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4章 三国鼎立
倉亭新城の戦い(承)
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目に矢が刺さったまま、命からがら逃げ帰った夏侯惇が曹操に膝をつく。
夏侯惇「孟徳、こんな無様な失態を晒した俺を罰してくれ」
曹操「元譲、一体何が?その眼はどうした?」
夏侯惇「倉亭など簡単に落とせれると己が力を過信した代償だ。もう過信しない。これはその戒めだ」
夏侯惇はそういうと左眼に刺さった矢を目玉ごと引き抜き喰らった。
曹操「元譲、何をしている!?」
夏侯惇「親から貰った大事な一部だ。捨てることなどできようものか」
勿論、夏侯惇の言う親から貰ったというのは大事な身体の一部という意味で親から移植を受けたとかではない。というかこの時代にそれは無理な話だ。一応説明を追記しておく。
曹操「お前にそこまでの痛手を与えるとはな。鳶を殺して、鷹が出てきたか」
鳶が鷹を産むという諺がある。曹操は袁紹の才覚は平凡だが侮れないと感じていた。その袁紹がより優れた袁尚を設けた。袁紹を鳶と称して、産まれた袁尚を鷹と称したのだ。曹操なりの賛辞である。
郭嘉「しかし、困りましたね。倉亭新城に近づくことができないうえに夏侯惇殿がこの有様とは。誰か倉亭新城を落とせる猛者はいないものか」
郭嘉はチラチラと関羽と馬超を見るが2人とも反応がないことに一抹の不安を覚える。
郭嘉「(関羽殿も馬超殿も乗ってこないか。馬超は内心では曹操殿が馬騰殿を監禁していると考えているから兵を無駄に失いたくない気持ちがあるのはわかるんだけどね。どうして関羽殿。こんな大きな戦いを前に君が乗ってこないのかな。荀彧、君は何を企んでいるんだい?)」
関羽「(郭嘉がチラチラとこちらを見てきていたな。何か勘付かれたかもしれんな。正直言って、夏侯惇が勝手に先駆けしてくれて助かった。そうでなければ、某が突撃していたであろう。あれで、冷静になれた。兄者から預かっている大事な兵をむざむざと失うわけにはいかない。南では兄者の弟で、兄者と義兄弟の契りを交わした某にとっても義弟となる義賢が頑張っているのだ。いずれ来る曹操との大戦を前に大事な将兵を失うことは避けねばならん)」
関羽はそう考えると息を吐き。こう進言した。
関羽「歴戦の猛将である夏侯惇殿がここまでの痛手を受けたのだ。睨み合いに持ち込み持久戦に徹するのが良いだろう」
郭嘉「関羽殿らしくない発言だね。早々に決着を付けて、劉備殿の元に帰りたい君なら真っ先に攻撃を進言すると思ったよ」
関羽「フッ。確かにな。だが、こちらにはこちらの都合がある。援軍として戦うことには承諾したが死に駒として使われる気は毛頭ない」
郭嘉「(成程、こちらの考えもお見通しってね。流石、軍神と称される男と言えるかな。もうちょっと挑発して揺さぶっておこうかな)こちらとしては、その武を前線で思う存分、発揮してもらいたかったんだけど無理なら仕方ないね。曹操殿、関羽殿は戦いたくないそうだから第二陣を出すしかないかな。こちらは時間をかけるつもりはないからさ」
曹操「うむ。子考よ。任せたぞ」
曹仁「はっ。お任せを。夏侯惇殿、副将を頼めますかな?」
夏侯惇「曹仁、お前。わかった。この眼でもできることはあるだろう」
関羽「(郭嘉が挑発を仕掛けてきたか。どうしても我が軍を駒として使いたいようだな。単福がついてきてくれて助かったな)
関羽は華北に向かうまでのことを思い出していた。
関羽「張遼に徐晃よ。本当に某の供をするというのか?」
張遼「うむ。それに呂布様から関羽殿に渡すように預かっているものがある」
関羽「呂布殿が?」
張遼が1匹の馬を連れてきた。赤い馬だ。
関羽「これは、呂布殿の愛馬、赤兎馬ではないか!?」
張遼「まぁ、そう思うのも無理はありませんな。呂布殿の赤兎が産んだ牝馬です。じゃじゃ馬のお転婆馬で、誰も乗りこなせてませんが」
徐晃「乗ったら振り落とされましたな」
赤兎馬「ヒヒーン(ガサツなアンタに乗られるとか無理。そもそもなんで、いつも頭に頭巾巻いてんの?ハゲだってわかってんだから脱げよって感じ。それに高貴なアタシに乗れるのは、カッコいい長~いお髭のダンディなおじさまだけなんだから)」
そんな赤兎馬に関羽が近づいていく。
関羽「ほほーう。これは良い馬だな。どうした。そんなに誰も背に乗せたくは無いのか。よーしよし」
赤兎馬「ヒヒーン(アタシ好みのお髭の長~いダンディなおじさま!!!!どうぞ乗って乗って~)」
