507 / 544
5章 天下統一
曹泰の頑張り
しおりを挟む
曹泰は3日後の深夜のために昼間は寝て、夜は起きていた。
曹泰「火事?ひょっとして、これかな。こんなわかりにくいのが合図って、何なんだ。良し、行くぞ」
懲罰牢の監視兵「ふわぁ。ったく。火事なんかこの長安で起こるわけ。って火事!!!!それにあっちの方角は、家のある方じゃねぇか。マイハニー、待っててね~。すぐに君の無事を確認しに行くよ~」
こうして、懲罰牢を監視している兵士がいなくなるのを見た曹泰は、脱獄を試みる。
脱獄を繰り返していたので、鍵開けは、得意だった。
曹泰「カチャカチャカチャってね。先ずは、囚われてる皆んなのところに」
曹泰は、懲罰牢を抜け出すと一般牢へと向かった。
曹泰「良かった。みんな無事か?」
???「曹泰君、良かった。別のところに連れて行かれたから心配してたんだ」
曹泰「李禎君。何で、真ん中に線を引いて」
李禎「それは」
???「オメェのせいだ曹泰!」
曹泰「曹爽君、それは何で?」
曹爽「テメェが何度も逃げ出そうとするから同罪だって、殴られたんだよ!だから俺たちは分裂した。俺が率いる曹丕様に膝を折る派閥とお前の志を継いだ李禎が率いる屈さない派閥にな」
曹泰「まさか、曹爽君は、自分が殴られるのが嫌で李禎君たちに。なんてことを。何を考えてるんだ!そんなことしたらこんなことしてる曹丕と同じじゃ無いか!父上を曹丕から解放するって誓い合ったのは嘘だったのか!」
曹爽「状況が変わったんだよ!テメェのせいでな。脱獄なんてせずに隙をずっと伺ってりゃ良かったんだ。だよな曹義、曹訓」
曹義「ごめんね曹泰君。兄上の言う通り僕たちは、もう殴られるのは、嫌なんだよ」
曹訓「ぼくは、にいちゃんたちにちたがうの。いたいの、やなの(僕は、兄ちゃんたちに従うの。痛いのは嫌なの)」
曹泰「だからって押し付けるのは間違っている!何で、そんなこともわからないんだ」
???「仕方ないよ曹泰君。曹爽君は、助かるために曹丕と取引したんだよ。僕たちを逃がさないように見張っとけってね」
曹泰「楽綝君。それは、本当なの?」
曹爽「あぁ。そうだよ。俺は弟たちを守るために曹丕様と取引したんだよ。お前らが逃げ出そうとしたら密告する代わりに躾と称して殴らないように高幹を諌めてくれってな。だから、残念だったな。大変だ~曹泰がまた逃げ出してるぞ~」
曹泰「ぐっ(どうしたら。でも僕を信じてくれている人を残していくわけには行かない。こうなったら)」
李禎「曹泰君、何をしてるの?早く逃げて」
曹泰「置いていけるわけないだろ。曹爽君、君は最後まで抗えなかったことを今後後悔することになる。それだけは断言しておくよ。弟たちを守ろうとした君は立派だ。でも、それを押し付けるのは違う。じゃあね」
曹泰が連れ出したのは、李禎と楽綝、それともう2人。
???「曹泰よ。俺のことは気にせず李禎と楽綝と弟を頼む」
曹泰「そんな傷だらけなのを見て、ほって置けるわけないだろう曹肇君」
曹肇「だからこそだ。俺は足手纏いになる。李禎と楽綝と弟を優先してくれ。追手は、俺が」
曹泰「馬鹿を言うな!皆んなで、逃げて、父さんの目を覚まさせるって誓っただろう。僕は、もう誰1人見捨てないぞ」
???「そうたいにぃに、にゃいてるの(曹泰兄ちゃん、泣いてるの?)」
曹泰「大丈夫だよ曹纂君」
曹泰は1番年少の曹纂を背中で背負って、李禎や楽綝たちと離れないように手を繋いで逃げていた。
曹泰「(僕が逃げても父さんは、身重な母さんのために曹丕に従うことをやめないだろう。ここ長安が真の意味で解放されない限り)曹肇君、外に出れば外に出れば助かるんだ。絶対に置いていかないぞ」
曹肇「だが、このままでは、いずれ追い付かれる」
牢屋の兵士「逃げるなガキども!こっちだ」
曹肇「声がだいぶ近くなっているだろう。俺を捨ておけ。さぁ」
