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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
競の行方
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競りに掛けられているスモールサイズフォーキャットを前に、意気揚々と参加するマヤ。
「現在、2000Gが出ました。2100G、2100Gはいませんか?では、2000Gで」
「3000Gじゃ」
「そちらの初老の男性から3000G!?3000Gが出ました。次は3100G居ませんか?」
「ぐぬぬ。3500Gでどうだ」
「おーっと、ここで初めに手を挙げていたサングラスの男性から3500Gの提示だ。これには流石に手が出ないか。次も刻んで3600G。3600Gはいませんか?」
「4000Gならいかが」
「おーっと、そちらの昼下がりのマダムから4000Gの提示が出ました。1500G程度の価値のスモールサイズフォーキャットが約2.5倍の4000Gだ。これには、売り主もウハウハでしょう。次も刻んで4100G。4100Gはいませんか?」
いやいや競争率高!何人参戦してんだよ。何人かはサクラだと思うけど。いや、まさか全員がサクラ?いやそれは流石に無いか。それにしてもこの程度の金額で参戦したマヤが大人しすぎる。ひょっとして、上がりきるのを待ってから引っ叩くつもりか!
「流石、昼下がりのマダム。お金は潤沢といったところでしょうか。毎回、お買い上げありがとうございます。4000Gで」
「待ちなさい。5000Gよ」
ここで、マヤが動いたーーーーーー!!!!
「おーっと、先程の飛び入り参加のお嬢さんから5000G!?見た目の割には予想外のお金持ちのようだ!5100G、5100Gは居ませんか?」
「ホッホッホ。お嬢さんや。させんぞい。6000Gじゃ」
「ろ、ろ、ろ、6000G!?先ほどの初老の男性から6000Gの提示です!そこまでして、こんな魔物が欲しいのでしょうか!本来の価値の4倍の値となりましたがまだ続けましょう次も刻んで6100G。6100Gはいませんか?」
「私に買えないものはございませんことよ。7000Gならいかが」
「な、な、な、7000G!?かつてこのようなことがあったでしょうか。まだまだ続けましょう次も刻んで7100G。7100Gはいませんか?」
「8000Gだ。これ以上は出せん!」
「おーっと、最初のサングラスの男性からギブアップと言わんばかりの泣きの一回が入りました。値段はなんと8000G!流石にこれ以上は勘弁してほしいと思うところですが8100G。8100Gは居ませんか」
「9000Gじゃ。ワシもこれが限界じゃ」
「おーっと初老の男性が返していく~。ここからは張り合い勝負と行きましょう。では、サングラスの男性、どうしますか。張りますか?」
「俺は降りる」
「そうですか。では現在9000G。9100Gを提示する勇者は居ませんか?」
「あらあら、その程度ですのね。10000Gですわ」
「おーっと、昼下がりのマダムから10000Gの提示が出た。欲しいものを何度も仕留めてきたマダムに死角は無いのか。さぁ、どうされます初老の男性?」
「限界突破をさせてもらうとしようかのぅ。11000Gじゃ」
「11000G。張っていく~。これには流石の昼下がりのマダムも手が出ないか?」
「あらあら、舐められては困りますわね。12000Gですわ」
「12000G。全く動じる様子はない。流石、昼下がりのマダム。これは決まったか。どうされます初老の男性?」
「ふむぅ。こうなっては仕方ない有り金全部と行かせてもらうとしよう。15000Gじゃ」
「15000G!?本来の10倍もの値となりました。さぁ昼下がりのマダム、どうされます?」
「困りましたわねぇ。他にも欲しいものがあるかもしれませんし。ですが、ワタクシ売られた喧嘩は買うことにしてますの。20000Gならいかが。といってもそちらの初老の男性は、有り金全部でしたかしら」
「20000G!?さらに挑発もしていく。これには初老の男性も冷や汗か」
「ぐぬぬぬぬ。ダメじゃ。これ以上は出せんのぅ」
「20000G。では20000Gで昼下がりのマダムへ」
「もう良いかしら。50000G」
「ご、ご、ご、ご、ご、ご、50000G!?飛び入り参加のお嬢さんからとんでもない値が飛び出した~。昼下がりのマダム、まさかの敗北か」
「あらあら、躾のなってないお嬢さんですわね。叩き潰してあげますわ。100000G、貧相なお嬢さんにこれは無理でしょ」
「じゅ、じゅ、じゅ、じゅ、じゅ、100000G!?これは決まったでしょう。飛び入り参加のお嬢さんにこれは無理と相場は決まっています」
「ふーん。相場とか知らないし!110000Gよ。じゃあ、そうね昼下がりのマダムさんでしたっけ?限界を言って見なさいよ」
「ワタクシの全額に張り合うつもりとは、アタクシ舐められるのは嫌いですのよ。そんなに言うなら14万5000G、これで確実にものにしますわ」
「なんだその程度なんだ。150000Gで」
「小娘が150000Gですって!?ワタクシが負けるだなんて、悔しいですわ」
「何という競り合いでしょう。競り合いを制したのは、飛び入り参加のお嬢さんだ。スモールサイズフォーキャットは、飛び入り参加のお嬢さんが150000Gで落札となりました。おめでとう!これは売り主も想像していなかったでしょう」
「やった。やったわフグオ」
「うん。そぅだねぇ」
いやいや、全員が限界まで釣り上げてからぶっ叩くとは、流石マヤ。軽く引いてしまったけど。これであのスモールサイズフォーキャットが女の魔物なら最高かな。
「現在、2000Gが出ました。2100G、2100Gはいませんか?では、2000Gで」
「3000Gじゃ」
「そちらの初老の男性から3000G!?3000Gが出ました。次は3100G居ませんか?」
「ぐぬぬ。3500Gでどうだ」
「おーっと、ここで初めに手を挙げていたサングラスの男性から3500Gの提示だ。これには流石に手が出ないか。次も刻んで3600G。3600Gはいませんか?」
「4000Gならいかが」
「おーっと、そちらの昼下がりのマダムから4000Gの提示が出ました。1500G程度の価値のスモールサイズフォーキャットが約2.5倍の4000Gだ。これには、売り主もウハウハでしょう。次も刻んで4100G。4100Gはいませんか?」
いやいや競争率高!何人参戦してんだよ。何人かはサクラだと思うけど。いや、まさか全員がサクラ?いやそれは流石に無いか。それにしてもこの程度の金額で参戦したマヤが大人しすぎる。ひょっとして、上がりきるのを待ってから引っ叩くつもりか!
