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1章 黄巾の乱
汝南黄巾軍との戦いリベンジ
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?『オー劉義賢よ。また死んでしまうとは情けない。貴方の今回の死因は龔都殿が華雄殿に討ち取られたことです。ですが最後に見た通り華雄殿は話せばわかる常識人です。貴方の華雄殿に対するイメージがどうだったかは知りませんがね。張宝殿を撤退させてからすぐに行動することです。龔都殿は張宝殿を逃すために殿としてその場に残るのですから。では今一度チャンスを与えるとしましょう。今度こそ劉備様をより良い未来に導くのですよ。では劉義賢、期待していますよ』
劉備「丁、急に気を失ってどうしたんだ?」
義賢「はっ兄上、今どんな状況ですか?」
劉備「起きてすぐ、戦況確認とはな。全く。でも元気になったのなら良い。戦況だが、張宝の妖術を止めるべく張宝に義賢が弓を射るとの事で、我らでその援護をするために動き出そうとしたところだ」
義賢「そんな大事な時に貧血を起こすなど申し訳ありません。ですがもう大丈夫です。やりましょう」
太史慈「劉丁殿、本当に大丈夫か?」
義賢「太史慈殿にも心配していただきありがとうございます。ですが本当にもう大丈夫です」
太史慈「そうか。なら、俺も劉備殿をしかと守ろう」
義賢「兄上のことをよろしくお願いします」
田豫「義賢、大丈夫なのか?もしかして、いやなんでもない」
義賢「田豫殿にも心配をおかけして申し訳ありません」
田豫「気にするな。玄徳、すまないが俺は義賢が心配だからここに残る。太史慈殿、玄徳のことを宜しく頼む」
太史慈「了解した」
劉備「国譲、丁のことを頼む」
田豫「あぁ任せておけ」
前回と違うのは、田豫殿が俺のそばに残ってくれたことだ。だがそうなると田豫殿の抜けた穴をどうするのかと思ったのだが意外も意外なんと簡雍殿が埋めていた。ひょうきんものに見えてやる時はやるんだなと感心した。弓を引き絞り張宝の脚を狙って放つ。今回も見事に命中した。
張宝「ぐっ、いったいどこから矢が。しかもこの傷、歩くのに苦労しますね。波才、肩を貸してください撤退しますよ」
波才「残念ですが張宝様の御身の方が大事です。龔都、後は任せましたよ」
龔都「ちょっと待ってくだせぇ。俺も一緒に撤退」
波才「龔都、お前は殿です」
龔都「ぐっわかりやした」
前回同様に波才が張宝を馬に乗せて、手綱を握り張角や張梁の籠る広宗へと撤退する。このタイミングだ。俺は帰ってきた劉備殿たちと軽く言葉を交わすと黝廉に跨り、龔都目指して一直線に駆ける。
劉備「よくやった丁。張宝を討ち取れなかったのは残念だが怪我を負わせただけでも見事だ」
太史慈「初めてにしては、見事な弓の腕前だった」
田豫「側で見ていても凄かった。義賢にまさか弓の才能があったとは」
簡雍「俺も頑張ったんだけどねぇ。霞んじゃったよ。ハハハ」
義賢「兄上、皆様方、まだです。急ぐので、これにて」
義賢が黝廉に乗り駆け出すのと時を同じくして、救援に向かっていた張飛殿と関羽殿の方から歓声が上がる。
厳政「抜かせ。我こそは地公将軍麾下の将厳政。参る」
高昇「右に同じく、高昇。いざ参る」
張飛「張翼徳だ。退屈させてくれるなよ」
関羽「関雲長。某の青龍偃月刀の餌食としてくれようぞ」
厳政「地公将軍様、申し訳ありませぬ」
高昇「グハッ。太平道に栄光あれ」
張飛「敵将、厳政。張翼徳が討ち取った」
関羽「敵将、高昇。関雲長が討ち取った」
ここで華雄殿が突撃してくるはず。まだ龔都殿は無事だな。
義賢「敵将、覚悟せよ」