関羽「これ、そう顔を舐めるでない。ベタベタになるではないか。ワッハッハッハ」
張遼「気に入られたようですな。呂布様の見立て通りだったということか」
徐晃「どうして、名馬持ちは馬と会話できるんだろうな?」
張遼「呂布様も赤兎とよく話しておられるし、劉丁殿も黝廉だったか?馬とよく話しているのを観たな」
徐晃「関羽殿とて、まるで会話しているように見えんか?」
張遼「成程、名将とは馬にも愛されるのかもしれんな」
徐庶「遅れて申し訳ない。おっとっと。孔明に許可を貰うのに時間がかかっちゃったよ」
関羽「単福ではないか。どうしたのだ?」
徐庶「関羽殿はそっちで呼ぶんですね。まぁ本名なので構いませんが、それにどうしたのだはこちらの台詞ですよ」
関羽「すっかり懐かれてしまってな。こりゃ、もう辞めんか。髭までビチョビチョではないか。全く、可愛いじゃじゃ馬め」
赤兎馬「ヒヒーン(ダンディなおじさまのお名前は、関羽様って言うのね。もうすっごく好きなの。離れたくな~い)」
徐庶「まぁ、良いんじゃないですか。その馬も離れたくなさそうですし」
張遼「呂布様からは関羽殿が気に入られたのなら差し上げよと仰せつかっている」
関羽「そうか。気に入った。とすれば名前を付けてやらんとな。赤兎は呂布殿の愛馬の名前だし。うーん」
徐庶「赤い龍と書いて、赤龍|《セキリュウ》というのはどうです?」
関羽「赤龍か。良い名前だ。単福よ。その名を頂こう。今日からお前は赤龍だ」
赤龍「ヒヒーン(このお髭の長~いダンディなおじさま。関羽様とずっと一緒にいられるのね~それならなんでも良いです~)」
関羽「それにしても単福。どうしてお前まで?」
徐庶「郭嘉は油断ならない相手。どんな手で関羽殿を絡め取ろうとするかわかったものではない。この戦は殿のためできるだけ華北戦線を引き延ばすことに意味がある戦いですから」
関羽「確かに某だけでは挑発に乗ることもあろう。単福、お前が付いてきてくれることを嬉しく思うぞ」
徐庶「えぇ、任せてください。必ずや良き方向に進めてみせますよ」
関羽の回想が終わる。
郭嘉「関羽殿どうしましたか?」
関羽「いや、攻めたいのならそれに従うが。持久戦を仕掛けた方が被害は最小限で済むと考えると言いたかっただけだ」
関羽は郭嘉の挑発に乗らなかった。それゆえ、郭嘉は痛みを伴う行動を取るしかなかった。となれば、曹操軍最強の男、曹仁に出張ってもらうしかなかったのである。
夏侯惇「孟徳、こんな無様な失態を晒した俺を罰してくれ」
曹操「元譲、一体何が?その眼はどうした?」
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曹操「元譲、何をしている!?」
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勿論、夏侯惇の言う親から貰ったというのは大事な身体の一部という意味で親から移植を受けたとかではない。というかこの時代にそれは無理な話だ。一応説明を追記しておく。
曹操「お前にそこまでの痛手を与えるとはな。鳶を殺して、鷹が出てきたか」
鳶が鷹を産むという諺がある。曹操は袁紹の才覚は平凡だが侮れないと感じていた。その袁紹がより優れた袁尚を設けた。袁紹を鳶と称して、産まれた袁尚を鷹と称したのだ。曹操なりの賛辞である。
郭嘉「しかし、困りましたね。倉亭新城に近づくことができないうえに夏侯惇殿がこの有様とは。誰か倉亭新城を落とせる猛者はいないものか」
郭嘉はチラチラと関羽と馬超を見るが2人とも反応がないことに一抹の不安を覚える。
郭嘉「(関羽殿も馬超殿も乗ってこないか。馬超は内心では曹操殿が馬騰殿を監禁していると考えているから兵を無駄に失いたくない気持ちがあるのはわかるんだけどね。どうして関羽殿。こんな大きな戦いを前に君が乗ってこないのかな。荀彧、君は何を企んでいるんだい?)」
関羽「(郭嘉がチラチラとこちらを見てきていたな。何か勘付かれたかもしれんな。正直言って、夏侯惇が勝手に先駆けしてくれて助かった。そうでなければ、某が突撃していたであろう。あれで、冷静になれた。兄者から預かっている大事な兵をむざむざと失うわけにはいかない。南では兄者の弟で、兄者と義兄弟の契りを交わした某にとっても義弟となる義賢が頑張っているのだ。いずれ来る曹操との大戦を前に大事な将兵を失うことは避けねばならん)」
関羽はそう考えると息を吐き。こう進言した。
関羽「歴戦の猛将である夏侯惇殿がここまでの痛手を受けたのだ。睨み合いに持ち込み持久戦に徹するのが良いだろう」
