に何が攻めてくる言うがや？」

「さっきも言ったと思うけどリザードマンって言う魔族が攻めてくるんだ」

「なんば魔族って？トモカズ、ゲームのしすぎやけぇ。そんな妄想ばしよるんや」

「ここが日本じゃないのはわかる？」

「なんば、文明の行き遅れた村っちゅうのは、わかるがよ」

　ダメだ、全く信じてくれない。

　どうすれば。

「リザードマンが出たぞーーーー。皆、家の中に隠れるんだ」

　えっ？

　俺はさっき死んでなくて、瀕死の状態で村に運ばれたってことか？

　それとも勇者特権で何度死んでも蘇るとか？

　だとしたらなんで死んでないモノノフさんに親父が？

　わけがわからない。

　どうなっている。

－－－－－－－－－－－－－－－

　私は誇り高きリザードマンの戦士ナイアだ。

　先程、猛烈な頭痛に襲われて、気が付いたら人間の村に辿り着いていた。

　頭の中で、この村に向かえと言う声が聞こえた。

　何故、私がこの村を知っているかわからない。

　だが、これは好機だ。

　この村を滅ぼせば、魔王様から晴れて幹部の1人に任命されるはず。

　私は双剣を握りしめて、村を襲う準備をするのだが、今、私は人間の少年に組み伏せられているのだ。

－－－－－－－－－－－－－－－

　俺は、男の叫ぶ声を聞いて、短剣を6本手に取り、家の外へと出て、そのリザードマンを見に向かう。

「待つんじゃトモカズ。リザードマンっちゅうのは何ね？」

「説明するより見た方がいい。ついてきてよ父さん」

「わかったけん。そんな急ぐなや」

　なんか色々な田舎の言葉が混じっているのは、親父が色んな都道府県の言葉を学んで、お客さんとのやり取りに使っていたからだ。

　地元の言葉で話されるとお客さんも嬉しいらしくて、買って行ってくれるのだそうだ。

　まぁそんな感じだから普段からこんな感じでいろんな方言が混じってる。

　俺はもう慣れてしまった。

　村に来たリザードマンを見て、びっくりする。

　それは紛れもなくナイアだったのだ。

　双剣を構えてこちらを睨んでいるということは、やはり俺は先程、死んでしまったのだろう。

　ということは、俺だけ勇者特権で何度も生き返れるという説が正しいか？

　いや、生き返ったのならナイアとの絆が消えている意味がわからない。

　ひょっとして、同じ世界の別の並行線に移動した？

　いくつもの並行世界があると聞いたことがある。

　ゲームの世界にもあるということか？

　んー考えてもわからん。

　でもナイアに関しては一度攻略したのだ。

　ナイア1人なら難しいことではない。

　それにしても、前回は槍。

　今回は双剣。

　ナイアも色んな武器を扱えるみたいだな。

「今度は双剣のようだねナイア」

「！？貴様、どうして俺の名を知っている？会ったことはないはずだが」

「こっちの世界では初めましてかな」

「訳のわからないことをいうガキだ。勇ましく前に出てきたその武勇は認めよう。家に引き篭もるような奴らよりは歯応えがありそうだ」

　短剣と双剣では双剣の方が有利だ。

　だがこれで良い。

　俺は短剣を投げ、突っ込んだ。

　ナイアは対処するため俺の短剣を弾く。

　だが、2本の短剣が服の繋ぎ目を正確に射抜いて居た。

　露わになる大きな生乳。

　それに合わせて、下半身を露出させる。

　そう、この少年の身体は、性に極端に弱い。

　その結果、発射したのだ。

　それは、ナイアの顔面にクリーンヒットする。

「貴様！にゃにをしたぁ？にゃんでこんにゃにキモチイイノォォォォォォォォォォ」

「トモカズ、お前何をしとるんや！」

「父さん、ごめん後で必ず説明するから今は俺のやることに何も言わないで」

「まぁ、なんばしよるかわからんが見て見ぬふりしたら良いがや？」

「うん」

　俺は発情しているナイアと2回戦を始める。

　いやこっちの世界では初めてだったな。

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