「流石、昼下がりのマダム。お金は潤沢といったところでしょうか。毎回、お買い上げありがとうございます。4000Gで」
「待ちなさい。5000Gよ」
ここで、マヤが動いたーーーーーー!!!!
「おーっと、先程の飛び入り参加のお嬢さんから5000G!?見た目の割には予想外のお金持ちのようだ!5100G、5100Gは居ませんか?」
「ホッホッホ。お嬢さんや。させんぞい。6000Gじゃ」
「ろ、ろ、ろ、6000G!?先ほどの初老の男性から6000Gの提示です!そこまでして、こんな魔物が欲しいのでしょうか!本来の価値の4倍の値となりましたがまだ続けましょう次も刻んで6100G。6100Gはいませんか?」
「私に買えないものはございませんことよ。7000Gならいかが」
「な、な、な、7000G!?かつてこのようなことがあったでしょうか。まだまだ続けましょう次も刻んで7100G。7100Gはいませんか?」
「8000Gだ。これ以上は出せん!」
「おーっと、最初のサングラスの男性からギブアップと言わんばかりの泣きの一回が入りました。値段はなんと8000G!流石にこれ以上は勘弁してほしいと思うところですが8100G。8100Gは居ませんか」
「9000Gじゃ。ワシもこれが限界じゃ」
「おーっと初老の男性が返していく~。ここからは張り合い勝負と行きましょう。では、サングラスの男性、どうしますか。張りますか?」
「俺は降りる」
「そうですか。では現在9000G。9100Gを提示する勇者は居ませんか?」
「あらあら、その程度ですのね。10000Gですわ」
「おーっと、昼下がりのマダムから10000Gの提示が出た。欲しいものを何度も仕留めてきたマダムに死角は無いのか。さぁ、どうされます初老の男性?」
「限界突破をさせてもらうとしようかのぅ。11000Gじゃ」
「11000G。張っていく~。これには流石の昼下がりのマダムも手が出ないか?」
「あらあら、舐められては困りますわね。12000Gですわ」
「12000G。全く動じる様子はない。流石、昼下がりのマダム。これは決まったか。どうされます初老の男性?」
「ふむぅ。こうなっては仕方ない有り金全部と行かせてもらうとしよう。15000Gじゃ」
「15000G!?本来の10倍もの値となりました。さぁ昼下がりのマダム、どうされます?」
「困りましたわねぇ。他にも欲しいものがあるかもしれませんし。ですが、ワタクシ売られた喧嘩は買うことにしてますの。20000Gならいかが。といってもそちらの初老の男性は、有り金全部でしたかしら」
「20000G!?さらに挑発もしていく。これには初老の男性も冷や汗か」
「ぐぬぬぬぬ。ダメじゃ。これ以上は出せんのぅ」
「20000G。では20000Gで昼下がりのマダムへ」
「もう良いかしら。50000G」
「ご、ご、ご、ご、ご、ご、50000G!?飛び入り参加のお嬢さんからとんでもない値が飛び出した~。昼下がりのマダム、まさかの敗北か」
「あらあら、躾のなってないお嬢さんですわね。叩き潰してあげますわ。100000G、貧相なお嬢さんにこれは無理でしょ」
「じゅ、じゅ、じゅ、じゅ、じゅ、100000G!?これは決まったでしょう。飛び入り参加のお嬢さんにこれは無理と相場は決まっています」
「ふーん。相場とか知らないし!110000Gよ。じゃあ、そうね昼下がりのマダムさんでしたっけ?限界を言って見なさいよ」
「ワタクシの全額に張り合うつもりとは、アタクシ舐められるのは嫌いですのよ。そんなに言うなら14万5000G、これで確実にものにしますわ」
「なんだその程度なんだ。150000Gで」
「小娘が150000Gですって!?ワタクシが負けるだなんて、悔しいですわ」
「何という競り合いでしょう。競り合いを制したのは、飛び入り参加のお嬢さんだ。スモールサイズフォーキャットは、飛び入り参加のお嬢さんが150000Gで落札となりました。おめでとう!これは売り主も想像していなかったでしょう」
「やった。やったわフグオ」
「うん。そぅだねぇ」
いやいや、全員が限界まで釣り上げてからぶっ叩くとは、流石マヤ。軽く引いてしまったけど。これであのスモールサイズフォーキャットが女の魔物なら最高かな。
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