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3章 群雄割拠
袁煕・袁尚による反乱の鎮圧
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反乱の鎮圧に訪れた袁紹軍の中に朱霊の姿を見た李雍は、朱霊の母と弟を人質に朱霊の降伏を画策する。
李雍「朱霊よ。お前が降伏するのなら貴様の母と弟を助けてやるぞ」
朱霊「卑怯な。しかし、やむおえんか。わかった」
勿論、朱霊による偽りの降伏である。配下の兵を引き連れ、降伏。これに李雍は、喜んだ。
李雍「朱霊よ。よく降伏してくれた。共に袁紹を倒し、河北を手にしようぞ」
朱霊「はっ」
朱霊は母と弟の元に向かう。
朱霊の母「どうして、反逆者どもに降伏なぞ。私たちのことなど見捨て、主君に忠を尽くすのではなかったのですか」
朱霊の弟「兄さん、見損なったよ。兄さんの代わりに母さんも守れなかったことは悪いと思っているけど反逆者に降伏するなんて、何考えてるんだ」
朱霊「お前たちのために偽りの降伏をした。袁煕様の策だ。配下共々受け入れてくれたのは幸いだった。後は、頃合いを見て、外の袁煕様と合流するだけだ」
朱霊の母「まぁ、私たちなんかのことを袁煕様が」
朱霊の弟「兄さん、そんなこととは知らずに酷いことを言って申し訳ない」
朱霊「良いのだ」
李雍は、士気の下がったであろう残りの袁紹軍を迎え撃つため城壁の上に上がった。
李雍「袁紹よ。貴様が過保護に付けた朱霊はこちらに降ったぞ。貴様の息子2人の首は、討ち取って届けてやる」
孫伉「この反乱を成功させねば」
李邵「何としても」
袁煕と袁尚は、朱霊の偽りの降伏により士気がただ下がりしていると見せかけつつ、城を囲うように兵を配置した。
袁煕「焦触は、兵を率いて西門を包囲し、張南は、兵を率いて東門を包囲するのだ。蒋義渠・淳于瓊は、我々の警護を頼む」
焦触・張南「お任せください」
蒋義渠・淳于瓊「了解した」
袁尚「呂曠は、北門を包囲、呂翔は、南門を包囲して」
呂曠・呂翔「お任せください」
こうして着実に包囲を狭めつつ、士気は下がったように見せていた。そして朱霊による城門の開閉を待っていた。
東門を守る反乱軍兵士「暇だなぁ。城門の警備なんて。ふわぁ。ちょっと寝るか。グーグー」
朱霊「馬鹿で助かる。では」
東門を守る反乱軍兵士は、朱霊により喉元を切り裂かれ音も立たずに絶命した。朱霊は兵士の服を奪うと自身の兵に着せ、配置する。そして、西門へと向かう。
西門を守る反乱軍兵士「この難攻不落の城が落ちるわけないんだよなぁ。あーあ、楽だけど暇だなぁ。酒でも飲むか。グビグビ」
朱霊「そんなことで城門の守備ができるのか?」
西門を守る反乱軍兵士「良いんだよ。1番危険な朱霊が味方に付いたんだ。後は、烏合の衆だろう。グビグビ。ってかアンタだれかに似てんなぁ。はっ!?」
朱霊「さようならだな」
西門を守る反乱軍兵士は、気付いたが時すでに遅く、喉元を切り裂かれ、声も出せずに絶命した。兵士の服を剥ぎ取ると自身の兵に着せ、配置する。南門に向かう。
南門を守る反乱軍兵士「そもそも、袁紹が来てないんだから怖くも何とも無いんだよなぁ。稼げるっていうから反乱軍兵士になったってのによ。これじゃあ、意味ねぇってんだ。酒でも飲まなきゃやってられねぇぜ。うっ俺酒弱いんだったわ。クゴーグゴー」
朱霊「仮にも反乱遠企てた兵士がこれでは、難攻不落の城もかたなしだな」
南門を守る反乱軍兵士の喉元を切り裂き、絶命させると服を剥ぎ取り自身の兵に着せ、配置し、北門へと向かう。
北門を守る反乱軍兵士「各門の定時連絡はまだか。どうなっている。まさかあいつらサボってるんじゃ無いだろうな。わかってるのか。この反乱の重要さをわかっているのか。馬鹿どもめ」
朱霊「全くだな。アンタも頑張りすぎるな。差し入れだ」
北門を守る反乱軍兵士「おぅ。こりゃすまねぇな。うぐっ。まさか毒を!グフッ無念」
