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1章 黄巾の乱
張宝との会談の行方
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龔都に案内される形で裏から張宝の陣に行き、面会を申し出た。門番に殺されそうになったが張角のことだと言うと怪訝な目を向けられながらも通してくれた。
張宝「黄巾軍代理総大将張宝です。兄上のことについて話があるとの事ですが義勇兵如きが何を知っているのですかな」
義賢「劉備義勇軍が麾下劉義賢です。張角殿が病であること。貴方が野蛮な賊徒たちの責任を取り討ち死にしようとしていることですかね」
張宝「!?。まさか龔都、話しましたね」
龔都「いえ、俺は話してやせん。この者は知ってたんです。俺が張角様たちを救おうとしていたことも」
張宝「どうして?義勇兵如きに知り得るはずが、、、」
義賢「訝しがるのも無理はありません。全ては推測です。汝南にて、張宝殿の脚に弓を射らせて貰いました」
その言葉と同時にある男が俺に鋭い刃を突き付けた。
張宝「波才、その刃を納めなさい」
波才「張宝様、しかし、コイツは貴方様に弓を射たのです許せません」
張宝「波才、命令です。その刃を下ろしなさい」
波才「グギギギギ。貴様、変な真似をしたらその瞬間にその首を刎ねるからな」
張宝の声色がたまに女性らしく変に高い時がある。まさかそんなわけないよな。張宝が女だなんてことあるわけないよな。張宝が気を取りなおすかのように続けた。
張宝「ゴホン。失礼した。そこまで知っているのならお分かりのはずだ。俺はこの場で敬愛する兄上を1人で死なせるわけには行かないのだ」
義賢「病から助けられるとしたらどうしますか?」
張宝「!?。そんな、そんなことって、可能なんですか?」
驚いてまた声色が高くなってるぞ。
義賢「どんな病も癒せる太平清領書という書物のありかを知っているとしたらどうしますか?」
張宝「兄上が何年も探しても見つからなかった道教の開祖であり仙人でもある黄帝の幻の書物。そのありかを貴方は知っていると言うの」
義賢「はい」
張宝「それはどこよ、どこにあるのよ」
その時陣幕に傷だらけの伝令が入ってくる。
伝令「張宝様、報告します。唐周と卞喜の裏切りにより何儀様・黄邵様・何曼様・劉辟様討ち死に、張梁様・張曼成様・馬元義様も奮戦虚しく先程討ち死にされました。グフッ」
その伝令は言い終わると血を吐き倒れた。
張宝「傷だらけで良く頑張ってくれた。この者を手厚く葬ってやるのだ趙弘・韓忠・孫夏」
趙弘・韓忠・孫夏「はっ」
張宝「劉丁殿、貴方のお話もう少し早く聞きたかったわね。ゴホン。波才、見せしめにこの者の首を刎ね。義勇軍に送り返すのだ」
波才「了解した。さぁこっちに来てもらおうか劉丁殿」
義賢「待ってください。張角殿を救えるのです。話を聞いてください張宝殿」
張宝「もう遅いのです。弟が死んでしまったのですから。私も後を追わなくてはなりません」
最後に見た張宝殿の顔は悲しげな表情をしていた。
波才「すまんな。これも務めだ。確かにお前の話が真実なら張角様だけでなく張宝様や張梁様も救えただろう。実に残念だ。お前がもっと早くこの事を張宝様に知らせる事ができたのなら或いはそれだけが悔やまれる。だが、貴様は張宝様に涙を流させたのだ。万死に値するがな」
義賢「是非もなし」
もっと前に知らせる事ができたのならこの結末を変えられる?確かに始まった時の配置で、この戦いにおける張梁の討ち死には避けられないだろう。後に曹操軍の将となる卞喜が張梁のそばにいて、寝返ったのも何かの布石と考えるべきだ。未来を変えようとしている事に対して、どうにかして元の状態に戻そうとする反作用か?考えていても仕方あるまい。俺の命はここで潰えるのだから。スパンという音とともに宙を舞う首。そこで俺の意識は完全に途絶えた。
