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3章 群雄割拠
小沛落城
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少し話は遡り、前の世界線でいかにして、小沛城が陥落したかを語りましょう。あっどうもパラレル甘氏だよ。もう劉義賢ちゃんは、次の生に送り出しちゃったからね。決して、出番が欲しくて、作者にお願いしたわけじゃないよ。あっメタ発言ごめんね~。でも、天界って思ったより暇なのよ。ってことで、長々とつまらない話しちゃった。それではどうぞ。
劉備たちが袁術討伐に向かった直後、小沛城では、賊が押し寄せて来ていた。その賊を扇動していたのは元黄巾賊徒の卞喜であった。曹操軍の夏侯惇に拾われ、配下として可愛がられていた卞喜に扇動の白羽の矢が立った。卞喜は、揚州近辺にいた女賊だが孫堅の台頭により追われて、徐州へと来ていた姜・鄭に劉備軍のあらぬことを吹き込み、略奪を働かせた。姜と鄭は、女で構成された義賊団を率いていた。だが2人とも純真な性格で、卞喜の口八丁を信じ、劉備軍は民から搾取する悪者だと認識していた。
卞喜「そこを行く2人は義賊として名高い姜鄭義賊団を率いている人ですか?」
姜「お前は誰だ?」
鄭「姐様、そんな高圧的はダメですよ。どうしたのかしら?」
卞喜「良かった。アッシは小沛に住んでいた民で朝楽ってもんです。本当にあそこの城主になった劉備って人は酷い。民から金を搾り取り、払えないとなると追い払う。御自身は、毎日女と遊侠ときた。これではアッシらの暮らしは酷くなるばかり。そんな時に2人に出会えた。これぞ運命。2人に頼みたい。小沛城で劉備が搾り取った税金を根こそぎ奪って民たちに返してやってくだせぇ」
姜「なんと、仁君と名高い劉備の裏の顔がそんなだったとは許せん」
鄭「姐様、こんな酷いこと見過ごせないわ」
姜「あぁ、朝楽殿、よく知らせてくれた。我々が根こそぎ盗み出し。民たちにお返ししよう」
鄭「そうと決まったらみんなに知らせないとね」
姜「うむ」
去っていく姜と鄭を見送りながらほくそ笑む卞喜。
卞喜「ククク。知らぬ間に物資が底をつき、そこを曹操様が急襲する。その時に用済みとなった姜鄭義賊団に罪を着せる。そうとも知らずに、馬鹿な奴らだ。すぐに曹操様に知らせないとな」
卞喜が許昌に戻ると曹操軍が慌ただしくなっていた。
曹操「それは真か程昱?」
程昱「はい。河北にて、袁紹が公孫瓚を易京に追い詰めたとのことでございます」
曹操「最早一刻の猶予もならん。早急に中原を抑えて袁紹に備えねば。やむおえん。徐州に侵攻を開始する」
献帝「曹操殿、劉備に頼んで袁術討伐に向かわせた直後に徐州を攻めるなど大義名分がありません」
曹操「大義名分なら作れば良い。なぁ賈詡よ」
曹操は迅速に張済征伐を終え、張済を討ち取り、張済の妻で美人であった鄒豊麗を曹操の側室として迎え入れることで張繍・賈詡らを不問としたのだ。張繍は叔父の仇として曹操のことを恨みながら耐えるしかなかった。対する賈詡は知謀を奮う相手が変わっただけとあっけらかんとしていた。
賈詡「そうですな。小沛には賊が多い。その討伐していたら民心を集めてしまったという感じでどうですかな?」
卞喜「そういうことでしたらアッシがもう盗賊団を中に忍ばせておきやした。そいつらが物資を奪ってから事を起こすのが楽かと」
曹操「良い良い。ハッハッハ」
小沛城が簡単に落ちたのは、皆食べるものが無かったのです。そして、小沛守備軍に食べ物を持ってくる町民たちから小沛守備軍の面々は決して貰わず。お前たちが食べよと丁寧に断り、曹操軍に腹ペコの状態で抗っていた。それを見ていた姜と鄭は自分たちの行いを恥じ、小沛守備軍に出頭。これを曹操の企みと気付いた時には、小沛城に曹操率いる大軍が包囲していたのだ。
