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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
マミーとのバトル
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ナナが某時代劇の悪代官が如く包帯を帯を解くかのように回して、顔だけ包帯が巻かれた状態で身体は産まれたままの姿のマミーが怒り狂って、バトルがスタートした。
「皆様、お待たせしました。ここ最近出番がなくて、もうこういう機会は無いのかもしれないと内心不安になっておりました実況のバニーです」
「解説のマリンなのだ」
「マリンさん、今回、我らがマスター。ゴホン、フグオ選手が戦う相手は、マミーですがどういったバトル展開が予想されるでしょうか?」
「マミーの厄介なぐるぐる巻き攻撃は、ナナのお陰で、あらわとなった状態では使えないのだ。ガンガン押し切ってくれることを期待してるのだ」
全く簡単に言ってくれるぜ。でも、この感じ懐かしいな。なんだかんだ僕もバニーの実況を求めているんだよな。マリンの解説はいつも答えだから解説とは言わないんだけど。でも確かにナナのお陰で、包帯が無くなったことで、相手を自分と同じミイラ状態にするぐるぐる巻き攻撃は使えない。あれをやられると数ターンの間、身体がぐるぐる巻きで動けないとなって厄介なんだよな。それが使えないのは大きなアドバンテージといえる。いえるのだが。そりゃさ、服着てミイラになる訳ないからこうなるのはわかるんだけどさ。大事なところが全部見えちゃってるのよ。しかも、僕おっぱい星人だからさ。こう胸が大きくて、安産型の尻を見せられるとまぁ息子が反応してしまうわけで。いや、良いんだよ。僕のアレを取り込ませないとダメなんだから。でもなぁ。
「おーっと、我らがフグオ選手の聖剣が光輝いているぞーーーーーー。これにはチョトミも大興奮だーーーーーーー」
「カレピッピの先端からマジヤバ汁の気配がして、マジクラなんだけど~」
僕の息子を聖剣とか言うな!いや、魔物を人外娘に変えられる。イコール魔を浄化する聖剣と言えなくもないのか?いやいや、そんな大層なもんじゃない。
「マヤ、いつもこんな感じなの?」
「えぇ、大概こんな感じでお祭り騒ぎになってるわね」
「へぇ、それにしてもこの青い飲み物、美味しいなぁ」
「それ、マリンの体液よ」
「えっ?ゴホッゴホッ、なんてもの飲ませるのよ」
「ナナったら、どうしたの?この世界のソーダ水はスライムの体液から作られるのよ。あぁ美味しい。やっぱ、熱戦を見守る時は炭酸に限るよね」
「ハルの言う通りね。ゴクゴク。プハァ。これよ。これ」
「あのソーダ水って、そうだったの?これがね。まぁ、でも美味しいから良いのよね?」
「おかわりもあるのだ」
「あっありがとう。まぁ郷に入れば郷に従えっていうものね」
ナナは、人外娘よりも率先切って、魔物を倒しまくる脳筋スタイルと打って変わって、今はマヤやハルに促されるままマリンの体液から作られるソーダ水を飲んでいた。染まるの早いな。おい。
「勇者様、キリリのことをどうかどうか宜しくお願いします」
パピィは目の前のマミーのことをキリリと呼んで、元に戻して欲しいと懇願している。そうだよな。俺だって家族が魔物になってたとして、助けられる力を持つものがいたら助けてと懇願するだろう。気持ちはわかる。気持ちはわかるのだが。マミーについて、前回出現はここだけと言ったが、あれは本当でもあり嘘でもある。もう1箇所、出現場所がある。ピラミッドだ。まぁ、歩いてるところを見られるのはここだけって意味なんだ。向こうは全てイベント戦闘で、棺桶を調べると飛び出してくるのだから。
『マミーは、ぐるぐる巻き攻撃をしようとした。しかし包帯が足りない』
「おーっと、マミー選手のぐるぐる巻き攻撃が失敗した~。これは我らがフグオ選手にチャンス到来だーーーーー!!!!」
「うんうん、なのだ」
いや、無駄攻撃すんのかーい!いや、普通包帯ないのすぐ気づくだろうが!馬鹿なのか?あのマミーのAIは馬鹿なのか?いや、だとしても高い防御力があるマミーの身体に傷をつけることなんて。えっ?防御力が0?まさか裸になってるからか!?これならどんな攻撃も等倍で入る。だがそれにしても数ターンかかるので、一気に勝負を決める必要がある。僕は道具袋からアイテムを取り出す。マミーの弱点は火属性だ。敵に効率よくダメージを与えるのは弱点を付くこと。これはバトルの基本だ。しかし殺してはならない。瀕死にさせて、へばらせないといけない。だから僕はこのアイテムを取り出した。この前、襲いかかってきた火龍サラマンダーが落とした鱗を素材にした爆裂玉だ。これがちょうどマミーを瀕死にさせるほどのダメージを与えられる火属性の攻撃になる。マミーはイベント戦闘に選ばれる魔物のため。中ボス扱いとなっていて、HPが高いのだ。だから本来この時点で持ってるはずのないサラマンダーの鱗を素材に作ったこの爆裂玉が大ダメージとなるのだ。僕は、これをマミーに向かって放り投げた。
