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3章 群雄割拠
孫策vs劉繇(破)
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孫堅は、豫章を攻略した事を聞くと孫策に江東の制圧を任せ、自信は、兵を率いて、皇帝を僭称した袁術討伐のため劉備の援軍へと向かった。孫策は、次なる制圧の拠点を劉繇の居る会稽ではなく呉に定める。呉を治めていたのは、劉繇から派遣された許貢というもので、南の豪族厳白虎と結び、孫策に徹底抗戦の姿勢であった。これを叩き劉繇に圧力を加えるのが目的であった。それに豫章に続き呉まで失地することになれば、分断されることは、明白である。これに対し、会稽を預かっていた王朗は、劉繇に対して、背を打つことを進言するが劉繇は、進言を聞かずに会稽に引き籠った。劉繇のそう言った行動に呆れた王朗は、家族を連れ、徐州の劉備を頼り、落ち延びる。孫策は、父から預けられた将である朱治を大将に呉へと攻勢を仕掛ける。ここに呉の地を巡る戦いが勃発した。
【呉】
許貢「なんと、会稽ではなくこちらに来るとは、孫策のやつめ。我らを分断するつもりか。クソっ曹操殿が徐州を奪っていれば援軍を乞うことができたものを劉備では、当てにならんではないか。こうなっては仕方ない。厳白虎と共に迎え撃つ他あるまい」
厳白虎「同じことを考えていようとはな。こちらにきて正解だったわ」
許貢「おぉ、共に孫策を打ち破りましょうぞ」
厳白虎「うむ、我が弟の厳輿を孫策の親善に送った。油断したところを討ち取るように命じてある。間も無く首が届こう」
許貢「なら私は、朝廷を庇護している曹操殿に対し、上奏しよう」
厳白虎「ククク、これで孫策も終わりじゃ」
2人が高笑いしているその時、厳輿は孫策により討ち取られていた。
孫策「おぅ親善だなんて、気が聞くじゃねぇか。厳白虎だっけ?」
厳輿「その弟の厳輿です」
孫策「そうだった。そうだった。カッカッカ、そうカリカリすんなや。宴に参加していけや」
厳輿「はぃ」
宴の席で、孫策は席を立つと厳輿の座る席を斬った。
厳輿「ヒィー」
飛び上がった拍子に隠していた短刀を落とすのを孫策は見ていたが敢えてそれには気付かぬ振りをして、話を続ける。
孫策「噂は本当だったか。カッカッカ」
厳輿「噂とは?」
孫策「お前がとても素早い動きで座った状態のまま飛び上がることができると聞いたのでな。からかっただけだ。実に面白い余興であったわ」
厳輿「私は、剣を見るとそうなるんです」
孫策「そうであったか。それならこれでは」
孫策は、戟を取るとそれを厳輿に投げつけた。
厳輿「ガハッ。何故?」
孫策「親善と称して短刀を隠し持ち闇討ちしようとは言語道断。そんなことに気付かぬ俺ではないぞ。といってももう聞こえておらんだろうな」
厳輿に突き刺さった戟から血が滴り落ち、血溜まりができていた。絶命していた。
孫策「すまぬ、皆の者、宴の席を汚した。仕切り直しといきたいところだがそれは、許貢と厳白虎を討ってからとする。皆の者、進軍を開始せよ」
朱治「御意」
???「お待ちください、厳白虎を打つというのならこの俺も傘下にお加えください」
孫策「お前は?」
???「董襲元代と申します。孫策様の命を狙う賊を仕留めましたので、報告に来た次第です」
孫策「なんと、そうであったか。ならばお前は俺の命の恩人ということだ。歓迎するぞ」
董襲「有難き」
もう今頃、孫策は首となっていると考えていた厳白虎の前に孫策軍が現れ、驚き慄く。