龔都「何奴。この龔都様に刃向かおうとは命知らずめ。討ち取ってやるぜぇ」
黝廉の巧みな動きに翻弄される龔都。龔都は馬に乗ってないだけでなく馬鹿みたいに黝廉を追いかけたりと勝手に疲れる。そこを捕らえた。
龔都「この離せ~離せ~ってんだよ」
龔都を捕まえたと同時に華雄が現れる。
華雄「討ち取らずに捕まえるとは、これはいったいどういうことか説明願おうか?」
義賢「貴方は?」
華雄「これは失礼した。中郎将董卓が麾下華雄と申す」
義賢「中郎将殿のこれは失礼しました。俺は、義勇軍劉備玄徳が麾下の劉義賢と申します。捕らえたのはこの者が逃げた張宝の行方を知っていると判断したためです」
華雄「丁寧な挨拶痛み入る。ふむ。一理ある。だが捕らえたということは捕虜にしたということだ手荒にはしてはならぬぞ」
義賢「えぇ、義勇軍が責任を持って身柄を預からせてもらいます」
華雄「それを聞き安心した。我が隊は壊滅的打撃を受けた。一度涼州に戻り軍備を整える予定だ。広宗に向かうのであればその旨を右中郎将の朱儁殿に伝えてもらえるか?」
義賢「わかりました。必ず伝えましょう」
華雄「ありがとう。では、縁があればまた会おう」
ここに来ようとしている軍に合図を出し、華雄殿は撤退していった。
関羽「あの出たち、中々の武人と見える。是非手合わせしたいものだな」
張飛「兄者にそこまで言わせるとは興味が湧くぜ」
劉備「丁、いきなり走り出したが敵将を捕まえるとは見事だ」
龔都「ちょっと待ってくれ、アンタ山賊殺しの張飛」
張飛「山賊殺し?覚えがねぇな。肉を三枚に下ろすのは得意だったけどな」
龔都「ヒィーーーー。わかったなんでも話すから命は取らないでくれ」
劉備「捕虜に手荒な真似などせん」
龔都「たっ助かるぜ。張宝様は広宗に撤退したはずだ」
義賢「我々も向かいましょう。次の戦いが最終決戦です」
劉備「丁、あぁ勿論だ。張角を討ち必ずや天下に安寧をもたらそう」
太史慈「劉備殿、とても楽しい時間だった。俺はこれより孔融様の元に戻る。縁があればまた共に戦いましょうぞ」
劉備「太史慈殿、救援感謝致します。孔融殿にも宜しくお伝えください」
太史慈「あぁ、必ず」
龔都を捕えることに成功した劉備一向は太史慈と別れ黄巾の乱の最終決戦の場所広宗へと向かうのだった。
劉備「丁、急に気を失ってどうしたんだ?」
義賢「はっ兄上、今どんな状況ですか?」
劉備「起きてすぐ、戦況確認とはな。全く。でも元気になったのなら良い。戦況だが、張宝の妖術を止めるべく張宝に義賢が弓を射るとの事で、我らでその援護をするために動き出そうとしたところだ」
義賢「そんな大事な時に貧血を起こすなど申し訳ありません。ですがもう大丈夫です。やりましょう」
太史慈「劉丁殿、本当に大丈夫か?」
義賢「太史慈殿にも心配していただきありがとうございます。ですが本当にもう大丈夫です」
太史慈「そうか。なら、俺も劉備殿をしかと守ろう」
義賢「兄上のことをよろしくお願いします」
田豫「義賢、大丈夫なのか?もしかして、いやなんでもない」
義賢「田豫殿にも心配をおかけして申し訳ありません」
田豫「気にするな。玄徳、すまないが俺は義賢が心配だからここに残る。太史慈殿、玄徳のことを宜しく頼む」
太史慈「了解した」
劉備「国譲、丁のことを頼む」
田豫「あぁ任せておけ」
前回と違うのは、田豫殿が俺のそばに残ってくれたことだ。だがそうなると田豫殿の抜けた穴をどうするのかと思ったのだが意外も意外なんと簡雍殿が埋めていた。ひょうきんものに見えてやる時はやるんだなと感心した。弓を引き絞り張宝の脚を狙って放つ。今回も見事に命中した。
張宝「ぐっ、いったいどこから矢が。しかもこの傷、歩くのに苦労しますね。波才、肩を貸してください撤退しますよ」