郭嘉「関羽殿らしくない発言だね。早々に決着を付けて、劉備殿の元に帰りたい君なら真っ先に攻撃を進言すると思ったよ」
関羽「フッ。確かにな。だが、こちらにはこちらの都合がある。援軍として戦うことには承諾したが死に駒として使われる気は毛頭ない」
郭嘉「(成程、こちらの考えもお見通しってね。流石、軍神と称される男と言えるかな。もうちょっと挑発して揺さぶっておこうかな)こちらとしては、その武を前線で思う存分、発揮してもらいたかったんだけど無理なら仕方ないね。曹操殿、関羽殿は戦いたくないそうだから第二陣を出すしかないかな。こちらは時間をかけるつもりはないからさ」
曹操「うむ。子考よ。任せたぞ」
曹仁「はっ。お任せを。夏侯惇殿、副将を頼めますかな?」
夏侯惇「曹仁、お前。わかった。この眼でもできることはあるだろう」
関羽「(郭嘉が挑発を仕掛けてきたか。どうしても我が軍を駒として使いたいようだな。単福がついてきてくれて助かったな)
関羽は華北に向かうまでのことを思い出していた。
関羽「張遼に徐晃よ。本当に某の供をするというのか?」
張遼「うむ。それに呂布様から関羽殿に渡すように預かっているものがある」
関羽「呂布殿が?」
張遼が1匹の馬を連れてきた。赤い馬だ。
関羽「これは、呂布殿の愛馬、赤兎馬ではないか!?」
張遼「まぁ、そう思うのも無理はありませんな。呂布殿の赤兎が産んだ牝馬です。じゃじゃ馬のお転婆馬で、誰も乗りこなせてませんが」
徐晃「乗ったら振り落とされましたな」
赤兎馬「ヒヒーン(ガサツなアンタに乗られるとか無理。そもそもなんで、いつも頭に頭巾巻いてんの?ハゲだってわかってんだから脱げよって感じ。それに高貴なアタシに乗れるのは、カッコいい長~いお髭のダンディなおじさまだけなんだから)」
そんな赤兎馬に関羽が近づいていく。
関羽「ほほーう。これは良い馬だな。どうした。そんなに誰も背に乗せたくは無いのか。よーしよし」
赤兎馬「ヒヒーン(アタシ好みのお髭の長~いダンディなおじさま!!!!どうぞ乗って乗って~)」
関羽「これ、そう顔を舐めるでない。ベタベタになるではないか。ワッハッハッハ」
張遼「気に入られたようですな。呂布様の見立て通りだったということか」
徐晃「どうして、名馬持ちは馬と会話できるんだろうな?」
張遼「呂布様も赤兎とよく話しておられるし、劉丁殿も黝廉だったか?馬とよく話しているのを観たな」
徐晃「関羽殿とて、まるで会話しているように見えんか?」
張遼「成程、名将とは馬にも愛されるのかもしれんな」
徐庶「遅れて申し訳ない。おっとっと。孔明に許可を貰うのに時間がかかっちゃったよ」
関羽「単福ではないか。どうしたのだ?」
徐庶「関羽殿はそっちで呼ぶんですね。まぁ本名なので構いませんが、それにどうしたのだはこちらの台詞ですよ」
関羽「すっかり懐かれてしまってな。こりゃ、もう辞めんか。髭までビチョビチョではないか。全く、可愛いじゃじゃ馬め」
赤兎馬「ヒヒーン(ダンディなおじさまのお名前は、関羽様って言うのね。もうすっごく好きなの。離れたくな~い)」
徐庶「まぁ、良いんじゃないですか。その馬も離れたくなさそうですし」
張遼「呂布様からは関羽殿が気に入られたのなら差し上げよと仰せつかっている」
関羽「そうか。気に入った。とすれば名前を付けてやらんとな。赤兎は呂布殿の愛馬の名前だし。うーん」
徐庶「赤い龍と書いて、赤龍|《セキリュウ》というのはどうです?」
関羽「赤龍か。良い名前だ。単福よ。その名を頂こう。今日からお前は赤龍だ」
赤龍「ヒヒーン(このお髭の長~いダンディなおじさま。関羽様とずっと一緒にいられるのね~それならなんでも良いです~)」
関羽「それにしても単福。どうしてお前まで?」
徐庶「郭嘉は油断ならない相手。どんな手で関羽殿を絡め取ろうとするかわかったものではない。この戦は殿のためできるだけ華北戦線を引き延ばすことに意味がある戦いですから」
関羽「確かに某だけでは挑発に乗ることもあろう。単福、お前が付いてきてくれることを嬉しく思うぞ」
徐庶「えぇ、任せてください。必ずや良き方向に進めてみせますよ」
関羽の回想が終わる。
郭嘉「関羽殿どうしましたか?」
関羽「いや、攻めたいのならそれに従うが。持久戦を仕掛けた方が被害は最小限で済むと考えると言いたかっただけだ」
関羽は郭嘉の挑発に乗らなかった。それゆえ、郭嘉は痛みを伴う行動を取るしかなかった。となれば、曹操軍最強の男、曹仁に出張ってもらうしかなかったのである。
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