厳白虎「馬鹿な!?厳輿が討ち取られたというのか」
孫策「随分な挨拶だなぁ厳白虎。貴様からの宣戦布告はしっかり受け取った。この首を見るが良い」
厳白虎「ヒィー、あれはまさしく厳輿の首。ワシより力の強い弟が敵わぬ相手にワシが敵うはずもない。じゃが、兄として弟の仇を取らねば気が済まん。許貢殿、申し訳ない」
許貢「厳白虎殿、待つのです。これでは、孫策の思う壺」
許貢が止まるのも聞かず突撃した厳白虎を董襲が討ち取る。
厳白虎「孫策ーーーーーーーー厳輿の仇取らせてもらうぞ」
董襲「お前のような族を相手にするほど殿は暇ではないのでな。俺が相手してやるよ」
厳白虎「どこまでも舐めやがって、これでも誇り高き山越の族長の1人よ」
董襲「じゃあ、楽しませてくれや」
数合打ち合うが董襲は息も切らしていないのに対して厳白虎は息も絶え絶えであった。
厳白虎「ハァハァハァ。コイツ、強い」
董襲「残念だよ。もっとできるもんだと思っていた。その程度か。次はこちらの番だ」
一方的な打ち込みに厳白虎は体勢を崩し、その隙を突かれ、討ち取られる。
厳白虎「なんと力強い一撃。ぐっ。しまった。ガハッ」
董襲「敵将、厳白虎。董元代が討ち取ったーーーー」
許貢は、孫策により目の前で行われる。山越への虐殺に対して、降伏を決める。しかし、朝廷に上奏しようとしていた書簡が見つかり孫策に呼び出される。
許貢「殿、なんの御用でしょうか?」
孫策「これはなんだ?」
孫策がちらつかせる書簡に対し知らぬ存ぜぬで倒そうとする許貢であったがその弁明を聞き届けられることもなく絞首刑となった。
書簡の内容は『孫策は傑出した武の持ち主ですが項羽と似たところがあります。恩寵を餌に都に召喚しましょう。地方に放っておけば必ず災いを招きます』といったものであった。要は、孫策を朝廷に召喚し、秘密裏に処理した方が良いですよ。そうでなければ、曹操様の災いとなる。こう解釈できるであろう。しかし、これは許貢が持っていた私兵であり食客の暗殺集団の怒りを買うこととなり、孫策は、これより後ずっと許貢の食客の暗殺集団である闇夜に狙われ続けることとなる。これで呉も孫策により抑えられることとなり、会稽と丹陽は分断されることとなり、連携を取ることも叶わなくなった。孫策は、次なる狙いを会稽へと定め、進軍を開始した。
【呉】
許貢「なんと、会稽ではなくこちらに来るとは、孫策のやつめ。我らを分断するつもりか。クソっ曹操殿が徐州を奪っていれば援軍を乞うことができたものを劉備では、当てにならんではないか。こうなっては仕方ない。厳白虎と共に迎え撃つ他あるまい」
厳白虎「同じことを考えていようとはな。こちらにきて正解だったわ」
許貢「おぉ、共に孫策を打ち破りましょうぞ」
厳白虎「うむ、我が弟の厳輿を孫策の親善に送った。油断したところを討ち取るように命じてある。間も無く首が届こう」
許貢「なら私は、朝廷を庇護している曹操殿に対し、上奏しよう」
厳白虎「ククク、これで孫策も終わりじゃ」
2人が高笑いしているその時、厳輿は孫策により討ち取られていた。
孫策「おぅ親善だなんて、気が聞くじゃねぇか。厳白虎だっけ?」
厳輿「その弟の厳輿です」
孫策「そうだった。そうだった。カッカッカ、そうカリカリすんなや。宴に参加していけや」
厳輿「はぃ」
宴の席で、孫策は席を立つと厳輿の座る席を斬った。
厳輿「ヒィー」
飛び上がった拍子に隠していた短刀を落とすのを孫策は見ていたが敢えてそれには気付かぬ振りをして、話を続ける。
孫策「噂は本当だったか。カッカッカ」
厳輿「噂とは?」
