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4章 三国鼎立
南海城攻防戦(破)
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士祇が城内へと戻ってくる。
士頌「あぁん士祇兄上ったらどこに~もっともっと私を愛して~」
士幹「あぁん士頌にぃったらずる~い。私にも士祇にぃの熱くてほとばしる性をください~」
士祇「やれやれ、蕩かせすぎてすっかりメスのようではないか。何度やろうとも子はできんのだぞ?」
士頌「良いんです~士祇兄上のが入ってないと不安なんです~」
士幹「私も士祇にぃが遠くに行ってしまいそうで不安なんです~」
士祇「お前たちを残してどこへ行くと言うのだ。俺が死ぬ時はお前たちが死ぬ時だ。俺が守ってやろう」
士頌「あぁん。こんなに頼もしい士祇兄上の側にいられて幸せです~。どうしてどうして女に産まれられなかったの~」
士幹「男ばっかり、父上が無能だったせいよ~」
士祇「こらこら、この世界では男児を産むことが喜ばれるのだぞ。そんな言い方をしては、俺を作った父上が可哀想であろう。政治は凡愚であったがそういう面では優秀であったのだからな」
士頌「あぁん。士祇兄上ったらぁ。寛大なんですから~」
士幹「あんな時世も読めないクズに~」
士祇「おい、お前!」
守備兵「何かご用ですか?」
士祇「見てわからんか?弟たちと戯れるから席を外せ。あっ裏門に転がってる死体を運び込んでおけ」
守備兵「かっかっかしこまりました」
士祇「全く、空気の読めぬ男よ。後であいつも爆弾に。いやあれだけあれば良いか。さぁ、劉備よ大詰めだ。どうする爆弾だらけのこの城をどう攻略する。見せてくれ。ククク」
南海城の城門を打ち破るべく攻城兵器を出すがその都度、あの厄介な油壺が燃やしてくるのだった。
劉備「ぐぐぐ。蒼梧の時も厄介だったがどんだけあるんだあの油壺。もう衝車・雲梯・井闌車と合わせて10台は燃やされている」
孫堅「それにほとんど民のはずだが皆、油壺を落としたり、弓の盾になったり、士祇にこれ程の人望があろうとは」
諸葛亮「いえ、城外で私たちが殺したのは操られた民でした。ですがそれを見た民たちは殿が虐殺をしたとそう認識したのでしょう。だからどうせ死ぬならと皆死に物狂いで抗っているのでしょう。厄介なことになりました」
程普「だとしてもここを落とさねば士祇の犠牲者は増えるだけであろう。やむおえん。殺さねばやられるのはこちらだ。その結果、燃やされた雲梯・井闌車からは逃げ遅れて、死んだものが多数いる。上に行くからな足元から壊されては逃げられなかったのも無理はなかろう」
黄蓋「やれやれ、ここを突破せねばどうにもなりますまい。どうされるおつもりかな劉備殿」
劉備「決断せよと?民を殺すことを?できるわけがない」
孫堅「甘いことを言っている時ではないぞ!やらねばこちらの被害が大きくなるだけだ。兵士たちにも守るべき家族がいるのだ。お前のできないに振り回されて死ぬのは兵士たちだぞ!」
劉備「わかっている。わかっているが。罪なき民を殺すなどできるはずがない」
諸葛亮「玄徳殿、では、この戦はここまでにしましょう」
劉備「孔明?何を言っている?」
諸葛亮「こちらの被害も甚大です。それに交州は南海を残して制覇しました。ここで退いても我が軍の戦果としては十分でしょう」
劉備「だがそれでは、士祇の犠牲者が」
諸葛亮「結局、玄徳殿はどうしたいのです?士祇を討つために必要なことと覚悟を決めて、一時鬼となるのか。それとも全てを諦めて、兵を退き士祇の犠牲者を増やすのか。この軍は貴方様の軍です。貴方が決断しなければなりません」
劉備「孫堅殿・孔明、民への被害を最小限にしつつ、南海城の制圧を優先する」
諸葛亮「玄徳殿、よく決断なされました。辛いことです。ですが、これ以上士祇の被害を出さぬためには必要なことなのです」
