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4章 三国鼎立
南海城外の攻防戦(急)
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趙雲に引き続き張郃の撤退は、諸葛亮の頭を大きく悩ませた。
諸葛亮「まずいですね。思った以上に相手が手強い。痛覚がない相手の次は、まるで暗殺者のような動きの女たちを率いる男、このような得体の知らない相手と戦うのは骨が折れます」
孫堅「趙雲殿も張郃殿も名を馳せる猛将。それらを撤退させたとあっては、敵の士気の上昇を止められないだろう」
黄蓋「全く厄介な相手ですな」
程普「しかし、我らまで落ち込んではいられませんぞ」
韓当「俺より存在感が薄いのが居るとはなぁ」
黄蓋「韓当、ついに存在感が無いと認めたか。ガハハ」
劉備「趙雲も張郃の傷も心配だ。大事無ければ良いが」
琥珀姫「大丈夫かと。それに一応応急処置はしと来ましたので、まぁ激しく盛り上がらなければ傷口も開かないかと」
劉備「盛り上がる?」
琥珀姫は劉備の耳元で囁く。
琥珀姫「うっふ~ん。劉備様ったらぁ~。男女で盛り上がるって言ったら~。ま・ぐ・わ・いに決まってるでしょ~。早くおわらせて、私のことを女にしてよね~」
劉備「!!!!!!耳元でそういうことを言うものではない」
琥珀姫「好きな癖に~むっつりさんね~」
劉備「えぇい、やめんか!」
諸葛亮「玄徳殿、どうかされましたか?」
劉備「いや、すまぬ。なんでもない。しかし、如何したものか」
???「失礼します」
落ち着いた声がして、男が入ってくる。見た目は、筋肉隆々、歳は40代ぐらいだろうか。
劉備「呂岱ではないか。呂布と徐州の守りを任せていたはず。もしや徐州に何かあったのか?」
呂岱「いえ、徐州は平穏そのものです曹操がせめて来る気配もありません。徐盛に任せて、こちらの援軍に参った次第。お邪魔でしたかな?」
劉備「いや、呂岱が来てくれて助かる」
呂岱は徐州が戦乱に巻き込まれていた時、まだ小さい子供を連れて、呉郡に向かおうとしていたのだが、劉備の迅速な行動によって、追い払われた曹操、それによって落ち着きを取り戻したことで、徐州に残っていた。すぐに仕官しに向かったのだが、まだ小さい子供のそばに居てやれと優しい言葉をかけてもらい子供との時間を大事にし、この度、息子も成人を迎えたので、劉備に仕えることとなり、徐州の守りを呂布と共に任されていた。文武に優れる猛将である。
呂岱「こちらに来る途中で趙雲殿に先程張郃殿にお会いしました。2人とも見たところ命に別状はないようで安心しました。それにしてもあのお二人に手傷を負わせるとは、油断ならない相手とお見受けしました」
諸葛亮「えぇ、呂岱殿の参陣を嬉しく思います。そちらが」
???「はっ初めまして。呂凱と、も、も、申します」
劉備「そう緊張することはない。一度あっているのだが覚えてないか?」
呂凱「も、も、も、勿論、お、お、お、覚えています。そ、そ、そ、その節はお世話になりました」
呂岱「憧れの人に会えて緊張しているのはわかるが」
呂凱「と、と、と、父さん!!!!」
劉備「活躍に期待しているぞ呂凱。でも無理せずにな」
呂凱「は、は、は、はい。か、か、か、必ずやお役に」
こんな緊張してばっかりの呂凱であったが戦に出れば、百戦錬磨の猛将のように次々と、目の前の敵を討ち取っていき。牛面と対峙した。
牛面「、、、、、、誰だ?」
呂凱「我が名は、呂凱。得体の知れない敵とはお前のことだな?」
牛面「、、、、、、、知らん」
呂凱「言葉は必要ないということか。簡単で良い。行くぞ」
呂凱の横を狙う男がいた。獄卒である。
獄卒「油断大敵だな。劉備軍の将よ」
呂凱「伏兵か!まずはお前から相手をしてくれる」
その時、呂凱にとって誰よりも頼もしい男が現れる。
呂岱「呂凱、コイツの相手は父に任せよ。お前はその牛頭を討ち取るのだ」
呂凱「父さん。助かったよ。わかった。そちらは任せたよ。ご武運を」
呂岱「誰に言っている。お前こそ。ご武運を」
-----------
