453 / 589
5章 天下統一
行動を開始する蜀漢
しおりを挟む
益州郡にて雍闓・朱褒による大規模な反乱が起こっただけでなく漢中からは魏王となった曹丕が軍を呉からは呉王となった孫翊が徐州へと侵攻を開始したという報告を受け、劉備は、本拠地である襄陽にて、対策に追われていた。
霊帝「して劉備よ。どうするつもりじゃ」
劉備「霊帝様の心配には及びません。ここは私と臣下たちにお任せを。私は臣下たちの力を信じていますから」
そういうと劉備は集まった外交官たちに次々と指示を飛ばす。その姿は、国を想い民を守る領主の姿であった。
劉備「簡雍、徐州に向かい呂布に全ての責任は私が取る。今こそ大将軍の権限を使って好きにして構わぬと伝えよ!」
簡雍「玄徳、本当に良いんだね?」
劉備「あぁ、今こそ国家存亡の危機。必ずや守り抜くために呂布には今まで我慢をさせ続けた。ここらで好きに暴れてもらうのも良いだろう」
簡雍「そういうことならわかったよ」
簡雍がすぐに席を立ち、呂布の元へと向かう。
劉備「孫乾、急ぎ交州に向かい孫堅に呂布と共に対呉に当たるように伝えよ!家族と戦うのは辛いだろうがこのような結果となってしまったこと申し訳ないと一言添えておいてくれ」
孫乾「委細、承知しました」
孫乾が席を立ち、直ぐに交州へと向かう。
劉備「伊籍、直ぐに揚州北部に向かい、袁燿に呂布を支援するように伝えよ!揚州北部都督に付いて間も無く、夫婦の邪魔をした詫びてくれ」
伊籍「かしこまりました」
伊籍が笑いながら席を立ち、揚州北部へと向かっていくのを見届けて、次は軍に的確な指示を出していく。
劉備「翼徳・雲長は、私と共に襄陽にて、各地の穴を付いて動いてくる魏軍を撃退する」
張飛「おぅよ。大兄者、俺に任せとけ」
関羽「兄者、某が御身を守りましょうぞ」
劉備「我が義兄弟たちよ。此度も頼りにしている。子龍と儁乂は遊撃隊を指揮し、漢中から迫り来る曹丕の側面を付くのだ!」
趙雲「はっ。必ずや益州北部にて食い止めます」
張郃「我らにお任せを」
劉備「2人とも責任は全て私が取る。気にせず逆賊曹丕に目にもの見せてやれ」
趙雲「殿、感謝します」
張郃「決して、益州の地は踏ませません」
趙雲と張郃は、その場を後にすると準備をして、益州北部の要地漢中から迫り来る曹丕の側面を付くべく行動を開始した。
劉備「華雄、戦いたいのだろう?呂布の支援を命じる。存分に暴れてくるが良い」
華雄「見透かされてましたか。久々に暴れたくなりましてな。感謝致す」
華雄が徐栄と李儒を連れて、呂布の支援のため兵を束ねて徐州へと向かう。
劉備「子義、お前にも今まで守りばかりで我慢させたな。劉琮の元に向かい水軍を率いて、各地を支援せよ」
太史慈「劉備殿、労い感謝する。この戦いにて、劉備軍に太史子義ありと見せ付けよう」
太史慈が荊州南部を治める劉琮の元に向かって行く。
劉備「徐盛、何をしている。お前はもう雲長の供回りをすることはない。今まで幾度となく我慢させたな。敵は曹操ではなくなったがどうしたい?」
徐盛「へへっ。そんなの決まってる。俺たちの大事な殿と霊帝様の土地に侵攻しようって馬鹿は叩き出してやらねぇとな」
劉備「そうか。では、行ってこい。許可する」
徐盛「ありがとよ。俺はあの時の選択を後悔してねぇよ。殿が徐州に来て、民たちを守ってくれた。曹操の行いは決して許さねぇ。でも、今多くの民が侵攻を受けて悲しんでんだ。それを無くしたいって殿の信念。俺にも守らせてもらう」
劉備「ありがとう」
徐盛が気恥ずかしそうにその場を後にして、益州北部へと向かっていく。
劉備「最後に我が弟、丁。軍総司令として、益州に向かい反乱を鎮圧する劉循の補佐及び不測の事態の場合は、子龍と儁乂の補佐を任せる!」
義賢「謹んでお受けいたします兄上」
再び軍師という役職付きとなってしまった義賢であったが、この度劉備の名代として、一時的に益州における最高司令官の軍総司令という役職を賜ることとなったのだ。そして、劉備は最後に軍師たちに指示を飛ばす。
劉備「孔明は、私と共にここにて、全権の指揮を取るのだ」
諸葛亮「玄徳殿、承知いたしました」
劉備「文若は、荀攸と共に呂布の補佐を」
荀彧「心得ました殿」
劉備「士元は」
龐統「アッシは、趙雲殿と張郃殿に付いていくさ。それのが義賢も楽できるだろう?」
義賢「場合によりますね。龐統が漢中を取ってくれるというのなら楽できるかなぁ」
龐統「無茶言いなさんな。しかし漢中かい。益州を守る絶対的な要地だねぇ。まぁ、趙雲殿に張郃殿がいるさ。やれるだけやってみるか」
黄忠「そういうことならワシにも協力させい」
龐統「黄忠殿かい。これは頼もしい援軍だねぇ」
義賢「はぁ。益州でのことは、俺が全て責任持ちますから程々に頼みますよ」
魏延「漢中だけで良いのか?その先、長安を落とせば、曹丕は本拠地を失う。敗走させたら間髪入れずに攻めるのが良いだろう」
義賢「そういうことは、現地に入ってから考えてくれます?」
魏延「今、話しても問題はないだろう」
義賢「ここ、陛下と兄上の御前なんで」
このやり取りを玉座に座る霊帝とその脇に控える劉備が眺めていた。
霊帝「劉備よ。良い仲間を得たな」
劉備「えぇ。自慢の弟と臣下たちです。必ずやこの危機を乗り換え、逆襲します」
霊帝「その意気じゃ。ワシも最後の命を燃やし尽くし、息子との再会を心待ちとしよう」
劉備「必ずやその夢を叶えます」
霊帝「フッ。頼りにしておる劉備よ」
劉備「はっ」
こうして、侵攻してきた奴らを叩くために各地に飛ぶのだった。
霊帝「して劉備よ。どうするつもりじゃ」
劉備「霊帝様の心配には及びません。ここは私と臣下たちにお任せを。私は臣下たちの力を信じていますから」
そういうと劉備は集まった外交官たちに次々と指示を飛ばす。その姿は、国を想い民を守る領主の姿であった。
劉備「簡雍、徐州に向かい呂布に全ての責任は私が取る。今こそ大将軍の権限を使って好きにして構わぬと伝えよ!」
簡雍「玄徳、本当に良いんだね?」
劉備「あぁ、今こそ国家存亡の危機。必ずや守り抜くために呂布には今まで我慢をさせ続けた。ここらで好きに暴れてもらうのも良いだろう」
簡雍「そういうことならわかったよ」
簡雍がすぐに席を立ち、呂布の元へと向かう。
劉備「孫乾、急ぎ交州に向かい孫堅に呂布と共に対呉に当たるように伝えよ!家族と戦うのは辛いだろうがこのような結果となってしまったこと申し訳ないと一言添えておいてくれ」
孫乾「委細、承知しました」
孫乾が席を立ち、直ぐに交州へと向かう。
劉備「伊籍、直ぐに揚州北部に向かい、袁燿に呂布を支援するように伝えよ!揚州北部都督に付いて間も無く、夫婦の邪魔をした詫びてくれ」
伊籍「かしこまりました」
伊籍が笑いながら席を立ち、揚州北部へと向かっていくのを見届けて、次は軍に的確な指示を出していく。
劉備「翼徳・雲長は、私と共に襄陽にて、各地の穴を付いて動いてくる魏軍を撃退する」
張飛「おぅよ。大兄者、俺に任せとけ」
関羽「兄者、某が御身を守りましょうぞ」
劉備「我が義兄弟たちよ。此度も頼りにしている。子龍と儁乂は遊撃隊を指揮し、漢中から迫り来る曹丕の側面を付くのだ!」
趙雲「はっ。必ずや益州北部にて食い止めます」
張郃「我らにお任せを」
劉備「2人とも責任は全て私が取る。気にせず逆賊曹丕に目にもの見せてやれ」
趙雲「殿、感謝します」
張郃「決して、益州の地は踏ませません」
趙雲と張郃は、その場を後にすると準備をして、益州北部の要地漢中から迫り来る曹丕の側面を付くべく行動を開始した。
劉備「華雄、戦いたいのだろう?呂布の支援を命じる。存分に暴れてくるが良い」
華雄「見透かされてましたか。久々に暴れたくなりましてな。感謝致す」
華雄が徐栄と李儒を連れて、呂布の支援のため兵を束ねて徐州へと向かう。
劉備「子義、お前にも今まで守りばかりで我慢させたな。劉琮の元に向かい水軍を率いて、各地を支援せよ」
