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4章 三国鼎立
時は来た。荊州に向け進軍を開始する
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時は200年、曹操が全軍を動かし、袁紹と事を構える。華北と中原を賭けた天下分け目の大戦が始まろうとしていた。両軍は官渡の地にて合間見えることとなる。だが、その話ではなく。我が兄上劉備玄徳は、この機に乗じて、荊州へと侵攻を開始する。総大将は劉備玄徳自らが率いる。副将に関羽・張飛・趙雲・黄忠・張郃・甘寧という錚々たるメンバーに加え軍師に荀彧・荀攸・義賢の3人が付いた。これはその時の下邳城の様子から始まる。
簡雍「やれやれ。久々の出番が来たと思ったら報告役とはねぇ」
孫乾「簡雍殿、そのように不貞腐れますな。我ら外交官に仕事が無いのは平和なことでしょう」
簡雍「やれやれ。不貞腐れてなどいないさ」
2人が下邳城に到着する。
簡雍「殿、曹操が動きましたよっと」
劉備「憲和、久しいな。息災であったか」
簡雍「まぁ、それなりに忙しくさせてもらっていましたよっと」
孫乾「いやいや、暇してたでしょう」
劉備「孫乾もよく来てくれた。お前たちは我が軍の外交の要なのだ。いつも助かっている。感謝する」
孫乾「そのような勿体無い御言葉。頭をお上げくだされ殿」
簡雍「頭下げれば良いと思ってんのか。誠意が足りんぞ~」
義賢「全く、憲和は相変わらずだな。兄上をそう苛めてやらんでくれよ」
簡雍「義賢、ほぅ憲和って呼ぶようになったってことは記憶が戻ったのかねぇ」
義賢「少しづつですが」
簡雍「良いことだ。やれやれ、めんどくさいが仕事を果たすとしますかねぇ。曹操軍10万が華北に向け進軍を開始、それを受け袁紹軍は100万を動員。両者は官渡の地にてぶつかるだろう」
荀彧「劉丁殿の挑発が効きましたね」
義賢「まさか10倍の兵力で対応するとは、、、(大丈夫だよな曹操勝てるよな。負けたらどうなんだろ?気になるけど関われない戦いで巻き戻りは無しにしてくれよ)」
孫乾「孫策もそれを受け呉にて兵を集め豫章に進軍を開始、その数5万。長沙に向かうものと思われます」
荀彧「ここまでは、予定通りですね」
義賢「えぇ」
簡雍「追加情報だ。曹操は涼州の備えに側室との間に産まれた曹丕を充て、我らの備えに正室との長男である曹昂を置いてるってよ」
義賢「流石に同盟といえど空にはしませんでしたか」
荀彧「ではこちらも備えを残さねばなりません。誰にしたものか」
???「その役目、この呂奉先にお任せくだされ」
呂布が入ってきて、劉備に跪き臣下の礼をした。
劉備「決心が付いたのだな呂布よ」
呂布「はっこの呂奉先、これよりは劉玄徳を殿と仰ぎ。我が武をお預け致す」
劉備「呂布よ。我が軍はお前の参陣を歓迎する」
荀彧「天下最強の男を手に入れるとは、我が殿は全く恐ろしい。ですが呂布殿ならばそう易々と城は落ちないでしょう」
義賢「呂布殿、よろしくお願い致す」
呂布「心得た」
???「お待ちください。私を劉丁様のお側に置いてください。必ずお役に立ちます。この前のような失態は致しません」
呂布「何をいうのだ呂姫」
呂姫「父上は過保護すぎるのです。私は鬼神呂布の娘です。戦場に出たいし、守られているばかりのか弱い女子では無いのです」
呂布「しかし」
張遼「呂布殿、某からもお願い致す。姫様の覚悟は相当なもの」
高順「呂布殿、俺からもお願いする」
呂布「わかった。では張遼、呂姫の護衛として供をせよ。それが条件だ」
呂姫「父上、それが過保護なんだってば」
張遼「姫様。わかりました。この張文遠、身命を賭して御守りいたそう」
呂布「話はまとまった」
義賢「いや、あの勝手にまとめられても。えっ!?」
呂姫が義賢の腕を取り、ニッコリと微笑んでいる。
呂姫「よろしくお願いします劉丁様」
義賢「あっはい(グイグイくる勢いに押されてはいって言っちゃったんだけど全然良く無いよ)」
張遼「劉丁殿、安心めされよ。姫様の御身は某がお守りする」
義賢「宜しくです(僕の部隊に張遼と太史慈って、確か張遼から受けた矢傷が元で太史慈って亡くなったんだよな。それが僕の部隊って。良いんだよな太史慈も長生きできるってことだよな。そうだよな)」
劉備「では、進軍するとしよう」
義賢「まさか兄上自らが兵を率いるとは思いませんでした」
劉備「同族を攻めるのだ。覚悟を持たねばならないと思ってな。私は肝心なところでいつも思い悩む。黄巾の乱の時は、義勇兵の結成で思い悩み。反董卓連合では、後先考えず霊帝様であった董卓を悪者だと決めつけていた。その陰で、いつもお前が私を支えてくれていた。この戦いでも、思い悩む私をどうか導いてくれ」
義賢「お任せください兄上」
荀彧「今は、私もおります。殿1人で悩む必要はありません。皆で悩み最善を尽くせば良いのです」
荀攸「叔父上のお役に立ちますよ」
荀彧「此度はこの通り我が甥荀攸も参陣してくれてます」
劉備「そうであったな。この戦いにて荊州を取る」
関羽「そのいきですぞ兄者」
