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1章 第六天魔王、異世界に降り立つ
8話 ショアランド平原の戦い(後編)
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物語は、ヤスの視点から始まる。
やはり、こうなってしまったか。
毎度お馴染みのガルディアン王国による被害度外視の戦術。
サブロー様ならこのような策は、お取りにならないであろう。
そして、これを合図にアイランド公国の偉い人たちは、撤退を開始した。
その中には、サブロー様の父であるロルフ様も含まれている。
「またもマジカル王国の魔法兵を打ち崩すことはできなかった。これより私は撤収する。奴隷ども、後は任せたぞ」
「はい」
逆らうことなどできない。
サブロー様なら我らの命も同等に扱ってくれるだろうがロルフ様にとっては、俺たち奴隷の命など掃いて捨てるゴミ同然なのだ。
この男がいる限り、オダ郡に明るい未来はない。
だが、反乱など起こしては、それこそサブロー様に迷惑をかけることとなろう。
なんとかこの窮地を脱さねば。
ここは、俺が指揮を取るしかない。
「お前たち、背中合わせに後退するぞ」
「でも、ロルフ様は退くな、と」
「退くなではない!逃げる間、時を稼げという意味だ!ならば、我らは敵を惹きつけつつ後退する」
「承知した」
なんとか俺の言葉に付いてきてくれた。これで、暫くはなんとかなる。
だがそれも魔法兵が来たら一巻の終わりだ。
最初の歩兵に押される形で逃げていくしかない。
「奴隷どもに構うな!狙うは、ロルフ・ハインリッヒの首のみよ」
男なのに肩に髪がかかるほど長く。
その顔は、碧眼で、額に横に一本、縦に5本の傷があり、片目でギョロリとこちらを睨んでいた。
手には、偃月刀を持ち、黒い馬に乗り、黒い鎧に巻かれた赤いマントがなんとも異様な出で立ちであり、ガルディアン王国の騎兵を一薙で数十人と打ち倒していた。
その馬の速度は速く、ヤスでは止めることはできなかった。
「しまった。アイツは、ロルフ様を狙っている。誰か知らせるんだ!」
そんなことを言っても知らせられる人間なんていない。
彼らは奴隷であり馬になんて乗っていないのだ。
みるみるうちに遠ざかっている。
「あのままでは、近いうちに追いつかれる。クソッ」
ヤスの注意がその異様な男に向いていた一瞬の隙を付いて、歩兵どもの槍が迫る。
「しまった!」
死を覚悟して目を瞑ったヤスであったが、死が訪れることはない。
「何をしてやがる奴隷ども!油断してんじゃねぇぞ!」
「お前は、模擬戦の?」
「あの時以来だな。確か坊ちゃんに名前を頂いたのであったか?ヤス、と」
「どうして、俺たちを?」
「あの時の借りを返したまでだ。これで、我らも坊ちゃんに自惚れなどと言われないだろう」
「そうだな。いや、そんなことより、さっきの男を追ってくれ。アイツの狙いは、ロルフ様だ」
「なんだと!?それを先に言え!どっちに向かった。あの黒い馬は!?まさか、黒駒!?最速と言われる黒い馬か!何故、マジカル王国に騎兵が!?ダメだ。追いつけるわけがない。ロルフ様の周りにいる者たちに託すしかあるまい。ヤスよ。ここは共に窮地を脱するとしよう。ロルフ様に万が一があった時は、あの坊ちゃんを盛り立てる必要がある。あの御人は、良くも悪くも敵を作りやすい。ヤス、お前のように味方となってくれる人を欲してるはずや」
「わかった。こちらとしても馬に乗る貴方たちに助けて貰えるのは、有難い」
「おい、お前ら。わかっとんな!この奴隷たちを馬の後ろ側に乗せい!俺たちは、たった50人しかおらんオダ郡の騎兵隊なんやからな!」
この男の号令により、あの時模擬戦で戦った50人の士族たちが奴隷たちを乗せて、戦場から離れる。
その頃、ロルフの前にあの男が立っていた。
「その出たち、ロルフ・ハインリッヒで間違いないな?」
「貴様、何者だ!」
「雑魚に名乗る名など無い。勝手に呼ぶが良い」
「この俺が雑魚だと。貴様こそ!マジカル王国の者のようだが魔法を使えないはみ出しものが!俺に生意気な口を聞いたことを後悔するがいい!お前たち、やれ!」
ロルフに命じられて、周りを固めていた精鋭部隊が突撃する。
