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4章 三国鼎立
矛先を変える
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南蛮に散々にしてやられた劉璋は20万で攻めた兵が5万となって帰ってきた。そして、南蛮を屈服させることに成功したと民に宣言する。早速、約束の反故である。そして、次の矛先を漢中の張魯へと定める。
劉璋「聞け、益州の民よ。20万の兵が5万となる激しい戦いを制して、南蛮は我らに屈服した。南の安全は約束しよう。しかし、益州は未だ脅威に晒されている!我が益州に我が物顔で闊歩する漢中の張魯のことだ。五斗米道などという怪しげな教えに益州の民が惑わされぬように、この者らを根絶やしにせねばならん。誠に心苦しいことだが故に兵の徴兵と兵糧の徴収を追加で行う」
民男「俺たちからまだ搾り取ろうってのか。ふざけんな!」
劉璋「何か聞こえたが、この益州を守っている我への叛逆か。あの者を捕えよ!」
民男「離せ!離せ!こんな横暴をいつまでも許していて良いのか!」
劉璋「いやなら益州から出ていけば良い。逃げられればの話だがな!」
民女「酷い。私たちは平穏に暮らしたいだけなのに。こんなの。こんなの。監禁じゃない!」
劉璋「当然であろう。お前たちは我に守られている者、我がこの益州を治めているのだからな。我に従えなというのなら出ていくが良い!勿論、逃げられればの話だがな」
民女「うぅ、誰か。助けてください。この益州をお救いください」
劉璋「馬鹿な女だ。躾が必要なようだ。連れていけ」
民女「嫌、離して!離して!自国の民を物としてしか思ってない男なんて願い下げよ!」
劉璋「2度とそんな口が叩けないようにしてやろう。これは決定事項だ。断ることは許さぬ。兵糧も兵も我に尽くせ。それがお前たちの責務だ」
劉璋はそういうと城へと戻っていく。そこにやってくる劉璋の父の時代からの忠臣である厳顔。
厳顔「劉璋様、あのような物言いをしよるとは。いかがなものかと」
劉璋「なんだ、クソジジイの側近か。何しに来た?」
厳顔「劉焉様をジジイ呼ばわりとは。南蛮に負けるのも納得ですな」
劉璋「おいジジイ、テメェ何つった?俺が南蛮に負けた?ふざけんのも大概にしろ!説明しただろうがさっき。勝ったんだよ。南を平和にしてやったんだこの俺が。ジジイのお気に入りだからって舐めてんじゃねぇぞ!」
厳顔「ぐっ(どうして、こうも変わってしまわれた。周りから脅威に晒され精神に異常を起こしたとしか思えぬ。このような男に益州が守れるであろうか。しかし、劉延様から受けた恩を仇で返すような真似、ワシにはできん)申し訳ありません劉璋様」
劉璋「わかれば良いんだ。で、老害が何のようだ」
厳顔「歳を取りましたのでな。巴郡にて隠居をしようかと」
劉璋「なんだ、そんな報告か。お前など俺が当主になった時からお小言ばかりの老害であったわ。好きにせぇ」
厳顔「すっかり変わってしまわれたな。そのように致す。これにて失礼する」
劉璋「王累、準備はできているだろうな?」
王累「御意、徴収した兵らの妻や母を人質に取りました。兵糧の確保もできております。これで従わないということはないでしょう」
劉璋「ククク。無能な民は俺にただ従えば良い。頭の良い民など不要だ」
楊懐「劉璋様、あの女。俺が貰ってもいいすか?」
劉璋「ダメだ。あの生意気な口を聞いた女は俺がまず躾けるんだ。その後でよければくれてやるよ」
楊懐「ありがとうございます。ゲヘヘ」
高沛「ずるいぞ楊懐。俺も俺も」
劉璋「俺の後なら構わん」
皆がその場を後にした後、反抗的な口を聞いた民が連れてこられる。