張飛「大兄者に触れようとする奴は、この俺がギッタンバッタンにしてやるぜ」
趙雲「趙子龍にお任せを」
黄忠「この黄漢升の弓を喰らわせてやりましょうぞ」
甘寧「家族を守ってやんのが錦帆賊の粋ってな」
張郃「張儁乂が華麗に仕留めて見せましょう。ゴホン、仕留めて見せよう」
劉備軍総勢5万が江夏に向け進軍を開始した。
簡雍「やれやれ。久々の出番が来たと思ったら報告役とはねぇ」
孫乾「簡雍殿、そのように不貞腐れますな。我ら外交官に仕事が無いのは平和なことでしょう」
簡雍「やれやれ。不貞腐れてなどいないさ」
2人が下邳城に到着する。
簡雍「殿、曹操が動きましたよっと」
劉備「憲和、久しいな。息災であったか」
簡雍「まぁ、それなりに忙しくさせてもらっていましたよっと」
孫乾「いやいや、暇してたでしょう」
劉備「孫乾もよく来てくれた。お前たちは我が軍の外交の要なのだ。いつも助かっている。感謝する」
孫乾「そのような勿体無い御言葉。頭をお上げくだされ殿」
簡雍「頭下げれば良いと思ってんのか。誠意が足りんぞ~」
義賢「全く、憲和は相変わらずだな。兄上をそう苛めてやらんでくれよ」
簡雍「義賢、ほぅ憲和って呼ぶようになったってことは記憶が戻ったのかねぇ」
義賢「少しづつですが」
簡雍「良いことだ。やれやれ、めんどくさいが仕事を果たすとしますかねぇ。曹操軍10万が華北に向け進軍を開始、それを受け袁紹軍は100万を動員。両者は官渡の地にてぶつかるだろう」
荀彧「劉丁殿の挑発が効きましたね」
義賢「まさか10倍の兵力で対応するとは、、、(大丈夫だよな曹操勝てるよな。負けたらどうなんだろ?気になるけど関われない戦いで巻き戻りは無しにしてくれよ)」
孫乾「孫策もそれを受け呉にて兵を集め豫章に進軍を開始、その数5万。長沙に向かうものと思われます」
荀彧「ここまでは、予定通りですね」
義賢「えぇ」
簡雍「追加情報だ。曹操は涼州の備えに側室との間に産まれた曹丕を充て、我らの備えに正室との長男である曹昂を置いてるってよ」
義賢「流石に同盟といえど空にはしませんでしたか」
荀彧「ではこちらも備えを残さねばなりません。誰にしたものか」
???「その役目、この呂奉先にお任せくだされ」
呂布が入ってきて、劉備に跪き臣下の礼をした。
劉備「決心が付いたのだな呂布よ」
呂布「はっこの呂奉先、これよりは劉玄徳を殿と仰ぎ。我が武をお預け致す」
劉備「呂布よ。我が軍はお前の参陣を歓迎する」
荀彧「天下最強の男を手に入れるとは、我が殿は全く恐ろしい。ですが呂布殿ならばそう易々と城は落ちないでしょう」
義賢「呂布殿、よろしくお願い致す」
呂布「心得た」
???「お待ちください。私を劉丁様のお側に置いてください。必ずお役に立ちます。この前のような失態は致しません」
呂布「何をいうのだ呂姫」
呂姫「父上は過保護すぎるのです。私は鬼神呂布の娘です。戦場に出たいし、守られているばかりのか弱い女子では無いのです」
呂布「しかし」
張遼「呂布殿、某からもお願い致す。姫様の覚悟は相当なもの」
高順「呂布殿、俺からもお願いする」
呂布「わかった。では張遼、呂姫の護衛として供をせよ。それが条件だ」
呂姫「父上、それが過保護なんだってば」
張遼「姫様。わかりました。この張文遠、身命を賭して御守りいたそう」
呂布「話はまとまった」
義賢「いや、あの勝手にまとめられても。えっ!?」
呂姫が義賢の腕を取り、ニッコリと微笑んでいる。
呂姫「よろしくお願いします劉丁様」
義賢「あっはい(グイグイくる勢いに押されてはいって言っちゃったんだけど全然良く無いよ)」
張遼「劉丁殿、安心めされよ。姫様の御身は某がお守りする」
義賢「宜しくです(僕の部隊に張遼と太史慈って、確か張遼から受けた矢傷が元で太史慈って亡くなったんだよな。それが僕の部隊って。良いんだよな太史慈も長生きできるってことだよな。そうだよな)」
劉備「では、進軍するとしよう」
義賢「まさか兄上自らが兵を率いるとは思いませんでした」
劉備「同族を攻めるのだ。覚悟を持たねばならないと思ってな。私は肝心なところでいつも思い悩む。黄巾の乱の時は、義勇兵の結成で思い悩み。反董卓連合では、後先考えず霊帝様であった董卓を悪者だと決めつけていた。その陰で、いつもお前が私を支えてくれていた。この戦いでも、思い悩む私をどうか導いてくれ」
義賢「お任せください兄上」
荀彧「今は、私もおります。殿1人で悩む必要はありません。皆で悩み最善を尽くせば良いのです」
荀攸「叔父上のお役に立ちますよ」
荀彧「此度はこの通り我が甥荀攸も参陣してくれてます」
劉備「そうであったな。この戦いにて荊州を取る」
関羽「そのいきですぞ兄者」
張飛「大兄者に触れようとする奴は、この俺がギッタンバッタンにしてやるぜ」
趙雲「趙子龍にお任せを」
黄忠「この黄漢升の弓を喰らわせてやりましょうぞ」
甘寧「家族を守ってやんのが錦帆賊の粋ってな」
張郃「張儁乂が華麗に仕留めて見せましょう。ゴホン、仕留めて見せよう」
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