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4章 三国鼎立
荊州戦線開幕!蘆江にて劉表軍を迎撃せよ(破)
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劉表から先陣を任された張子雲・史璜の2人が蘆江城を攻略するべく城に近づいて行く。そして城門前に辿り着いた時、突如としてそれが火を噴く。火を噴くといっても本当に火を噴いたわけではない。連弩車による一斉射撃。この餌食となり、劉表軍の兵たちがバタバタと倒れる。
張子雲「何だと!?あれは何だ!我が兵たちが次々と」
史璜「張子雲、あれだあの機械から矢が発射されているのだ。あれを壊すぞ」
張子雲「どうやらずっと撃ち続けているわけでは無いようだな。良し、未だ取り付いて破壊せよ」
劉表兵「オオオオオオオ」
連弩車に新たな矢を補充している間に取り囲もうとする劉表軍の兵たちに今度は城壁からこの4人の弓の武芸者たちの弓が襲いかかる。
義賢「さて、今から勝負ですよ」
太史慈「負けませんぞ」
黄忠「若い者にワシの弓を見せつけてやろうぞ」
黄叙「劉丁先生や太史慈殿。父上じゃなかった黄将軍にも負けません」
義賢は、矢を3本番えて放つ。それが連弩車に迫る劉表軍の兵の頭を撃ち抜く。
義賢「先ずは、俺が3ポイント先取で良いですね」
黄忠「虎牢関の時も思うたが中々やるわい」
太史慈「改めて見るとやはり凄い技術だ」
黄叙「劉丁先生がこれ程の弓の腕前だったなんて」
次々と迫り来る劉表軍の兵たちを撃ち抜いていく4人。
劉表兵「ヒィーあの変な機械に近付くことができねぇ。敵の弓兵は化け物か」
張子雲「落ち着け落ち着くのだ。流石にここまで矢は届かん。ガハッ」
史璜「まさか、この距離で。引くのだ引けー。グワァ」
劉表兵「張子雲様と史璜様が討ち死にした。もうダメだー態勢を立て直すんだー」
張子雲を貫いたのは黄忠の弓で、史璜を貫いたのは、黄叙の弓だった。
義賢「流石黄将軍。あの距離で指揮を取る指揮官を一撃で仕留めるとは」
太史慈「まだまだこの太史子儀の弓は未熟であった。良い勝負だった」
黄忠「黄叙、何を茫然としておる。喜ぶが良い。敵将の首を挙げたのじゃからな」
黄叙「僕が、僕の弓が劉丁先生や太史慈殿に優った?ヤッター。僕だってやればできるんだぞこら」
義賢「ハハハ。確かに今回は先生の負けだ。よくできましたね黄叙」
黄叙「劉丁先生。ありがとうございます」
4人が勝負の健闘を称え合っていた。義賢が600の兵を。太史慈が450の兵を。黄忠が700の兵と張子雲を。黄叙が250の兵と史璜を。合計2000の兵と2人の指揮官を4人の弓だけで討ち取ったのである。そして連弩車による死者は3000を超える。劉表軍の先陣の5千が壊滅する結果となった。この結果に最も驚いていたのは荀攸と荀彧の2人だった。
荀攸「叔父上、あの人達は化け物なのでは無いか?」
荀彧「4人で2000人を討ち取るとは、私だって驚いています。横の矢筒置きに矢を入れても入れても全て使う勢いでした」
荀攸「だが、策としてはこれでかなり相手に痛手を与えたかと。連弩車を警戒して、迂闊に近付くこともできないだろう。まずまずといったところだ」
荀彧「えぇ、次は最高戦力である関羽殿の出番です」
関羽「ようやく某の出番か。翼徳も今頃略奪が成功している頃だろう。蘆江を攻める劉表軍にトドメを刺してやるとしようぞ」
蒯越と蒯良はこの結果に驚きを隠せないでいた。
蒯越「まさかあのような機械を準備していたとは」
蒯良「それよりも驚くことは後方から指揮を取っていたはずの張子雲殿と史璜殿が成す術なく矢の一撃を受け戦死したことだ。劉備軍とはここまで精強とは」