波才「残念ですが張宝様の御身の方が大事です。龔都、後は任せましたよ」
龔都「ちょっと待ってくだせぇ。俺も一緒に撤退」
波才「龔都、お前は殿です」
龔都「ぐっわかりやした」
前回同様に波才が張宝を馬に乗せて、手綱を握り張角や張梁の籠る広宗へと撤退する。このタイミングだ。俺は帰ってきた劉備殿たちと軽く言葉を交わすと黝廉に跨り、龔都目指して一直線に駆ける。
劉備「よくやった丁。張宝を討ち取れなかったのは残念だが怪我を負わせただけでも見事だ」
太史慈「初めてにしては、見事な弓の腕前だった」
田豫「側で見ていても凄かった。義賢にまさか弓の才能があったとは」
簡雍「俺も頑張ったんだけどねぇ。霞んじゃったよ。ハハハ」
義賢「兄上、皆様方、まだです。急ぐので、これにて」
義賢が黝廉に乗り駆け出すのと時を同じくして、救援に向かっていた張飛殿と関羽殿の方から歓声が上がる。
厳政「抜かせ。我こそは地公将軍麾下の将厳政。参る」
高昇「右に同じく、高昇。いざ参る」
張飛「張翼徳だ。退屈させてくれるなよ」
関羽「関雲長。某の青龍偃月刀の餌食としてくれようぞ」
厳政「地公将軍様、申し訳ありませぬ」
高昇「グハッ。太平道に栄光あれ」
張飛「敵将、厳政。張翼徳が討ち取った」
関羽「敵将、高昇。関雲長が討ち取った」
ここで華雄殿が突撃してくるはず。まだ龔都殿は無事だな。
義賢「敵将、覚悟せよ」
龔都「何奴。この龔都様に刃向かおうとは命知らずめ。討ち取ってやるぜぇ」
黝廉の巧みな動きに翻弄される龔都。龔都は馬に乗ってないだけでなく馬鹿みたいに黝廉を追いかけたりと勝手に疲れる。そこを捕らえた。
龔都「この離せ~離せ~ってんだよ」
龔都を捕まえたと同時に華雄が現れる。
華雄「討ち取らずに捕まえるとは、これはいったいどういうことか説明願おうか?」
義賢「貴方は?」
華雄「これは失礼した。中郎将董卓が麾下華雄と申す」
義賢「中郎将殿のこれは失礼しました。俺は、義勇軍劉備玄徳が麾下の劉義賢と申します。捕らえたのはこの者が逃げた張宝の行方を知っていると判断したためです」
華雄「丁寧な挨拶痛み入る。ふむ。一理ある。だが捕らえたということは捕虜にしたということだ手荒にはしてはならぬぞ」
義賢「えぇ、義勇軍が責任を持って身柄を預からせてもらいます」
華雄「それを聞き安心した。我が隊は壊滅的打撃を受けた。一度涼州に戻り軍備を整える予定だ。広宗に向かうのであればその旨を右中郎将の朱儁殿に伝えてもらえるか?」
義賢「わかりました。必ず伝えましょう」
華雄「ありがとう。では、縁があればまた会おう」
ここに来ようとしている軍に合図を出し、華雄殿は撤退していった。
関羽「あの出たち、中々の武人と見える。是非手合わせしたいものだな」
張飛「兄者にそこまで言わせるとは興味が湧くぜ」
劉備「丁、いきなり走り出したが敵将を捕まえるとは見事だ」
龔都「ちょっと待ってくれ、アンタ山賊殺しの張飛」
張飛「山賊殺し?覚えがねぇな。肉を三枚に下ろすのは得意だったけどな」
龔都「ヒィーーーー。わかったなんでも話すから命は取らないでくれ」
劉備「捕虜に手荒な真似などせん」
龔都「たっ助かるぜ。張宝様は広宗に撤退したはずだ」
義賢「我々も向かいましょう。次の戦いが最終決戦です」
劉備「丁、あぁ勿論だ。張角を討ち必ずや天下に安寧をもたらそう」
太史慈「劉備殿、とても楽しい時間だった。俺はこれより孔融様の元に戻る。縁があればまた共に戦いましょうぞ」
劉備「太史慈殿、救援感謝致します。孔融殿にも宜しくお伝えください」
太史慈「あぁ、必ず」
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