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2章 オダ郡を一つにまとめる
88話 ナルミキャッスルの降伏
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タンゲ砦に入ったハイネル・フロレンスは、敵方の城、ナルミキャッスル攻略のため連日、真実を織り交ぜた偽報を流し続けた。
「き、聞いたかあの噂」
「あの噂?」
「オダ郡の領主様が公爵家のモンテロ・ハルトを討ち取った話だ」
「あぁ。貴族が殺されるなんて前代未聞のことだ。オダ郡の領主様の怒りは、相当なものと思う。ここは大丈夫かねぇ」
「噂では、オダ郡の領主様は、才あるものは、奴隷だろうが農民だろうが女だろうが身分を問わず士卒として、雇ってくれるそうだぜ」
「本当かよ。じゃあ、俺も一山当てれば、ぐふふ」
「おーい、聞いたか?」
「オダ郡の領主様の件なら、さっき」
「いや、今度はオダ郡の領主様の片腕となられたグロスター卿が馬鹿息子共々デビ侯爵家を滅亡させたらしい」
「本当かよ。あの坊ちゃんには、前領主様の時、娘が無理やり乱暴されても相手が貴族ってことで、何のお咎めもくだされなかった。死んで、せいせいするぜ」
この話を聞いていた傭兵風の男たちが小声で話す。
「どうやら、今度のオダ郡の領主様は、常識のわかる御方のようだ。我らももう一度、信じてみるのはどうだ?」
「先先代様は、戦で亡くなったものたちまで気にかけて、ケアされる良き君主であり聖人であられた。どうしてあのような聖人君主からあのようなクズが産まれたのかと思ったがこの郡を神はまだ見放されていなかったということか。バルガス、烈苛団を集めろ。この城を手土産にサブロー・ハインリッヒに謁見する」
「まぁ、そうなるわな。アイツらもエドの呼びかけを今か今かと待ってるだろうさ。さて、一丁戦も知らぬ貴族どもに戦の恐ろしさを刻みつけてやるとしますか」
烈苛団とは、先先代君主であるラルフ・ハインリッヒが選抜した選りすぐりの傭兵集団であり、古今東西あらゆる武器を使いこなし、暴れ回った戦闘特化の特殊傭兵団である。
元々は、皆奴隷だったためロルフ・ハインリッヒのやり方に嫌気がさし、こうして隠れた。
それが、このナルミキャッスルだった。
日がな一日、田畑を耕し、農民として暮らしていた彼らの目は、まだ光を失っていなかったのだ。
もう一度、武器を持ち戦う覚悟を決めた戦闘のプロ集団の本気を踏ん反り返っていた貴族に止められるわけもなく。
このアイランド公国における城の定義は、城下町と城が合わさった形となっていて、あっという間に城を取り囲まれてしまった。
このナルミキャッスルの元々の城主は、先の戦いで、奇襲を仕掛けて返り討ちとなったモンテロ・ハルトであり、モンテロ・ハルト亡き後は、色欲貴族のエッツィ・ハッスルが遊興に耽っていた。
「ホレホレ、何処に行く。ここかのぉ。柔らかいのぉ」
「いや~ん。エッツィ様のエッチ~」
「たわわに実ったこのお山さんが堪らんわい」
「もう、目隠ししてるのに、エッチなところばかり触るんですから~。帯はここですよ。エッツィ様」
「目が見えんことを良いことに好き勝手できるから、この遊びはやめられんのじゃよ~それそれ~」
「あ~れ~。いや~ん、服がはだけちゃった」
「うほほ~。それでは、アワビを」
「エッツィ様!大変です!城下町で農民たちによる一揆が!」
「うるさいのぉ。ワシは、今忙しいんじゃ。適当にあしらっておけ。さてさて、可愛い猫ちゃんは何処かのぉ」
「エッツィ様、ここですよ~」
「おっとと~」
「きゃっ。もう、的確に倒れてきて押し倒すなんて、本当は見えてるんじゃないですかぁ?」
「この2つのお山に顔が包まれる感触が堪らんわい」
「もう、エッチなんですからぁ。パフっパフっ」
「ほほ~。天にも昇る心地じゃ~」
このエッツィ・ムラムラ、歳は70を超えるが生涯現役を掲げ、割と女性にモテるのだから不思議だ。
そして、遊びはあくまで遊び。
