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3章 群雄割拠
孫策vs劉繇(急)
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豫章と呉を抑えた孫策は、両郡に挟まれた会稽を挟撃にて、落とすことにする。呉からは朱治を総大将として、2万の大軍が豫章からは孫策本隊の3万の軍勢である。会稽を守る劉繇の残された兵力の2倍であった。狼狽える劉繇に、王朗についていくつもりだったが家族を大事にするように言われ、この地に残った虞翻仲翔が指揮を取り、強固な防衛を敷いていた。この会稽の制圧に時をかける事をよしと考えず。先に丹陽の制圧に乗り出すことにする。丹陽を守る将は、徐州の陳珪の従兄弟である陳瑀公偉・弟の陳琮、その親族であり家臣でもある陳牧、そして豪族である鄒他・銭銅・王晟ら総勢5万である。双方共に固い守りを敷いていたため、兵の少ない会稽を力攻め使用したのだがその隙を狙う形で打って出てきた彼らを先に処理し、丹陽を手に入れる方へと考えを改めたのである。
【会稽】
虞翻「固い守りを敷くのです。決して、孫策たちを城内へ踏み入らせてはなりません」
劉繇「虞翻殿、本当に大丈夫なのであろうな?」
虞翻「この地には私の母もおります。孫策たちは、女子供を容赦なく捕虜とし、無理やりその土地の兵たちを従えています。一枚岩なのは、孫策率いる本隊1万程度です。残りは烏合の衆。孫策のために命まで投げ打つ覚悟はないでしょう。決して、挑発に乗ってはなりません」
劉繇「わかった」
虞翻「貴方もこんなことに巻き込んでしまい申し訳ありません。確か劉備殿のところに向かう途中でしたね?」
あどけなさの残る爽やかな青年が答える。
???「気にしないでください。叔父が大変世話になったので、お仕えすることで恩を返そうと思い。はるばる、荊州の奥地から出向いたのですが。いやはやとんでもないところに遭遇しました。虞翻殿こそ大変でしょう」
この爽やかな青年の性を劉、名を曄、字を子揚と書き劉曄子揚という。政治家であり発明家でもあった。
虞翻「劉曄殿、お気遣い感謝致します」
半月の包囲を耐え抜いた直後、孫策軍が軍の一部を残したまま反転した。その隙に劉曄は劉備の元へと向かうことに成功する。
孫策「すぐに落とせると思ったのだがままならないものだな」
周瑜「余程の堪え性のものがいるのだろう」
蒋欽「おい、会稽の腰抜けども。そうやって動かないまま滅びの時を待つのか?恥ずかしいと思わないのかぁぁぁ」
董襲「恐れ慄いて、打って出て来られない軟弱者ども。言われたい放題だなぁぁぁぁぁ」
陳武「雑魚が頭に乗ってんじゃねぇよ。いいから出てきやがれってんだ」
言われたい放題の挑発に劉繇は何度も怒り心頭だったがその度に虞翻が宥め、決して打って出なかった。
孫静「兄上に頼まれ、策坊の援軍に来たがひどく困っているようだな」
孫策「叔父上、救援感謝します」
孫静「うむ。打って出てこない相手ならこのまま包囲して、反転攻勢をかけ丹陽を落とすのが良いだろう」
周瑜「しかし、丹陽はここよりも兵が多く、守備を固めています」
孫静「簡単だ。朱治もここに兵を送った今。手薄となった呉を取り返すべく動き出すはずだ。そこを急襲すれば良い」
周瑜「平地戦か!それならこちらに大きく武がある」
孫静「うむ。しかし、周瑜のことだ。そう考えていると思ったのだが、何を焦っている?」
周瑜「いえ、何も(孫静殿は、孫堅殿よりの考えの持ち主、劉備を出し抜くため急いでいるなどと口が裂けても言えぬ)」
孫静「まぁ良い。これよりは我が軍一万も加わる。共に丹陽を落とすぞ策坊」
孫策「あぁ、叔父上の助力があれば百人力だぜ」
【丹陽】
孫静の読み通り、大軍を差し向け、会稽で足止めを喰らっている孫策の隙を付き丹陽から陳瑀を総大将に陳琮・陳牧・鄒他・銭銅・王晟ら全軍が呉に向けて進軍を開始していたのだ。孫静の援軍1万・朱治の2万・孫策本隊1万の合計4万でこれを急襲する。突然の孫策軍の来襲を前に混乱に陥った陳瑀軍は、壊滅的打撃を受け陳琮・陳牧が討ち取られ。戦局のふりを悟った王晟の裏切りにより鄒他・銭銅も討ち取られることとなり、陳瑀は、従兄弟の陳珪を頼り、落ち延びていった。
陳瑀「ハッハッハ、孫策の奴め。油断しおったな。時は今。手薄となった呉を取り返し、会稽へと雪崩れ込み孫策を討つのだ」
陳牧「おぅよ」
陳琮「兄上と共に」
鄒他「任せろ。ヒッヒッヒ」
銭銅「やってやろうじゃねぇの」
王晟「うむ(家族ぐるみで仲良くしていた孫堅殿の御子息に刃を向けることが本当に正しいのであろうか?今は考えないでおこう)」
そこに孫策軍が来襲してきた。
陳牧「何故、目の前に孫策軍が!?うぐっ」
陳琮「隊列を乱すな。目の前の敵に対処するのだ。ガハッ」
蒋欽「おいおい、テメェらは城に篭ってなきゃこんなにも弱いのかよ。つまらねぇぞ雑魚ども」
陳武「おい、どうしたどうしたもう怯えちまって声までねぇか?って死んでるなら無理もねぇよなぁぁぁぁ」
鄒他「テメェら良くも。ガハッ。な・ぜ・だ」
王晟「俺は、孫策殿にお味方致す」
銭銅「貴様、裏切ったのか?グハッ」
孫静「余所見するほどの余裕などなかろう馬鹿者」
孫策「兵たちよ聞けーーーーー。この俺が江東を統べ何れは天下に覇を唱える男、孫伯符だ。抵抗をやめ。俺に仕えるというのなら許す。無理だというのなら俺が介錯してやろう」
陳瑀「(これが孫策軍か。俺まで死ぬわけにはいかない。ここは不服だが陳珪を頼ろう)」
孫策の一喝にその場にいた5万の兵が武器を落とし降伏した。労せずして、丹陽という地と5万の兵を手に入れることができた孫策は、今度は10万もの大軍で会稽を包囲する。
【会稽】
虞翻「固い守りを敷くのです。決して、孫策たちを城内へ踏み入らせてはなりません」
劉繇「虞翻殿、本当に大丈夫なのであろうな?」
虞翻「この地には私の母もおります。孫策たちは、女子供を容赦なく捕虜とし、無理やりその土地の兵たちを従えています。一枚岩なのは、孫策率いる本隊1万程度です。残りは烏合の衆。孫策のために命まで投げ打つ覚悟はないでしょう。決して、挑発に乗ってはなりません」
劉繇「わかった」
虞翻「貴方もこんなことに巻き込んでしまい申し訳ありません。確か劉備殿のところに向かう途中でしたね?」
あどけなさの残る爽やかな青年が答える。
???「気にしないでください。叔父が大変世話になったので、お仕えすることで恩を返そうと思い。はるばる、荊州の奥地から出向いたのですが。いやはやとんでもないところに遭遇しました。虞翻殿こそ大変でしょう」
この爽やかな青年の性を劉、名を曄、字を子揚と書き劉曄子揚という。政治家であり発明家でもあった。
虞翻「劉曄殿、お気遣い感謝致します」
半月の包囲を耐え抜いた直後、孫策軍が軍の一部を残したまま反転した。その隙に劉曄は劉備の元へと向かうことに成功する。
孫策「すぐに落とせると思ったのだがままならないものだな」
