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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
傷付いたみんなのために湯治療法を
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圧倒的強さを誇る剣マスターのケンゴとの間に入ってくれたランスールのお陰で、なんとか事なきをあることができたがバナンキーたちの傷は思いの外大きかった。それゆえ、湯治療法を試してみることにして、鉱泉地らしきところを探して、掘ってみることにした。
「たまにはバトルばっかりじゃなくて、こういうのもいいよな」
「マスター、何してるのだ?」
「マリン、動いちゃダメだよ。僕なんかを守ってくれてありがとね」
「マスターのことを守るのは、当然なのだ。ルルとミミがマスターの護衛してくれてたから遠慮なく前線に立てたのだ」
「そうだったのか。2人ともありがとな」
「フグオはんに何かあったらどないしよかと必死やってんで」
「ピグミィ先輩がやられた時は肝が冷えたのにゃ」
「ミミ、心配をかけましたね。この通りもう大丈夫ですよ」
「良かったのにゃ」
「それにしてもマスターは何してんだ?そんなことよりアタイにバナテイン飲ませてくれよ!」
「ダメだよ。こんなんじゃ回復できないんだから。きちんと療養しないとだよ」
「フグオ、まさかとは思うけど温泉掘ろうとしてる?」
「流石、マヤ。わかっちゃった?」
「無理に決まってんでしょ!こんなファンタジー世界に鉱泉地なんであるわけ」
マヤの言葉とは裏腹に湧き出てくる水。
「ちょ、ちょ、ちょ。嘘でしょ。こっちの世界でも温泉入れるとか最高じゃん。流石、私のフグオ君!」
「いや、ハルのものになった覚えはないよ。むしろ今はマヤとハルが僕のモノだぞ」
「良い。もっと言って、フグオ君に罵倒されたい」
「ハル、アンタね。まぁ良いわ。フグオのモノになったつもりはないわよ。婚約者を捨てて、女にはなったけどね」
「うっ。その節は大変失礼いたしました」
「えっ?いや、なんで謝るのよ。元々、結婚するつもりなんてなかったし、助けてくれたのはフグオじゃない。自分を虐めてた人間を助けるとかほんと優しいんだから」
「フグオ君は優しすぎだよね。でもそういうところが好きなの」
「ひっつくなっての。もうちょっと掘って、周りを固めるんだからさ」
「勇者様、楽しそうですわね」
「うおっ。パピィ、いつから聞いてた?あれっ、僕通話にしてたっけ?」
「クスクス。ギルド総本山からの襲撃の件、スラミ様からお聞きしました。御身体は大丈夫ですか?」
「僕は大丈夫だけどみんなが酷く傷付いたから湯治療法を試そうとしているところなんだ」
「温泉!?私も入りたいです。そちらに拠点を作ってください!」
温泉を掘り当てたここって、スプリング鉱山って言うんだけど。実は、だいぶレベルが上の魔物が生息しているところなんだけど湯治療法の話をしたらみんなのためならとルルとミミが駆逐してくれたんだよな。拠点の資材となると皆、まだ動いてほしくはないし、こういう時は。
「うっうん。わかったよ。本格的なのは無理だからテントで良いかな?」
「スラミ様、テントで行けますか」
あれっスラミの声は聞こえないな。
「大丈夫とのことなので、お願いします」
「了解。それにしても羽陽音が温泉好きだったなんて」
「作智従兄様、温泉嫌いな人なんて居ませんよ」
「それもそっか」
簡易テントを張り、拠点登録したら次々と人外娘たちが来た。
「ダーリン、スラミから話を聞いて妾は肝が冷えたぞ。顔を見れて安心した」
「ハニー、心配かけて申し訳ない」
「マスター殿、御無事か?今度ギルド総本山なる者が来たらすぐに呼ぶんだ。マスター殿のためなら力を尽くそう」
「マミリン、ありがとう。そっちは変わりない?」
「マスターがマスターが元気そうですぅ。心配で心配で張り裂けそうだったですぅ」
「あらあら、シャインったらマスターちゃんなら大丈夫だって言ったじゃない」
「シャインとアケミさんも来てくれたんだ。嬉しいよ」
「マイマスター、御無事で何よりです」
「オラ、心配で心配で、マスターが無事で本当に良かったべ」
「レイとキキーにも心配をかけたね。来てくれてありがとう」
「旦那様、御無事ですか?その様子だと大丈夫のようですわね」
「パパに何かあったらどうしようと心配したでちゅ」
「センティにコロネまで来てくれたんだ。わざわざありがとう」
久々にみんなで一緒に過ごす日は、最高だな。特にあっちもこっちも眼福眼福。
「フグオ、何ニヤニヤしてんのよ。この変態。温泉だから混浴許したけどさ。目が嫌らしいのよ!」
「フグオ君、ほらぁ。見てぇ。アタシのお・っ・ぱ・い」
「見る見る~。良いではないか良いではないか」
「いつもと違って、ノリ良すぎるんだけど~」
「はぁ。これが温泉なのだ?気持ち良くて溶けちゃいそうなのだ」
「いや溶けてる溶けてるってそれ!」
「アタイはやっぱりバナテインのが良いな。ってことでくれよマスター」
「バナンキー、やめるでありんす。お風呂ぐらいゆっくりしたいでありんす」
「これが温泉でっか。気持ち良すぎまんなぁ」
「あったかくて眠っちゃいそうにゃ」
「ボムも気持ち良い。もっと熱くしても良い?」
「ダメだ!マリンたちはともかく、僕たちは火傷しちまうから」
「はぁ。作智従兄様と裸の付き合いも良いものですね」
「羽陽音様、流石に恥じらいは持つべきかと?」
「温泉と聞いて、いの一番についてきた梨里杏がそれを言うのかしら」
「温泉と聞けば別ですから」
なんやかんやみんな温泉が好きなんだな。あれっ熱くなってきてない?どうやら我慢できなくなったフレアが少し熱くしたみたいで、急いで出る僕たちであった。
「たまにはバトルばっかりじゃなくて、こういうのもいいよな」
「マスター、何してるのだ?」
「マリン、動いちゃダメだよ。僕なんかを守ってくれてありがとね」
「マスターのことを守るのは、当然なのだ。ルルとミミがマスターの護衛してくれてたから遠慮なく前線に立てたのだ」
「そうだったのか。2人ともありがとな」
「フグオはんに何かあったらどないしよかと必死やってんで」
「ピグミィ先輩がやられた時は肝が冷えたのにゃ」
「ミミ、心配をかけましたね。この通りもう大丈夫ですよ」
「良かったのにゃ」
「それにしてもマスターは何してんだ?そんなことよりアタイにバナテイン飲ませてくれよ!」
「ダメだよ。こんなんじゃ回復できないんだから。きちんと療養しないとだよ」
「フグオ、まさかとは思うけど温泉掘ろうとしてる?」
「流石、マヤ。わかっちゃった?」
「無理に決まってんでしょ!こんなファンタジー世界に鉱泉地なんであるわけ」
マヤの言葉とは裏腹に湧き出てくる水。
「ちょ、ちょ、ちょ。嘘でしょ。こっちの世界でも温泉入れるとか最高じゃん。流石、私のフグオ君!」
「いや、ハルのものになった覚えはないよ。むしろ今はマヤとハルが僕のモノだぞ」
「良い。もっと言って、フグオ君に罵倒されたい」
「ハル、アンタね。まぁ良いわ。フグオのモノになったつもりはないわよ。婚約者を捨てて、女にはなったけどね」
「うっ。その節は大変失礼いたしました」
「えっ?いや、なんで謝るのよ。元々、結婚するつもりなんてなかったし、助けてくれたのはフグオじゃない。自分を虐めてた人間を助けるとかほんと優しいんだから」
「フグオ君は優しすぎだよね。でもそういうところが好きなの」
「ひっつくなっての。もうちょっと掘って、周りを固めるんだからさ」
「勇者様、楽しそうですわね」
「うおっ。パピィ、いつから聞いてた?あれっ、僕通話にしてたっけ?」
「クスクス。ギルド総本山からの襲撃の件、スラミ様からお聞きしました。御身体は大丈夫ですか?」
「僕は大丈夫だけどみんなが酷く傷付いたから湯治療法を試そうとしているところなんだ」
「温泉!?私も入りたいです。そちらに拠点を作ってください!」
温泉を掘り当てたここって、スプリング鉱山って言うんだけど。実は、だいぶレベルが上の魔物が生息しているところなんだけど湯治療法の話をしたらみんなのためならとルルとミミが駆逐してくれたんだよな。拠点の資材となると皆、まだ動いてほしくはないし、こういう時は。
「うっうん。わかったよ。本格的なのは無理だからテントで良いかな?」
「スラミ様、テントで行けますか」
あれっスラミの声は聞こえないな。
「大丈夫とのことなので、お願いします」
「了解。それにしても羽陽音が温泉好きだったなんて」
「作智従兄様、温泉嫌いな人なんて居ませんよ」
「それもそっか」
簡易テントを張り、拠点登録したら次々と人外娘たちが来た。
「ダーリン、スラミから話を聞いて妾は肝が冷えたぞ。顔を見れて安心した」
「ハニー、心配かけて申し訳ない」
「マスター殿、御無事か?今度ギルド総本山なる者が来たらすぐに呼ぶんだ。マスター殿のためなら力を尽くそう」
「マミリン、ありがとう。そっちは変わりない?」
「マスターがマスターが元気そうですぅ。心配で心配で張り裂けそうだったですぅ」
「あらあら、シャインったらマスターちゃんなら大丈夫だって言ったじゃない」
「シャインとアケミさんも来てくれたんだ。嬉しいよ」
「マイマスター、御無事で何よりです」
「オラ、心配で心配で、マスターが無事で本当に良かったべ」
「レイとキキーにも心配をかけたね。来てくれてありがとう」
「旦那様、御無事ですか?その様子だと大丈夫のようですわね」
「パパに何かあったらどうしようと心配したでちゅ」
「センティにコロネまで来てくれたんだ。わざわざありがとう」
久々にみんなで一緒に過ごす日は、最高だな。特にあっちもこっちも眼福眼福。
「フグオ、何ニヤニヤしてんのよ。この変態。温泉だから混浴許したけどさ。目が嫌らしいのよ!」
「フグオ君、ほらぁ。見てぇ。アタシのお・っ・ぱ・い」
「見る見る~。良いではないか良いではないか」
「いつもと違って、ノリ良すぎるんだけど~」
「はぁ。これが温泉なのだ?気持ち良くて溶けちゃいそうなのだ」
「いや溶けてる溶けてるってそれ!」
「アタイはやっぱりバナテインのが良いな。ってことでくれよマスター」
「バナンキー、やめるでありんす。お風呂ぐらいゆっくりしたいでありんす」
「これが温泉でっか。気持ち良すぎまんなぁ」
「あったかくて眠っちゃいそうにゃ」
「ボムも気持ち良い。もっと熱くしても良い?」
「ダメだ!マリンたちはともかく、僕たちは火傷しちまうから」
「はぁ。作智従兄様と裸の付き合いも良いものですね」
「羽陽音様、流石に恥じらいは持つべきかと?」
「温泉と聞いて、いの一番についてきた梨里杏がそれを言うのかしら」
「温泉と聞けば別ですから」
なんやかんやみんな温泉が好きなんだな。あれっ熱くなってきてない?どうやら我慢できなくなったフレアが少し熱くしたみたいで、急いで出る僕たちであった。
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