劉表「蒯越・蒯良、何か策を考えるのだ。このまましてやられるわけにはいかん」
???「(あの機械は成程、多数の矢を打ち出す。さしずめ連弩車といったところでしょうか。何かあるとは睨んでいましたがそれよりも恐ろしいのは、あの距離の指揮官を仕留める弓の腕前を持つものが少なくとも2人はいるという事です。劉表軍の兵がほぼ同時に騒いでいた事から両将が同時に討ち取られたのは間違い無いでしょう。さて、次は兵糧の奪取といったところでしょうか。全く嫌らしい良い手ばかりです)」
蒯祺「孔明、どうするべきか?」
そう蒯祺の妻は諸葛亮の姉。この天才軍師がここから巻き返しを図る。
諸葛亮「蒯祺義兄上、劉備軍の次の目的は何だと思いますか?」
蒯祺「うーん。先陣を完膚なきまでに叩き潰したのは奇襲と聞いていたこちらの士気を大きく挫く事であろう。ここに来て、次にやられて嫌な事といえば、まさか!」
諸葛亮「どうやら気付かれたようですね」
蒯祺「それだけは何としても阻止せねば最悪全滅する」
諸葛亮「文聘殿と霍峻殿で何とかなれば良いですが相手は勇猛揃いの劉備軍。最悪のことも考え、私なら相手に奇襲が悟られている時点で、引き返し防衛戦に切り替えます。相手はこの戦いで、こちらの壊滅を狙っていることでしょう。そうすれば楽して江夏を落とすことができるでしょう」
この読み通り。後方では文聘と霍篤・霍峻の率いる兵糧部隊が張飛・甘寧・張遼の襲撃を受けていた。
張飛「張翼徳様の出番だぜってな」
甘寧「鈴の甘寧が通るぜ」
張遼「張文遠、推参。命が惜しくなければかかって参られよ」
文聘「劉備の義弟。猛将の張飛か。相手にとって不足なし。何としても兵糧を守るのだ」
霍篤「全く兵糧を狙うとは流石と言える」
霍峻「兄上、感心している場合では無いと思うが」
張飛と文聘。甘寧と霍篤。張遼と霍峻がそれぞれ打ち合う。しかし決着は付かない。彼らとしても兵糧を失うことが何を意味しているかをわかっている。だからこそ必死だ。それゆえ通常以上の力を発揮していた。
張子雲「何だと!?あれは何だ!我が兵たちが次々と」
史璜「張子雲、あれだあの機械から矢が発射されているのだ。あれを壊すぞ」
張子雲「どうやらずっと撃ち続けているわけでは無いようだな。良し、未だ取り付いて破壊せよ」
劉表兵「オオオオオオオ」
連弩車に新たな矢を補充している間に取り囲もうとする劉表軍の兵たちに今度は城壁からこの4人の弓の武芸者たちの弓が襲いかかる。
義賢「さて、今から勝負ですよ」
太史慈「負けませんぞ」
黄忠「若い者にワシの弓を見せつけてやろうぞ」
黄叙「劉丁先生や太史慈殿。父上じゃなかった黄将軍にも負けません」
義賢は、矢を3本番えて放つ。それが連弩車に迫る劉表軍の兵の頭を撃ち抜く。
義賢「先ずは、俺が3ポイント先取で良いですね」
黄忠「虎牢関の時も思うたが中々やるわい」
太史慈「改めて見るとやはり凄い技術だ」
黄叙「劉丁先生がこれ程の弓の腕前だったなんて」
次々と迫り来る劉表軍の兵たちを撃ち抜いていく4人。
劉表兵「ヒィーあの変な機械に近付くことができねぇ。敵の弓兵は化け物か」
張子雲「落ち着け落ち着くのだ。流石にここまで矢は届かん。ガハッ」
史璜「まさか、この距離で。引くのだ引けー。グワァ」
劉表兵「張子雲様と史璜様が討ち死にした。もうダメだー態勢を立て直すんだー」
張子雲を貫いたのは黄忠の弓で、史璜を貫いたのは、黄叙の弓だった。
義賢「流石黄将軍。あの距離で指揮を取る指揮官を一撃で仕留めるとは」
太史慈「まだまだこの太史子儀の弓は未熟であった。良い勝負だった」
黄忠「黄叙、何を茫然としておる。喜ぶが良い。敵将の首を挙げたのじゃからな」
黄叙「僕が、僕の弓が劉丁先生や太史慈殿に優った?ヤッター。僕だってやればできるんだぞこら」
義賢「ハハハ。確かに今回は先生の負けだ。よくできましたね黄叙」
黄叙「劉丁先生。ありがとうございます」
4人が勝負の健闘を称え合っていた。義賢が600の兵を。太史慈が450の兵を。黄忠が700の兵と張子雲を。黄叙が250の兵と史璜を。合計2000の兵と2人の指揮官を4人の弓だけで討ち取ったのである。そして連弩車による死者は3000を超える。劉表軍の先陣の5千が壊滅する結果となった。この結果に最も驚いていたのは荀攸と荀彧の2人だった。
荀攸「叔父上、あの人達は化け物なのでは無いか?」
荀彧「4人で2000人を討ち取るとは、私だって驚いています。横の矢筒置きに矢を入れても入れても全て使う勢いでした」
荀攸「だが、策としてはこれでかなり相手に痛手を与えたかと。連弩車を警戒して、迂闊に近付くこともできないだろう。まずまずといったところだ」
荀彧「えぇ、次は最高戦力である関羽殿の出番です」
関羽「ようやく某の出番か。翼徳も今頃略奪が成功している頃だろう。蘆江を攻める劉表軍にトドメを刺してやるとしようぞ」
蒯越と蒯良はこの結果に驚きを隠せないでいた。
蒯越「まさかあのような機械を準備していたとは」
蒯良「それよりも驚くことは後方から指揮を取っていたはずの張子雲殿と史璜殿が成す術なく矢の一撃を受け戦死したことだ。劉備軍とはここまで精強とは」
劉表「蒯越・蒯良、何か策を考えるのだ。このまましてやられるわけにはいかん」
???「(あの機械は成程、多数の矢を打ち出す。さしずめ連弩車といったところでしょうか。何かあるとは睨んでいましたがそれよりも恐ろしいのは、あの距離の指揮官を仕留める弓の腕前を持つものが少なくとも2人はいるという事です。劉表軍の兵がほぼ同時に騒いでいた事から両将が同時に討ち取られたのは間違い無いでしょう。さて、次は兵糧の奪取といったところでしょうか。全く嫌らしい良い手ばかりです)」
蒯祺「孔明、どうするべきか?」
そう蒯祺の妻は諸葛亮の姉。この天才軍師がここから巻き返しを図る。
諸葛亮「蒯祺義兄上、劉備軍の次の目的は何だと思いますか?」
蒯祺「うーん。先陣を完膚なきまでに叩き潰したのは奇襲と聞いていたこちらの士気を大きく挫く事であろう。ここに来て、次にやられて嫌な事といえば、まさか!」
諸葛亮「どうやら気付かれたようですね」
蒯祺「それだけは何としても阻止せねば最悪全滅する」
諸葛亮「文聘殿と霍峻殿で何とかなれば良いですが相手は勇猛揃いの劉備軍。最悪のことも考え、私なら相手に奇襲が悟られている時点で、引き返し防衛戦に切り替えます。相手はこの戦いで、こちらの壊滅を狙っていることでしょう。そうすれば楽して江夏を落とすことができるでしょう」
この読み通り。後方では文聘と霍篤・霍峻の率いる兵糧部隊が張飛・甘寧・張遼の襲撃を受けていた。
張飛「張翼徳様の出番だぜってな」
甘寧「鈴の甘寧が通るぜ」
張遼「張文遠、推参。命が惜しくなければかかって参られよ」
文聘「劉備の義弟。猛将の張飛か。相手にとって不足なし。何としても兵糧を守るのだ」
霍篤「全く兵糧を狙うとは流石と言える」
霍峻「兄上、感心している場合では無いと思うが」
張飛と文聘。甘寧と霍篤。張遼と霍峻がそれぞれ打ち合う。しかし決着は付かない。彼らとしても兵糧を失うことが何を意味しているかをわかっている。だからこそ必死だ。それゆえ通常以上の力を発揮していた。
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