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2章 反董卓連合
反董卓連合の檄文
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曹操が許昌に無事に辿り着くと曹操の兄弟たちが迎え入れる。
曹操「元譲・妙才・子考・子廉・子和、出迎え感謝するぞ」
曹操の出自は少し変わっていて、先祖は前漢皇帝の劉邦の武将であった夏侯嬰とされている。そのため夏侯氏は従兄弟の家系なのである。皆仲が良いその中でも夏侯惇だけは字でお互い呼び合う仲だ。元譲とは夏侯惇のことであり、妙才とは夏侯淵のことであり、子考とは曹仁のことであり、子廉とは曹洪のことであり、子和とは曹純のことである。
夏侯惇「孟徳よ。派手にしくじったようだな」
曹操「わかるか元譲」
夏侯惇「何年一緒にいると思っているのだ」
曹操「董卓の暗殺に失敗して追われてしまったわ」
夏侯淵「殿、そりゃ派手にやらかしてしまいましたな」
曹仁「殿のことだ。次の作戦はあるのだろう」
曹洪「殿が御無事で何よりです」
曹純「殿、おかえりなさいませ」
曹操「うむ皆元気そうで何よりだ。すぐに行動に移そうと考えている。本初と謀り董卓追討の連合軍の結成を考えておる」
夏侯惇「孟徳。なら俺たちは人員を集めるとしよう。まだまだ燻っている奴らが居るはずだからな」
曹操「元譲、頼んだぞ」
夏侯惇「任せておけ」
間も無くして夏侯惇が1人の若武者を連れてくる。
???「拙者、性を楽、名を進、字を文謙と申します」
曹操「良い面構えだが細身のようだな書記官として頑張ってくれ」
楽進「了解致しました」
向こうから2人の若武者が馬で駆けてくる。
???「叔父上~」
???「叔父上~」
曹操「子丹に文烈ではないか。遠いところをどうした?」
子丹と呼ばれた若武者の名は曹真と言い曹操の甥に当たる。文烈と呼ばれた若武者の名は曹休と言いこちらも曹操の甥に当たる。
曹真「父上が董卓に殺されました。俺は掻い潜り命からがらこちらに辿り着いた次第」
曹休「叔父上が挙兵したと聞き、呉郡より駆けつけました」
曹操「子丹、伯南が殺されただと董卓めよくもやってくれたな許さんぞ。文烈、我が家の千里の駒なり。2人ともよく駆けつけてくれたな」
伯南とは曹邵のことで曹操の親族に当たる人物で洛陽にて董卓に見せしめに殺されたのだ。幼くして両親を亡くしている曹真と曹休を曹操は実の息子のように可愛がったのである。軍備を整えつつあった曹操軍だが徴兵がうまくいっていなかった。ある時楽進に徴兵を任せたところ1000人集めてきたので、書記官ではなく武将として取り立てることにした。そして今、橋瑁なるものが反董卓連合軍の檄文を持って曹操の元を訪れたのである。
橋瑁「性を橋、名を瑁、字を元偉と申します。この度、曹操殿にも反董卓連合に参加して貰いたく参った次第」
曹操「それはそれは遠路はるばる御苦労様です。勿論参加させて頂く。連合の盟主は決まっておるのかな?」
橋瑁「それが曹操殿にお願いしたいのだが」
曹操「俺より適任者がいると思うが」
橋瑁「誰でございますか?」
曹操「渤海郡の太守袁本初よ」
橋瑁「それは願ってもない。ですが引き受けてくださるでしょうか?」
曹操「目立ちたがりの奴のことよ。必ず引き受けてくれるであろう」
橋瑁「ではお願いしても構わぬか?」
曹操「うむ。心得た」
間も無く曹操の使者が袁紹の元を訪れた。
使者「袁紹様に我が主君曹操様からの文をお持ちしました」
袁紹「ふむ。成程。やっとか。逢紀よ。兵を纏めよ。董卓軍を討つぞ」
逢紀「はっ」
しかしこの肝心な時に猛将の顔良と文醜が揃って風邪を引くという失態をかましていたのである。
顔良「こんな風邪如き」
文醜「こんな風邪如き」
2人とも立ち上がるがフラフラと倒れる。
袁紹「2人とも我が袁家の誇る猛将なのだ。無理をするでない。此度は蒋義渠と淳于瓊を連れて行く。だから2人とも安心して休んでおれ」
顔良「申し訳ございませぬ」
文醜「申し訳ございませぬ」
???「それならこの常山の趙子龍を袁紹様の麾下に加えて頂けませんか?」
袁紹「ほほぅ。これは見事な若武者よ。良いだろう。手柄を立てれば本格的に袁家で取り立ててやるので励むのだ」
趙子龍とは、趙雲のことであり、この反董卓連合での戦が初陣であった。
趙雲「はっ槍捌きと我が愛馬である白龍に賭けて、必ず手柄を挙げてみせまする」
袁紹「よくぞ申した。其方の働きに期待する」
そして、この檄文が公孫瓚の元にも届いた。
公孫瓚「反董卓連合か。面白い是非参加させてもらおう」
使者「ありがとうございます。ではこれにて失礼致します」
公孫越「兄上、どうしてあのようなものを受けるのです?」
公孫瓚「大々的に兵を動かせるからだ。反董卓連合加入を理由に兵を動かし、韓馥を滅ぼしその領土を手に入れる。董卓側の韓馥を攻める口実よ」
公孫越「兄上、怖い顔をしていますぞ」
公孫瓚「劉備を呼べ。彼らにも働いてもらうとしよう」
公孫越「はっ」
劉備「成程、了解しました。我が義勇軍も兄弟子殿の軍に従軍致します」
公孫越「良い返事をありがとうございます。兄上も喜びます」
張飛「おぅよ。恩返しと思ってくれりゃ良いぜ」
関羽「うむ。流浪していた我らを受け入れてくださり厚遇してくださったのだ。気にする必要はあるまい」
田豫「久々の戦ですな。腕がなります」
簡雍「アッシは遠慮したいもんだねぇ」
パチーンと鈍い音の後吹っ飛ぶ簡雍。
麗「旦那様、お気張りなさいませ」
義賢「ハハハ。楽しみましょうか」
周倉「関羽様、先陣はお任せを」
廖化「周倉、ずるいぞ。関羽様、是非この俺に先陣を」
裴元紹「偶にはこの俺が先陣でも構いませんぞ」
龔都「さてと久々に暴れますか」
何儀「いっちょやりますか」
劉辟「董卓軍は精強と聞きますからな楽しみですな」
黄邵「暴れられたらそれで良い」
何曼「気合い入れすぎて空回りしないでくださいよ」
劉備義勇軍も公孫瓚軍に従軍して、洛陽を目指すのであった。
曹操「元譲・妙才・子考・子廉・子和、出迎え感謝するぞ」
曹操の出自は少し変わっていて、先祖は前漢皇帝の劉邦の武将であった夏侯嬰とされている。そのため夏侯氏は従兄弟の家系なのである。皆仲が良いその中でも夏侯惇だけは字でお互い呼び合う仲だ。元譲とは夏侯惇のことであり、妙才とは夏侯淵のことであり、子考とは曹仁のことであり、子廉とは曹洪のことであり、子和とは曹純のことである。
夏侯惇「孟徳よ。派手にしくじったようだな」
曹操「わかるか元譲」
夏侯惇「何年一緒にいると思っているのだ」
曹操「董卓の暗殺に失敗して追われてしまったわ」
夏侯淵「殿、そりゃ派手にやらかしてしまいましたな」
曹仁「殿のことだ。次の作戦はあるのだろう」
曹洪「殿が御無事で何よりです」
曹純「殿、おかえりなさいませ」
曹操「うむ皆元気そうで何よりだ。すぐに行動に移そうと考えている。本初と謀り董卓追討の連合軍の結成を考えておる」
夏侯惇「孟徳。なら俺たちは人員を集めるとしよう。まだまだ燻っている奴らが居るはずだからな」
曹操「元譲、頼んだぞ」
夏侯惇「任せておけ」
間も無くして夏侯惇が1人の若武者を連れてくる。
???「拙者、性を楽、名を進、字を文謙と申します」
曹操「良い面構えだが細身のようだな書記官として頑張ってくれ」
楽進「了解致しました」
向こうから2人の若武者が馬で駆けてくる。
???「叔父上~」
???「叔父上~」
曹操「子丹に文烈ではないか。遠いところをどうした?」
子丹と呼ばれた若武者の名は曹真と言い曹操の甥に当たる。文烈と呼ばれた若武者の名は曹休と言いこちらも曹操の甥に当たる。
曹真「父上が董卓に殺されました。俺は掻い潜り命からがらこちらに辿り着いた次第」
曹休「叔父上が挙兵したと聞き、呉郡より駆けつけました」