『フグオは爆裂玉を使った。マミーに、449のダメージ。マミーは瀕死で動けない』
マミーは瀕死になると防衛本能が動き防御しかしないのだ。だからこれで無力化がほぼ成功した。ここからじっくりと攻め立てることにする。アッチで。
「皆様、お待たせしました。ここ最近出番がなくて、もうこういう機会は無いのかもしれないと内心不安になっておりました実況のバニーです」
「解説のマリンなのだ」
「マリンさん、今回、我らがマスター。ゴホン、フグオ選手が戦う相手は、マミーですがどういったバトル展開が予想されるでしょうか?」
「マミーの厄介なぐるぐる巻き攻撃は、ナナのお陰で、あらわとなった状態では使えないのだ。ガンガン押し切ってくれることを期待してるのだ」
全く簡単に言ってくれるぜ。でも、この感じ懐かしいな。なんだかんだ僕もバニーの実況を求めているんだよな。マリンの解説はいつも答えだから解説とは言わないんだけど。でも確かにナナのお陰で、包帯が無くなったことで、相手を自分と同じミイラ状態にするぐるぐる巻き攻撃は使えない。あれをやられると数ターンの間、身体がぐるぐる巻きで動けないとなって厄介なんだよな。それが使えないのは大きなアドバンテージといえる。いえるのだが。そりゃさ、服着てミイラになる訳ないからこうなるのはわかるんだけどさ。大事なところが全部見えちゃってるのよ。しかも、僕おっぱい星人だからさ。こう胸が大きくて、安産型の尻を見せられるとまぁ息子が反応してしまうわけで。いや、良いんだよ。僕のアレを取り込ませないとダメなんだから。でもなぁ。
「おーっと、我らがフグオ選手の聖剣が光輝いているぞーーーーーー。これにはチョトミも大興奮だーーーーーーー」
「カレピッピの先端からマジヤバ汁の気配がして、マジクラなんだけど~」
僕の息子を聖剣とか言うな!いや、魔物を人外娘に変えられる。イコール魔を浄化する聖剣と言えなくもないのか?いやいや、そんな大層なもんじゃない。
「マヤ、いつもこんな感じなの?」
「えぇ、大概こんな感じでお祭り騒ぎになってるわね」
「へぇ、それにしてもこの青い飲み物、美味しいなぁ」
「それ、マリンの体液よ」
「えっ?ゴホッゴホッ、なんてもの飲ませるのよ」
「ナナったら、どうしたの?この世界のソーダ水はスライムの体液から作られるのよ。あぁ美味しい。やっぱ、熱戦を見守る時は炭酸に限るよね」
「ハルの言う通りね。ゴクゴク。プハァ。これよ。これ」
「あのソーダ水って、そうだったの?これがね。まぁ、でも美味しいから良いのよね?」
「おかわりもあるのだ」
「あっありがとう。まぁ郷に入れば郷に従えっていうものね」
ナナは、人外娘よりも率先切って、魔物を倒しまくる脳筋スタイルと打って変わって、今はマヤやハルに促されるままマリンの体液から作られるソーダ水を飲んでいた。染まるの早いな。おい。
「勇者様、キリリのことをどうかどうか宜しくお願いします」
パピィは目の前のマミーのことをキリリと呼んで、元に戻して欲しいと懇願している。そうだよな。俺だって家族が魔物になってたとして、助けられる力を持つものがいたら助けてと懇願するだろう。気持ちはわかる。気持ちはわかるのだが。マミーについて、前回出現はここだけと言ったが、あれは本当でもあり嘘でもある。もう1箇所、出現場所がある。ピラミッドだ。まぁ、歩いてるところを見られるのはここだけって意味なんだ。向こうは全てイベント戦闘で、棺桶を調べると飛び出してくるのだから。
『マミーは、ぐるぐる巻き攻撃をしようとした。しかし包帯が足りない』
「おーっと、マミー選手のぐるぐる巻き攻撃が失敗した~。これは我らがフグオ選手にチャンス到来だーーーーー!!!!」
「うんうん、なのだ」
いや、無駄攻撃すんのかーい!いや、普通包帯ないのすぐ気づくだろうが!馬鹿なのか?あのマミーのAIは馬鹿なのか?いや、だとしても高い防御力があるマミーの身体に傷をつけることなんて。えっ?防御力が0?まさか裸になってるからか!?これならどんな攻撃も等倍で入る。だがそれにしても数ターンかかるので、一気に勝負を決める必要がある。僕は道具袋からアイテムを取り出す。マミーの弱点は火属性だ。敵に効率よくダメージを与えるのは弱点を付くこと。これはバトルの基本だ。しかし殺してはならない。瀕死にさせて、へばらせないといけない。だから僕はこのアイテムを取り出した。この前、襲いかかってきた火龍サラマンダーが落とした鱗を素材にした爆裂玉だ。これがちょうどマミーを瀕死にさせるほどのダメージを与えられる火属性の攻撃になる。マミーはイベント戦闘に選ばれる魔物のため。中ボス扱いとなっていて、HPが高いのだ。だから本来この時点で持ってるはずのないサラマンダーの鱗を素材に作ったこの爆裂玉が大ダメージとなるのだ。僕は、これをマミーに向かって放り投げた。
『フグオは爆裂玉を使った。マミーに、449のダメージ。マミーは瀕死で動けない』
マミーは瀕死になると防衛本能が動き防御しかしないのだ。だからこれで無力化がほぼ成功した。ここからじっくりと攻め立てることにする。アッチで。
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