太史慈「劉備殿、労い感謝する。この戦いにて、劉備軍に太史子義ありと見せ付けよう」
太史慈が荊州南部を治める劉琮の元に向かって行く。
劉備「徐盛、何をしている。お前はもう雲長の供回りをすることはない。今まで幾度となく我慢させたな。敵は曹操ではなくなったがどうしたい?」
徐盛「へへっ。そんなの決まってる。俺たちの大事な殿と霊帝様の土地に侵攻しようって馬鹿は叩き出してやらねぇとな」
劉備「そうか。では、行ってこい。許可する」
徐盛「ありがとよ。俺はあの時の選択を後悔してねぇよ。殿が徐州に来て、民たちを守ってくれた。曹操の行いは決して許さねぇ。でも、今多くの民が侵攻を受けて悲しんでんだ。それを無くしたいって殿の信念。俺にも守らせてもらう」
劉備「ありがとう」
徐盛が気恥ずかしそうにその場を後にして、益州北部へと向かっていく。
劉備「最後に我が弟、丁。軍総司令として、益州に向かい反乱を鎮圧する劉循の補佐及び不測の事態の場合は、子龍と儁乂の補佐を任せる!」
義賢「謹んでお受けいたします兄上」
再び軍師という役職付きとなってしまった義賢であったが、この度劉備の名代として、一時的に益州における最高司令官の軍総司令という役職を賜ることとなったのだ。そして、劉備は最後に軍師たちに指示を飛ばす。
劉備「孔明は、私と共にここにて、全権の指揮を取るのだ」
諸葛亮「玄徳殿、承知いたしました」
劉備「文若は、荀攸と共に呂布の補佐を」
荀彧「心得ました殿」
劉備「士元は」
龐統「アッシは、趙雲殿と張郃殿に付いていくさ。それのが義賢も楽できるだろう?」
義賢「場合によりますね。龐統が漢中を取ってくれるというのなら楽できるかなぁ」
龐統「無茶言いなさんな。しかし漢中かい。益州を守る絶対的な要地だねぇ。まぁ、趙雲殿に張郃殿がいるさ。やれるだけやってみるか」
黄忠「そういうことならワシにも協力させい」
龐統「黄忠殿かい。これは頼もしい援軍だねぇ」
義賢「はぁ。益州でのことは、俺が全て責任持ちますから程々に頼みますよ」
魏延「漢中だけで良いのか?その先、長安を落とせば、曹丕は本拠地を失う。敗走させたら間髪入れずに攻めるのが良いだろう」
義賢「そういうことは、現地に入ってから考えてくれます?」
魏延「今、話しても問題はないだろう」
義賢「ここ、陛下と兄上の御前なんで」
このやり取りを玉座に座る霊帝とその脇に控える劉備が眺めていた。
霊帝「劉備よ。良い仲間を得たな」
劉備「えぇ。自慢の弟と臣下たちです。必ずやこの危機を乗り換え、逆襲します」
霊帝「その意気じゃ。ワシも最後の命を燃やし尽くし、息子との再会を心待ちとしよう」
劉備「必ずやその夢を叶えます」
霊帝「フッ。頼りにしておる劉備よ」
劉備「はっ」
こうして、侵攻してきた奴らを叩くために各地に飛ぶのだった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。補足説明と登場人物の設定資料
揚惇命
SF
『えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。』という作品の世界観の説明補足と各勢力の登場人物の設定資料となります。
本編のネタバレを含むため本編を読んでからお読みください。
※小説家になろう様・カクヨム様でも掲載しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本が危機に?第二次日露戦争
杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部
山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。
これからどうかよろしくお願い致します!
ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる