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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
セキタ採掘場の奥に拠点作り
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薬師先生はフグオの殺人未遂以降、行方がわからなくなっていた。そのため現実世界で問い詰めることはできない。だが、デモンズフロンティアのプレイヤーであることは、こちらの世界でも御離羅司が薬を使っていたことからある程度の推測はしていた。そして、デンドロにその薬を渡したのもまた薬師先生である。こちらでの姿を知れたことは一歩前進といえる。
「では、作智様、俺はこれで。こちらの世界では皆に迷惑をかけた。暫くは現実世界で御離羅貞朝を見張ることで償いをさせてもらいたい」
「あぁ。うん。秋塚さんのことも頼む」
「承知した」
デンドロがログアウトした後、人外娘となったがセキタ採掘場と作業員たちを守りたいセンティとコロネの安全のため採掘場の奥を拠点化することにした。
「ハァハァハァ。確かにセキタンツムリとマモリムカデが住みやすい環境にしてやるとは言ったけどさ。ハァハァハァ。洞窟の奥をさらにくり抜くとか聞いてないんだが。ハァハァハァ」
「文句ばかりですのね。有言実行していただけますわよね?」
「わかってるよわかってるって。だからそのたくさんの手か足かわからないのしまってくれないかな?」
「もう。旦那様ったら。分かってて言ってらっしゃるのね。これは、勿論、私の足ですわよ」
「あっ足ーーーーー。きっ気持ち悪いんだよ。綺麗なお姉さんから一気に化け物になった感じなんだよ。だからお願いだからもう身体からたくさんの足を生やさないでーーーー」
「もう仕方ありませんわね。もう少し旦那様の怯える姿を鑑賞したいのですけど、仕方ありませんわね」
「パパ、怯えてて、かわいいでちゅ」
「お前ら、人間の赤ちゃん守ってたり人間に親しみ持ってる割にはSなのな!」
「Sって何かしらね?」
「コロネ、赤ちゃんなのでわからないでちゅ」
「フグオ、喋る元気があるなら掘ってくれない手伝わされて疲れてる私の身にもなりなさいよ!」
「マヤは、僕を虐めてた時からだいぶ優しくなったよね。偉い偉い」
「なっなっなっ何言ってんのよ!別にアンタのためとかじゃないんだからね!早く手を動かしてよ!」
「あっマヤが照れてる~素直にフグオ君が大好きだって言えば良いのに~」
「うっさいのよ!ハル、無駄口叩いてる余裕があるなら掘りなさいよ!」
「キャー、マヤこわ~い。フグオく~ん、助けて~」
「急に抱き付くなって、うっうわぁ。イタタ」
「あらあら旦那様、全然先程から進捗状況がよろしくありませんわね。覚悟はできていらっしゃいますか?」
「えっ?だから足をたくさん生やすなって、気持ち悪いんだよ!ほら、これはさ。ハルのせいだから」
「ひっど~い。私はこんなにフグオ君のこと愛してるのに~」
「センティ、やめてあげてほしいのだ。マスターは、いつもこんな調子なのだ。マヤとハルも最近マスターに構って貰えてなくて、きっと要求不満なのだ」
「マリン、それを言うなら欲求不満ねって。何言わせんのよ!違うから全然欲求不満とかじゃないから!馬鹿変態唐変木、もうフグオなんて知らない。1人で掘れば良いのよ!」
「ちょちょちょ、待って待ってマヤーーーー。こんなの1人じゃ無理だから」
「マスター、バナテインまだか?そろそろ休憩だよな?」
「主様、羽が汚れてしまったでありんす。お風呂に入りたいでありんす」
「御主人様、こちらは掘り終わりましたよ。って、ハル様!?どうして2人で穴の中へ?」
「カレピッピ、掘るの手伝ったらマジヤバ汁くれるって言ったよね~貰いにきたんだけど。マジ、何々、2人で穴の中とかマジウケるんだけど~」
「ボム、引火するから危険って言われた。制御できるって言ったのに。何かあったら不安だから待機って。つまらない」
「あの、みんな見てるだけ?頼むから助けてくれないかな?」
「あらあら、旦那様ったら。穴の中で眠りたいと?そうならそうと言ってくだされば宜しいのに。ここは埋めなければなりませんものね」
「いやたくさんスコップ持って、何する気かなセンティ?」
「うわっぷ。これは笑えないって!」
「キャッ。生き埋めとか嫌~。でもフグオ君とずっと一緒に居られるならこれはこれでアリかも」
「アリとかねぇから!」
言葉とは裏腹に土が綺麗に階段上となって、出ることに成功する。
「あらあら旦那様ったら本当に埋められると思ったのかしら?そんなことするわけないじゃない。でも苦痛に歪む旦那様の顔、素敵でしたわ」
「いや、マジで生きた心地しなかったんだけど」
「マスター、バナテインまだか?」
「カレピッピ、マジヤバ汁はやくはやく」
「拠点ができたらって言っただろう。ってか、ここにどうやって水引いたら良いんだ?」
「水は不要ですわよ。そもそも水浴びとか大嫌いですから」
「そうなんだ。まぁ、センティとコロネとその仲間たちが住みやすいための拠点だからこれで良いなら」
「えぇ、完璧ですわ。それに、みんなも喜んでいますわ」
「なら良かったよ。ハァハァハァ。それにしても、かなり疲れた。もうダメ」
「マスター、倒れるとか許さねぇから。バナテイン、いただきだぜ」
「何、それズルくない!カレピッピのマジヤバ汁は私のものだから!」
「主様、お風呂はどこでありんすか?」
「御主人様、無事で何よりです。もう少しでセンティ様に手をかけるところでした」
「マスターは相変わらずラブラブで忙しいのだ」
採掘場奥の拠点が完成したがフグオはこってりとみんなに絞られるのだった。
「もう無理。限界。しんど過ぎ」
「私たちがまだなんだけど。今日はフグオのことを癒してあげる」
「お背中、マッサージしますね。フグオ君」
「へっ?」
2人のマッサージで、癒してもらうフグオであった。
「では、作智様、俺はこれで。こちらの世界では皆に迷惑をかけた。暫くは現実世界で御離羅貞朝を見張ることで償いをさせてもらいたい」
「あぁ。うん。秋塚さんのことも頼む」
「承知した」
デンドロがログアウトした後、人外娘となったがセキタ採掘場と作業員たちを守りたいセンティとコロネの安全のため採掘場の奥を拠点化することにした。
「ハァハァハァ。確かにセキタンツムリとマモリムカデが住みやすい環境にしてやるとは言ったけどさ。ハァハァハァ。洞窟の奥をさらにくり抜くとか聞いてないんだが。ハァハァハァ」
「文句ばかりですのね。有言実行していただけますわよね?」
「わかってるよわかってるって。だからそのたくさんの手か足かわからないのしまってくれないかな?」
「もう。旦那様ったら。分かってて言ってらっしゃるのね。これは、勿論、私の足ですわよ」
「あっ足ーーーーー。きっ気持ち悪いんだよ。綺麗なお姉さんから一気に化け物になった感じなんだよ。だからお願いだからもう身体からたくさんの足を生やさないでーーーー」
「もう仕方ありませんわね。もう少し旦那様の怯える姿を鑑賞したいのですけど、仕方ありませんわね」
「パパ、怯えてて、かわいいでちゅ」
「お前ら、人間の赤ちゃん守ってたり人間に親しみ持ってる割にはSなのな!」
「Sって何かしらね?」
「コロネ、赤ちゃんなのでわからないでちゅ」
「フグオ、喋る元気があるなら掘ってくれない手伝わされて疲れてる私の身にもなりなさいよ!」
「マヤは、僕を虐めてた時からだいぶ優しくなったよね。偉い偉い」
「なっなっなっ何言ってんのよ!別にアンタのためとかじゃないんだからね!早く手を動かしてよ!」
「あっマヤが照れてる~素直にフグオ君が大好きだって言えば良いのに~」
「うっさいのよ!ハル、無駄口叩いてる余裕があるなら掘りなさいよ!」
「キャー、マヤこわ~い。フグオく~ん、助けて~」
「急に抱き付くなって、うっうわぁ。イタタ」
「あらあら旦那様、全然先程から進捗状況がよろしくありませんわね。覚悟はできていらっしゃいますか?」
「えっ?だから足をたくさん生やすなって、気持ち悪いんだよ!ほら、これはさ。ハルのせいだから」
「ひっど~い。私はこんなにフグオ君のこと愛してるのに~」
「センティ、やめてあげてほしいのだ。マスターは、いつもこんな調子なのだ。マヤとハルも最近マスターに構って貰えてなくて、きっと要求不満なのだ」
「マリン、それを言うなら欲求不満ねって。何言わせんのよ!違うから全然欲求不満とかじゃないから!馬鹿変態唐変木、もうフグオなんて知らない。1人で掘れば良いのよ!」
「ちょちょちょ、待って待ってマヤーーーー。こんなの1人じゃ無理だから」
「マスター、バナテインまだか?そろそろ休憩だよな?」
「主様、羽が汚れてしまったでありんす。お風呂に入りたいでありんす」
「御主人様、こちらは掘り終わりましたよ。って、ハル様!?どうして2人で穴の中へ?」
「カレピッピ、掘るの手伝ったらマジヤバ汁くれるって言ったよね~貰いにきたんだけど。マジ、何々、2人で穴の中とかマジウケるんだけど~」
「ボム、引火するから危険って言われた。制御できるって言ったのに。何かあったら不安だから待機って。つまらない」
「あの、みんな見てるだけ?頼むから助けてくれないかな?」
「あらあら、旦那様ったら。穴の中で眠りたいと?そうならそうと言ってくだされば宜しいのに。ここは埋めなければなりませんものね」
「いやたくさんスコップ持って、何する気かなセンティ?」
「うわっぷ。これは笑えないって!」
「キャッ。生き埋めとか嫌~。でもフグオ君とずっと一緒に居られるならこれはこれでアリかも」
「アリとかねぇから!」
言葉とは裏腹に土が綺麗に階段上となって、出ることに成功する。
「あらあら旦那様ったら本当に埋められると思ったのかしら?そんなことするわけないじゃない。でも苦痛に歪む旦那様の顔、素敵でしたわ」
「いや、マジで生きた心地しなかったんだけど」
「マスター、バナテインまだか?」
「カレピッピ、マジヤバ汁はやくはやく」
「拠点ができたらって言っただろう。ってか、ここにどうやって水引いたら良いんだ?」
「水は不要ですわよ。そもそも水浴びとか大嫌いですから」
「そうなんだ。まぁ、センティとコロネとその仲間たちが住みやすいための拠点だからこれで良いなら」
「えぇ、完璧ですわ。それに、みんなも喜んでいますわ」
「なら良かったよ。ハァハァハァ。それにしても、かなり疲れた。もうダメ」
「マスター、倒れるとか許さねぇから。バナテイン、いただきだぜ」
「何、それズルくない!カレピッピのマジヤバ汁は私のものだから!」
「主様、お風呂はどこでありんすか?」
「御主人様、無事で何よりです。もう少しでセンティ様に手をかけるところでした」
「マスターは相変わらずラブラブで忙しいのだ」
採掘場奥の拠点が完成したがフグオはこってりとみんなに絞られるのだった。
「もう無理。限界。しんど過ぎ」
「私たちがまだなんだけど。今日はフグオのことを癒してあげる」
「お背中、マッサージしますね。フグオ君」
「へっ?」
2人のマッサージで、癒してもらうフグオであった。
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