「フハハハハ。我が精鋭の錆となれ!」
「ふんっ」
「ぐわぁーーーーーーーー」
異様な男の放った横薙ぎで、上半身と下半身を綺麗に真っ二つにされる精鋭兵たちを見て、驚くロルフ。
「なっ!?何ーーーーー!?」
「この程度か。聞けば、オダ郡とやらは、お前が死ねば、まだ幼い子供しか居らぬそうだな?」
「それは脅しか?俺の次は息子を殺すという。ふざけるな!これでもオダ郡を治める領主。武芸で、遅れは取らんよ」
「お待ちください。ここは、我らが凌ぎます。どうかロルフ様はお逃げ、ぴひゃー」
「小蝿が話すでない。さて、ロルフ・ハインリッヒよ。アイランド公国に楔を打つため、その首貰い受けるぞ」
「俺の死がルードヴィッヒ14世陛下の楔になる?何を言っている?」
「今から死ぬ貴様が知る必要などない!我が主、レベゼンスター様の思惑をな!」
「レベゼンスター!?マジカル王国の宰相が絡んでいるというのか!?クソッ。まだ死ぬわけにはいかん。さらばだ」
逃げようとしたロルフであったが相手の乗る馬は、最速と言われる黒駒である。
背中から一刀両断されてしまった。
「逃がさん!黒帝、駆けよ」
「馬鹿な!?引き離せないだと!?ヌグワァァァァァァァァァ」
馬から落とされたロルフは、背中から大量の血を流して地面に伏した。
享年28歳であった。
大将を失ったオダ郡の兵の統率は総崩れ、パニックとなる。
突撃して斬られる者。
その場に項垂れる者。
ロルフの亡骸に縋り付く者。
こんな男でも貴族からの信望は厚かったようだ。
それらを容赦なく刈り取り、その場を後にする異様な男。
この戦で亡くなったのは、ガルディアン王国側は、10万人。
アイランド公国側は、3万人。
オダ郡、ロルフ・ハインリッヒと4500人。
対するマジカル王国側の被害は、1500人ほどであった。
マジカル王国の圧勝である。
ロルフ・ハインリッヒを失ったアイランド公国のルードヴィッヒ14世は、オダ郡を継ぐのがまだ幼い子供と知ると隣接するタルカ郡とナバル郡に、あろうことかオダ郡の制圧を命じたのてある。
オダ郡は、悲しみに暮れる暇もなくその対応に追われることとなる。
これに助け船を出したのは、意外な人物であった。
やはり、こうなってしまったか。
毎度お馴染みのガルディアン王国による被害度外視の戦術。
サブロー様ならこのような策は、お取りにならないであろう。
そして、これを合図にアイランド公国の偉い人たちは、撤退を開始した。
その中には、サブロー様の父であるロルフ様も含まれている。
「またもマジカル王国の魔法兵を打ち崩すことはできなかった。これより私は撤収する。奴隷ども、後は任せたぞ」
「はい」
逆らうことなどできない。
サブロー様なら我らの命も同等に扱ってくれるだろうがロルフ様にとっては、俺たち奴隷の命など掃いて捨てるゴミ同然なのだ。
この男がいる限り、オダ郡に明るい未来はない。
だが、反乱など起こしては、それこそサブロー様に迷惑をかけることとなろう。
なんとかこの窮地を脱さねば。
ここは、俺が指揮を取るしかない。
「お前たち、背中合わせに後退するぞ」
「でも、ロルフ様は退くな、と」
「退くなではない!逃げる間、時を稼げという意味だ!ならば、我らは敵を惹きつけつつ後退する」
「承知した」
なんとか俺の言葉に付いてきてくれた。これで、暫くはなんとかなる。
だがそれも魔法兵が来たら一巻の終わりだ。
最初の歩兵に押される形で逃げていくしかない。
「奴隷どもに構うな!狙うは、ロルフ・ハインリッヒの首のみよ」
男なのに肩に髪がかかるほど長く。
その顔は、碧眼で、額に横に一本、縦に5本の傷があり、片目でギョロリとこちらを睨んでいた。
手には、偃月刀を持ち、黒い馬に乗り、黒い鎧に巻かれた赤いマントがなんとも異様な出で立ちであり、ガルディアン王国の騎兵を一薙で数十人と打ち倒していた。
その馬の速度は速く、ヤスでは止めることはできなかった。
「しまった。アイツは、ロルフ様を狙っている。誰か知らせるんだ!」
そんなことを言っても知らせられる人間なんていない。
彼らは奴隷であり馬になんて乗っていないのだ。
みるみるうちに遠ざかっている。
「あのままでは、近いうちに追いつかれる。クソッ」