獄卒「もう1人いたのか。クソッ。あのクソ女め。俺の大事な尖兵を皆殺しにしよって、お陰で、単独で貴様と当たらねばならんわ!」
呂岱「何を言っているのか知らんが。報告にあった張郃殿を敗走に追い込んだ女を率いていた頭領だな?」
獄卒「だったらどうした?お前は剣、俺は鞭。攻撃範囲が違うのだよ!」
呂岱「人をこき使う男ほど、よく吠えるという。やってみるが良い」
獄卒の鞭を剣で巻き取ると釣りでもするかのように手首のスナップを聞かせて、こちらに引き寄せた。その拍子で鞭が切れ、飛んできた傷だらけの大男を薙ぎ払った。
獄卒「こんな馬鹿なことがあるかよ。剣を釣りをするかのように使うなんてよ」
呂岱「釣りは良い。心が落ち着くからな。お前の敗因は、武器の攻撃範囲に頼りすぎたことだ。さらばだ」
獄卒「うげげ。だばぁ」
呂岱「またつまらぬものを薙ぎ払ってしまった」
-------------
牛面「、、、、、、獄卒が死んだか」
呂凱「何を言っている?」
牛面「、、、、、、フッ気にするな」
呂凱「その真っ赤な身体、どれだけの人を殺した?」
牛面「、、、、、、、さぁな。忘れた」
呂凱「忘れただと!人としての良心はないのか?」
牛面「、、、、、、、、とうの昔に捨てた」
呂凱「何を言っても無駄のようだな。その首、呂凱が貰い受けるぞ」
牛面「、、、、、、、問答など必要ない」
呂凱の剣と牛面の牛斬り包丁が激しく打ち合う。
呂凱「何故、そのような力を持ちながら民のために振るわない!」
牛面「、、、、、、、貴様にはわかるまいよ」
さらに数合打ち合う。
呂凱「ハァハァハァ、もう少しだ」
牛面「、、、、、無駄だ」
さらに数合打ち合った時、変化があった、牛面の牛斬り包丁が折れたのだ。その隙を見逃さず、一気に叩き切る呂凱。
呂凱「人を斬りすぎて、刃こぼれに気付かなかったようだな。トドメだ」
牛面「、、、、、見事。これでようやく眠れる」
転がった牛の頭から出てきた男の顔は、ようやく終わったと安堵した顔をしていた。こうして、南海城外の戦いは、呂岱・呂凱の援軍を得て、制圧することに成功した。
諸葛亮「まずいですね。思った以上に相手が手強い。痛覚がない相手の次は、まるで暗殺者のような動きの女たちを率いる男、このような得体の知らない相手と戦うのは骨が折れます」
孫堅「趙雲殿も張郃殿も名を馳せる猛将。それらを撤退させたとあっては、敵の士気の上昇を止められないだろう」
黄蓋「全く厄介な相手ですな」
程普「しかし、我らまで落ち込んではいられませんぞ」
韓当「俺より存在感が薄いのが居るとはなぁ」
黄蓋「韓当、ついに存在感が無いと認めたか。ガハハ」
劉備「趙雲も張郃の傷も心配だ。大事無ければ良いが」
琥珀姫「大丈夫かと。それに一応応急処置はしと来ましたので、まぁ激しく盛り上がらなければ傷口も開かないかと」
劉備「盛り上がる?」
琥珀姫は劉備の耳元で囁く。
琥珀姫「うっふ~ん。劉備様ったらぁ~。男女で盛り上がるって言ったら~。ま・ぐ・わ・いに決まってるでしょ~。早くおわらせて、私のことを女にしてよね~」
劉備「!!!!!!耳元でそういうことを言うものではない」
琥珀姫「好きな癖に~むっつりさんね~」
劉備「えぇい、やめんか!」
諸葛亮「玄徳殿、どうかされましたか?」
劉備「いや、すまぬ。なんでもない。しかし、如何したものか」
???「失礼します」
落ち着いた声がして、男が入ってくる。見た目は、筋肉隆々、歳は40代ぐらいだろうか。
劉備「呂岱ではないか。呂布と徐州の守りを任せていたはず。もしや徐州に何かあったのか?」
呂岱「いえ、徐州は平穏そのものです曹操がせめて来る気配もありません。徐盛に任せて、こちらの援軍に参った次第。お邪魔でしたかな?」
劉備「いや、呂岱が来てくれて助かる」
呂岱は徐州が戦乱に巻き込まれていた時、まだ小さい子供を連れて、呉郡に向かおうとしていたのだが、劉備の迅速な行動によって、追い払われた曹操、それによって落ち着きを取り戻したことで、徐州に残っていた。すぐに仕官しに向かったのだが、まだ小さい子供のそばに居てやれと優しい言葉をかけてもらい子供との時間を大事にし、この度、息子も成人を迎えたので、劉備に仕えることとなり、徐州の守りを呂布と共に任されていた。文武に優れる猛将である。
呂岱「こちらに来る途中で趙雲殿に先程張郃殿にお会いしました。2人とも見たところ命に別状はないようで安心しました。それにしてもあのお二人に手傷を負わせるとは、油断ならない相手とお見受けしました」
諸葛亮「えぇ、呂岱殿の参陣を嬉しく思います。そちらが」
???「はっ初めまして。呂凱と、も、も、申します」
劉備「そう緊張することはない。一度あっているのだが覚えてないか?」
呂凱「も、も、も、勿論、お、お、お、覚えています。そ、そ、そ、その節はお世話になりました」
呂岱「憧れの人に会えて緊張しているのはわかるが」
呂凱「と、と、と、父さん!!!!」
劉備「活躍に期待しているぞ呂凱。でも無理せずにな」
呂凱「は、は、は、はい。か、か、か、必ずやお役に」
こんな緊張してばっかりの呂凱であったが戦に出れば、百戦錬磨の猛将のように次々と、目の前の敵を討ち取っていき。牛面と対峙した。
牛面「、、、、、、誰だ?」
呂凱「我が名は、呂凱。得体の知れない敵とはお前のことだな?」
牛面「、、、、、、、知らん」
呂凱「言葉は必要ないということか。簡単で良い。行くぞ」
呂凱の横を狙う男がいた。獄卒である。
獄卒「油断大敵だな。劉備軍の将よ」
呂凱「伏兵か!まずはお前から相手をしてくれる」
その時、呂凱にとって誰よりも頼もしい男が現れる。
呂岱「呂凱、コイツの相手は父に任せよ。お前はその牛頭を討ち取るのだ」
呂凱「父さん。助かったよ。わかった。そちらは任せたよ。ご武運を」
呂岱「誰に言っている。お前こそ。ご武運を」
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獄卒「もう1人いたのか。クソッ。あのクソ女め。俺の大事な尖兵を皆殺しにしよって、お陰で、単独で貴様と当たらねばならんわ!」
呂岱「何を言っているのか知らんが。報告にあった張郃殿を敗走に追い込んだ女を率いていた頭領だな?」
獄卒「だったらどうした?お前は剣、俺は鞭。攻撃範囲が違うのだよ!」
呂岱「人をこき使う男ほど、よく吠えるという。やってみるが良い」
獄卒の鞭を剣で巻き取ると釣りでもするかのように手首のスナップを聞かせて、こちらに引き寄せた。その拍子で鞭が切れ、飛んできた傷だらけの大男を薙ぎ払った。
獄卒「こんな馬鹿なことがあるかよ。剣を釣りをするかのように使うなんてよ」
呂岱「釣りは良い。心が落ち着くからな。お前の敗因は、武器の攻撃範囲に頼りすぎたことだ。さらばだ」
獄卒「うげげ。だばぁ」
呂岱「またつまらぬものを薙ぎ払ってしまった」
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牛面「、、、、、、獄卒が死んだか」
呂凱「何を言っている?」
牛面「、、、、、、フッ気にするな」
呂凱「その真っ赤な身体、どれだけの人を殺した?」
牛面「、、、、、、、さぁな。忘れた」
呂凱「忘れただと!人としての良心はないのか?」
牛面「、、、、、、、、とうの昔に捨てた」
呂凱「何を言っても無駄のようだな。その首、呂凱が貰い受けるぞ」
牛面「、、、、、、、問答など必要ない」
呂凱の剣と牛面の牛斬り包丁が激しく打ち合う。
呂凱「何故、そのような力を持ちながら民のために振るわない!」
牛面「、、、、、、、貴様にはわかるまいよ」
さらに数合打ち合う。
呂凱「ハァハァハァ、もう少しだ」
牛面「、、、、、無駄だ」
さらに数合打ち合った時、変化があった、牛面の牛斬り包丁が折れたのだ。その隙を見逃さず、一気に叩き切る呂凱。
呂凱「人を斬りすぎて、刃こぼれに気付かなかったようだな。トドメだ」
牛面「、、、、、見事。これでようやく眠れる」
転がった牛の頭から出てきた男の顔は、ようやく終わったと安堵した顔をしていた。こうして、南海城外の戦いは、呂岱・呂凱の援軍を得て、制圧することに成功した。
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