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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
小学生時代の河豚男
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あんな夢を見てしまったから昔のことを思い出してしまった。辛く苦しい思いをしたけど、そんな中で、できたただ1人の友達、槍田一。いじめっ子から僕のことを救ってくれた英雄。そして、遠い国に行ってしまった親友。別れの時は男なのにギャン泣きして、困らせたっけ。どうしてこんな大切な思い出を忘れてたんだろう。あの時は辛い思い出の方が多かったから思い出したくなかったのかな。でも、思い出すと次々と過去の思い出が蘇ってきた。
「おいお前!」
「ひぃ!?」
「そんなに怯えんなっての。大丈夫か?」
「うっうん。ありがとう」
「どうしてやり返さないんだ?」
「向こうは複数、こっちは1人だし。やり返すと倍返しされるから。従って耐えるのが楽なんだ」
「お前、馬鹿だな。あぁいう奴はさ。自分よりも弱い奴を虐めて優位に立ちたいだけなんだ」
「でも僕、母さんと二人暮らしだから迷惑かけたくないんだ。アイツらに従っていれば、平穏で居られるから」
「だから虐められても良いってか?違うだろ!どこまで行ってもいじめる奴が悪いんだ。目にもの見せてやればいいんだよ」
「僕には無理だよ。今日は助けてくれてありがとね。じゃあ、遅くなると母さんが心配するから」
「おい、待てよ。まだ話し終わってねぇんだけどってもう居ねぇ」
家に帰った僕は18時に帰ってくるまでに汚れた服を綺麗に洗わないと。この時の僕は、母さんに虐められていることがバレないように必死だった。母さんが本当の母さんじゃないことは知ってたし、虐められるような子は追い出されると思ってたんだよな。あの母さんに限って、そんなことないのにな。きっと逆の意味でも不安だったんだろうな。母さんがいじめっ子たちを許すはずがないって、信じたい気持ちと不安な気持ちで、バレないように頑張ってた。槍田一と学校帰りに会った次の日、僕は学校内で、アイツらに呼び出されていた。
「おい、昨日の奴はなんだ?お前が呼んだのか?ふざけんじゃねぇぞ!」
「重、顔はやめとけよ。先公にバレたら厄介だからよ」
「わかってやすよ岳さん」
「ねぇ岳、昨日の罰で、キモブタにはさぁ裸で校内を走らせようよ~面白くない」
「流石、羽美だな。おいキモブタ、聞いたな。すぐ、裸で校内走ってこい」
「そんなことしたら先生に」
「アァン、何口答えしてんだキモブタの分際でよ!先生に見られたらこう言うんだ。裸で走るのが気持ちよかったんですってな!」
「キャハ。重。それ、最高だよ」
「羽美さん、あざっす」
「早く行けや!」
「わかったから殴らないで」
僕は裸で校内を走った。そして、案の定生徒指導の先生に見つかって、生徒指導室へと連れ込まれた。
「君、何してるかわかってる?変質者みたいなことしたのよ」
「ごめんなさい。裸で走るのが気持ち良くて」
「ふざけないで!それにその身体の痣、もしかして御家庭で暴力を受けてるんじゃない?」
「ちっ違います。母さんは誰よりも優しいです。これは、階段で転んだんです」
「まぁ、良いわ。この事は親御さんに御報告させてもらいますからね」
「それだけは、それだけは、やめてください。母さんにだけは迷惑をかけたくないんです」
「君ね。迷惑を被ってるのはこっちなのよ。何も話してくれないのに君を信じろって?無理よそんなの」
そこに誰か入ってくる。
「芦屋先生、転校生の件で御相談が」
「宇治田先生、今日でしたっけ?」
「えぇ」
俺にウインクしてくる担任の宇治田先生。早く行けってことだ。宇治田先生は、母さんに惚れてて、頼んでもないのにこうやって便宜をはかってくれる。その代償も大きいけど。まぁ簡単な話、母さんのいる日に私事都合の家庭訪問を頼んでからだけだ。僕が頼んだってことにして。まぁ、こんなあからさまな奴をいつも軽くあしらうんだけどね母さんは。教室に戻ると宇治田先生が転校生を紹介した。
「今日から皆んなの学友になる転校生を紹介する。簡単な自己紹介を頼めるかな?」
「はい。槍田一です。趣味は槍術。嫌いなことは、悪いことをする奴。以上」
「個性的な自己紹介だったなぁ。皆んな、宜しく頼む。席はそうだな肝田」
「はい」
「お前の隣で良いな?」
「はい」
「おぅ。宜しくな。シシシ」
この日から僕のことを常に気にかけてくれる槍田一と親友になった。そして、虐めもバタリと止んだ。僕を虐めると槍田がやり返すぞという噂が出回り、散々な目にあった岳と重は、構わないことに決めたんだよな。そんなハジメとも別れの時が来た。小学3年生の頃だ。2年間同じクラスで色んなことを教えてくれたっけ。槍術は身に付かなかったけど。
「ハジメ君、本当にこの街から居なくなっちゃうの?嘘だよね。ずっと僕の側に居てくれるんだよね?約束したもんね?」
「ごめんなフグオ。両親の仕事の都合で、海外に行くことになったんだ」
「そんな、嫌だよ。僕、僕。うぅ。うぅ。うわーん」
「フグオ、よく聞くんだ。アイツらが虐めをやめたのは、俺が怖かったからだ。俺が居なくなったらお前はまた虐められちまう。俺はそれが1番耐えられない。また、いつの日か絶対に会おう。だからどんなに辛くても死ぬことだけは考えないでくれ」
「そんなのわかんないよ。ハジメ君が居なくなったら僕。僕」
「ほんとごめん。今までこんな俺に優しくしてくれてありがとな。ホントはさ。転校が多いから友達付き合いなんてするつもりなかったんだ。でもフグオのことはなんだかほっとけなくてな。これでも弟みたいに思ってんだぜ。俺だってよ。俺だって、離れなくて済むんなら離れたくなんかねぇんだよ。本当は。でも親には逆らえない。親に食わせてもらっている間はな」
「わかってる。わかってる。僕も母さんが悲しむことは絶対にしない。どんなに辛くても耐えるから。だからいつの日かまた」
「あぁ、約束だ」
そして、ハジメが去ってから僕はまたアイツらから虐めを受けるようになった。そして、母さんに盛大にフラれた宇治田先生も腹いせにその虐めに加わった。要は、僕へのイジメを他の先生にバレないように手を回したりね。まぁ、中学校進学までだったけどね。まぁ中学は中学で別の奴らにいじめられるわけだけどさ。こう考えると虐められない時代って、あの2年間だけだったな。会いたいなハジメに。
「おいお前!」
「ひぃ!?」
「そんなに怯えんなっての。大丈夫か?」
「うっうん。ありがとう」
「どうしてやり返さないんだ?」
「向こうは複数、こっちは1人だし。やり返すと倍返しされるから。従って耐えるのが楽なんだ」
「お前、馬鹿だな。あぁいう奴はさ。自分よりも弱い奴を虐めて優位に立ちたいだけなんだ」
「でも僕、母さんと二人暮らしだから迷惑かけたくないんだ。アイツらに従っていれば、平穏で居られるから」
「だから虐められても良いってか?違うだろ!どこまで行ってもいじめる奴が悪いんだ。目にもの見せてやればいいんだよ」
「僕には無理だよ。今日は助けてくれてありがとね。じゃあ、遅くなると母さんが心配するから」
「おい、待てよ。まだ話し終わってねぇんだけどってもう居ねぇ」
家に帰った僕は18時に帰ってくるまでに汚れた服を綺麗に洗わないと。この時の僕は、母さんに虐められていることがバレないように必死だった。母さんが本当の母さんじゃないことは知ってたし、虐められるような子は追い出されると思ってたんだよな。あの母さんに限って、そんなことないのにな。きっと逆の意味でも不安だったんだろうな。母さんがいじめっ子たちを許すはずがないって、信じたい気持ちと不安な気持ちで、バレないように頑張ってた。槍田一と学校帰りに会った次の日、僕は学校内で、アイツらに呼び出されていた。
「おい、昨日の奴はなんだ?お前が呼んだのか?ふざけんじゃねぇぞ!」
「重、顔はやめとけよ。先公にバレたら厄介だからよ」
「わかってやすよ岳さん」
「ねぇ岳、昨日の罰で、キモブタにはさぁ裸で校内を走らせようよ~面白くない」
「流石、羽美だな。おいキモブタ、聞いたな。すぐ、裸で校内走ってこい」
「そんなことしたら先生に」
「アァン、何口答えしてんだキモブタの分際でよ!先生に見られたらこう言うんだ。裸で走るのが気持ちよかったんですってな!」
「キャハ。重。それ、最高だよ」
「羽美さん、あざっす」
「早く行けや!」
「わかったから殴らないで」
僕は裸で校内を走った。そして、案の定生徒指導の先生に見つかって、生徒指導室へと連れ込まれた。
「君、何してるかわかってる?変質者みたいなことしたのよ」
「ごめんなさい。裸で走るのが気持ち良くて」
「ふざけないで!それにその身体の痣、もしかして御家庭で暴力を受けてるんじゃない?」
「ちっ違います。母さんは誰よりも優しいです。これは、階段で転んだんです」
「まぁ、良いわ。この事は親御さんに御報告させてもらいますからね」
「それだけは、それだけは、やめてください。母さんにだけは迷惑をかけたくないんです」
「君ね。迷惑を被ってるのはこっちなのよ。何も話してくれないのに君を信じろって?無理よそんなの」
そこに誰か入ってくる。
「芦屋先生、転校生の件で御相談が」
「宇治田先生、今日でしたっけ?」
「えぇ」
俺にウインクしてくる担任の宇治田先生。早く行けってことだ。宇治田先生は、母さんに惚れてて、頼んでもないのにこうやって便宜をはかってくれる。その代償も大きいけど。まぁ簡単な話、母さんのいる日に私事都合の家庭訪問を頼んでからだけだ。僕が頼んだってことにして。まぁ、こんなあからさまな奴をいつも軽くあしらうんだけどね母さんは。教室に戻ると宇治田先生が転校生を紹介した。
「今日から皆んなの学友になる転校生を紹介する。簡単な自己紹介を頼めるかな?」
「はい。槍田一です。趣味は槍術。嫌いなことは、悪いことをする奴。以上」
「個性的な自己紹介だったなぁ。皆んな、宜しく頼む。席はそうだな肝田」
「はい」
「お前の隣で良いな?」
「はい」
「おぅ。宜しくな。シシシ」
この日から僕のことを常に気にかけてくれる槍田一と親友になった。そして、虐めもバタリと止んだ。僕を虐めると槍田がやり返すぞという噂が出回り、散々な目にあった岳と重は、構わないことに決めたんだよな。そんなハジメとも別れの時が来た。小学3年生の頃だ。2年間同じクラスで色んなことを教えてくれたっけ。槍術は身に付かなかったけど。
「ハジメ君、本当にこの街から居なくなっちゃうの?嘘だよね。ずっと僕の側に居てくれるんだよね?約束したもんね?」
「ごめんなフグオ。両親の仕事の都合で、海外に行くことになったんだ」
「そんな、嫌だよ。僕、僕。うぅ。うぅ。うわーん」
「フグオ、よく聞くんだ。アイツらが虐めをやめたのは、俺が怖かったからだ。俺が居なくなったらお前はまた虐められちまう。俺はそれが1番耐えられない。また、いつの日か絶対に会おう。だからどんなに辛くても死ぬことだけは考えないでくれ」
「そんなのわかんないよ。ハジメ君が居なくなったら僕。僕」
「ほんとごめん。今までこんな俺に優しくしてくれてありがとな。ホントはさ。転校が多いから友達付き合いなんてするつもりなかったんだ。でもフグオのことはなんだかほっとけなくてな。これでも弟みたいに思ってんだぜ。俺だってよ。俺だって、離れなくて済むんなら離れたくなんかねぇんだよ。本当は。でも親には逆らえない。親に食わせてもらっている間はな」
「わかってる。わかってる。僕も母さんが悲しむことは絶対にしない。どんなに辛くても耐えるから。だからいつの日かまた」
「あぁ、約束だ」
そして、ハジメが去ってから僕はまたアイツらから虐めを受けるようになった。そして、母さんに盛大にフラれた宇治田先生も腹いせにその虐めに加わった。要は、僕へのイジメを他の先生にバレないように手を回したりね。まぁ、中学校進学までだったけどね。まぁ中学は中学で別の奴らにいじめられるわけだけどさ。こう考えると虐められない時代って、あの2年間だけだったな。会いたいなハジメに。
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