民男「これでよろしかったんですよねぇ劉璋様」
劉璋「良い働きだった。お前のお陰でまたこうして反抗的で強気な女を好き勝手できるのだからな」
民男「いえいえ、こちらもいつも助かってますよ。なんたって、こんなに金くれるんですから」
民女「そんな、貴方たちグルだったの?」
劉璋「あぁ、コイツに反抗的な行動を取らせて、それに同調した強気な女を屈服させるのが俺の趣味でなぁ。あっ我のが良いか。いや、外向きの言葉は疲れるぜ」
民男「では、アッシはこれで」
劉璋「おぅ。また頼むわ」
民男「ヘイ」
民女「狂ってる。ここは、本当に狂ってる」
劉璋「だからなんだ?」
民女「全部、アンタが当主になってからよ。劉焉様の時は、平穏だったって母様が。イタッ、何すんのよ!」
劉璋「ガタガタ抜かすな小娘。クソジジイの時は良かっただ?それはテメェら民から見た姿だろうが!」
民女「苦しい。苦しい。離して。カハァ」
劉璋「なんだ、首絞めで感じたのか?ぐっしょりじゃねぇか。いいねぇ。いいねぇ。強気な女が虐められて感じるなんて最高じゃねぇか」
民女「アンタ、マジで頭おかしいんじゃない?命の危機に瀕して、恐怖で失禁しただけだっての。アンタなんかで感じるわけないでしょ」
劉璋「それでこそ躾甲斐があるってもんだ。2度とそんな口聞けねぇように徹底的にな」
民女「アンタなんかに無理よ」
劉璋「皆、最初はそういうんだけどよ。そいつらがどうなったか知ってっか?見せてやるよ。付いてこい」
劉璋と民女は奥にある部屋へと入っていく。そこには、色んな女が首輪を付けられて、恍惚の表情を浮かべていた。
劉璋「見たまえ、これが俺の酒池肉林よ。皆、お前と同様に俺に反抗した女どもだ。まぁ、俺が名前を与えてやった。俺に奉仕するための女どもだがな」
民女「あり得ない、こんなの狂ってる!」
劉璋「右から一姫ニ姫、、、、、、、、、十姫未だに堕ちていない女も居たな。なぁ、呉莧」
劉璋に呼ばれたこの女性こそ劉焉の三男であり、劉焉が手元に残してまで後を継がせたいと考えていた劉瑁の妻で、呉懿の妹なのであった。
劉璋「聞け、益州の民よ。20万の兵が5万となる激しい戦いを制して、南蛮は我らに屈服した。南の安全は約束しよう。しかし、益州は未だ脅威に晒されている!我が益州に我が物顔で闊歩する漢中の張魯のことだ。五斗米道などという怪しげな教えに益州の民が惑わされぬように、この者らを根絶やしにせねばならん。誠に心苦しいことだが故に兵の徴兵と兵糧の徴収を追加で行う」
民男「俺たちからまだ搾り取ろうってのか。ふざけんな!」
劉璋「何か聞こえたが、この益州を守っている我への叛逆か。あの者を捕えよ!」
民男「離せ!離せ!こんな横暴をいつまでも許していて良いのか!」
劉璋「いやなら益州から出ていけば良い。逃げられればの話だがな!」
民女「酷い。私たちは平穏に暮らしたいだけなのに。こんなの。こんなの。監禁じゃない!」
劉璋「当然であろう。お前たちは我に守られている者、我がこの益州を治めているのだからな。我に従えなというのなら出ていくが良い!勿論、逃げられればの話だがな」
民女「うぅ、誰か。助けてください。この益州をお救いください」
劉璋「馬鹿な女だ。躾が必要なようだ。連れていけ」
民女「嫌、離して!離して!自国の民を物としてしか思ってない男なんて願い下げよ!」
劉璋「2度とそんな口が叩けないようにしてやろう。これは決定事項だ。断ることは許さぬ。兵糧も兵も我に尽くせ。それがお前たちの責務だ」
劉璋はそういうと城へと戻っていく。そこにやってくる劉璋の父の時代からの忠臣である厳顔。
厳顔「劉璋様、あのような物言いをしよるとは。いかがなものかと」
劉璋「なんだ、クソジジイの側近か。何しに来た?」