素人に手を出したことはない。
色欲を極める男である。
それ以外には、全く興味を示さない。
「エッツィ様!一揆勢が間も無くここに」
「ムラムラ卿、覚悟!」
「いやーーーーーー!エッツィ様ー」
2本の指で剣を挟むエッツィ・ハッスル。
「やれやれ、ワシの遊びを邪魔して、攻めてきたのは誰かと思えば、お主であったかエド」
「エッツィ、下の剣だけ磨いてきたと思えば、その腕、錆びついていないようだ。それでこそ、我が相手にふさわしい」
「面白いことを言うものじゃ。誰が今まで匿ってきてやったと思っておるんじゃ。恩を仇で返しよって、サブローとやらに未来でも感じたのか?」
「そのことには感謝している。顔見知りであるにも関わらずお前は、報告をしなかったからな」
「ホッホッホ。ワシは、女と戯れたいだけじゃ。それ以外に興味はないのぉ。だが、殺すというのであれば、容赦せんぞい」
「この城を貰い受けたい」
「何じゃ。そんなことか。この城は、今や誰のものでも無かろうて、勝手にせよ。ワシは、もう剣を振るのは、こっちだけと決めておるのでな」
「残念だ。戦場で、何度剣を折られても相手の剣を真剣白刃取りで、奪い取って、切り殺し続けた剣聖ともあろう男が」
「過去の話じゃ。ワシが忠を尽くすのは、今は亡きラルフ様だけぞ。例え、その孫の覇気がいくらラルフ様に似ておっても全くの別物ゆえな。さーて、可愛い子猫ちゃんたち、続きを楽しもうかのぉ」
「いや~ん。エッツィ様の絶倫~」
後ろ目で、エッツィ・ハッスルを見ながらエドは小さく呟いた後、声を大にして言う。
「余生をそうやって楽しむことにしたのだなエッツィ。白旗を掲げよ。我らは、サブロー・ハインリッヒに降伏する」
エッツィ・ハッスル、かつて剣聖と呼ばれた男の今の武器もまた、形を変えた剣なのである。
タンゲ砦で、謀略を張り巡らせていたハイネル・フロレンスの目に信じられないものが。
それは白旗。
紛れもなく降伏の旗が掲げられていたのである。
「アハハ。これは、全くの予想外。罠では無いと思いたいね」
ハイネル・フロレンスは、恐る恐るナルミキヤッスルへと入り、エドと会談。
降伏が紛れもないこと。
貴族ではないことからこの戦いが終わるまで、一市民として扱うことで、決着した。
「き、聞いたかあの噂」
「あの噂?」
「オダ郡の領主様が公爵家のモンテロ・ハルトを討ち取った話だ」
「あぁ。貴族が殺されるなんて前代未聞のことだ。オダ郡の領主様の怒りは、相当なものと思う。ここは大丈夫かねぇ」
「噂では、オダ郡の領主様は、才あるものは、奴隷だろうが農民だろうが女だろうが身分を問わず士卒として、雇ってくれるそうだぜ」
「本当かよ。じゃあ、俺も一山当てれば、ぐふふ」
「おーい、聞いたか?」
「オダ郡の領主様の件なら、さっき」
「いや、今度はオダ郡の領主様の片腕となられたグロスター卿が馬鹿息子共々デビ侯爵家を滅亡させたらしい」
「本当かよ。あの坊ちゃんには、前領主様の時、娘が無理やり乱暴されても相手が貴族ってことで、何のお咎めもくだされなかった。死んで、せいせいするぜ」
この話を聞いていた傭兵風の男たちが小声で話す。
「どうやら、今度のオダ郡の領主様は、常識のわかる御方のようだ。我らももう一度、信じてみるのはどうだ?」
「先先代様は、戦で亡くなったものたちまで気にかけて、ケアされる良き君主であり聖人であられた。どうしてあのような聖人君主からあのようなクズが産まれたのかと思ったがこの郡を神はまだ見放されていなかったということか。バルガス、烈苛団を集めろ。この城を手土産にサブロー・ハインリッヒに謁見する」
「まぁ、そうなるわな。アイツらもエドの呼びかけを今か今かと待ってるだろうさ。さて、一丁戦も知らぬ貴族どもに戦の恐ろしさを刻みつけてやるとしますか」
烈苛団とは、先先代君主であるラルフ・ハインリッヒが選抜した選りすぐりの傭兵集団であり、古今東西あらゆる武器を使いこなし、暴れ回った戦闘特化の特殊傭兵団である。
元々は、皆奴隷だったためロルフ・ハインリッヒのやり方に嫌気がさし、こうして隠れた。
それが、このナルミキャッスルだった。
日がな一日、田畑を耕し、農民として暮らしていた彼らの目は、まだ光を失っていなかったのだ。
もう一度、武器を持ち戦う覚悟を決めた戦闘のプロ集団の本気を踏ん反り返っていた貴族に止められるわけもなく。
このアイランド公国における城の定義は、城下町と城が合わさった形となっていて、あっという間に城を取り囲まれてしまった。
このナルミキャッスルの元々の城主は、先の戦いで、奇襲を仕掛けて返り討ちとなったモンテロ・ハルトであり、モンテロ・ハルト亡き後は、色欲貴族のエッツィ・ハッスルが遊興に耽っていた。
「ホレホレ、何処に行く。ここかのぉ。柔らかいのぉ」
「いや~ん。エッツィ様のエッチ~」
「たわわに実ったこのお山さんが堪らんわい」
「もう、目隠ししてるのに、エッチなところばかり触るんですから~。帯はここですよ。エッツィ様」
「目が見えんことを良いことに好き勝手できるから、この遊びはやめられんのじゃよ~それそれ~」
「あ~れ~。いや~ん、服がはだけちゃった」
「うほほ~。それでは、アワビを」
「エッツィ様!大変です!城下町で農民たちによる一揆が!」
「うるさいのぉ。ワシは、今忙しいんじゃ。適当にあしらっておけ。さてさて、可愛い猫ちゃんは何処かのぉ」
「エッツィ様、ここですよ~」
「おっとと~」
「きゃっ。もう、的確に倒れてきて押し倒すなんて、本当は見えてるんじゃないですかぁ?」
「この2つのお山に顔が包まれる感触が堪らんわい」
「もう、エッチなんですからぁ。パフっパフっ」
「ほほ~。天にも昇る心地じゃ~」
このエッツィ・ムラムラ、歳は70を超えるが生涯現役を掲げ、割と女性にモテるのだから不思議だ。
そして、遊びはあくまで遊び。
素人に手を出したことはない。
色欲を極める男である。
それ以外には、全く興味を示さない。
「エッツィ様!一揆勢が間も無くここに」
「ムラムラ卿、覚悟!」
「いやーーーーーー!エッツィ様ー」
2本の指で剣を挟むエッツィ・ハッスル。
「やれやれ、ワシの遊びを邪魔して、攻めてきたのは誰かと思えば、お主であったかエド」
「エッツィ、下の剣だけ磨いてきたと思えば、その腕、錆びついていないようだ。それでこそ、我が相手にふさわしい」
「面白いことを言うものじゃ。誰が今まで匿ってきてやったと思っておるんじゃ。恩を仇で返しよって、サブローとやらに未来でも感じたのか?」
「そのことには感謝している。顔見知りであるにも関わらずお前は、報告をしなかったからな」
「ホッホッホ。ワシは、女と戯れたいだけじゃ。それ以外に興味はないのぉ。だが、殺すというのであれば、容赦せんぞい」
「この城を貰い受けたい」
「何じゃ。そんなことか。この城は、今や誰のものでも無かろうて、勝手にせよ。ワシは、もう剣を振るのは、こっちだけと決めておるのでな」
「残念だ。戦場で、何度剣を折られても相手の剣を真剣白刃取りで、奪い取って、切り殺し続けた剣聖ともあろう男が」
「過去の話じゃ。ワシが忠を尽くすのは、今は亡きラルフ様だけぞ。例え、その孫の覇気がいくらラルフ様に似ておっても全くの別物ゆえな。さーて、可愛い子猫ちゃんたち、続きを楽しもうかのぉ」
「いや~ん。エッツィ様の絶倫~」
後ろ目で、エッツィ・ハッスルを見ながらエドは小さく呟いた後、声を大にして言う。
「余生をそうやって楽しむことにしたのだなエッツィ。白旗を掲げよ。我らは、サブロー・ハインリッヒに降伏する」
エッツィ・ハッスル、かつて剣聖と呼ばれた男の今の武器もまた、形を変えた剣なのである。
タンゲ砦で、謀略を張り巡らせていたハイネル・フロレンスの目に信じられないものが。
それは白旗。
紛れもなく降伏の旗が掲げられていたのである。
「アハハ。これは、全くの予想外。罠では無いと思いたいね」
ハイネル・フロレンスは、恐る恐るナルミキヤッスルへと入り、エドと会談。
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