朱霊「警戒度は高いみたいだがこういう物には目がなかったみたいだな」
北門を守る反乱軍兵士を毒入り差し入れで仕留めると服を剥ぎ取り自身の兵に着せると合図とばかりに母と弟を連れて逃げ出した。
反乱軍兵士「朱霊が逃げました」
李雍「何だと!?まさか偽りの投降か。城門から外に出すで無いぞ」
反乱軍兵士「はっ」
孫伉「全ての門が開門した」
李邵「馬鹿な!?袁紹軍が雪崩れ込んで来るぞ」
李雍「何が一体どうなっているのだ。まさか城門を守る兵が寝返ったというのか?」
反乱軍兵士「城門を守っていた兵は殺されていました」
李雍「クソーーーーーーーー謀られたというのか」
呂曠「門が開けばこちらのもんだ。反乱軍を皆殺しにせよ」
呂翔「兄貴、張り切ってるねぇ。こっちも行くぞー」
焦触「我らもいくぞ」
張南「全員討ち取れ」
挟まれる形となり孫伉と李邵は追い詰められた。
孫伉「こんなところで、この孫伉が。やられるとは」
呂曠・呂翔「敵将、孫伉。我ら兄弟が誅殺した」
李邵「ヒィーーーーーーーー。こんなところで。このワシ李邵が。やられるとは。不覚をとったわ」
焦触・張南「敵将、李邵。仕留めたぞ」
尚も城でふんぞりかえっている李雍の元に朱霊が現れる。
朱霊「こうなって仕舞えば城なぞないも同じだな」
李雍「朱霊、よくもやってくれたな」
朱霊「それはこちらのセリフだ。母と弟を死なせてしまうところであった」
李雍「誇り高き李家の一員として、負けるわけにはいかぬ。死んでもらうぞ朱霊」
朱霊「人質を取らねば何もできんやつなど恐れるに足らん」
李雍「俺を雑魚と侮るなよ朱霊ーーーー」
数合打ち合う。
朱霊「なかなかやるでは無いか」
李雍「フン、まだまだこれからだ」
さらに数合打ち合う。
李雍「久々に血が滾るぞ」
朱霊「ぐっ押されている」
李雍「どうした。トドメを刺してやろう」
朱霊「今だ。とりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
李雍「馬鹿な!?近づいた時に力一杯槍を突き出すなど。グフッ」
朱霊「勝てたのか。敵将、李雍。朱文博が討ち取ったぞ」
こうして、反乱軍を鎮圧することに成功した袁煕・袁尚であった。
李雍「朱霊よ。お前が降伏するのなら貴様の母と弟を助けてやるぞ」
朱霊「卑怯な。しかし、やむおえんか。わかった」
勿論、朱霊による偽りの降伏である。配下の兵を引き連れ、降伏。これに李雍は、喜んだ。
李雍「朱霊よ。よく降伏してくれた。共に袁紹を倒し、河北を手にしようぞ」
朱霊「はっ」
朱霊は母と弟の元に向かう。
朱霊の母「どうして、反逆者どもに降伏なぞ。私たちのことなど見捨て、主君に忠を尽くすのではなかったのですか」
朱霊の弟「兄さん、見損なったよ。兄さんの代わりに母さんも守れなかったことは悪いと思っているけど反逆者に降伏するなんて、何考えてるんだ」
朱霊「お前たちのために偽りの降伏をした。袁煕様の策だ。配下共々受け入れてくれたのは幸いだった。後は、頃合いを見て、外の袁煕様と合流するだけだ」
朱霊の母「まぁ、私たちなんかのことを袁煕様が」
朱霊の弟「兄さん、そんなこととは知らずに酷いことを言って申し訳ない」
朱霊「良いのだ」
李雍は、士気の下がったであろう残りの袁紹軍を迎え撃つため城壁の上に上がった。
李雍「袁紹よ。貴様が過保護に付けた朱霊はこちらに降ったぞ。貴様の息子2人の首は、討ち取って届けてやる」
孫伉「この反乱を成功させねば」
李邵「何としても」
袁煕と袁尚は、朱霊の偽りの降伏により士気がただ下がりしていると見せかけつつ、城を囲うように兵を配置した。
袁煕「焦触は、兵を率いて西門を包囲し、張南は、兵を率いて東門を包囲するのだ。蒋義渠・淳于瓊は、我々の警護を頼む」
焦触・張南「お任せください」
蒋義渠・淳于瓊「了解した」
袁尚「呂曠は、北門を包囲、呂翔は、南門を包囲して」
呂曠・呂翔「お任せください」
こうして着実に包囲を狭めつつ、士気は下がったように見せていた。そして朱霊による城門の開閉を待っていた。
