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5章 天下統一
何もしていない劉備軍
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少し話は遡り、呂壱に操られている孫翊が退出した後の劉備軍の様子。
劉備は、宴の食材に毒が入っていると考え、梟に調べさせたりしていたが、そのようなことはなく至って普通の料理であったので、驚いていた。
劉備「本当に何も?」
梟「あぁ。鼠を使って毒味もさせたが問題ないとのことだ」
鼠「へい。俺っちの判断では、毒はありやせん」
この鼠と呼ばれる男、親による虐待に耐えかねて、致死量の毒を飲んで、死の淵から生還した。
その結果、毒に対してだけ異常な耐性を手に入れて、口に含めば毒が入っているかを判断できる。
こういう敵地においては、使えると判断した梟によって、連れてこられていたのだった。
劉備「では、私は怪しまれないように宴に出席し楽しむとしよう。孫堅殿たちは、孫策殿を探すのか?」
孫堅「あぁ、そうさせてもらおう。土地勘のない婿殿が動き回るのは良くない。尚香、お前は婿殿に付いておけ」
孫尚香「良いわ。父様。寝室が1番暗殺の危険性が高いものね。練師、貴方も側にいなさい」
歩練師「姫様がおっしゃられるのでしたら従います」
孫権「私は孫翊が心配なので、寝室の方へ向かってみます」
孫堅「うむ。俺は、呂壱の奴が誰と通じているのか探りを入れるとしよう。といっても、身内なのは間違いないのだがな」
孫静「兄上、遠慮なく言ってください。呂壱と通じているのは、俺の息子でしょう」
孫堅「まだ、そうと決まったわけでは無い。そう、決めつけてやるな幼台。親は最後まで子のことを信じてやれば良い。疑うのは俺がやってやる」
孫静「兄上、感謝します。孫権よ。孫匡と孫朗が来てるならお前と同じ考えのはず。何かよからぬことが起こる前に、孫翊の寝室へ向かうのだ」
孫権「承知しました孫静叔父上」
こうして、孫堅たちが行動を開始した後、劉備は宴に参加していた。
劉備「あの、これは何という料理で?」
料理を運んできた男「呉王様の計らいだ。楽しんでくれ」
劉備「いや、私は料理の説明を聞いているのですが」
料理を運んできた男「宴を楽しんでくれ」
劉備「あの。だから、この料理の説明を」
孫尚香「駄目ね。どいつもこいつもまともな受け答えができてないわ。操られてるのは確定よ玄徳様」
劉備「そのようだ。で、尚香は、これが何かわかるか?」
孫尚香「玄徳様って、魚を知らないの?」
劉備「魚というのは、あの泳いでいる奴か?」
孫尚香「えぇ。ここ江東は、海に近いから新鮮な魚が食べられるのよ。美味しいから食べよ」
劉備「あ、あぁ」
孫尚香「うん。操られていても料理はできるのね。簡単な命令ならこなせるってことかしら?」
劉備「う、美味い」
孫尚香「でしょ。孫翊兄様が降伏してくれたら取り寄せて、家でも食べましょ」
劉備「あ、あぁ。この魚の唐揚げが特に癖になる味だ」
孫尚香「玄徳様ったらわかってる~。私もそれが1番好きなのよね」
歩練師「魚の唐揚げなんて、初めて食べました。こんな見た目なのに、しっかりと火が通っていて、外はカリッとしてて、中はフワフワとジューシー。まるで、魚ではなくて肉を食べている感覚です」
孫尚香「どうしたの練師?いきなり解説なんて始めたりして、誰に聞かせてるのよ。もう」
歩練師「いえ。昔から美味しいものを食べると自然と声に出る癖がありまして、姫様にお見苦しいものをお見せいたしました」
孫尚香「良いのよ。故郷の味を気に入ってくれて、嬉しいわ」
歩練師「はい。とても気に入りました」
宴の主催者を任された男「料理を楽しんでいただけてるみたいですので、この辺りで余興を挟みましょう。呉が誇る舞姫たちによる踊りです」
劉備「舞姫というのは?貂蝉殿と同じと考えれば良いのだろうか?」
孫尚香「いや。貂蝉様と比べるのは、雲泥の差だと思うわ。貂蝉様は、一流の踊り手だもの。彼女たちも一流だとは思うけど。でも貂蝉様には劣ると思うわ」
劉備「ちなみに尚香は、舞えるのか?」
孫尚香「ま、舞えるわよ。も、勿論」
劉備「では、お腹の子が産まれたら私の上で踊る尚香を見させてもらうとしよう」
孫尚香「それ、エッチなやつじゃない!」
劉備「バレたか」
孫尚香「バレバレよ。そのまま2人目を仕込むつもりってところまで」
劉備「その言い方は、欲しくは無いのか?」
孫尚香「もう。言わせないでよ。玄徳様との間の子なら何人でも欲しいに決まってるでしょ」
劉備「尚香、今の言葉はダメかも」
孫尚香「わぁ。待って待って。この後、玄徳様には大事な仕事があるでしょ」
劉備「うむ。そうであった。危うく、肉欲に溺れるところであった」
歩練師「劉禅様は、間違いなく劉備様の子供ですね姫様」
孫尚香「そうね。まぁ、玄徳様と違って、阿斗は、全て計算付くだけどね」
歩練師「ある意味、恐ろしいですよね」
孫尚香「そうね」
こうして、宴を楽しんだ後、劉備は嬀覧のところを訪ねて、徐薊の姿を模った木像人形を届け、翌日追求されるのを待だていたのだが、何もしないままに解決を迎え、孫翊から話したいと呼び出されるのだった。
劉備は、宴の食材に毒が入っていると考え、梟に調べさせたりしていたが、そのようなことはなく至って普通の料理であったので、驚いていた。
劉備「本当に何も?」
梟「あぁ。鼠を使って毒味もさせたが問題ないとのことだ」
鼠「へい。俺っちの判断では、毒はありやせん」
この鼠と呼ばれる男、親による虐待に耐えかねて、致死量の毒を飲んで、死の淵から生還した。
その結果、毒に対してだけ異常な耐性を手に入れて、口に含めば毒が入っているかを判断できる。
こういう敵地においては、使えると判断した梟によって、連れてこられていたのだった。
劉備「では、私は怪しまれないように宴に出席し楽しむとしよう。孫堅殿たちは、孫策殿を探すのか?」
孫堅「あぁ、そうさせてもらおう。土地勘のない婿殿が動き回るのは良くない。尚香、お前は婿殿に付いておけ」
孫尚香「良いわ。父様。寝室が1番暗殺の危険性が高いものね。練師、貴方も側にいなさい」
歩練師「姫様がおっしゃられるのでしたら従います」
孫権「私は孫翊が心配なので、寝室の方へ向かってみます」
孫堅「うむ。俺は、呂壱の奴が誰と通じているのか探りを入れるとしよう。といっても、身内なのは間違いないのだがな」
孫静「兄上、遠慮なく言ってください。呂壱と通じているのは、俺の息子でしょう」
孫堅「まだ、そうと決まったわけでは無い。そう、決めつけてやるな幼台。親は最後まで子のことを信じてやれば良い。疑うのは俺がやってやる」
孫静「兄上、感謝します。孫権よ。孫匡と孫朗が来てるならお前と同じ考えのはず。何かよからぬことが起こる前に、孫翊の寝室へ向かうのだ」
孫権「承知しました孫静叔父上」
こうして、孫堅たちが行動を開始した後、劉備は宴に参加していた。
劉備「あの、これは何という料理で?」
料理を運んできた男「呉王様の計らいだ。楽しんでくれ」
劉備「いや、私は料理の説明を聞いているのですが」
料理を運んできた男「宴を楽しんでくれ」
劉備「あの。だから、この料理の説明を」
孫尚香「駄目ね。どいつもこいつもまともな受け答えができてないわ。操られてるのは確定よ玄徳様」
劉備「そのようだ。で、尚香は、これが何かわかるか?」
孫尚香「玄徳様って、魚を知らないの?」
劉備「魚というのは、あの泳いでいる奴か?」
孫尚香「えぇ。ここ江東は、海に近いから新鮮な魚が食べられるのよ。美味しいから食べよ」
劉備「あ、あぁ」
孫尚香「うん。操られていても料理はできるのね。簡単な命令ならこなせるってことかしら?」
劉備「う、美味い」
孫尚香「でしょ。孫翊兄様が降伏してくれたら取り寄せて、家でも食べましょ」
劉備「あ、あぁ。この魚の唐揚げが特に癖になる味だ」
孫尚香「玄徳様ったらわかってる~。私もそれが1番好きなのよね」
歩練師「魚の唐揚げなんて、初めて食べました。こんな見た目なのに、しっかりと火が通っていて、外はカリッとしてて、中はフワフワとジューシー。まるで、魚ではなくて肉を食べている感覚です」
孫尚香「どうしたの練師?いきなり解説なんて始めたりして、誰に聞かせてるのよ。もう」
歩練師「いえ。昔から美味しいものを食べると自然と声に出る癖がありまして、姫様にお見苦しいものをお見せいたしました」
孫尚香「良いのよ。故郷の味を気に入ってくれて、嬉しいわ」
歩練師「はい。とても気に入りました」
宴の主催者を任された男「料理を楽しんでいただけてるみたいですので、この辺りで余興を挟みましょう。呉が誇る舞姫たちによる踊りです」
劉備「舞姫というのは?貂蝉殿と同じと考えれば良いのだろうか?」
孫尚香「いや。貂蝉様と比べるのは、雲泥の差だと思うわ。貂蝉様は、一流の踊り手だもの。彼女たちも一流だとは思うけど。でも貂蝉様には劣ると思うわ」
劉備「ちなみに尚香は、舞えるのか?」
孫尚香「ま、舞えるわよ。も、勿論」
劉備「では、お腹の子が産まれたら私の上で踊る尚香を見させてもらうとしよう」
孫尚香「それ、エッチなやつじゃない!」
劉備「バレたか」
孫尚香「バレバレよ。そのまま2人目を仕込むつもりってところまで」
劉備「その言い方は、欲しくは無いのか?」
孫尚香「もう。言わせないでよ。玄徳様との間の子なら何人でも欲しいに決まってるでしょ」
劉備「尚香、今の言葉はダメかも」
孫尚香「わぁ。待って待って。この後、玄徳様には大事な仕事があるでしょ」
劉備「うむ。そうであった。危うく、肉欲に溺れるところであった」
歩練師「劉禅様は、間違いなく劉備様の子供ですね姫様」
孫尚香「そうね。まぁ、玄徳様と違って、阿斗は、全て計算付くだけどね」
歩練師「ある意味、恐ろしいですよね」
孫尚香「そうね」
こうして、宴を楽しんだ後、劉備は嬀覧のところを訪ねて、徐薊の姿を模った木像人形を届け、翌日追求されるのを待だていたのだが、何もしないままに解決を迎え、孫翊から話したいと呼び出されるのだった。
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