孫堅「劉備よ。1人で背負わせるつもりはない。黄蓋・程普・韓当、次の雲梯で、城壁に必ず拠点を構築するぞ」
黄蓋「殿の命とあれば、身命を賭しましょうぞ」
程普「どれだけ油壺があるかはわかりませんがだいぶ消費はさせたでしょう」
韓当「これで目立って、存在感が増し増しになってしまうなぁ」
井闌車と雲梯が城門に向けて動き出す。それに伴い衝車も動く。それらを援護する夏侯蘭。
夏侯蘭「お前たちも俺の指揮にはいるというのは本当か?」
呂岱「うむ。共にこの難局を打開しよう」
呂凱「微力ながら力になります」
夏侯蘭「有難い。陳応・麹義殿、またずれてる。油壺を正確に撃ち抜くんだ。下に撒かれる前にできるだけ対処するのだ!」
陳応「わかってっけどよ。こちとら先程の井闌車で何人か殺されたんだぞ。追いつかねぇよ」
麹義「張郃隊と違い趙雲隊の弓兵隊長は泣き言ばかりときた。そんな文句を言ってる余裕があるのか?」
陳応「んなことはわかってんだよ!でも、アイツらは俺が趙範様のところに居た時から苦楽を共にした仲間なんだぞ。クソッ。油壺の存在を知ってながら無茶させちまった俺の失敗だ」
麹義「なら、死んだものたちのために、これ以上の被害を出さないことが重要であろう」
陳応「クソッ。諭されちまうなんてな。お前ら、無茶してでも油壺は下に撒かせんじゃねぇぞ」
皆が必死になって、油壺を防いだこともあり雲梯がようやくかかる。
孫堅「良し。お前たち、俺に続けー。城壁の上に拠点を作り、油壺を奪うのだ!」
黄蓋「腕がなりますなぁ。この黄公覆を止められるものなら止めてみよ」
程普「黄蓋、先走るでないぞ」
韓当「よーし、目立っちまうぞ」
南海城壁守備兵長「クソッ、奴らめ油壺ばかり狙いおって、お前たち!絶対に拠点を作らせてはならんぞ」
民兵長「勿論だ。俺たちだってこの国を守るために戦う。あんな虐殺をするようなやつにこの国は渡さねぇ」
雲梯がかかったからといってすんなり行く感じではないようだった。
士頌「あぁん士祇兄上ったらどこに~もっともっと私を愛して~」
士幹「あぁん士頌にぃったらずる~い。私にも士祇にぃの熱くてほとばしる性をください~」
士祇「やれやれ、蕩かせすぎてすっかりメスのようではないか。何度やろうとも子はできんのだぞ?」
士頌「良いんです~士祇兄上のが入ってないと不安なんです~」
士幹「私も士祇にぃが遠くに行ってしまいそうで不安なんです~」
士祇「お前たちを残してどこへ行くと言うのだ。俺が死ぬ時はお前たちが死ぬ時だ。俺が守ってやろう」
士頌「あぁん。こんなに頼もしい士祇兄上の側にいられて幸せです~。どうしてどうして女に産まれられなかったの~」
士幹「男ばっかり、父上が無能だったせいよ~」
士祇「こらこら、この世界では男児を産むことが喜ばれるのだぞ。そんな言い方をしては、俺を作った父上が可哀想であろう。政治は凡愚であったがそういう面では優秀であったのだからな」
士頌「あぁん。士祇兄上ったらぁ。寛大なんですから~」
士幹「あんな時世も読めないクズに~」
士祇「おい、お前!」
守備兵「何かご用ですか?」
士祇「見てわからんか?弟たちと戯れるから席を外せ。あっ裏門に転がってる死体を運び込んでおけ」
守備兵「かっかっかしこまりました」
士祇「全く、空気の読めぬ男よ。後であいつも爆弾に。いやあれだけあれば良いか。さぁ、劉備よ大詰めだ。どうする爆弾だらけのこの城をどう攻略する。見せてくれ。ククク」
南海城の城門を打ち破るべく攻城兵器を出すがその都度、あの厄介な油壺が燃やしてくるのだった。
劉備「ぐぐぐ。蒼梧の時も厄介だったがどんだけあるんだあの油壺。もう衝車・雲梯・井闌車と合わせて10台は燃やされている」
孫堅「それにほとんど民のはずだが皆、油壺を落としたり、弓の盾になったり、士祇にこれ程の人望があろうとは」
諸葛亮「いえ、城外で私たちが殺したのは操られた民でした。ですがそれを見た民たちは殿が虐殺をしたとそう認識したのでしょう。だからどうせ死ぬならと皆死に物狂いで抗っているのでしょう。厄介なことになりました」
程普「だとしてもここを落とさねば士祇の犠牲者は増えるだけであろう。やむおえん。殺さねばやられるのはこちらだ。その結果、燃やされた雲梯・井闌車からは逃げ遅れて、死んだものが多数いる。上に行くからな足元から壊されては逃げられなかったのも無理はなかろう」
黄蓋「やれやれ、ここを突破せねばどうにもなりますまい。どうされるおつもりかな劉備殿」
劉備「決断せよと?民を殺すことを?できるわけがない」
孫堅「甘いことを言っている時ではないぞ!やらねばこちらの被害が大きくなるだけだ。兵士たちにも守るべき家族がいるのだ。お前のできないに振り回されて死ぬのは兵士たちだぞ!」
劉備「わかっている。わかっているが。罪なき民を殺すなどできるはずがない」
諸葛亮「玄徳殿、では、この戦はここまでにしましょう」
劉備「孔明?何を言っている?」
諸葛亮「こちらの被害も甚大です。それに交州は南海を残して制覇しました。ここで退いても我が軍の戦果としては十分でしょう」
劉備「だがそれでは、士祇の犠牲者が」
諸葛亮「結局、玄徳殿はどうしたいのです?士祇を討つために必要なことと覚悟を決めて、一時鬼となるのか。それとも全てを諦めて、兵を退き士祇の犠牲者を増やすのか。この軍は貴方様の軍です。貴方が決断しなければなりません」
劉備「孫堅殿・孔明、民への被害を最小限にしつつ、南海城の制圧を優先する」
諸葛亮「玄徳殿、よく決断なされました。辛いことです。ですが、これ以上士祇の被害を出さぬためには必要なことなのです」
孫堅「劉備よ。1人で背負わせるつもりはない。黄蓋・程普・韓当、次の雲梯で、城壁に必ず拠点を構築するぞ」
黄蓋「殿の命とあれば、身命を賭しましょうぞ」
程普「どれだけ油壺があるかはわかりませんがだいぶ消費はさせたでしょう」
韓当「これで目立って、存在感が増し増しになってしまうなぁ」
井闌車と雲梯が城門に向けて動き出す。それに伴い衝車も動く。それらを援護する夏侯蘭。
夏侯蘭「お前たちも俺の指揮にはいるというのは本当か?」
呂岱「うむ。共にこの難局を打開しよう」
呂凱「微力ながら力になります」
夏侯蘭「有難い。陳応・麹義殿、またずれてる。油壺を正確に撃ち抜くんだ。下に撒かれる前にできるだけ対処するのだ!」
陳応「わかってっけどよ。こちとら先程の井闌車で何人か殺されたんだぞ。追いつかねぇよ」
麹義「張郃隊と違い趙雲隊の弓兵隊長は泣き言ばかりときた。そんな文句を言ってる余裕があるのか?」
陳応「んなことはわかってんだよ!でも、アイツらは俺が趙範様のところに居た時から苦楽を共にした仲間なんだぞ。クソッ。油壺の存在を知ってながら無茶させちまった俺の失敗だ」
麹義「なら、死んだものたちのために、これ以上の被害を出さないことが重要であろう」
陳応「クソッ。諭されちまうなんてな。お前ら、無茶してでも油壺は下に撒かせんじゃねぇぞ」
皆が必死になって、油壺を防いだこともあり雲梯がようやくかかる。
孫堅「良し。お前たち、俺に続けー。城壁の上に拠点を作り、油壺を奪うのだ!」
黄蓋「腕がなりますなぁ。この黄公覆を止められるものなら止めてみよ」
程普「黄蓋、先走るでないぞ」
韓当「よーし、目立っちまうぞ」
南海城壁守備兵長「クソッ、奴らめ油壺ばかり狙いおって、お前たち!絶対に拠点を作らせてはならんぞ」
民兵長「勿論だ。俺たちだってこの国を守るために戦う。あんな虐殺をするようなやつにこの国は渡さねぇ」
雲梯がかかったからといってすんなり行く感じではないようだった。
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