東門を守る反乱軍兵士「暇だなぁ。城門の警備なんて。ふわぁ。ちょっと寝るか。グーグー」
朱霊「馬鹿で助かる。では」
東門を守る反乱軍兵士は、朱霊により喉元を切り裂かれ音も立たずに絶命した。朱霊は兵士の服を奪うと自身の兵に着せ、配置する。そして、西門へと向かう。
西門を守る反乱軍兵士「この難攻不落の城が落ちるわけないんだよなぁ。あーあ、楽だけど暇だなぁ。酒でも飲むか。グビグビ」
朱霊「そんなことで城門の守備ができるのか?」
西門を守る反乱軍兵士「良いんだよ。1番危険な朱霊が味方に付いたんだ。後は、烏合の衆だろう。グビグビ。ってかアンタだれかに似てんなぁ。はっ!?」
朱霊「さようならだな」
西門を守る反乱軍兵士は、気付いたが時すでに遅く、喉元を切り裂かれ、声も出せずに絶命した。兵士の服を剥ぎ取ると自身の兵に着せ、配置する。南門に向かう。
南門を守る反乱軍兵士「そもそも、袁紹が来てないんだから怖くも何とも無いんだよなぁ。稼げるっていうから反乱軍兵士になったってのによ。これじゃあ、意味ねぇってんだ。酒でも飲まなきゃやってられねぇぜ。うっ俺酒弱いんだったわ。クゴーグゴー」
朱霊「仮にも反乱遠企てた兵士がこれでは、難攻不落の城もかたなしだな」
南門を守る反乱軍兵士の喉元を切り裂き、絶命させると服を剥ぎ取り自身の兵に着せ、配置し、北門へと向かう。
北門を守る反乱軍兵士「各門の定時連絡はまだか。どうなっている。まさかあいつらサボってるんじゃ無いだろうな。わかってるのか。この反乱の重要さをわかっているのか。馬鹿どもめ」
朱霊「全くだな。アンタも頑張りすぎるな。差し入れだ」
北門を守る反乱軍兵士「おぅ。こりゃすまねぇな。うぐっ。まさか毒を!グフッ無念」
朱霊「警戒度は高いみたいだがこういう物には目がなかったみたいだな」
北門を守る反乱軍兵士を毒入り差し入れで仕留めると服を剥ぎ取り自身の兵に着せると合図とばかりに母と弟を連れて逃げ出した。
反乱軍兵士「朱霊が逃げました」
李雍「何だと!?まさか偽りの投降か。城門から外に出すで無いぞ」
反乱軍兵士「はっ」
孫伉「全ての門が開門した」
李邵「馬鹿な!?袁紹軍が雪崩れ込んで来るぞ」
李雍「何が一体どうなっているのだ。まさか城門を守る兵が寝返ったというのか?」
反乱軍兵士「城門を守っていた兵は殺されていました」
李雍「クソーーーーーーーー謀られたというのか」
呂曠「門が開けばこちらのもんだ。反乱軍を皆殺しにせよ」
呂翔「兄貴、張り切ってるねぇ。こっちも行くぞー」
焦触「我らもいくぞ」
張南「全員討ち取れ」
挟まれる形となり孫伉と李邵は追い詰められた。
孫伉「こんなところで、この孫伉が。やられるとは」
呂曠・呂翔「敵将、孫伉。我ら兄弟が誅殺した」
李邵「ヒィーーーーーーーー。こんなところで。このワシ李邵が。やられるとは。不覚をとったわ」
焦触・張南「敵将、李邵。仕留めたぞ」
尚も城でふんぞりかえっている李雍の元に朱霊が現れる。
朱霊「こうなって仕舞えば城なぞないも同じだな」
李雍「朱霊、よくもやってくれたな」
朱霊「それはこちらのセリフだ。母と弟を死なせてしまうところであった」
李雍「誇り高き李家の一員として、負けるわけにはいかぬ。死んでもらうぞ朱霊」
朱霊「人質を取らねば何もできんやつなど恐れるに足らん」
李雍「俺を雑魚と侮るなよ朱霊ーーーー」
数合打ち合う。
朱霊「なかなかやるでは無いか」
李雍「フン、まだまだこれからだ」
さらに数合打ち合う。
李雍「久々に血が滾るぞ」
朱霊「ぐっ押されている」
李雍「どうした。トドメを刺してやろう」
朱霊「今だ。とりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
李雍「馬鹿な!?近づいた時に力一杯槍を突き出すなど。グフッ」
朱霊「勝てたのか。敵将、李雍。朱文博が討ち取ったぞ」
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