???「よく頑張ったのぉ。もう大丈夫じゃ」
曹泰「オジサンは?」
???「オジサンか。ホッホッホ。気の良いお爺ちゃんと思われたかったのだが。ワシの名は、田豊。蜀漢のために重い腰を上げた隠居ジジイじゃよ。では、任せましたぞい丘力居殿」
丘力居「承知した。兵どもは我ら烏桓兵に任せよ」
牢屋の兵士「いたぞ。んん?何だアイツらは?」
丘力居「烏桓族、族長の丘力居と申す。我らが主君、霊帝様のため、貴様ら子供をいたぶる悪人に天罰をくだしてやろう。蹋頓・楼班、子供達を守れ」
蹋頓「叔父貴、了解だ。久々に暴れてやるぞテメェら」
烏桓兵「うおおおおお!!!」
楼班「蹋頓、張り切ってるな。こっちも負けてられないな。動いてる敵兵は皆殺しだ!」
烏桓兵「ヒャッハーーーーー」
曹肇「た、助かったのか?でも、蜀漢って、今度は父上が蜀漢に利用されるのでは?」
???「安心せよ。我らが首相は、子供を人質に取るような愚かな真似はせん。近いうちに皆、父親の元に帰れるであろう」
曹肇「そうか。良かった。ところで爺さん、何者だ?」
???「これは失礼したのぉ。ワシは、沮授。田豊と同じく蜀漢のために重い腰を上げた、隠居ジジイじゃよ」
曹肇「長安を奇襲されるなんて、曹丕の奴も思ってなかっただろうな。俺は疲れた」
曹泰「曹肇君、嘘だろ。ここまで来たのに」
沮授「安心せよ。どうやら、気絶したようじゃ。しかし、この傷。我らの医者に見せても構わぬか?」
曹泰「お願いします」
そうこう話をしている間に、丘力居の率いた烏桓兵が牢屋にいた兵士を殲滅して、まだ残っていた子供を連れてきたのだった。
曹泰「火事?ひょっとして、これかな。こんなわかりにくいのが合図って、何なんだ。良し、行くぞ」
懲罰牢の監視兵「ふわぁ。ったく。火事なんかこの長安で起こるわけ。って火事!!!!それにあっちの方角は、家のある方じゃねぇか。マイハニー、待っててね~。すぐに君の無事を確認しに行くよ~」
こうして、懲罰牢を監視している兵士がいなくなるのを見た曹泰は、脱獄を試みる。
脱獄を繰り返していたので、鍵開けは、得意だった。
曹泰「カチャカチャカチャってね。先ずは、囚われてる皆んなのところに」
曹泰は、懲罰牢を抜け出すと一般牢へと向かった。
曹泰「良かった。みんな無事か?」
???「曹泰君、良かった。別のところに連れて行かれたから心配してたんだ」
曹泰「李禎君。何で、真ん中に線を引いて」
李禎「それは」
???「オメェのせいだ曹泰!」
曹泰「曹爽君、それは何で?」
曹爽「テメェが何度も逃げ出そうとするから同罪だって、殴られたんだよ!だから俺たちは分裂した。俺が率いる曹丕様に膝を折る派閥とお前の志を継いだ李禎が率いる屈さない派閥にな」
曹泰「まさか、曹爽君は、自分が殴られるのが嫌で李禎君たちに。なんてことを。何を考えてるんだ!そんなことしたらこんなことしてる曹丕と同じじゃ無いか!父上を曹丕から解放するって誓い合ったのは嘘だったのか!」
曹爽「状況が変わったんだよ!テメェのせいでな。脱獄なんてせずに隙をずっと伺ってりゃ良かったんだ。だよな曹義、曹訓」
曹義「ごめんね曹泰君。兄上の言う通り僕たちは、もう殴られるのは、嫌なんだよ」
曹訓「ぼくは、にいちゃんたちにちたがうの。いたいの、やなの(僕は、兄ちゃんたちに従うの。痛いのは嫌なの)」
曹泰「だからって押し付けるのは間違っている!何で、そんなこともわからないんだ」
???「仕方ないよ曹泰君。曹爽君は、助かるために曹丕と取引したんだよ。僕たちを逃がさないように見張っとけってね」
曹泰「楽綝君。それは、本当なの?」
曹爽「あぁ。そうだよ。俺は弟たちを守るために曹丕様と取引したんだよ。お前らが逃げ出そうとしたら密告する代わりに躾と称して殴らないように高幹を諌めてくれってな。だから、残念だったな。大変だ~曹泰がまた逃げ出してるぞ~」
曹泰「ぐっ(どうしたら。でも僕を信じてくれている人を残していくわけには行かない。こうなったら)」
李禎「曹泰君、何をしてるの?早く逃げて」
曹泰「置いていけるわけないだろ。曹爽君、君は最後まで抗えなかったことを今後後悔することになる。それだけは断言しておくよ。弟たちを守ろうとした君は立派だ。でも、それを押し付けるのは違う。じゃあね」
曹泰が連れ出したのは、李禎と楽綝、それともう2人。
???「曹泰よ。俺のことは気にせず李禎と楽綝と弟を頼む」
曹泰「そんな傷だらけなのを見て、ほって置けるわけないだろう曹肇君」
曹肇「だからこそだ。俺は足手纏いになる。李禎と楽綝と弟を優先してくれ。追手は、俺が」
曹泰「馬鹿を言うな!皆んなで、逃げて、父さんの目を覚まさせるって誓っただろう。僕は、もう誰1人見捨てないぞ」
???「そうたいにぃに、にゃいてるの(曹泰兄ちゃん、泣いてるの?)」
曹泰「大丈夫だよ曹纂君」
曹泰は1番年少の曹纂を背中で背負って、李禎や楽綝たちと離れないように手を繋いで逃げていた。
曹泰「(僕が逃げても父さんは、身重な母さんのために曹丕に従うことをやめないだろう。ここ長安が真の意味で解放されない限り)曹肇君、外に出れば外に出れば助かるんだ。絶対に置いていかないぞ」
曹肇「だが、このままでは、いずれ追い付かれる」
牢屋の兵士「逃げるなガキども!こっちだ」
曹肇「声がだいぶ近くなっているだろう。俺を捨ておけ。さぁ」
???「よく頑張ったのぉ。もう大丈夫じゃ」
曹泰「オジサンは?」
???「オジサンか。ホッホッホ。気の良いお爺ちゃんと思われたかったのだが。ワシの名は、田豊。蜀漢のために重い腰を上げた隠居ジジイじゃよ。では、任せましたぞい丘力居殿」
丘力居「承知した。兵どもは我ら烏桓兵に任せよ」
牢屋の兵士「いたぞ。んん?何だアイツらは?」
丘力居「烏桓族、族長の丘力居と申す。我らが主君、霊帝様のため、貴様ら子供をいたぶる悪人に天罰をくだしてやろう。蹋頓・楼班、子供達を守れ」
蹋頓「叔父貴、了解だ。久々に暴れてやるぞテメェら」
烏桓兵「うおおおおお!!!」
楼班「蹋頓、張り切ってるな。こっちも負けてられないな。動いてる敵兵は皆殺しだ!」
烏桓兵「ヒャッハーーーーー」
曹肇「た、助かったのか?でも、蜀漢って、今度は父上が蜀漢に利用されるのでは?」
???「安心せよ。我らが首相は、子供を人質に取るような愚かな真似はせん。近いうちに皆、父親の元に帰れるであろう」
曹肇「そうか。良かった。ところで爺さん、何者だ?」
???「これは失礼したのぉ。ワシは、沮授。田豊と同じく蜀漢のために重い腰を上げた、隠居ジジイじゃよ」
曹肇「長安を奇襲されるなんて、曹丕の奴も思ってなかっただろうな。俺は疲れた」
曹泰「曹肇君、嘘だろ。ここまで来たのに」
沮授「安心せよ。どうやら、気絶したようじゃ。しかし、この傷。我らの医者に見せても構わぬか?」
曹泰「お願いします」
そうこう話をしている間に、丘力居の率いた烏桓兵が牢屋にいた兵士を殲滅して、まだ残っていた子供を連れてきたのだった。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。補足説明と登場人物の設定資料
揚惇命
SF
『えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。』という作品の世界観の説明補足と各勢力の登場人物の設定資料となります。
本編のネタバレを含むため本編を読んでからお読みください。
※小説家になろう様・カクヨム様でも掲載しています。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる