391 / 644
4章 三国鼎立
南海城外の攻防戦(破)
しおりを挟む
士祇によって城壁に集められた民たちは、目の前の光景が信じられなかった。劉備軍が何の罪もない民兵を容赦なく虐殺していたのだ。
士祇「見よ。これが貴様らが仁君などと崇めた男の真の姿だ」
民老「なんということじゃ。こんなの王道などではない覇道じゃ。劉備は悪魔に魂を売ったんじゃ」
民男「許せねぇ。息子をよくも。俺が絶対に敵を討ってやるからな」
民女「あぁ、どうして、あの人々の中には女性も居たのに、劉備は女性は殺さず自分のものにするんじゃなかったの。死にたくない死にたくない」
士頌「死にたくないなら争うしかありませんよ皆さん。さぁ、この水を飲みましょうか?大丈夫です。辛いことは全て忘れますから」
士幹「はーい、皆さん、こちらに並んでください。その苦しみから解放されますからね」
列を為し小さい瓶の中に水みたいな物が入ったのを飲み干すと。まるで理性を失ったかのように武器を取り、城外へと出て行った。
士祇「全く、良い実験生物だ。アイツらも操られて殺されただけだというのにな」
士頌「士祇兄上~、沢山打ったから沢山打ったからご褒美くださいませ~」
士幹「ずるい~私も~」
士祇「全く可愛い弟たちだ。そんなに潤んだ瞳で見ずとも抱いてやろうぞ」
士祇は、人で実験を繰り返すサイコパスだった。芭鐚朔もその被害を受けた1人。元々、心優しかった青年の脳を何度も薬で弄くり回した。その結果、痛覚を失い斧を振るうだけの化け物と化したのだ。失敗だった。元々は洗脳するための薬の開発だった。だが、これは理性を失わせ凶暴な力を得る代わりに人の命令を聞かない。そんな奴に言うことを聞かせるなんて不可能だ。だから、欲に忠実にさせた。自分たちよりも相手の方が肉が多いと。そぅそれだけで良かった。実験は何度も繰り返された。牛を解体して肉にしていた男には、牛の皮を被せて、脳を弄ってやった。その結果、一言二言しか話せない状態にはなったが命令を聞くようになったので牛面と名付けた。何度も人体実験による副作用によって自分の身体を傷付け、身体中傷だらけになった男には、それを逆に与えることに興奮を覚えるように脳を弄り、サボる村人たちに容赦なく鞭を鞭打つサディストと成り果てたので、獄卒と名付けた。その2人も城外にいる。趙雲の撤退により痛手を受けた劉備軍の先陣は、張郃へと変わった。対峙するのは獄卒である。
獄卒「勇士たちよ聞けーい。目の前にいるのがかの有名な河間の張郃である。なんと中世的で美しい顔立ちであろうか。あぁいうのは、鞭を何度も鞭打ち屈服させるのが良い。者共かかれ~」
獄卒の率いる部隊は、女が多かった。
女兵士A「あの人を討てば、獄卒様の愛が受けられるのですね」
獄卒「煩い!」
バチーンと鞭で鋭く打たれた女兵士は、痛みで顔を歪ませるのではなく恍惚の表情を浮かべていた。
女兵士A「あぁん。獄卒様~、御褒美をありがとうございます~」
それを見て、吐いてしまう張郃。
張郃「うぷっ。なんだ、あの奇妙な形は」
高覧「そういう愛もあるってことじゃねぇのか知らんけど」
張郃「まさか高覧、お前も私にあんなことを」
高覧「するわけねぇだろ!女傷つける趣味とかねえわ!大事な妻にそんなことするわけねぇだろ」
張郃「なんだ?よく聞こえないが」
高覧「なんでもねぇよ!」
張郃「これ以上、殿に心労を与えるわけにはいかない。藩鳳・麹義、女兵士は捕らえよ」
藩鳳「無茶言うぜうちの大将様はよ」
麹義「ふむ。しかし向かってくる奴らを殺さず捕まえるとなると骨が折れますな」
女兵士たちは、捕まえようとする藩鳳隊と麹義隊にもの凄い速さで、斬りつけ、切り付けられたものたちは、喉から血を吹き出し、倒れた。喉斬りである。か弱い女たちが身体を掻っ捌くのは相当な力が必要だろう。ならばどうするか、人体の弱点とされている喉・頸ならば力を加えずとも的確に捉えれば絶命させられる。
藩鳳「馬鹿な!?なんて速さだ。お前たち捕まえるのは止めだ。殺せ殺すのだ!」
麹義「お前たちは藩鳳隊を援護せよ。散れ」
だが逃げようとしたものは、背を文字通り晒されている頸を切り付けられて、バタリと倒れた。
藩鳳「なんだこの女?まずい」
藩鳳は咄嗟に喉を守って、剣で防御したのを見て距離をとって消えた。藩鳳自身は、事なきを得たが藩鳳隊の半分以上の命が奪われた。そう、この女兵士たちは躊躇がない。腹を貫かれようが目を潰されようが、喉を的確に狙うのだ。その結果、相討ちとなるものたちが多かった。
張郃「何をしているの!殺してはダメと」
藩鳳「この状態でそんなことできるかよ!」
麹義「彼らを捕まえる前にこちらが全滅するのは必定」
張郃「彼らは民なのよ!」
高覧「これも戦場だ。こちらが死んでは元も子もない覚悟を決めるのだ儁乂!」
張郃「!!!!わかったわよ。全軍、目の前の敵を駆逐しなさい」
藩鳳「良し来た。全員、喉と頸を守りつつ向かってくる女兵士の動きをよく見て仕留めよ!」
麹義「近付かれる前に弩にて、容赦なく射抜け」
女兵士たちは、また1人また1人と討ち取られた。だが、張郃の姿がなかった。
張郃「どうして君たちは戦う!」
女兵士A「ウフフ」
女兵士B「さぞかしつまらない男としか付き合ってこなかったのね」
女兵士C「獄卒様の愛の鞭を受ければ、わかるわ。女の喜び。女の幸せが。全ての女は獄卒様という強い男の前に屈服するべきなのよ」
女兵士D「貴方にも獄卒様の偉大さを教えてあげるわ」
躊躇した張郃の腕と脚を斬りつける女兵士たち。
張郃「うぐっ。力が抜ける。何をした?」
女兵士A「ウフフ」
女兵士B「私たちは全ての男を殺し、全ての女を獄卒様の下僕にするのよ」
女兵士C「だるまにしても良いのだけど、それじゃつまらないでしょ」
女兵士D「だからこの麻痺薬で、痺れさせてあげたわ。こうすれば動けないでしょ」
張郃「私が躊躇したから。藩鳳と麹義だけでなく高覧の言葉で覚悟を決めたのではなかったのか。弱い自分が情けない」
張郃が連れて行かれるかといったところで、女兵士たちを容赦なく貫く男の姿があった。
高覧「儁乂をあの豚の下僕にするだと?変な言葉が聞こえてきたと思ったら。ってもう聞こえてねぇか」
張郃「高覧、すまない。また、助けられたな。うぐぐ」
高覧「おい(なんか今日の儁乂は艶っぽいな。何考えてんだ鎮まれ鎮まれ)肩貸してやるからよ。とにかく一旦退くぞ」
張郃「趙雲殿も退いた今、私まで退くわけには」
高覧「馬鹿野郎、殿がそんなことで怒る人間かよ。違うだろ。俺らの仕える殿は、誰よりも臣下の身を案じるそういう男だろ」
張郃「そうだったな。高覧、私はどうやら動かない。お姫様抱っこを所望しても良いか?」
高覧「なっなっなっ何言ってんだよ!らしくもねぇ。ほらしっかり歩け」
張郃「手厳しいな。今なら私のことを好き勝手できるぞ」
高覧「俺は強引は嫌なの。同意が良いのっていつも言ってるだろうが」
張郃「そうだったな」
高覧「いつのまにか男口調に戻ってるしよ。弱さを見せられねぇって気張ってんだろ。馬鹿」
張郃「そうね」
獄卒の配下の女兵士は全滅させたが張郃は麻痺して動けず、藩鳳隊と麹義隊においては、4分の3もの兵を失った。この戦いは、劉備軍の負けと言えるだろう。残った藩鳳隊と麹義隊の指揮権を夏侯蘭に任せ、高覧は張郃を抱えて、襄陽へと撤退することとなった。
士祇「見よ。これが貴様らが仁君などと崇めた男の真の姿だ」
民老「なんということじゃ。こんなの王道などではない覇道じゃ。劉備は悪魔に魂を売ったんじゃ」
民男「許せねぇ。息子をよくも。俺が絶対に敵を討ってやるからな」
民女「あぁ、どうして、あの人々の中には女性も居たのに、劉備は女性は殺さず自分のものにするんじゃなかったの。死にたくない死にたくない」
士頌「死にたくないなら争うしかありませんよ皆さん。さぁ、この水を飲みましょうか?大丈夫です。辛いことは全て忘れますから」
士幹「はーい、皆さん、こちらに並んでください。その苦しみから解放されますからね」
列を為し小さい瓶の中に水みたいな物が入ったのを飲み干すと。まるで理性を失ったかのように武器を取り、城外へと出て行った。
士祇「全く、良い実験生物だ。アイツらも操られて殺されただけだというのにな」
士頌「士祇兄上~、沢山打ったから沢山打ったからご褒美くださいませ~」
士幹「ずるい~私も~」
士祇「全く可愛い弟たちだ。そんなに潤んだ瞳で見ずとも抱いてやろうぞ」
士祇は、人で実験を繰り返すサイコパスだった。芭鐚朔もその被害を受けた1人。元々、心優しかった青年の脳を何度も薬で弄くり回した。その結果、痛覚を失い斧を振るうだけの化け物と化したのだ。失敗だった。元々は洗脳するための薬の開発だった。だが、これは理性を失わせ凶暴な力を得る代わりに人の命令を聞かない。そんな奴に言うことを聞かせるなんて不可能だ。だから、欲に忠実にさせた。自分たちよりも相手の方が肉が多いと。そぅそれだけで良かった。実験は何度も繰り返された。牛を解体して肉にしていた男には、牛の皮を被せて、脳を弄ってやった。その結果、一言二言しか話せない状態にはなったが命令を聞くようになったので牛面と名付けた。何度も人体実験による副作用によって自分の身体を傷付け、身体中傷だらけになった男には、それを逆に与えることに興奮を覚えるように脳を弄り、サボる村人たちに容赦なく鞭を鞭打つサディストと成り果てたので、獄卒と名付けた。その2人も城外にいる。趙雲の撤退により痛手を受けた劉備軍の先陣は、張郃へと変わった。対峙するのは獄卒である。
獄卒「勇士たちよ聞けーい。目の前にいるのがかの有名な河間の張郃である。なんと中世的で美しい顔立ちであろうか。あぁいうのは、鞭を何度も鞭打ち屈服させるのが良い。者共かかれ~」
獄卒の率いる部隊は、女が多かった。
女兵士A「あの人を討てば、獄卒様の愛が受けられるのですね」
獄卒「煩い!」
バチーンと鞭で鋭く打たれた女兵士は、痛みで顔を歪ませるのではなく恍惚の表情を浮かべていた。
女兵士A「あぁん。獄卒様~、御褒美をありがとうございます~」
それを見て、吐いてしまう張郃。
張郃「うぷっ。なんだ、あの奇妙な形は」
高覧「そういう愛もあるってことじゃねぇのか知らんけど」
張郃「まさか高覧、お前も私にあんなことを」
高覧「するわけねぇだろ!女傷つける趣味とかねえわ!大事な妻にそんなことするわけねぇだろ」
張郃「なんだ?よく聞こえないが」
高覧「なんでもねぇよ!」
張郃「これ以上、殿に心労を与えるわけにはいかない。藩鳳・麹義、女兵士は捕らえよ」
藩鳳「無茶言うぜうちの大将様はよ」
麹義「ふむ。しかし向かってくる奴らを殺さず捕まえるとなると骨が折れますな」
女兵士たちは、捕まえようとする藩鳳隊と麹義隊にもの凄い速さで、斬りつけ、切り付けられたものたちは、喉から血を吹き出し、倒れた。喉斬りである。か弱い女たちが身体を掻っ捌くのは相当な力が必要だろう。ならばどうするか、人体の弱点とされている喉・頸ならば力を加えずとも的確に捉えれば絶命させられる。
藩鳳「馬鹿な!?なんて速さだ。お前たち捕まえるのは止めだ。殺せ殺すのだ!」
麹義「お前たちは藩鳳隊を援護せよ。散れ」
だが逃げようとしたものは、背を文字通り晒されている頸を切り付けられて、バタリと倒れた。
藩鳳「なんだこの女?まずい」
藩鳳は咄嗟に喉を守って、剣で防御したのを見て距離をとって消えた。藩鳳自身は、事なきを得たが藩鳳隊の半分以上の命が奪われた。そう、この女兵士たちは躊躇がない。腹を貫かれようが目を潰されようが、喉を的確に狙うのだ。その結果、相討ちとなるものたちが多かった。
張郃「何をしているの!殺してはダメと」
藩鳳「この状態でそんなことできるかよ!」
麹義「彼らを捕まえる前にこちらが全滅するのは必定」
張郃「彼らは民なのよ!」
高覧「これも戦場だ。こちらが死んでは元も子もない覚悟を決めるのだ儁乂!」
張郃「!!!!わかったわよ。全軍、目の前の敵を駆逐しなさい」
藩鳳「良し来た。全員、喉と頸を守りつつ向かってくる女兵士の動きをよく見て仕留めよ!」
麹義「近付かれる前に弩にて、容赦なく射抜け」
女兵士たちは、また1人また1人と討ち取られた。だが、張郃の姿がなかった。
張郃「どうして君たちは戦う!」
女兵士A「ウフフ」
女兵士B「さぞかしつまらない男としか付き合ってこなかったのね」
女兵士C「獄卒様の愛の鞭を受ければ、わかるわ。女の喜び。女の幸せが。全ての女は獄卒様という強い男の前に屈服するべきなのよ」
女兵士D「貴方にも獄卒様の偉大さを教えてあげるわ」
躊躇した張郃の腕と脚を斬りつける女兵士たち。
張郃「うぐっ。力が抜ける。何をした?」
女兵士A「ウフフ」
女兵士B「私たちは全ての男を殺し、全ての女を獄卒様の下僕にするのよ」
女兵士C「だるまにしても良いのだけど、それじゃつまらないでしょ」
女兵士D「だからこの麻痺薬で、痺れさせてあげたわ。こうすれば動けないでしょ」
張郃「私が躊躇したから。藩鳳と麹義だけでなく高覧の言葉で覚悟を決めたのではなかったのか。弱い自分が情けない」
張郃が連れて行かれるかといったところで、女兵士たちを容赦なく貫く男の姿があった。
高覧「儁乂をあの豚の下僕にするだと?変な言葉が聞こえてきたと思ったら。ってもう聞こえてねぇか」
張郃「高覧、すまない。また、助けられたな。うぐぐ」
高覧「おい(なんか今日の儁乂は艶っぽいな。何考えてんだ鎮まれ鎮まれ)肩貸してやるからよ。とにかく一旦退くぞ」
張郃「趙雲殿も退いた今、私まで退くわけには」
高覧「馬鹿野郎、殿がそんなことで怒る人間かよ。違うだろ。俺らの仕える殿は、誰よりも臣下の身を案じるそういう男だろ」
張郃「そうだったな。高覧、私はどうやら動かない。お姫様抱っこを所望しても良いか?」
高覧「なっなっなっ何言ってんだよ!らしくもねぇ。ほらしっかり歩け」
張郃「手厳しいな。今なら私のことを好き勝手できるぞ」
高覧「俺は強引は嫌なの。同意が良いのっていつも言ってるだろうが」
張郃「そうだったな」
高覧「いつのまにか男口調に戻ってるしよ。弱さを見せられねぇって気張ってんだろ。馬鹿」
張郃「そうね」
獄卒の配下の女兵士は全滅させたが張郃は麻痺して動けず、藩鳳隊と麹義隊においては、4分の3もの兵を失った。この戦いは、劉備軍の負けと言えるだろう。残った藩鳳隊と麹義隊の指揮権を夏侯蘭に任せ、高覧は張郃を抱えて、襄陽へと撤退することとなった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。補足説明と登場人物の設定資料
揚惇命
SF
『えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。』という作品の世界観の説明補足と各勢力の登場人物の設定資料となります。
本編のネタバレを含むため本編を読んでからお読みください。
※小説家になろう様・カクヨム様でも掲載しています。
続・歴史改変戦記「北のまほろば」
高木一優
SF
この物語は『歴史改変戦記「信長、中国を攻めるってよ」』の続編になります。正編のあらすじは序章で説明されますので、続編から読み始めても問題ありません。
タイム・マシンが実用化された近未来、歴史学者である私の論文が中国政府に採用され歴史改変実験「碧海作戦」が発動される。私の秘書官・戸部典子は歴女の知識を活用して戦国武将たちを支援する。歴史改変により織田信長は中国本土に攻め入り中華帝国を築き上げたのだが、日本国は帝国に飲み込まれて消滅してしまった。信長の中華帝国は殷賑を極め、世界の富を集める経済大国へと成長する。やがて西欧の勢力が帝国を襲い、私と戸部典子は真田信繁と伊達政宗を助けて西欧艦隊の攻撃を退け、ローマ教皇の領土的野心を砕く。平和が訪れたのもつかの間、十七世紀の帝国の北方では再び戦乱が巻き起ころうとしていた。歴史を思考実験するポリティカル歴史改変コメディー。

メトロポリス社へようこそ! ~「役立たずだ」とクビにされたおっさんの就職先は大企業の宇宙船を守る護衛官でした~
アンジェロ岩井
SF
「えっ、クビですか?」
中企業アナハイニム社の事務課に勤める大津修也(おおつしゅうや)は会社の都合によってクビを切られてしまう。
ろくなスキルも身に付けていない修也にとって再転職は絶望的だと思われたが、大企業『メトロポリス』からの使者が現れた。
『メトロポリス』からの使者によれば自身の商品を宇宙の植民星に運ぶ際に宇宙生物に襲われるという事態が幾度も発生しており、そのための護衛役として会社の顧問役である人工頭脳『マリア』が護衛役を務める適任者として選び出したのだという。
宇宙生物との戦いに用いるロトワングというパワードスーツには適性があり、その適性が見出されたのが大津修也だ。
大津にとっては他に就職の選択肢がなかったので『メトロポリス』からの選択肢を受けざるを得なかった。
『メトロポリス』の宇宙船に乗り込み、宇宙生物との戦いに明け暮れる中で、彼は護衛アンドロイドであるシュウジとサヤカと共に過ごし、絆を育んでいくうちに地球上にてアンドロイドが使用人としての扱いしか受けていないことを思い出す。
修也は戦いの中でアンドロイドと人間が対等な関係を築き、共存を行うことができればいいと考えたが、『メトロポリス』では修也とは対照的に人類との共存ではなく支配という名目で動き出そうとしていた。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる