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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
八方塞がり
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ドシーンドシーンと地鳴りのような音が響いてくる。その音に我に帰るフグオ。
「アイツのことを忘れてた!」
「タカシ、メイレイ、ゼッタイ。オトコ、サガス」
「うんうん。きっとこっちの方だったと思うんだけどなぁ。まぁいっか。ゼーンブ踏み潰しちゃえ~」
木々の踏み潰される音、逃げ惑う魔物たち。それを捕まえて眷属に変えるタカシと呼ばれている男。
「まぁ、この際魔物でもいっか。マリオネット」
タカシがそういうと逃げ惑っていた魔物が操られたかのように地面の臭いを嗅ぎながらこっちを目指して走ってくる。
「うんうん。いい子だねぇ。いけ~ツカデモン。僕たちだけに与えられた力、傀儡師を上手く使いこなせなかったお兄ちゃんにも新たな力を授けてもらえてよかったね。魔物になる力。クスクス」
「タカシ、ヨロコブ、シアワセ。オトコ、ミツケル」
「うんうん、弟のために頑張ってねお兄ちゃん」
その頃、俺の横でトロンとした表情で蕩けているナナ。
「ふにゃ~ん。こんなに気持ちいいなんて幸せ~。マヤもハルもずるいよ~。こんなのを夏休みの間、毎日味わってたなんて~。って夏休み?ん?私がこっちに来たのは夏休みに入ってすぐなんだけど今何日?」
「もうとっくに夏休み開けて、学校始まってるわよ!ナナったら学校に来ないから心配して。家に尋ねたらお手伝いさんがお嬢様は体調を崩してて誰ともお会いになれませんって言われるしさ」
「へっ?マヤとハル、裏川さんの家尋ねたの?」
「裏川さんなんて、他人行儀やめて~。私はフグオのことが大好きな。ナ・ナだよ~」
ナナの妖艶なクネクネダンスに生唾を飲み込むフグオ。
「ゴクリ」
「ほらぁ、フグオならいつでも何してもいいんだよ~。あ~んなことや、こ~んなこと。それともその膨張してるやつ、舐めてあげよっか?」
耳元で息を吹きかけられながらナナに囁かれると下半身がどうしようもなく熱を帯びてくるのを感じる。しかし、目の前に危機が迫っているのだ。ナナの誘惑に堕ちるわけにはいかない。
「今はダメだ。非常事態なんだ」
「え~。下半身をそんなにしてて、良い作戦が思いつくの~。私の口、ア・イ・テ・ル・ヨ」
貞操観念が音を立てて崩れるのを感じる。その言葉を聞いた俺は乱暴にナナの口に膨張したものを突っ込んでいた。
「あふっ。ジュボボ。素直になれてえらいね~」
サキュバスだった時の記憶は無いはずなのに、俺の下半身のどこを攻めれば的確に俺が絶頂を迎えるかを知っているかのような舌の動き。こんな危機的状況で不謹慎なんだが抗えない。まるで、何か言葉の呪いにかかってしまったかのように僕はナナの言葉に逆らえない。
「うっ。ナナ、キモチイイよ。どうしてどうして」
「良いんだよフグオ。私に全て任せて気持ち良くなって蕩けて、溺れて。ジュボボボ」
「あふぅ~ん、そんないきなり強く。それ以上は」
「それ以上は何~?こ~う?ジュボボボボボボボ。チュルル。あ~ん。ご馳走様~」
僕は情けない程の白濁液をナナの口に放出したのだった。
「ナナもフグオも何やってんのよ!そこまで脅威が迫っているのよ」
「いいな~フグオ君の私も飲みたい」
その言葉を聞いたナナがハルに近付いて、突然接吻したかと思うと口移しで白濁液を流し込んでいた。
「ほら~ハル。ど~う。私たちを虜にする御主人様の味は~」
「あふん。美味しい。ナナお姉様、もっとください。もっと~」
ナナにキスされたハルは、ナナのことをお姉様と言っていた。その顔は、熱に浮かされているようだった。
「ハルまで、何してんのよ!すぐに何か対策を立てないといけない時に、馬鹿なの?」
「あら~。マヤったら羨ましいのね。私たちだけが御主人様のを飲み干して、でもごめんね~。素直じゃないマヤの分は無いの~」
「発情してんじゃないわよ!この盛り魔が!この状況がわかんないの?」
「あれっ私、何をしてたの?」
マヤに怒鳴られたナナは突然我に帰ったかのような表情になって、何をしていたのかを思い出そうとしている。
「ふざけんじゃないわよ!」
「マヤ、どうして怒ってるの?」
果てて倒れた僕の隣に来て治療していたマリンに聞く。
「マリン、ナナは大丈夫なのか」
「そんなことよりマスターなのだ。あの女、恐ろしいのだ。無意識に精気を吸い取っていたのだ。あの女、まだ支配下にあるかものだ。完璧に術が解けてないかも知らないのだ。アレもマリンたちを騙す演技かも知れないのだ」
「えっ?」
マリンの言葉を聞いて驚いた。確かに俺は夢の中でサキュバスとなっていたナナを人間の姿に解放したはず。でもマリンが言うには解けてないかもしれないとのことだ。だとしたらこの状況は非常にまずいのではないか?眼前には迫り来るタカシが乗るツカデモンだったか?そして後ろには未だサキュバスを身体に宿すナナ。八方塞がりとはこの事なのでは?頭をフル回転して、僕たちが生き残る策を考える。そんな時、こちらまたナナの目が一瞬怪しく光ったような気がした。してやったりと言わんばかりに。そんなわけないよな?解けてないなら俺が夢から覚めるわけなかったはずだし。いや、嘘だよな?えっ、前門の狼後門の虎状態なのか?どうしたらこの絶対絶命の状態を切り抜けられる。
「アイツのことを忘れてた!」
「タカシ、メイレイ、ゼッタイ。オトコ、サガス」
「うんうん。きっとこっちの方だったと思うんだけどなぁ。まぁいっか。ゼーンブ踏み潰しちゃえ~」
木々の踏み潰される音、逃げ惑う魔物たち。それを捕まえて眷属に変えるタカシと呼ばれている男。
「まぁ、この際魔物でもいっか。マリオネット」
タカシがそういうと逃げ惑っていた魔物が操られたかのように地面の臭いを嗅ぎながらこっちを目指して走ってくる。
「うんうん。いい子だねぇ。いけ~ツカデモン。僕たちだけに与えられた力、傀儡師を上手く使いこなせなかったお兄ちゃんにも新たな力を授けてもらえてよかったね。魔物になる力。クスクス」
「タカシ、ヨロコブ、シアワセ。オトコ、ミツケル」
「うんうん、弟のために頑張ってねお兄ちゃん」
その頃、俺の横でトロンとした表情で蕩けているナナ。
「ふにゃ~ん。こんなに気持ちいいなんて幸せ~。マヤもハルもずるいよ~。こんなのを夏休みの間、毎日味わってたなんて~。って夏休み?ん?私がこっちに来たのは夏休みに入ってすぐなんだけど今何日?」
「もうとっくに夏休み開けて、学校始まってるわよ!ナナったら学校に来ないから心配して。家に尋ねたらお手伝いさんがお嬢様は体調を崩してて誰ともお会いになれませんって言われるしさ」
「へっ?マヤとハル、裏川さんの家尋ねたの?」
「裏川さんなんて、他人行儀やめて~。私はフグオのことが大好きな。ナ・ナだよ~」
ナナの妖艶なクネクネダンスに生唾を飲み込むフグオ。
「ゴクリ」
「ほらぁ、フグオならいつでも何してもいいんだよ~。あ~んなことや、こ~んなこと。それともその膨張してるやつ、舐めてあげよっか?」
耳元で息を吹きかけられながらナナに囁かれると下半身がどうしようもなく熱を帯びてくるのを感じる。しかし、目の前に危機が迫っているのだ。ナナの誘惑に堕ちるわけにはいかない。
「今はダメだ。非常事態なんだ」
「え~。下半身をそんなにしてて、良い作戦が思いつくの~。私の口、ア・イ・テ・ル・ヨ」
貞操観念が音を立てて崩れるのを感じる。その言葉を聞いた俺は乱暴にナナの口に膨張したものを突っ込んでいた。
「あふっ。ジュボボ。素直になれてえらいね~」
サキュバスだった時の記憶は無いはずなのに、俺の下半身のどこを攻めれば的確に俺が絶頂を迎えるかを知っているかのような舌の動き。こんな危機的状況で不謹慎なんだが抗えない。まるで、何か言葉の呪いにかかってしまったかのように僕はナナの言葉に逆らえない。
「うっ。ナナ、キモチイイよ。どうしてどうして」
「良いんだよフグオ。私に全て任せて気持ち良くなって蕩けて、溺れて。ジュボボボ」
「あふぅ~ん、そんないきなり強く。それ以上は」
「それ以上は何~?こ~う?ジュボボボボボボボ。チュルル。あ~ん。ご馳走様~」
僕は情けない程の白濁液をナナの口に放出したのだった。
「ナナもフグオも何やってんのよ!そこまで脅威が迫っているのよ」
「いいな~フグオ君の私も飲みたい」
その言葉を聞いたナナがハルに近付いて、突然接吻したかと思うと口移しで白濁液を流し込んでいた。
「ほら~ハル。ど~う。私たちを虜にする御主人様の味は~」
「あふん。美味しい。ナナお姉様、もっとください。もっと~」
ナナにキスされたハルは、ナナのことをお姉様と言っていた。その顔は、熱に浮かされているようだった。
「ハルまで、何してんのよ!すぐに何か対策を立てないといけない時に、馬鹿なの?」
「あら~。マヤったら羨ましいのね。私たちだけが御主人様のを飲み干して、でもごめんね~。素直じゃないマヤの分は無いの~」
「発情してんじゃないわよ!この盛り魔が!この状況がわかんないの?」
「あれっ私、何をしてたの?」
マヤに怒鳴られたナナは突然我に帰ったかのような表情になって、何をしていたのかを思い出そうとしている。
「ふざけんじゃないわよ!」
「マヤ、どうして怒ってるの?」
果てて倒れた僕の隣に来て治療していたマリンに聞く。
「マリン、ナナは大丈夫なのか」
「そんなことよりマスターなのだ。あの女、恐ろしいのだ。無意識に精気を吸い取っていたのだ。あの女、まだ支配下にあるかものだ。完璧に術が解けてないかも知らないのだ。アレもマリンたちを騙す演技かも知れないのだ」
「えっ?」
マリンの言葉を聞いて驚いた。確かに俺は夢の中でサキュバスとなっていたナナを人間の姿に解放したはず。でもマリンが言うには解けてないかもしれないとのことだ。だとしたらこの状況は非常にまずいのではないか?眼前には迫り来るタカシが乗るツカデモンだったか?そして後ろには未だサキュバスを身体に宿すナナ。八方塞がりとはこの事なのでは?頭をフル回転して、僕たちが生き残る策を考える。そんな時、こちらまたナナの目が一瞬怪しく光ったような気がした。してやったりと言わんばかりに。そんなわけないよな?解けてないなら俺が夢から覚めるわけなかったはずだし。いや、嘘だよな?えっ、前門の狼後門の虎状態なのか?どうしたらこの絶対絶命の状態を切り抜けられる。
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