ヤスの注意がその異様な男に向いていた一瞬の隙を付いて、歩兵どもの槍が迫る。
「しまった!」
死を覚悟して目を瞑ったヤスであったが、死が訪れることはない。
「何をしてやがる奴隷ども!油断してんじゃねぇぞ!」
「お前は、模擬戦の?」
「あの時以来だな。確か坊ちゃんに名前を頂いたのであったか?ヤス、と」
「どうして、俺たちを?」
「あの時の借りを返したまでだ。これで、我らも坊ちゃんに自惚れなどと言われないだろう」
「そうだな。いや、そんなことより、さっきの男を追ってくれ。アイツの狙いは、ロルフ様だ」
「なんだと!?それを先に言え!どっちに向かった。あの黒い馬は!?まさか、黒駒!?最速と言われる黒い馬か!何故、マジカル王国に騎兵が!?ダメだ。追いつけるわけがない。ロルフ様の周りにいる者たちに託すしかあるまい。ヤスよ。ここは共に窮地を脱するとしよう。ロルフ様に万が一があった時は、あの坊ちゃんを盛り立てる必要がある。あの御人は、良くも悪くも敵を作りやすい。ヤス、お前のように味方となってくれる人を欲してるはずや」
「わかった。こちらとしても馬に乗る貴方たちに助けて貰えるのは、有難い」
「おい、お前ら。わかっとんな!この奴隷たちを馬の後ろ側に乗せい!俺たちは、たった50人しかおらんオダ郡の騎兵隊なんやからな!」
この男の号令により、あの時模擬戦で戦った50人の士族たちが奴隷たちを乗せて、戦場から離れる。
その頃、ロルフの前にあの男が立っていた。
「その出たち、ロルフ・ハインリッヒで間違いないな?」
「貴様、何者だ!」
「雑魚に名乗る名など無い。勝手に呼ぶが良い」
「この俺が雑魚だと。貴様こそ!マジカル王国の者のようだが魔法を使えないはみ出しものが!俺に生意気な口を聞いたことを後悔するがいい!お前たち、やれ!」
ロルフに命じられて、周りを固めていた精鋭部隊が突撃する。
「フハハハハ。我が精鋭の錆となれ!」
「ふんっ」
「ぐわぁーーーーーーーー」
異様な男の放った横薙ぎで、上半身と下半身を綺麗に真っ二つにされる精鋭兵たちを見て、驚くロルフ。
「なっ!?何ーーーーー!?」
「この程度か。聞けば、オダ郡とやらは、お前が死ねば、まだ幼い子供しか居らぬそうだな?」
「それは脅しか?俺の次は息子を殺すという。ふざけるな!これでもオダ郡を治める領主。武芸で、遅れは取らんよ」
「お待ちください。ここは、我らが凌ぎます。どうかロルフ様はお逃げ、ぴひゃー」
「小蝿が話すでない。さて、ロルフ・ハインリッヒよ。アイランド公国に楔を打つため、その首貰い受けるぞ」
「俺の死がルードヴィッヒ14世陛下の楔になる?何を言っている?」
「今から死ぬ貴様が知る必要などない!我が主、レベゼンスター様の思惑をな!」
「レベゼンスター!?マジカル王国の宰相が絡んでいるというのか!?クソッ。まだ死ぬわけにはいかん。さらばだ」
逃げようとしたロルフであったが相手の乗る馬は、最速と言われる黒駒である。
背中から一刀両断されてしまった。
「逃がさん!黒帝、駆けよ」
「馬鹿な!?引き離せないだと!?ヌグワァァァァァァァァァ」
馬から落とされたロルフは、背中から大量の血を流して地面に伏した。
享年28歳であった。
大将を失ったオダ郡の兵の統率は総崩れ、パニックとなる。
突撃して斬られる者。
その場に項垂れる者。
ロルフの亡骸に縋り付く者。
こんな男でも貴族からの信望は厚かったようだ。
それらを容赦なく刈り取り、その場を後にする異様な男。
この戦で亡くなったのは、ガルディアン王国側は、10万人。
アイランド公国側は、3万人。
オダ郡、ロルフ・ハインリッヒと4500人。
対するマジカル王国側の被害は、1500人ほどであった。
マジカル王国の圧勝である。
ロルフ・ハインリッヒを失ったアイランド公国のルードヴィッヒ14世は、オダ郡を継ぐのがまだ幼い子供と知ると隣接するタルカ郡とナバル郡に、あろうことかオダ郡の制圧を命じたのてある。
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これに助け船を出したのは、意外な人物であった。
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