孫策「お前がとても素早い動きで座った状態のまま飛び上がることができると聞いたのでな。からかっただけだ。実に面白い余興であったわ」
厳輿「私は、剣を見るとそうなるんです」
孫策「そうであったか。それならこれでは」
孫策は、戟を取るとそれを厳輿に投げつけた。
厳輿「ガハッ。何故?」
孫策「親善と称して短刀を隠し持ち闇討ちしようとは言語道断。そんなことに気付かぬ俺ではないぞ。といってももう聞こえておらんだろうな」
厳輿に突き刺さった戟から血が滴り落ち、血溜まりができていた。絶命していた。
孫策「すまぬ、皆の者、宴の席を汚した。仕切り直しといきたいところだがそれは、許貢と厳白虎を討ってからとする。皆の者、進軍を開始せよ」
朱治「御意」
???「お待ちください、厳白虎を打つというのならこの俺も傘下にお加えください」
孫策「お前は?」
???「董襲元代と申します。孫策様の命を狙う賊を仕留めましたので、報告に来た次第です」
孫策「なんと、そうであったか。ならばお前は俺の命の恩人ということだ。歓迎するぞ」
董襲「有難き」
もう今頃、孫策は首となっていると考えていた厳白虎の前に孫策軍が現れ、驚き慄く。
厳白虎「馬鹿な!?厳輿が討ち取られたというのか」
孫策「随分な挨拶だなぁ厳白虎。貴様からの宣戦布告はしっかり受け取った。この首を見るが良い」
厳白虎「ヒィー、あれはまさしく厳輿の首。ワシより力の強い弟が敵わぬ相手にワシが敵うはずもない。じゃが、兄として弟の仇を取らねば気が済まん。許貢殿、申し訳ない」
許貢「厳白虎殿、待つのです。これでは、孫策の思う壺」
許貢が止まるのも聞かず突撃した厳白虎を董襲が討ち取る。
厳白虎「孫策ーーーーーーーー厳輿の仇取らせてもらうぞ」
董襲「お前のような族を相手にするほど殿は暇ではないのでな。俺が相手してやるよ」
厳白虎「どこまでも舐めやがって、これでも誇り高き山越の族長の1人よ」
董襲「じゃあ、楽しませてくれや」
数合打ち合うが董襲は息も切らしていないのに対して厳白虎は息も絶え絶えであった。
厳白虎「ハァハァハァ。コイツ、強い」
董襲「残念だよ。もっとできるもんだと思っていた。その程度か。次はこちらの番だ」
一方的な打ち込みに厳白虎は体勢を崩し、その隙を突かれ、討ち取られる。
厳白虎「なんと力強い一撃。ぐっ。しまった。ガハッ」
董襲「敵将、厳白虎。董元代が討ち取ったーーーー」
許貢は、孫策により目の前で行われる。山越への虐殺に対して、降伏を決める。しかし、朝廷に上奏しようとしていた書簡が見つかり孫策に呼び出される。
許貢「殿、なんの御用でしょうか?」
孫策「これはなんだ?」
孫策がちらつかせる書簡に対し知らぬ存ぜぬで倒そうとする許貢であったがその弁明を聞き届けられることもなく絞首刑となった。
書簡の内容は『孫策は傑出した武の持ち主ですが項羽と似たところがあります。恩寵を餌に都に召喚しましょう。地方に放っておけば必ず災いを招きます』といったものであった。要は、孫策を朝廷に召喚し、秘密裏に処理した方が良いですよ。そうでなければ、曹操様の災いとなる。こう解釈できるであろう。しかし、これは許貢が持っていた私兵であり食客の暗殺集団の怒りを買うこととなり、孫策は、これより後ずっと許貢の食客の暗殺集団である闇夜に狙われ続けることとなる。これで呉も孫策により抑えられることとなり、会稽と丹陽は分断されることとなり、連携を取ることも叶わなくなった。孫策は、次なる狙いを会稽へと定め、進軍を開始した。
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