周瑜「余程の堪え性のものがいるのだろう」
蒋欽「おい、会稽の腰抜けども。そうやって動かないまま滅びの時を待つのか?恥ずかしいと思わないのかぁぁぁ」
董襲「恐れ慄いて、打って出て来られない軟弱者ども。言われたい放題だなぁぁぁぁぁ」
陳武「雑魚が頭に乗ってんじゃねぇよ。いいから出てきやがれってんだ」
言われたい放題の挑発に劉繇は何度も怒り心頭だったがその度に虞翻が宥め、決して打って出なかった。
孫静「兄上に頼まれ、策坊の援軍に来たがひどく困っているようだな」
孫策「叔父上、救援感謝します」
孫静「うむ。打って出てこない相手ならこのまま包囲して、反転攻勢をかけ丹陽を落とすのが良いだろう」
周瑜「しかし、丹陽はここよりも兵が多く、守備を固めています」
孫静「簡単だ。朱治もここに兵を送った今。手薄となった呉を取り返すべく動き出すはずだ。そこを急襲すれば良い」
周瑜「平地戦か!それならこちらに大きく武がある」
孫静「うむ。しかし、周瑜のことだ。そう考えていると思ったのだが、何を焦っている?」
周瑜「いえ、何も(孫静殿は、孫堅殿よりの考えの持ち主、劉備を出し抜くため急いでいるなどと口が裂けても言えぬ)」
孫静「まぁ良い。これよりは我が軍一万も加わる。共に丹陽を落とすぞ策坊」
孫策「あぁ、叔父上の助力があれば百人力だぜ」
【丹陽】
孫静の読み通り、大軍を差し向け、会稽で足止めを喰らっている孫策の隙を付き丹陽から陳瑀を総大将に陳琮・陳牧・鄒他・銭銅・王晟ら全軍が呉に向けて進軍を開始していたのだ。孫静の援軍1万・朱治の2万・孫策本隊1万の合計4万でこれを急襲する。突然の孫策軍の来襲を前に混乱に陥った陳瑀軍は、壊滅的打撃を受け陳琮・陳牧が討ち取られ。戦局のふりを悟った王晟の裏切りにより鄒他・銭銅も討ち取られることとなり、陳瑀は、従兄弟の陳珪を頼り、落ち延びていった。
陳瑀「ハッハッハ、孫策の奴め。油断しおったな。時は今。手薄となった呉を取り返し、会稽へと雪崩れ込み孫策を討つのだ」
陳牧「おぅよ」
陳琮「兄上と共に」
鄒他「任せろ。ヒッヒッヒ」
銭銅「やってやろうじゃねぇの」
王晟「うむ(家族ぐるみで仲良くしていた孫堅殿の御子息に刃を向けることが本当に正しいのであろうか?今は考えないでおこう)」
そこに孫策軍が来襲してきた。
陳牧「何故、目の前に孫策軍が!?うぐっ」
陳琮「隊列を乱すな。目の前の敵に対処するのだ。ガハッ」
蒋欽「おいおい、テメェらは城に篭ってなきゃこんなにも弱いのかよ。つまらねぇぞ雑魚ども」
陳武「おい、どうしたどうしたもう怯えちまって声までねぇか?って死んでるなら無理もねぇよなぁぁぁぁ」
鄒他「テメェら良くも。ガハッ。な・ぜ・だ」
王晟「俺は、孫策殿にお味方致す」
銭銅「貴様、裏切ったのか?グハッ」
孫静「余所見するほどの余裕などなかろう馬鹿者」
孫策「兵たちよ聞けーーーーー。この俺が江東を統べ何れは天下に覇を唱える男、孫伯符だ。抵抗をやめ。俺に仕えるというのなら許す。無理だというのなら俺が介錯してやろう」
陳瑀「(これが孫策軍か。俺まで死ぬわけにはいかない。ここは不服だが陳珪を頼ろう)」
孫策の一喝にその場にいた5万の兵が武器を落とし降伏した。労せずして、丹陽という地と5万の兵を手に入れることができた孫策は、今度は10万もの大軍で会稽を包囲する。
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