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2章 反董卓連合
檄文が届いた諸侯の動向
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反董卓連合に参加した諸侯の数は膨れ上がり16名となった。盟主の袁紹・参謀の曹操・その下に公孫瓚・劉備・孫堅・馬騰・劉表・陶謙・孔融・橋瑁・袁術・張邈・張超・鮑信・劉岱・王匡と続く。諸侯の元に董卓連合の参加を呼びかける檄文が届いた時に戻る。
孫堅は、この時、長沙太守を務めていて、家族と団欒の時を過ごしていた。
孫堅「策、権、翊、虫は取れたか?」
策と呼ばれたこの青年の性は孫、名は策、字を伯符と言い孫堅と第一夫人である呉夫人との間に産まれた長男である。権と呼ばれた少年の性は孫、名は権、字を仲謀と言い孫堅と呉夫人との間に産まれた次男である。翊と呼ばれたこの幼年の性は孫、名は翊、字を叔弼と言い孫堅と呉夫人との間に産まれた三男である。
孫策「父上、母上~全然取れねぇよ」
孫権「兄上~危のうございます」
孫翊「せっかく匡に見せてやろうと思ったのにいねぇんだもん」
匡とは性は孫、名は匡、字を季佐と言いまだ2歳程の赤子である。
孫堅「ハハハ。どれ俺が見てやるとしよう」
孫堅は慣れた手つきで木を登ると何かを捕まえて降りてきた。その手には見事なまでのカブトムシが居たのである。
孫策「父上すげぇぜ」
孫権「父上凄い」
孫翊「流石父上」
呉夫人「あらあら、みんな楽しそうね」
孫策「あっ母上~」
孫策が駆け寄り呉夫人のお腹に耳を当てている。
孫策「わぁ~動いてる」
呉夫人「そうね。すごく元気なのよ。また男の子かしらね」
孫策「また弟。絶対今度は妹が良いのに」
孫権「兄上に同感です」
孫翊「えー男兄弟のが良くないですか」
孫堅「ハハハ。俺も娘が欲しいな。気に入ったやつが居てな。あげる約束をしたんでな」
呉夫人「まぁアナタったら勝手な約束をなさいましたのね」
孫堅「まぁ2回り以上年上だ。嫌がるだろう」
呉夫人「どうでしょう。私とアナタ様の子供でしたら案外じゃじゃ馬で気に入ったりするかもしれませんね」
孫堅「そうなら良いが」
???「姉上、ここにいらしたのですね」
呉夫人「あら国太じゃない」
呉夫人を姉上と呼ぶこの人は呉国太と言い、孫堅の第二夫人である。姉妹で同じ人の妻となり育児を助け合っている。
呉国太「あらじゃありませんよ。身重でウロウロとお医者様に怒られるのは私なんですからね」
呉夫人「あらあら、動いた方が胎教にも赤ちゃんにも良いと聞いたのだけれど」
呉国太「誰から情報ですかそれ。でも、兄上様もこちらにいらして良かったです。手紙が届いておりお届けに参りました」
孫堅「お前ももう俺の妻だと言うのにいつまでも兄上様なのだな」
呉国太「癖です」
孫堅が呉国太から手紙を受け取り読み進める。
孫堅「重臣たちを集めて軍議に入る。策、俺の留守中、母と弟たちのことを頼んだぞ」
孫策「任せてくれ父上」
孫堅が軍議の間に行くと15人の家臣が集まっていた。
孫堅「皆よく集まってくれた。董卓の専横に物申すために反董卓連合の結成を呼びかけられている。俺はこれに参加しようと思う」
15人の家臣の名前は、桓階・朱治・兪河・徐琨・孫香・芮祉・孫静・孫賁・公仇称・蘇代・呉景・祖茂・程普・黄蓋・韓当である。
全員「殿に従い戦の準備に入ります」
孫堅は返答を書くとそれを橋瑁に送った。
馬騰はこの時、西涼太守を務めていて、反董卓連合の檄文が届くと昔董卓に反乱を阻止された時の恨みを抱いていたので喜んで参加した。
馬騰「ハハハ。やっと仕返しの機会がやってきたわ」
???「父上、楽しそうですね」
馬騰「超か。あぁ実に楽しいのだ。やっとあの時の仕返しができるのだからな」
超と呼ばれた若武者の性は馬、名は超、字を孟起と言う。
馬超「私も父上に同行したいのですが構いませんか?」
馬騰「勿論だ。龐徳、超の供をお前に任せる」
龐徳「この龐令明が若をお守りいたしましょう」
馬超「これが初陣となる。龐徳、御教示の程宜しく頼む」
龐徳「了解致した」
馬騰は返答をしたためるとそれを橋瑁に送った。
劉表はこの時荊州北部を支配下に治めていた。
劉表「如何したものか?」
???「何を迷うことがあります。参加してしまいなされ」
劉表「蒯越に蒯良に蔡瑁か」
蒯良「参加して適当に兵だけ派遣しておけば良いのです」
劉表「適当な奴などいようか?」
蔡瑁「最近加入した黄忠を使うのはどうだい」
劉表「成程、良き案だな。黄忠を呼べ」
間も無く黄忠がやってくる。
黄忠「殿、この黄漢升参上いたしましたぞ」
劉表「よくきてくれた。お前に頼みたいことがある。ワシに代わり一軍を率いて反董卓連合軍への参加を頼みたい」
黄忠「心得ましたぞ」
劉表「そうか。やってくれるか。感謝する」
橋瑁に参加する旨を書いた手紙を送った。
北海太守を務めている孔融の元に檄文が届いた。
孔融「董卓の専横を許せるはずなどない。参加いたそう。太史慈、武安国、宗宝、ワシの供をいたせ」
太史慈「心得た」
武安国「腕がなるぜ~」
宗宝「後ろは任された」
孔融もすぐに参加するという旨を書いた手紙を送った。
この時袁術は汝南の太守を務めていた。
袁術「袁紹が盟主だと。ふざけおって。袁家の分家如きが。参加してワシのが優秀であると教えてやらなばならぬな」
???「そうでございます。この兪渉をお使いくだされ。必ず手柄を立ててご覧に入れましょう」
袁術「よくぞ申した。紀霊の副将として頼りにさせてもらうぞ」
紀霊「宜しく頼む兪渉殿」
兪渉「はっ」
袁術は袁紹よりも自身の方が上であると示すために反董卓連合への参加を決めた。
張邈と張超の兄弟は友人である曹操から頼まれる形での参戦表明。鮑信は2人の弟と朝廷を憂いての参戦表明。劉岱と王匡は宴会目当てであった。こうも足並みの揃わぬもののいる反董卓連合軍の運命やいかに。
孫堅は、この時、長沙太守を務めていて、家族と団欒の時を過ごしていた。
孫堅「策、権、翊、虫は取れたか?」
策と呼ばれたこの青年の性は孫、名は策、字を伯符と言い孫堅と第一夫人である呉夫人との間に産まれた長男である。権と呼ばれた少年の性は孫、名は権、字を仲謀と言い孫堅と呉夫人との間に産まれた次男である。翊と呼ばれたこの幼年の性は孫、名は翊、字を叔弼と言い孫堅と呉夫人との間に産まれた三男である。
孫策「父上、母上~全然取れねぇよ」
孫権「兄上~危のうございます」
孫翊「せっかく匡に見せてやろうと思ったのにいねぇんだもん」
匡とは性は孫、名は匡、字を季佐と言いまだ2歳程の赤子である。
孫堅「ハハハ。どれ俺が見てやるとしよう」
孫堅は慣れた手つきで木を登ると何かを捕まえて降りてきた。その手には見事なまでのカブトムシが居たのである。
孫策「父上すげぇぜ」
孫権「父上凄い」
孫翊「流石父上」
呉夫人「あらあら、みんな楽しそうね」
孫策「あっ母上~」
孫策が駆け寄り呉夫人のお腹に耳を当てている。
孫策「わぁ~動いてる」
呉夫人「そうね。すごく元気なのよ。また男の子かしらね」
孫策「また弟。絶対今度は妹が良いのに」
孫権「兄上に同感です」
孫翊「えー男兄弟のが良くないですか」
孫堅「ハハハ。俺も娘が欲しいな。気に入ったやつが居てな。あげる約束をしたんでな」
呉夫人「まぁアナタったら勝手な約束をなさいましたのね」
孫堅「まぁ2回り以上年上だ。嫌がるだろう」
呉夫人「どうでしょう。私とアナタ様の子供でしたら案外じゃじゃ馬で気に入ったりするかもしれませんね」
孫堅「そうなら良いが」
???「姉上、ここにいらしたのですね」
呉夫人「あら国太じゃない」
呉夫人を姉上と呼ぶこの人は呉国太と言い、孫堅の第二夫人である。姉妹で同じ人の妻となり育児を助け合っている。
呉国太「あらじゃありませんよ。身重でウロウロとお医者様に怒られるのは私なんですからね」
呉夫人「あらあら、動いた方が胎教にも赤ちゃんにも良いと聞いたのだけれど」
呉国太「誰から情報ですかそれ。でも、兄上様もこちらにいらして良かったです。手紙が届いておりお届けに参りました」
孫堅「お前ももう俺の妻だと言うのにいつまでも兄上様なのだな」
呉国太「癖です」
孫堅が呉国太から手紙を受け取り読み進める。
孫堅「重臣たちを集めて軍議に入る。策、俺の留守中、母と弟たちのことを頼んだぞ」
孫策「任せてくれ父上」
孫堅が軍議の間に行くと15人の家臣が集まっていた。
孫堅「皆よく集まってくれた。董卓の専横に物申すために反董卓連合の結成を呼びかけられている。俺はこれに参加しようと思う」
15人の家臣の名前は、桓階・朱治・兪河・徐琨・孫香・芮祉・孫静・孫賁・公仇称・蘇代・呉景・祖茂・程普・黄蓋・韓当である。
全員「殿に従い戦の準備に入ります」
孫堅は返答を書くとそれを橋瑁に送った。
馬騰はこの時、西涼太守を務めていて、反董卓連合の檄文が届くと昔董卓に反乱を阻止された時の恨みを抱いていたので喜んで参加した。
馬騰「ハハハ。やっと仕返しの機会がやってきたわ」
???「父上、楽しそうですね」
馬騰「超か。あぁ実に楽しいのだ。やっとあの時の仕返しができるのだからな」
超と呼ばれた若武者の性は馬、名は超、字を孟起と言う。
馬超「私も父上に同行したいのですが構いませんか?」
馬騰「勿論だ。龐徳、超の供をお前に任せる」
龐徳「この龐令明が若をお守りいたしましょう」
馬超「これが初陣となる。龐徳、御教示の程宜しく頼む」
龐徳「了解致した」
馬騰は返答をしたためるとそれを橋瑁に送った。
劉表はこの時荊州北部を支配下に治めていた。
劉表「如何したものか?」
???「何を迷うことがあります。参加してしまいなされ」
劉表「蒯越に蒯良に蔡瑁か」
蒯良「参加して適当に兵だけ派遣しておけば良いのです」
劉表「適当な奴などいようか?」
蔡瑁「最近加入した黄忠を使うのはどうだい」
劉表「成程、良き案だな。黄忠を呼べ」
間も無く黄忠がやってくる。
黄忠「殿、この黄漢升参上いたしましたぞ」
劉表「よくきてくれた。お前に頼みたいことがある。ワシに代わり一軍を率いて反董卓連合軍への参加を頼みたい」
黄忠「心得ましたぞ」
劉表「そうか。やってくれるか。感謝する」
橋瑁に参加する旨を書いた手紙を送った。
北海太守を務めている孔融の元に檄文が届いた。
孔融「董卓の専横を許せるはずなどない。参加いたそう。太史慈、武安国、宗宝、ワシの供をいたせ」
太史慈「心得た」
武安国「腕がなるぜ~」
宗宝「後ろは任された」
孔融もすぐに参加するという旨を書いた手紙を送った。
この時袁術は汝南の太守を務めていた。
袁術「袁紹が盟主だと。ふざけおって。袁家の分家如きが。参加してワシのが優秀であると教えてやらなばならぬな」
???「そうでございます。この兪渉をお使いくだされ。必ず手柄を立ててご覧に入れましょう」
袁術「よくぞ申した。紀霊の副将として頼りにさせてもらうぞ」
紀霊「宜しく頼む兪渉殿」
兪渉「はっ」
袁術は袁紹よりも自身の方が上であると示すために反董卓連合への参加を決めた。
張邈と張超の兄弟は友人である曹操から頼まれる形での参戦表明。鮑信は2人の弟と朝廷を憂いての参戦表明。劉岱と王匡は宴会目当てであった。こうも足並みの揃わぬもののいる反董卓連合軍の運命やいかに。
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