曹操「子丹、伯南が殺されただと董卓めよくもやってくれたな許さんぞ。文烈、我が家の千里の駒なり。2人ともよく駆けつけてくれたな」
伯南とは曹邵のことで曹操の親族に当たる人物で洛陽にて董卓に見せしめに殺されたのだ。幼くして両親を亡くしている曹真と曹休を曹操は実の息子のように可愛がったのである。軍備を整えつつあった曹操軍だが徴兵がうまくいっていなかった。ある時楽進に徴兵を任せたところ1000人集めてきたので、書記官ではなく武将として取り立てることにした。そして今、橋瑁なるものが反董卓連合軍の檄文を持って曹操の元を訪れたのである。
橋瑁「性を橋、名を瑁、字を元偉と申します。この度、曹操殿にも反董卓連合に参加して貰いたく参った次第」
曹操「それはそれは遠路はるばる御苦労様です。勿論参加させて頂く。連合の盟主は決まっておるのかな?」
橋瑁「それが曹操殿にお願いしたいのだが」
曹操「俺より適任者がいると思うが」
橋瑁「誰でございますか?」
曹操「渤海郡の太守袁本初よ」
橋瑁「それは願ってもない。ですが引き受けてくださるでしょうか?」
曹操「目立ちたがりの奴のことよ。必ず引き受けてくれるであろう」
橋瑁「ではお願いしても構わぬか?」
曹操「うむ。心得た」
間も無く曹操の使者が袁紹の元を訪れた。
使者「袁紹様に我が主君曹操様からの文をお持ちしました」
袁紹「ふむ。成程。やっとか。逢紀よ。兵を纏めよ。董卓軍を討つぞ」
逢紀「はっ」
しかしこの肝心な時に猛将の顔良と文醜が揃って風邪を引くという失態をかましていたのである。
顔良「こんな風邪如き」
文醜「こんな風邪如き」
2人とも立ち上がるがフラフラと倒れる。
袁紹「2人とも我が袁家の誇る猛将なのだ。無理をするでない。此度は蒋義渠と淳于瓊を連れて行く。だから2人とも安心して休んでおれ」
顔良「申し訳ございませぬ」
文醜「申し訳ございませぬ」
???「それならこの常山の趙子龍を袁紹様の麾下に加えて頂けませんか?」
袁紹「ほほぅ。これは見事な若武者よ。良いだろう。手柄を立てれば本格的に袁家で取り立ててやるので励むのだ」
趙子龍とは、趙雲のことであり、この反董卓連合での戦が初陣であった。
趙雲「はっ槍捌きと我が愛馬である白龍に賭けて、必ず手柄を挙げてみせまする」
袁紹「よくぞ申した。其方の働きに期待する」
そして、この檄文が公孫瓚の元にも届いた。
公孫瓚「反董卓連合か。面白い是非参加させてもらおう」
使者「ありがとうございます。ではこれにて失礼致します」
公孫越「兄上、どうしてあのようなものを受けるのです?」
公孫瓚「大々的に兵を動かせるからだ。反董卓連合加入を理由に兵を動かし、韓馥を滅ぼしその領土を手に入れる。董卓側の韓馥を攻める口実よ」
公孫越「兄上、怖い顔をしていますぞ」
公孫瓚「劉備を呼べ。彼らにも働いてもらうとしよう」
公孫越「はっ」
劉備「成程、了解しました。我が義勇軍も兄弟子殿の軍に従軍致します」
公孫越「良い返事をありがとうございます。兄上も喜びます」
張飛「おぅよ。恩返しと思ってくれりゃ良いぜ」
関羽「うむ。流浪していた我らを受け入れてくださり厚遇してくださったのだ。気にする必要はあるまい」
田豫「久々の戦ですな。腕がなります」
簡雍「アッシは遠慮したいもんだねぇ」
パチーンと鈍い音の後吹っ飛ぶ簡雍。
麗「旦那様、お気張りなさいませ」
義賢「ハハハ。楽しみましょうか」
周倉「関羽様、先陣はお任せを」
廖化「周倉、ずるいぞ。関羽様、是非この俺に先陣を」
裴元紹「偶にはこの俺が先陣でも構いませんぞ」
龔都「さてと久々に暴れますか」
何儀「いっちょやりますか」
劉辟「董卓軍は精強と聞きますからな楽しみですな」
黄邵「暴れられたらそれで良い」
何曼「気合い入れすぎて空回りしないでくださいよ」
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