華雄「まさかお前たち姜鄭義賊団の仕業だったとはな。殿が良く言っていた。悪しき役人から金を巻き上げ民たちに返してやるお前たちは英雄だと。そんなものたちに我々が狙われるとは。だがお前たちを斬れば、より多くの民を悲しませることになろう。今、この小沛城は落城の憂き目を見ている。我々は殿の寄る地のため、ここを離れることはできぬ。さぁ、お前たちはすぐに立ち去るのだ」
姜「こんな大きな間違いを起こした我々を許すというのか?」
徐栄「姜鄭義賊団に狙われるなんて、光栄な事だ。なんも悪くねぇよ」
鄭「どこまでお人好しなのよ。ここの人たちは」
趙雲「我々も殿の掲げる仁の精神に命を賭けると決めた身なれば、最後ぐらい曹操軍に目に物見せてやろう」
麴義「ちげぇねぇ」
潘鳳「腕がなりますなぁ」
姜「町民たちからの食べ物も断り、そんな腹ペコで勝てるわけないじゃない」
華雄「どんなに勝てない相手だろうとな。男には決して逃げちゃあならねぇ時がある。命を賭けると決めた殿の御家族を守るためだ。義賊のお前たちに頼みたいことがあるんだが」
鄭「なんでしょうか?」
華雄「殿の奥方たちを連れて逃げてくれねぇか。死ぬのは俺たちだけで十分だ」
姜「わかりました。罪滅ぼしとして、その依頼お受けしましょう。私たちは姜鄭義賊団、人でもなんでも盗んであげますわ」
華雄「感謝する。張郃殿・趙雲殿、宜しいですかな」
張郃「うむ。この河問の張儁乂。最後の花道を飾るとしましょう」
趙雲「常山の趙子龍。刃となりて、曹操軍を打ち払わん」
曹操による町民の大虐殺。これは劉備の民心が高く、曹操に靡かなったからである。曹操は、劉備たちの奥方を探したが見つからなかった。この戦いは熾烈を極め。抵抗する劉備軍の猛将たちに曹操軍の被害も甚大であった。典韋・許褚が揃って討ち死に。親族からは曹洪・曹真・曹純・曹休の討ち死に。夏侯惇は片手と片目を失い。それでも片腕で幾度も戦場に立ったそうだ。これだけ多くの被害を出した曹操軍は、この後、官渡の戦いにて、袁紹軍に惨敗。曹操軍は、袁紹軍に吸収されることとなる。
って感じの未来だったわ。私としてはナッシングよね。やっぱり、愛する劉備様の最大の敵は曹操であって欲しいのよ。ってことで、劉義賢ちゃんには悪いけど毒死してもらった感じ。じゃあね。次からは、本編だよ~。
劉備たちが袁術討伐に向かった直後、小沛城では、賊が押し寄せて来ていた。その賊を扇動していたのは元黄巾賊徒の卞喜であった。曹操軍の夏侯惇に拾われ、配下として可愛がられていた卞喜に扇動の白羽の矢が立った。卞喜は、揚州近辺にいた女賊だが孫堅の台頭により追われて、徐州へと来ていた姜・鄭に劉備軍のあらぬことを吹き込み、略奪を働かせた。姜と鄭は、女で構成された義賊団を率いていた。だが2人とも純真な性格で、卞喜の口八丁を信じ、劉備軍は民から搾取する悪者だと認識していた。
卞喜「そこを行く2人は義賊として名高い姜鄭義賊団を率いている人ですか?」
姜「お前は誰だ?」
鄭「姐様、そんな高圧的はダメですよ。どうしたのかしら?」
卞喜「良かった。アッシは小沛に住んでいた民で朝楽ってもんです。本当にあそこの城主になった劉備って人は酷い。民から金を搾り取り、払えないとなると追い払う。御自身は、毎日女と遊侠ときた。これではアッシらの暮らしは酷くなるばかり。そんな時に2人に出会えた。これぞ運命。2人に頼みたい。小沛城で劉備が搾り取った税金を根こそぎ奪って民たちに返してやってくだせぇ」
姜「なんと、仁君と名高い劉備の裏の顔がそんなだったとは許せん」
鄭「姐様、こんな酷いこと見過ごせないわ」
姜「あぁ、朝楽殿、よく知らせてくれた。我々が根こそぎ盗み出し。民たちにお返ししよう」
鄭「そうと決まったらみんなに知らせないとね」
姜「うむ」
去っていく姜と鄭を見送りながらほくそ笑む卞喜。
卞喜「ククク。知らぬ間に物資が底をつき、そこを曹操様が急襲する。その時に用済みとなった姜鄭義賊団に罪を着せる。そうとも知らずに、馬鹿な奴らだ。すぐに曹操様に知らせないとな」
卞喜が許昌に戻ると曹操軍が慌ただしくなっていた。
曹操「それは真か程昱?」
程昱「はい。河北にて、袁紹が公孫瓚を易京に追い詰めたとのことでございます」
曹操「最早一刻の猶予もならん。早急に中原を抑えて袁紹に備えねば。やむおえん。徐州に侵攻を開始する」
献帝「曹操殿、劉備に頼んで袁術討伐に向かわせた直後に徐州を攻めるなど大義名分がありません」
曹操「大義名分なら作れば良い。なぁ賈詡よ」
曹操は迅速に張済征伐を終え、張済を討ち取り、張済の妻で美人であった鄒豊麗を曹操の側室として迎え入れることで張繍・賈詡らを不問としたのだ。張繍は叔父の仇として曹操のことを恨みながら耐えるしかなかった。対する賈詡は知謀を奮う相手が変わっただけとあっけらかんとしていた。
賈詡「そうですな。小沛には賊が多い。その討伐していたら民心を集めてしまったという感じでどうですかな?」
卞喜「そういうことでしたらアッシがもう盗賊団を中に忍ばせておきやした。そいつらが物資を奪ってから事を起こすのが楽かと」
曹操「良い良い。ハッハッハ」
小沛城が簡単に落ちたのは、皆食べるものが無かったのです。そして、小沛守備軍に食べ物を持ってくる町民たちから小沛守備軍の面々は決して貰わず。お前たちが食べよと丁寧に断り、曹操軍に腹ペコの状態で抗っていた。それを見ていた姜と鄭は自分たちの行いを恥じ、小沛守備軍に出頭。これを曹操の企みと気付いた時には、小沛城に曹操率いる大軍が包囲していたのだ。
華雄「まさかお前たち姜鄭義賊団の仕業だったとはな。殿が良く言っていた。悪しき役人から金を巻き上げ民たちに返してやるお前たちは英雄だと。そんなものたちに我々が狙われるとは。だがお前たちを斬れば、より多くの民を悲しませることになろう。今、この小沛城は落城の憂き目を見ている。我々は殿の寄る地のため、ここを離れることはできぬ。さぁ、お前たちはすぐに立ち去るのだ」
姜「こんな大きな間違いを起こした我々を許すというのか?」
徐栄「姜鄭義賊団に狙われるなんて、光栄な事だ。なんも悪くねぇよ」
鄭「どこまでお人好しなのよ。ここの人たちは」
趙雲「我々も殿の掲げる仁の精神に命を賭けると決めた身なれば、最後ぐらい曹操軍に目に物見せてやろう」
麴義「ちげぇねぇ」
潘鳳「腕がなりますなぁ」
姜「町民たちからの食べ物も断り、そんな腹ペコで勝てるわけないじゃない」
華雄「どんなに勝てない相手だろうとな。男には決して逃げちゃあならねぇ時がある。命を賭けると決めた殿の御家族を守るためだ。義賊のお前たちに頼みたいことがあるんだが」
鄭「なんでしょうか?」
華雄「殿の奥方たちを連れて逃げてくれねぇか。死ぬのは俺たちだけで十分だ」
姜「わかりました。罪滅ぼしとして、その依頼お受けしましょう。私たちは姜鄭義賊団、人でもなんでも盗んであげますわ」
華雄「感謝する。張郃殿・趙雲殿、宜しいですかな」
張郃「うむ。この河問の張儁乂。最後の花道を飾るとしましょう」
趙雲「常山の趙子龍。刃となりて、曹操軍を打ち払わん」
曹操による町民の大虐殺。これは劉備の民心が高く、曹操に靡かなったからである。曹操は、劉備たちの奥方を探したが見つからなかった。この戦いは熾烈を極め。抵抗する劉備軍の猛将たちに曹操軍の被害も甚大であった。典韋・許褚が揃って討ち死に。親族からは曹洪・曹真・曹純・曹休の討ち死に。夏侯惇は片手と片目を失い。それでも片腕で幾度も戦場に立ったそうだ。これだけ多くの被害を出した曹操軍は、この後、官渡の戦いにて、袁紹軍に惨敗。曹操軍は、袁紹軍に吸収されることとなる。
って感じの未来だったわ。私としてはナッシングよね。やっぱり、愛する劉備様の最大の敵は曹操であって欲しいのよ。ってことで、劉義賢ちゃんには悪いけど毒死してもらった感じ。じゃあね。次からは、本編だよ~。
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