厳顔「劉焉様をジジイ呼ばわりとは。南蛮に負けるのも納得ですな」
劉璋「おいジジイ、テメェ何つった?俺が南蛮に負けた?ふざけんのも大概にしろ!説明しただろうがさっき。勝ったんだよ。南を平和にしてやったんだこの俺が。ジジイのお気に入りだからって舐めてんじゃねぇぞ!」
厳顔「ぐっ(どうして、こうも変わってしまわれた。周りから脅威に晒され精神に異常を起こしたとしか思えぬ。このような男に益州が守れるであろうか。しかし、劉延様から受けた恩を仇で返すような真似、ワシにはできん)申し訳ありません劉璋様」
劉璋「わかれば良いんだ。で、老害が何のようだ」
厳顔「歳を取りましたのでな。巴郡にて隠居をしようかと」
劉璋「なんだ、そんな報告か。お前など俺が当主になった時からお小言ばかりの老害であったわ。好きにせぇ」
厳顔「すっかり変わってしまわれたな。そのように致す。これにて失礼する」
劉璋「王累、準備はできているだろうな?」
王累「御意、徴収した兵らの妻や母を人質に取りました。兵糧の確保もできております。これで従わないということはないでしょう」
劉璋「ククク。無能な民は俺にただ従えば良い。頭の良い民など不要だ」
楊懐「劉璋様、あの女。俺が貰ってもいいすか?」
劉璋「ダメだ。あの生意気な口を聞いた女は俺がまず躾けるんだ。その後でよければくれてやるよ」
楊懐「ありがとうございます。ゲヘヘ」
高沛「ずるいぞ楊懐。俺も俺も」
劉璋「俺の後なら構わん」
皆がその場を後にした後、反抗的な口を聞いた民が連れてこられる。
民男「これでよろしかったんですよねぇ劉璋様」
劉璋「良い働きだった。お前のお陰でまたこうして反抗的で強気な女を好き勝手できるのだからな」
民男「いえいえ、こちらもいつも助かってますよ。なんたって、こんなに金くれるんですから」
民女「そんな、貴方たちグルだったの?」
劉璋「あぁ、コイツに反抗的な行動を取らせて、それに同調した強気な女を屈服させるのが俺の趣味でなぁ。あっ我のが良いか。いや、外向きの言葉は疲れるぜ」
民男「では、アッシはこれで」
劉璋「おぅ。また頼むわ」
民男「ヘイ」
民女「狂ってる。ここは、本当に狂ってる」
劉璋「だからなんだ?」
民女「全部、アンタが当主になってからよ。劉焉様の時は、平穏だったって母様が。イタッ、何すんのよ!」
劉璋「ガタガタ抜かすな小娘。クソジジイの時は良かっただ?それはテメェら民から見た姿だろうが!」
民女「苦しい。苦しい。離して。カハァ」
劉璋「なんだ、首絞めで感じたのか?ぐっしょりじゃねぇか。いいねぇ。いいねぇ。強気な女が虐められて感じるなんて最高じゃねぇか」
民女「アンタ、マジで頭おかしいんじゃない?命の危機に瀕して、恐怖で失禁しただけだっての。アンタなんかで感じるわけないでしょ」
劉璋「それでこそ躾甲斐があるってもんだ。2度とそんな口聞けねぇように徹底的にな」
民女「アンタなんかに無理よ」
劉璋「皆、最初はそういうんだけどよ。そいつらがどうなったか知ってっか?見せてやるよ。付いてこい」
劉璋と民女は奥にある部屋へと入っていく。そこには、色んな女が首輪を付けられて、恍惚の表情を浮かべていた。
劉璋「見たまえ、これが俺の酒池肉林よ。皆、お前と同様に俺に反抗した女どもだ。まぁ、俺が名前を与えてやった。俺に奉仕するための女どもだがな」
民女「あり得ない、こんなの狂ってる!」
劉璋「右から一姫ニ姫、、、、、、、、、十姫未だに堕ちていない女も居たな。なぁ、呉莧」
劉璋に呼ばれたこの女性こそ劉焉の三男であり、劉焉が手元に残してまで後を継がせたいと考えていた劉瑁の妻で、呉懿の妹なのであった。
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