『オー劉義賢よ。死んでしまうとは情け無い。今回の貴方の死の原因は、貴方の想像通りですよ。これ以前のループの時に失敗していたのです。あの時張宝に知らせる事ができればこの未来は回避できたかもしれませんね。チャンスが欲しい顔をしていますね。残念ですが貴方は3度死にました。ことわざにあるでしょう『人の命も3度まで』って、えっ何か違うって、えぇですが貴方は3回死にました。これ以上死に戻りをしたいのであればそれなりの対価が必要になります。差し出す物はありますか。ほほぅ、貴方が未来で過ごすはずだった時間の全てですか?大きく出ましたねぇ。それは一生未来には戻れないという選択ですが構わないのですか?憧れの劉備殿が納めた場合の世界を貴方の目で見れなくても。へぇ~劉備殿と過ごせる今の世界のが大事だと。わかりました。そこまでのお覚悟がおありなんですね。良いでしょう。貴方の覚悟に免じて、今一度機会を与えましょう。劉義賢よ。次こそより良い未来へ劉備様を導くのですよ』
劉備「丁、大丈夫か?」
義賢「兄上、ここは?」
劉備「記憶が混濁しているようだな。現在は汝南黄巾軍との戦闘中で、お前が張宝に弓を射ると言った時だ」
太史慈「劉丁殿、大丈夫ですか?」
太史慈殿がいるということはだいぶ戻れたようだ。ここで未来を変える選択をもぎ取る。
義賢「大丈夫です。太史慈殿心配してくださりありがとうございます」
太史慈「それなら良いのですが」
田豫「玄徳、俺は義賢が心配なので、この場に残る事にする。すまないな」
劉備「国譲、構わない。義賢のことよろしく頼む」
田豫「任せておけ。太史慈殿、玄徳のことをよろしく頼む」
太史慈「あぁ、了解した」
さぁ張宝に張角が救えることを話し、広宗で張角・張梁を交えた3人集まっての会談を実現してもらわないとな。未来を変える戦いが今始まる。
張宝「黄巾軍代理総大将張宝です。兄上のことについて話があるとの事ですが義勇兵如きが何を知っているのですかな」
義賢「劉備義勇軍が麾下劉義賢です。張角殿が病であること。貴方が野蛮な賊徒たちの責任を取り討ち死にしようとしていることですかね」
張宝「!?。まさか龔都、話しましたね」
龔都「いえ、俺は話してやせん。この者は知ってたんです。俺が張角様たちを救おうとしていたことも」
張宝「どうして?義勇兵如きに知り得るはずが、、、」
義賢「訝しがるのも無理はありません。全ては推測です。汝南にて、張宝殿の脚に弓を射らせて貰いました」
その言葉と同時にある男が俺に鋭い刃を突き付けた。
張宝「波才、その刃を納めなさい」
波才「張宝様、しかし、コイツは貴方様に弓を射たのです許せません」
張宝「波才、命令です。その刃を下ろしなさい」
波才「グギギギギ。貴様、変な真似をしたらその瞬間にその首を刎ねるからな」
張宝の声色がたまに女性らしく変に高い時がある。まさかそんなわけないよな。張宝が女だなんてことあるわけないよな。張宝が気を取りなおすかのように続けた。
張宝「ゴホン。失礼した。そこまで知っているのならお分かりのはずだ。俺はこの場で敬愛する兄上を1人で死なせるわけには行かないのだ」
義賢「病から助けられるとしたらどうしますか?」
張宝「!?。そんな、そんなことって、可能なんですか?」
驚いてまた声色が高くなってるぞ。
義賢「どんな病も癒せる太平清領書という書物のありかを知っているとしたらどうしますか?」
張宝「兄上が何年も探しても見つからなかった道教の開祖であり仙人でもある黄帝の幻の書物。そのありかを貴方は知っていると言うの」
義賢「はい」
張宝「それはどこよ、どこにあるのよ」
その時陣幕に傷だらけの伝令が入ってくる。
伝令「張宝様、報告します。唐周と卞喜の裏切りにより何儀様・黄邵様・何曼様・劉辟様討ち死に、張梁様・張曼成様・馬元義様も奮戦虚しく先程討ち死にされました。グフッ」
その伝令は言い終わると血を吐き倒れた。
張宝「傷だらけで良く頑張ってくれた。この者を手厚く葬ってやるのだ趙弘・韓忠・孫夏」
趙弘・韓忠・孫夏「はっ」
張宝「劉丁殿、貴方のお話もう少し早く聞きたかったわね。ゴホン。波才、見せしめにこの者の首を刎ね。義勇軍に送り返すのだ」
波才「了解した。さぁこっちに来てもらおうか劉丁殿」
義賢「待ってください。張角殿を救えるのです。話を聞いてください張宝殿」
張宝「もう遅いのです。弟が死んでしまったのですから。私も後を追わなくてはなりません」
最後に見た張宝殿の顔は悲しげな表情をしていた。
波才「すまんな。これも務めだ。確かにお前の話が真実なら張角様だけでなく張宝様や張梁様も救えただろう。実に残念だ。お前がもっと早くこの事を張宝様に知らせる事ができたのなら或いはそれだけが悔やまれる。だが、貴様は張宝様に涙を流させたのだ。万死に値するがな」
義賢「是非もなし」
もっと前に知らせる事ができたのならこの結末を変えられる?確かに始まった時の配置で、この戦いにおける張梁の討ち死には避けられないだろう。後に曹操軍の将となる卞喜が張梁のそばにいて、寝返ったのも何かの布石と考えるべきだ。未来を変えようとしている事に対して、どうにかして元の状態に戻そうとする反作用か?考えていても仕方あるまい。俺の命はここで潰えるのだから。スパンという音とともに宙を舞う首。そこで俺の意識は完全に途絶えた。
『オー劉義賢よ。死んでしまうとは情け無い。今回の貴方の死の原因は、貴方の想像通りですよ。これ以前のループの時に失敗していたのです。あの時張宝に知らせる事ができればこの未来は回避できたかもしれませんね。チャンスが欲しい顔をしていますね。残念ですが貴方は3度死にました。ことわざにあるでしょう『人の命も3度まで』って、えっ何か違うって、えぇですが貴方は3回死にました。これ以上死に戻りをしたいのであればそれなりの対価が必要になります。差し出す物はありますか。ほほぅ、貴方が未来で過ごすはずだった時間の全てですか?大きく出ましたねぇ。それは一生未来には戻れないという選択ですが構わないのですか?憧れの劉備殿が納めた場合の世界を貴方の目で見れなくても。へぇ~劉備殿と過ごせる今の世界のが大事だと。わかりました。そこまでのお覚悟がおありなんですね。良いでしょう。貴方の覚悟に免じて、今一度機会を与えましょう。劉義賢よ。次こそより良い未来へ劉備様を導くのですよ』
劉備「丁、大丈夫か?」
義賢「兄上、ここは?」
劉備「記憶が混濁しているようだな。現在は汝南黄巾軍との戦闘中で、お前が張宝に弓を射ると言った時だ」
太史慈「劉丁殿、大丈夫ですか?」
太史慈殿がいるということはだいぶ戻れたようだ。ここで未来を変える選択をもぎ取る。
義賢「大丈夫です。太史慈殿心配してくださりありがとうございます」
太史慈「それなら良いのですが」
田豫「玄徳、俺は義賢が心配なので、この場に残る事にする。すまないな」
劉備「国譲、構わない。義賢のことよろしく頼む」
田豫「任せておけ。太史慈殿、玄徳のことをよろしく頼む」
太史慈「あぁ、了解した」
さぁ張宝に張角が救えることを話し、広宗で張角・張梁を交えた3人集まっての会談を実現してもらわないとな。未来を変える戦いが今始まる。
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